ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ内検索 / 「狂宴高校の怪 第13話(試練編)」で検索した結果

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  • 狂宴高校の怪 第13話(試練編)
    947 名前:狂宴高校の怪 第13話(試練編)[sage] 投稿日:2011/07/03(日) 21 50 28 ID uQKbjJlQ [2/6] ――――――――――  ケンゴウは学校に来ていない。やはり昨日の謎の嘔吐が原因だろう。学園祭準備期間中の嘔吐といい、本当に謎だ。 「シドウ、お前なんか知らないか?ケンゴウの過去に何かあったとかさ。」 「・・・・・・・・・。」  ん?一瞬シドウの表情が曇った。 「いえ、知りません。」  何だ・・・シドウの言葉に重みがある。 「そうか・・・。ならいいんだ・・・。」  シドウに聞いてもダメみたいだな。仕方ない、今日また見舞いにでも行ってみるかな。 ――――――――――  昨日から、私の頭の中のざらつきは消えない。あの部屋の事が頭から離れない。  ・・・こんなときにケンゴウ君がいてくれたらと思う。  彼は私に対して、そっけない態度をとる。しか...
  • 狂宴高校の怪
    狂宴高校の怪 序章 狂宴高校の怪 第1話(禁断編) 狂宴高校の怪 第2話(禁断編) 狂宴高校の怪 第3話(禁断編) 狂宴高校の怪 第4話(禁断編) 狂宴高校の怪 第5話(葛藤編) 狂宴高校の怪 第6話(葛藤編) 狂宴高校の怪 第7話(葛藤編) 狂宴高校の怪 第8話(強襲編) 狂宴高校の怪 第9話(強襲編) 狂宴高校の怪 第10話(強襲編) 狂宴高校の怪 第11話(強襲編) 狂宴高校の怪 第12話(試練編) 狂宴高校の怪 第13話(試練編) 狂宴高校の怪 第14話(試練編) 狂宴高校の怪 第15話(試練編) 狂宴高校の怪 第16話(激動編) 狂宴高校の怪 第17話(激動編) 狂宴高校の怪 最終話
  • 狂宴高校の怪 第12話(試練編)
    939 名前:狂宴高校の怪 第12話(試練編)[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 21 39 48 ID Zo99DcJs [2/6] ――――――――――  学園祭三日目も何事もなく終わり、去年よりも長く感じた学園祭が終わりを迎えました。  あれから三日後の朝、学園祭の片付けの日でしたかね。これは珍しい、チバタ君が僕達の教室の前にいるなんて。 「あれ?どうしたのです?」 「いや・・・見てればわかりますよ。」  ひきつった笑顔を浮かべるチバタ君の目線の先には・・・。 ――――――――――  朝、私は教室でナオさんと話をした。色々と確かめたかったこともあるし・・・。 「ナオさん、話があるんだけど。」 「はい、何ですか?クドさん。」  一番確かめたかったことを単刀直入に言う。 「ナオさん、あなたはコイル君が好きなんですか?」 「え!?そんな急に!」  ・・・流石に突然すぎた...
  • 狂宴高校の怪 第14話(試練編)
    59 名前:狂宴高校の怪 第14話(試練編)[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 00 32 51 ID UsqEq.t6 [2/5] ――――――――――  思い出した・・・。謎の嘔吐の原因、四年前の記憶。  俺はあの家族との決別以来、女性を怖がっていたのだろう。  そしてそのトラウマによる言動で、俺はマナカを苦しめていたのだろう・・・。  ・・・何だかマナカに会いづらいな・・・。ドア一枚隔てた向こうにいるマナカに会えない。会うのが怖い・・・。  鍵は外してある。だから後はドアノブを回すだけ。そんな日常の動作が出来ないでいた。  何かが俺を躊躇させる。  そんな俺の気持ちを無視して、トイレのドアは俺の力を借りずに開いた。  マナカが立っていた。  色の無い目が俺に向けられている。まるでクドだ。 「ケンゴウ君・・・君はまた私をひとりぼっちにするのか?また私を置いて...
  • 狂宴高校の怪 第15話(試練編)
    179 名前:狂宴高校の怪 第15話(試練編)[sage] 投稿日:2011/07/10(日) 20 50 17 ID i55FJM5Q [2/5] ――――――――――  四年前の記憶と共に蘇るマナカの記憶。  ・・・俺にとってマナカは、特別な存在だったのか。 「私はケンゴウ君のためなら何でもする!その気持ちは四年前も今も変わってはいない!」  抱きついてきたマナカが、思いっきり俺の腹を絞めてくる。 「もう離さない!ずっと思い続けてきたケンゴウ君なんだ!誰だろうとケンゴウ君をとるつもりなら容赦しない!誰だろうと・・・!」  ・・・マナカにとっては長かった四年間。  俺はその四年間、マナカを傷つけ続けていた。  ・・・もっと腹を締め付けてほしくなる。痛さが足りない。  不意にマナカが愛しくなった。俺はマナカを抱き締めた。 「ケンゴウ君!?」  突然の出来事にマナカが驚きの声を上げ...
  • 狂宴高校の怪 第3話(禁断編)
    841 :狂宴高校の怪 第3話(禁断編):2011/06/26(日) 10 12 02 ID CY4LznkI  いた。あの女だ!チバタ君と歩いている!  チバタ君を手駒にとってお兄ちゃんに近づこうとしていたのか!なんて卑怯な!  あ!私の家を見てる!お兄ちゃんを待ってるのか!  今すぐ駆け出して殺してしまおうか?いや、チバタ君がいるんだ、ここは抑えろ! ――――――――――  大きな賭けに出てみましたが、果たして成功するでしょうか・・・。 ――――――――――  次の日の昼休み、チバタが俺の妹を連れてきた。 「あぁ!そういえば紹介が遅れたな!俺の妹のノマルだ。」 「・・・よろしく。」  機嫌悪そうだな・・・。今日の寝坊が原因かな? 「よろしくお願いします。ノマルちゃん。」  ナオは、初対面の人にも分け隔てなく接する。機嫌が悪い妹も例...
  • 狂宴高校の怪 第1話(禁断編)
    814 :狂宴高校の怪 第1話(禁断編):2011/06/25(土) 15 56 36 ID OYjEOtgk ――――――――――  お兄ちゃんは学校に行った・・・。家には私一人しかいない。  お兄ちゃんは毎日、シドウさんと一緒に学校に行ってる。シドウさんを待たせないために、自分のペースを保ちつつ急いで準備するため、朝は私との会話はない。  ・・・苦痛でしかない。会話したい。出来ることなら一緒に学校にも行きたい。通う場所は同じなんだから・・・。  しかし、今日はそんな毎日の習慣を逆手にとった。だから私はこの時間、高校では朝のホームルームが始まる時間に家にいるのだ。  私はゆっくりと、お兄ちゃんの部屋に入る。朝起きたばかりでまだ暖かい。私は布団に潜った。頭まで布団を被った。  お兄ちゃんの匂いがする。体が高揚して、いつのまにか私はあそこを弄っていた。  すごい・...
  • 狂宴高校の怪 第5話(葛藤編)
    857 名前:狂宴高校の怪 第5話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 00 08 22 ID 38xO2Pvk [2/11]  いつの間にか、ナオと妹は非常に仲が良くなっていた。 「ノマルちゃん、今日のお弁当はどんなの?」 「うん!今日の唐揚げは自作なんだ!昨日から仕込んで本格的な感じに作ってみたの!」  本当に仲が良い。まぁ、仲が良いことは良いことだ。  昼休みが終わった。しかし、この後の2時間は授業ではない。学校行事やその他諸活動について決める時間だ。寝るにはちょうどいい。 「コイル君、今日は学園祭について決める日ですよ?」  あぁそうだった。忘れてた。  そろそろ縁郷高校三大行事の一つ、学園祭の時期だったっけな。 ―――――――――― 「じゃあ何やるか決めるぞ!」  先生が黒板に、「発表」と「模擬店」と書いた。 「ナオさんはこの学校の学園祭は始めてでした...
  • 狂宴高校の怪 第4話(禁断編)
    843 :狂宴高校の怪 第4話(禁断編):2011/06/26(日) 10 14 49 ID CY4LznkI ――――――――――  あ!足かけちゃった!ノマルちゃんはバランスを崩して倒れてしまった。 「ごめん!大丈夫!?」  ノマルちゃんは豪快に倒れたので、地面に顔を思いっきりぶつけた。鼻から血を出してる。早く手当てをしなきゃ! 「近づくな!あんたなんかに触られたくない!」  ヒュン!  軽い音がした。振られたカッターナイフは、私の頬をかすった。見なくても血が出てるのはわかる。ズキズキする!  痛い!泣きたい!でも泣けない!目の前のノマルちゃんは、私なんかより痛い思いをしているんだ! 「ノマルちゃん・・・落ち着いて・・・大丈夫・・・。」  私は錯乱してるノマルちゃんを抱き締めた。 「離せ!離せ!」  ノマルちゃんが私の腕の中で暴れている...
  • 狂宴高校の怪 第10話(強襲編)
    920 名前:狂宴高校の怪 第10話(強襲編)[sage] 投稿日:2011/07/01(金) 19 24 30 ID 7pZXR1rY [2/10] ―――――――――― 「なるほど、この間の事件の時に協力したので、今回は敵になるというわけですね。」  チバタ君はゆっくりと頷いた。  変と思うかもしれませんが、彼はこういう人間なのです。彼が何より大事にしていることは、自分が“同率の立場の人間”だということです。妹さんの件で、彼は僕達の味方になってくれたので、今回は僕達の敵になるということになります。つまり彼は、どちらか一方に肩入れをしない、両者に平等に情報や手段、きっかけを作る。平等主義、という言葉が、彼にぴったりなのかもしれないですね。 「シドウはあの時、コイルが有利になるきっかけ作りを私に頼んだ。だから次に私がやることは、コイルが不利になるきっかけを作ること。」 「では、この件が続...
  • 狂宴高校の怪 第17話(激動編)
    365 名前:狂宴高校の怪 第17話(激動編)[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 10 23 10 ID /Ur.YmkE [2/13] 「お兄ちゃん!おはよー!」  朝、シャワーを浴び終えてリビングでうとうとしていると、ノマルが後ろから抱きついてきた。 「朝ごはん一緒に食べよー!今日はお兄ちゃんの大好きなものたくさん作ったんだよー!」  ・・・今気づいた。ノマルは俺より早く起きてリビングにいたんだ。そうじゃないと、テーブルの上の豪華な朝飯の説明がつかない。  ふらふらの状態で教室に入る。  あんな量を朝から食うのはさすがにきつかったし、俺一人では絶対に完食は出来なかっただろう。 「はい!お兄ちゃん!あーん!」  こんな感じで口に詰め込まれたら、嫌でも完食してしまう。 「それで朝からそんなにふらふらなんですね。」  事情を聞いたシドウが俺の背中をさする。出来ればやめ...
  • 狂宴高校の怪 第8話(強襲編)
    888 名前:狂宴高校の怪 第8話(強襲編)[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 02 16 30 ID 21/OMUIY [2/10]  今日は学園祭前日、ケンゴウ君の嘔吐以来、何事もなく無事に終わった。  クラスの皆は、明日の学園祭成功を願って、前夜祭が行われている。もちろんコイル君も参加している。 「・・・こんなもので・・・。」  あの日、私は小瓶を渡された。その中身が何なのかは知らないが、コイル君か、その回りにいる邪魔な人の飲み物に混ぜて飲ませろと言われている。  こう言われるていると、小瓶の中身が何かが想像がつく。  もし中身が予想通りなら、いつも妄想でしていることが出来るということだ。  ・・・また濡れちゃった。 ――――――――――  パァン!パァン!パァン!  花火が空に打ち上がる。校庭にはたくさんの人が笑顔で歩いている。  しかし、何だが腑に落ちない。多...
  • 狂宴高校の怪 第11話(強襲編)
    929 名前:狂宴高校の怪 第11話(強襲編)[sage] 投稿日:2011/07/01(金) 22 16 25 ID 7pZXR1rY [7/10] ――――――――――  あれれ?何で?私は処女だよ?普通なら挿入したら血が出ちゃうはずだよ?痛いって皆から聞いたよ?最初はきつくて中々入っていかないらしいけど、するすると入っていくよ?  どうして?私の体なのに分からない。私の体じゃないみたい。 何で? 「何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?」  声に出しても分からないよ。私の体は私のもの?なのに分からない?じゃあ誰のもの?  いくら動いても痛くないよ?はじめてなのに、はじめて・・・なの・・・に? あれ? 「こ・・・ま・・・ちゃお・・・ぜ。」 「てき・・・まわし・・・ぜ。」 「おい・・・こい・・・」 「処女だぜ?」 「マジで!ウ...
  • 狂宴高校の怪 第6話(葛藤編)
    865 名前:狂宴高校の怪 第6話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/27(月) 20 16 01 ID 38xO2Pvk [8/11] ――――――――――  めんどくさい・・・。もうそれしか言葉が出てこない。段ボールを切るだけの単調な作業だ。飽きてきた。しかし・・・。 「はい!サボらない!」  後ろには鬼のような顔で見張っているクドがいる。サボるにサボれない。サボったら頭から食われそうだ。  さらにクドは俺の後ろにいる。威圧感が半端ない。逃げたい。  クドは会場設営に参加しているのだが、鎧作りに参加している大半が男子のため、当然サボる人が多くなる。  まぁそんなわけで、クドが見張りに入ったということだ。  クドは長い黒髪と眼鏡、男を虜にするには十分すぎるスタイルの良さ。ナオと違い、美人という言葉が似合う女子だ。当然モテる。  しかし、クドは今まで受けてきた告白を全て例外無...
  • 狂宴高校の怪 第7話(葛藤編)
    875 名前:狂宴高校の怪 第7話(葛藤編)[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 21 40 53 ID 0yQpmi/U [2/6]  夢を見た。  夢の中で、私はいかつい三人の男性に囲まれていた。 「うっほ!こいつは上玉だぜぇ!」 「ウヘヘへ!黒髪おいしそーう!」 「こりゃまわしがいがあるぜ!ヒヒヒヒヒ!」  気がつけば、後ろにはさらに三人。合計六人の男性が、私を飢えた雄のような目で見る。 「な!何なんですかあなた方!」 「お嬢ちゃん、俺達は悪いことしようなんて言ってないんだぜ?ただ、お互い気持ちよくなろうぜってだけだよ。ヒヒヒヒヒ!」 「ふ!ふざけないで!私は!」 「はいはいここは正直ですよー!ヒヒヒヒヒ!」  やめて!私を汚さないで!髪を、肌を、胸を、手を、あそこを、足を舐めないで!!! 「じゃあご開帳ー!」  いやぁ!初めてはコイル君だけのもの!他の誰にも渡したくない...
  • 狂宴高校の怪 第9話(強襲編)
    896 名前:狂宴高校の怪 第9話(強襲編)[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 21 03 33 ID 21/OMUIY [7/10] ――――――――――  俺達三人とナオは、昨日働いたから今日は自由だ。やったー。  しかし、昨日ちゃんと待ち合わせの場所を皆で決めたはず。コイルもシドウもナオも、まだ来ていない。 「あいつら・・・どこにいるんだ?」 「ケンゴウ君!」  メールしようと携帯を手に持った時、不意に後ろから声をかけられた。 「葉久保!・・・どうしたんだ?」  後ろにいた葉久保の顔は、焦りと不安の色が強く出ていた。 「シドウとお呼びなさい!コイル君が学校に来ていないんですよ!それどころか、昨日は家にも帰っていないそうです!」  は?コイルは先に帰ったんじゃ・・・? 「妹さんやクラスの人にも聞きましたが、誰も知らないと言っていました。今、ナオさん達も聞き込みを行...
  • 狂宴高校の怪 第16話(激動編)
    205 名前:狂宴高校の怪 第16話(激動編)[sage] 投稿日:2011/07/12(火) 17 39 46 ID Klz.Hd0s [2/5] ――――――――――  お兄ちゃんはお腹を空かせてなんていなかった。ナオさんとクドさんからおかずをもらい、笑顔でそれを頬張っている。  ・・・私のお弁当を食べてる時はあんな顔・・・しなかったのに・・・。  何で私じゃないの?何であの二人なの?  ふと、ナオさんと初めて会った日の事を思い出す。  私はあの時・・・ナオさんに丸め込まれていたのかな?ナオさんが私を優しく抱き締めてくれた時、私の頭を撫でてくれた時、どんな顔をしていた?  顔を見ていない・・・。まさか後ろでは笑っていたのか?私をお兄ちゃんから遠ざけたことを喜んでいたのでは?私は・・・いいように操られていた?  許せない・・・!私の気持ちを弄んだナオさんが憎い!ナオが憎い!憎い! ...
  • 狂宴高校の怪 第2話(禁断編)
    839 :狂宴高校の怪 第2話(禁断編):2011/06/26(日) 10 09 19 ID CY4LznkI 投下します。 ―――――――――― 昨日、帰った後に僕はあることに気づきました。コイル君の妹さんのことです。  妹さんがコイル君に恋をしているということは知っていましたが・・・。  結果から言うと、嫌な予感が当たったと言うべきでしょうか。  次の日の朝の教室、ドアからナオさんに向けて放たれている憎悪を秘めた敵意の目。間違いないようですね。  妹さんはナオさんを手にかけようとしていますね。  厄介なことに、コイル君は妹に気づいていないようですね。やれやれ。ここは穏便に済ませるためにも、彼の力が必要なのでしょうか・・・。 しかし、リスクを考えると頼みたくないのですがねぇ・・・。 ―――――――――― 「それで俺にも協力しろってか?」 ...
  • 風の声 第13話「風の困惑」
    442 :風の声 第13話「風の困惑」:2011/11/11(金) 16 04 22 ID MOUoAHvI 「スマイル、くださぁぁぁぁぁい!!」 カウンターの方から天野の大声が聞こえた。 またスマイルを注文しているみたいだが気合入りすぎじゃね? 俺は二人に連れられ殺ッテリアに来ていた。 周りは同じくらいの高校生の集団や家族などで賑わっているのだが 何故か俺がいるテーブルでは沈黙が続いていて 少しばかり空気が重かった。 そんな空気の中、口を開いたのは高坂だった。 「なんであんな女と付き合ってんの?」 「え、付き合ってるって誰が?」 「お前と大空」 何て言った? 俺と大空が付き合っている? 冗談だよね? 「いや、付き合ってないけど・・・どうして?」 「俺、お前のことが好きだから」 「・・・・・は?」 「なんちゃって」 真顔で言...
  • 嘘と真実 13話
    249 :嘘と真実 13話 ◆Uw02HM2doE:2012/11/29(木) 00 50 24 ID g5jQjHWM 13話 あれから、真実が俺達を監禁したあの事件から一年が経ち、俺達は高校三年生になった。 世間はクリスマスが近付いているせいか、浮かれた気分になっている人が多いが、俺達受験生は例外だ。 今日も日課のように放課後の教室で参考書と睨めっこをしている。 「司くぅーん、まだぁ?早くラーメン食べに行きましょ」 「…………」 「無視なんて……酷いっ!こうなったら嫁に電話してやるわっ!」 「うるせぇ!!黙って待てねぇのかこのエロゲ野郎が!」 目の前で俺をおちょくってくる晃と口喧嘩をしながら、俺は目の前の参考書と格闘する。 「……くそ、分からん」 「ああ、それx=6だよ」 「適当なこと言ってんじゃ…………合ってる」 呆然とする俺に晃はピースをしてくる。悔しいがコイツはかなり頭が良い...
  • 相反する2人 3話
    912 :相反する2人 3話 [sage] :2009/11/20(金) 00 27 20 ID i9ytejrS 入学式から三週間がたち、やっと学校生活にも慣れてきたころだ。 高校生活が始まると同時に、両親が長期出張に行ってしまい、自炊はどうしようと考えていたが、奈々枝が「ボクが朝昼晩ご飯を作ってあげるよ!」と言ってくれた。 気持ちはありがたいのだが、幼馴染みだからといって、さすがにそこまで世話になるのは申し訳ない。 「いや、さすがに奈々枝も毎日メシ作るのは、大変じゃないか? 俺のことは、気にしなくていいぞ。」 遠まわしにやんわりと断ったつもりが、 「・・・ボクが作ったご飯、食べるの嫌?」 涙目の上目遣いで今にも、泣きそうな声で俺に問い掛けてきた。 913 :相反する2人 3話 [sage] :2009/11/20(金) 00 28 59 ID i9ytejrS ...
  • 森山家の青少年第三話
    462 :森山家の青少年 [sage] :2010/06/21(月) 01 15 48 ID kWMaKB2J  第3話(少年編)  8月末・残暑がつらい昼前  「やぁ、ちょっと遅れたかな?」  適度にクーラーの効いた店内にボーイッシュ(過ぎる)美少女が入ってきた。  アースカラーで統一された目に優しい配色の店内は昼の時間帯から、結構混雑していた。  「平気平気。美鳥(みとり)より10分以上早く来たヤツは居ないから」  6人掛けのテーブルの向かいに座る少女・久堂 律花(くどう りつか)が軽く笑いながら言う。  言い回しをしているが、要は「皆来たばかりだよ」ということだ。  「や、裕介君より遅れてしまうとは。不覚」  「俺ってそんなに遅刻魔でしたっけ?」  「いつも見習うべき模範生だね。」  「言ってることが変ですよ?」  「あまり細かいとモテないよ?」  ...
  • もう何も信じない第1話
    351 :もう何も信じない :2008/09/22(月) 01 55 00 ID HdjnMexj  もうなにも信じない―――そう思ったのはいつだったろうか。  母親は俺たちを産んだときに死んだ。  父親は6歳まで俺たちを育ててくれたが、妹が死ぬと突然女を作って俺を捨てた。  どうやら母の面影を求めていたらしい。妹にまで。  やむなく預けられた親戚一家は、ある力をもつ俺を気味悪がり、虐げた。傷が服  にかくれるように。  唯一頼れた小学校の先生は俺がいじめに耐えかねて手を出したとき、いじめっ子  らを弁護した。  あとになって知ったが、いじめっ子の親には教育委員に知り合いがいるとかで教  師は逆らえないそうなのだ。  後日、伯父はその親に対し菓子折りを持って謝罪しに行った。その日の夜、俺は  伯父に酷く殴られた。  ああ、思えばこの時からかも知れない。何もかも...
  • 風の声 第1話「風の始動」
    399 :風の声 第1話「風の始動」:2010/10/15(金) 23 56 46 ID cFr09005 小学校と中学校で見続けてきたイジメという名の悪夢。 二度と見ない為にはどうすればいいか、何回も何回も考えた。 そしてたどり着いた答え 「”人”とは必要以上に関わらない」 そう、俺には風さえあればそれでいい・・・。 400 :風の声 第1話「風の始動」:2010/10/16(土) 00 30 04 ID wy8t3aCQ 「ピピピ ピピピ ピピピ」 「カタッ カタッカタッ カタッ」 2つの音で俺の1日は始まる。 1つの音は目覚まし。 そしてもう一つは 「カタッカタッカタッカタッカタッ」 「急かすな、今開けるから」 目覚ましを止めて向かう先、それは音の原因である窓 「おはよう」 声を掛ける...
  • ヤンデル生活 第3話 明日が永遠に消えた君の世界。
    432 :ヤンデル生活 第2話 これから始まること。:2011/07/25(月) 23 30 31 ID Lqbu6/aE ヤンデル生活第3話投下します。 ぽつりぽつり。ぽつりぽつり。雨が降っている。 ぽつりぽつり。今日は何も変わらない日。 いつもと同じ。 いつもと同じ。 「ただいま。比真理、帰ったぞ。」 「にぃに。ねぇ、今日こそ一緒に寝よ?」 「いつもいってるだろ。一緒には寝れない。」 「どうしてっ!?なんでっ!!」 「比真理。俺たちは・・兄弟だ。わかってるだろ。」 「わからない。わからない・・・。」 「比真理っ!いい加減大人になれよ!」 「にぃに・・にぃに・・・にぃに・・・にぃ・・・に。」 「明日は友達と約束あるから・・。」 「っ・・!?」  ああ・・・そっか。 にぃにが変わったのは女ができたから。 にぃにはわたしのしっているにぃには・・・。 「比真理のことは...
  • ヤンデル生活 第1話 あの日あの時
    260 名前:ヤンデル生活 第1話 あの日あの時[] 投稿日:2011/07/16(土) 17 24 06 ID bl9R0jCI [1/4] 初投稿です。至らないところも多々あると思いますが、お手柔らかにお願いします。 俺と妹は子供のころから仲が良かった。いや、普通の人より仲が良かったんだろうと思う。 妹はずっと俺にくっついてきた。仲が良すぎて恋人に間違われたこともあった。けど、俺が中学に入ったばっかりの日。 妹とは別々に登校することになった時、妹は尋常じゃないほどに泣いた。 今まで、何もわがままを言わなかった妹が急に、離れたくないといって俺の袖をつかんで離さない。 学校が別々になるだけだ、別に一生別々になるわけじゃない。そういったけど・・・ 「それだけじゃ足りない。」 そして、俺は妹の言葉に耳を疑った。 「お兄ちゃんのことが好きなの。兄弟としてじゃなく、一人の人とし...
  • 斉藤副部長 第1話
    288 名前:斉藤副部長 第1話[sage] 投稿日:2013/12/21(土) 07 18 58 ID xHlLv0jE [3/7] 今年もあとわずかで終わるというのに俺はまだ会社でPCと向かっていた。残業だ。 同僚達は合コンや少し早めの忘年会にも行っているというのに。 俺も行きたいなぁと考えていたところで目の前資料にミスがあったことに気づく。こんなんだから残業が増えるのだろう...。 そう思いながらただPCに手元の資料を打ち込んでいく作業を繰り返す。やはり残業は辛いな...。 しかし残業にもいいことはある。 俺は少し遠くの席に座っている人を眺めはじめる。残業で人が少ない時しか出来ない事だ。 あそこで俺と同じようにPCに向かっている斉藤副部長だ。 仕事もできるし、容姿端麗、おまけに性格まで言うこと無しと来た。俺と同じ年齢とは思えないほどである。若くして副部長にまで出世するのもうなずける。...
  • 風の声 第3話「風の恩師」
    579 名前:風の声 第3話「風の恩師」[sage] 投稿日:2010/10/21(木) 16 49 37 ID 6lxDgFs5 大空 舞(おおぞら まい) 身長 俺(175cm)より少し低い。167cmくらい ヘアスタイル 腰よりも少し長い栗色のロングヘアー 胸 特大・大・中・小・貧でいうと・・・・・大・・・ 「なに人のことじろじろ見てるの?」 大空の声で俺は我に返る 階段での自己紹介の後、即行で変えるはずだったのだが 大空の「女の子を一人で帰すつもり?」という言葉に心が引っかかり 駅まで一緒に帰る羽目になってしまった。 今は駅に向かうバスの車内 「そういえばさ」 「・・・(無視)」 「屋上で何かブツブツ言ってたみたいだけど、何してたの?」 一瞬心臓が止まりそうになった。やはりあれを見られていたか。 しかし、彼女は俺が何をしていたか...
  • 不幸と云うこと 第1話
    430 名前:不幸と云うこと 第1話  ◆A3Gs60mczo[sage] 投稿日:2013/04/10(水) 02 16 36 ID a8LbLrKc [3/10] 神様って不平等が好きなかな? 私はよくそんなことを考えてしまいます。 もしも神様が平等ならこの世に幸福な人と不幸な人なんて出来ず、幸福な人だけで世界が回っていてもおかしくはありません。 そして私は後者です。 自分が貧困な国に生まれて、何も知らずに死んでいくほど不幸者とまでは思いませんがそれでも比較的に不幸だと感じます。 小さな頃は白馬の王子様が私の前に現れて、私をさらってくれると思っていた時期もありました。 けど現実は白馬の王子様は現れなくて、目の前に現れるのは不幸ばかりでした。 いつかは私を助けてくれる人が現れると今まで生きてきたけど、もう疲れました。 「死のう」 未練がましく生きることに執着していましたが、この世は辛...
  • 高嶺の花と放課後 第3話
    365 名前:高嶺の花と放課後の中の人[sage] 投稿日:2018/01/22(月) 19 36 56 ID aK4NrKjs [2/12] 高校2年7月末 「いってきまーす!」 「いってきます」 「はい、いってらっしゃい」 母さんに見送られながら僕と綾音は登校のため家を出た。 「あっついー、あついよーお兄ちゃんー」 「夏だからね、朝とはいえ確かに暑いね」 「夏かぁ、夏といえばもうすぐ夏休みだ!」 「その前に期末テストがあるけどね」 「うぅ、嫌なこと思い出させるなぁ。そういうお兄ちゃんはどうなの?」 「僕?僕は最近放課後に学校で勉強してるからね。自信はないけどいつもよりは点数取れるって確信はあるよ」 「自信はないのに確信はあるの?へーんなの」 他愛のない会話を歩みと共に進める。 「…。…………。で、ところでおにいちゃん。パパとはいつまで喧嘩してるの?居心地悪くて...
  • ヤンデレ家族と傍観者の兄第十三話
    352 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] :2008/05/16(金) 06 00 10 ID zqXtABnM ***** : : :  目を開ける。  すぐに閉じる。  寝起きの眼球に今目にした光景は刺激的すぎた。とても目を開けていられない。  別に、風呂上がりで艶めかしさを三割増やした葉月さんがバスタオルで隠した胸をさらけ出しそうとか、 妹が俺の胸元に入り込んでシャツを弱い力で掴みながら幸せそうな顔をしているとか、 そういった俺の下半身に都合のいい刺激ではない。  白かった。  視界の中が白に染まっているせいで、爛々と輝く蛍光灯を直視してしまったみたいに目が痛い。  眉を強くしかめてから、もう一度挑戦してみる。  今度は高速で目を閉じたりはしなかったが、心の中が疑問符で一杯になってしまった。  なんだコリャ、俺が寝起きで...
  • 高嶺の花と放課後 第1話
    344 名前:高嶺の花と放課後 第1話[sage] 投稿日:2018/01/08(月) 21 19 45 ID pQx57MJ6 [2/9] 高校2年 10月 窓からは茜色の光が差し込み、校庭からは何やら掛け声を出している陸上部やサッカー部、校内からは各々の練習に励む吹奏楽部の演奏が聞こえてくる放課後。 帰路につく者、部活動に励む者、委員会に勤しむ者にそれぞれ別れたその教室には僕一人において誰一人いなかった。 様々なところから聞こえて来る音のなかで微かにノートに鉛筆を滑らせる音を教室内に響かせる。 一息つけ鉛筆を置く。 ふと斜め前方の先の席を見ると鞄が一つ机に乗ってるのが見える。 「今日も…か」 それを見てこの後起きるであろう出来事が容易に想像できて、思わず呟く。 いや、集中しよう。そう思い再び筆を走らせる。 そうしてどれほど時間が経ったであろうか。5分、10分あるいは1...
  • 動き出す時 3話
    543 :動き出す時 3話:2010/01/29(金) 22 59 07 ID y3yc1zPu 夏休みも最終日となった日の夜、俺、廣野祐樹は明日から再開される学校生活の為に忘れ物が無いかのチェックをしていた。 今年の夏休みも色々とあったなぁ。特に美月ちゃん、及川美月との出会いがこの夏一番の出来事だっただろう。 初めてのリアル人命救助だったし、何というかその、命の為とはいえ女の子の胸元に手をやったり口付けまでしちゃったし・・・ あの後、彼女から何度か連絡があった。連絡先を交換し合った時に言われた様にお礼がしたいとの事で 初めは「お礼なんてされる事の程じゃ・・・」と遠慮していたのだが、彼女も「それでは私の気が治まりません」と引かず 結局、食事をご馳走になったりした。しかし、何故かその後も「命を助けて頂いたのに一回でお礼し切れる訳がありません」と 再三のお誘いがあり、...
  • 真夜中のよづり7
    417 :真夜中のよづり7 ◆oEsZ2QR/bg [sage] :2007/07/22(日) 20 40 14 ID QvlYH/2a  よづりに絡まれながらも家から飛び出し、喫茶店にも寄りつつ……ようやく俺たちは我が織姫高校の校門の前へとやってきたわけだ。  時刻は午前12時過ぎ。もはや昼じゃねぇか。ふらふらと外の世界であっちへ行きこっちへ行きする榛原よづり二十八歳元引きこもり高校生を連れた登下校は三時間近くもかかってしまっていたわけだ。  明日からこいつと一緒に登校するときは確実に朝3時起きか? 朝のニュースキャスターじゃないんだからそんなの無理だっての。 「ほら、よづり。見てみろ。俺たちの学校だぞ」 「……そうだっけ?」  覚えてねぇのか。  俺の背中に隠れるように体をちぢこめてよづりは大きな校舎を眺めていた。生徒数三百人が勤勉に励む高校をまるで何かを恐れているように...
  • 異色の御花 第1話「夕暮れの邂逅」
    712 :異色の御花 第1話「夕暮れの邂逅」 ◆mN6lJgAwbo :2010/09/08(水) 15 22 48 ID FVc3vYTG 空の色がすっかりオレンジ色に染まった頃。 時間で言えば、5時を少し回った辺りだろうか。 体育館裏の倉庫で荷物の出し入れを行っていた俺は、ふと空を見上げながら思った。 (きれいな夕暮れだな……) 特段、夕暮れを見る事が少ないわけではない。 だが、普段放課後にはさっさと帰宅する自分にとって、学校にいながら見る夕暮れというのは、なんだか別のもののように思えた。 ホームルームが終了し、各々が鞄を手に教室を出ていく中、それに倣い帰ろうとする自分を、担任兼体育教師の森井直弥が引きとめた。 「おい、榊原」 「えーと……、何ですか?」 「お前、これから何か用事があるか? なければ手伝いを頼まれてほしいんだが……」 「...
  • 風の声 第10話「風の罪」
    277 :風の声 第10話「風の罪」:2011/01/15(土) 04 05 29 ID OtrQzRib 日曜日、今日の部活に翼の姿はなかった 朝『遅れそうだから、先に行ってくれ』というメールがあったけれども翼は来ない。 もしかして、遅刻じゃなくて来ないんじゃ。 「あの、大空さん」 人が真剣に考えているのにこの自殺者は空気も読めずに話しかけてくる。 私が手伝ってあげるから消えなさいよ。 「なんですか・・・」 「今日、翼さんは来ないんですか?」 「何で教えないといけないんですか?」 「人が人の事を心配する事は当たり前だと思いますが・・・」 「理由がどうであろう、知らない事は教える事ができません。最も知っていても教えませんが。  あと、一つ言っておきたいことがあります」 「何ですか?」 「“翼”って気安く呼ばないで下さい...
  • 森山家の青少年第二話
    318 :森山家の青少年:2010/06/15(火) 17 03 08 ID GLRNYcdj 「第二話」(少年編)  翌日・気温も上がってきた夏の真っ昼間。  「・・・なんで家に来るんですか?」  眉根に皺が寄る。正直意味が解らない。  目の前に嬉しそうな笑顔で対面する女性。  ついでに俺の隣でそっぽ向いている和沙はいつになく・・っていうか物凄く不機嫌になっている。    「水瀬先輩。」    「あら、迷惑だったかしら?あと、先輩はやめてね。」  「迷惑、とは言いません。ですが水瀬さんは周囲の見解というものを考えた方がいいと思います。」  「どうして?」  どうして・・って言われてもなぁ。さっきから窓の外を見ると玄関付近に見知らぬ男がうろついてるし。  アレどう見ても不審者だよな・・。他にも似たような人が2、3、4・・・  仮に俺の通っている高校の非公式...
  • 嘘と真実 3話
    469 :嘘と真実 3話 ◆Uw02HM2doE:2012/05/06(日) 02 41 07 ID AD11.4Q2 ~誰かのエピローグ・3~ どれくらい歩いただろう。気が付くと小屋が見えた。雨は一向に止む気配を見せない。このまま進むのは自殺行為のように感じられた。 「……入るか」 かなり古びた小屋だった。所々雨漏りをしているが雨風はなんとか凌げそうだ。端の方に座り込んでぼんやりと天井を見る。至る所に染みが出来ていて、まるでそれは―― 「っ!」 急に吐き気がして俺はうずくまる。今更何を後悔しているのか、もう分からなくなりそうだった。 3話  翌日の昼休み。俺は何だか清々しい気分でいた。理由は簡単だ。昨日あれだけ心配した俺に対する嫌がらせが、今日初めて何もなかったのだ。 下駄箱にゴミもなければロッカーも汚されておらず、体育館履きもずぶ濡れではない。つまり...
  • 野獣とアングレカム第1話
    151 :野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] :2008/07/24(木) 18 07 31 ID rzDVq6FD                      第1話  瞬 夏 俺は、ラグビー部に通う高校生。 ・・・暑い。もう受験の時期だけど、俺はそんなの気にしない。 まぁなんとかなるだろう、そんな軽い気持のまま迎えた夏だったと思う。 それにスポーツ推薦を使えば進学には困らないだろうし。高校から始めたラグビーは自然と自分に合っていて、苦にはならなかった。 きっと大学でもラグビーでやっていけるだろう。けど、俺は今ラグビーやってないよな。・・・まぁ、人の気持ちは変わるもんだしな。 高校はなかなか楽しかった、友人もいたし。 まぁ彼女はこの通りの大きな体格だから女子と友達になる事はあっても恋人。とまでは、いかない。 俺の高校時代のニックネームは「野獣」だ...
  • 風の声 第12話「風の消沈」
    439 :風の声 第12話「風の消沈」:2011/07/26(火) 16 04 05 ID 4ZDyBFqM “本気”と書いて“マジ”と読むなんて誰が考えたのだろうか? そんな考えが浮かんだのはこの状況に対しての俺の言葉。 「本気(マジ)でまずいだろ」 目の前には肩から血を流した男A。(名前言うのメンドイ) 前方の廊下には刃先が血に染まったナイフを持っている大空。 そしてその前に立ち塞がっている風魔・・立ち塞がっていると言うより今は ただ立ち尽くしているだけだな、さっきまでは気迫みたいなのを 感じられたけれど、いまのあいつは抜け殻みたいだ。 「待っててね。今、殺ってくるから」 大空が風魔を抜けて俺たちのほうに向かってくる。一歩、また一歩。 寄って来る速度は超最低速度なのに、もっと遅くなれ、いや、むしろ止まれと念じる。 それが通じたのか大空は止まった。しかし、距離的にはすぐ側だ。 で...
  • 森山家の青少年第四話
    70 :森山家の青少年 [sage] :2010/07/12(月) 22 54 31 ID 4CQ6Cn47 第4話(少年編)  八月末・いまだ残暑がつらい昼前  八月もまだ終わらないが、我が校では始業式が行われた。  夏休みが七月前半に始まるという日程のため、始業式は八月中に行われる。  「やっと始業式が終わったねぇ」  「やっぱ高校も校長は、話が長いよね」  疲れの色を全く見せない屋九嶋。  始業式の終了という開放感に喜色を全面に出す久堂。  「あ~~・・・疲れた・・死にそうだよ」  「・・・昨日の夜何してたんですか」  他の生徒とは一線を画した倦怠感を見せる啓。  啓のことだから恐らく深夜までゲームしてたんだろう。  「で、今日はこれで放課。そこで皆集まって何かしよう!」  「いつもと変わらねぇじゃん」  久堂の提案を真っ向から迎え撃つ啓。  「で...
  • 後の空白すらも私だけに
    318 :後の空白すらも私だけに:2010/08/31(火) 21 28 33 ID r8CNAMjm 「はいこれ」 「ノート?」  こくりと笑顔で頷いた野崎に僕は思わず首を捻った。  彼女にこんなノートを貸した覚えはない。  第一、そのノートは僕の趣味とはかけ離れたファンシーな柄の表紙、これが僕のものでないことは明らかである。  それでも野崎は笑顔のまま何も言わないので、仕方なくこちらから聞いてみることにした。  「これ、何だよ」 「日記帳」 「日記帳?」  ただのノートだとばかり思っていた。  どこにもそれを示唆する文字がなかったので、まあ気付かなくても無理はない。と、自己弁護に励んでみる。  相変わらずにこにこと満面の笑みを浮かべている野崎は「いやいやー」と照れたように呟いていた。  なんだ、自分の日記を僕に見せてくれるのか。  そう言うと、彼女は...
  • 宮本武蔵の最後
    982 名前:宮本武蔵の最後[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 04 40 31.72 ID hNRiuqQF [2/8] 正保2 1645 九州熊本   五輪書を書き終えて病気が重くなり、高弟寺尾孫之丞に形見分けと独行道を渡し、剣聖の名を欲しいままにした宮本武蔵も最後の時をむかえようとしていた。 「お通……」  剣の路に生きてきた武蔵であったが最後に思い浮かぶのは、やはり武蔵を愛して報われなかった…お通への後悔の念か…… 「はい。武蔵様」 「なっ!?」 「ふふふふふ……」 「お、お前、し、死んだはずでは……」  武蔵は驚愕し目を見開いていた。巌流島で佐々木小次郎と対峙した時も、吉岡一門の戦いの時も、これほどの緊張感は無かったであろう。  数十年前に亡くなったはずのお通が生前の若く美しい姿のまま…そこに立って居たのだから…… 「嫌だわ…武蔵様  私が武蔵様を置いて...
  • 風の声 第11話「風の甘え」
    114 :風の声 第11話「風の甘え」:2011/04/13(水) 13 36 40 ID F6GxV0Wo 7月の終わり、学校で儀式・・・ではなく、終業式が朝の猛暑の中行われた。 全校生徒が蒸暑い体育館で終わりが見えない校長の話を聞いている頃 俺は人気の無い校舎の屋上でただ1人、風に当たっていた。 夕美が目の前で倒れたあの事件から1ヶ月が経ったのに 俺は理由も分からない責任に縛られていた。 救急車で運ばれた夕美は手首を縫う手術を受け 2日後に意識不明のまま実家の方の病院へと移された。 移される時に来た両親は『夕美の事は気にするな』と言ってくれたが 俺が夕美の事を気遣っていればあのような事にはならなかった。 けれども『気遣うって具体的にどうすればよかったんだ?』という考えが浮かび その先の考えが見つからず苦悩する日々が続いていた。 「本当は?」 「いや、この気持ちは本物だし」 「と見せか...
  • 野獣とアングレカム第3話
    204 名前:野獣とアングレカム ◆OxLd.ko4ak [sage] 投稿日:2008/07/25(金) 12 43 37 ID 0Dg+H06n                     第3話  憐 炎 【高校時代2学年/昂四郎自宅/AM7;00】 制服のネクタイを絞めながら、携帯の充電を完了した携帯を手に取り電源を入れる。 メールセンターに問い合わせをすると、メールが更に20件も着ていた。 『月咲・・・まとめて送るか、俺が返事送ってからすればいいのに。・・あ~・・新しい携帯とか・・んなバカな・・・』 呟くとあまりのメールの多さに月咲のミスや携帯電話の故障などでは無いと確信した。 寝起きの気だるさと電車通学の面倒さ、月咲の行動に疑問が重なって、朝から憂鬱になる。 とにかく、学校に行こう。今日は月咲が俺に弁当を作ってくれるんだから、良い日になるに違いないだろう。 メールの事はまた聞...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part17-Page1
    1 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 02 47 19 ID xOLeMoxE ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫(本保管庫) http //yandere.web.fc2.com/ ヤンデレ臨時保管庫 @ ウィキ(臨時保管庫) http //www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/ ■前スレ ヤンデレの...
  • 言葉と・・・・第一話
    474 :名無しさん@ピンキー [sage] :2007/08/30(木) 07 27 25 ID yALAyH53 469 すいません。前回は重なってしまったのでもう一回、 最初から、投稿しなおします。 第1話 僕が勤め先の病院に車で向う途中、窓越しで彼女を見た。 それが桂言葉と僕の出会いだった。桂言葉はまだ、中学生 だった。  ほんのちょっと視界に入っただけの彼女を、僕は忘れら れなかった。彼女をもっと見ていたい、彼女のことをもっ としりたい、僕はそう思うようになった、それだけ、彼女 は僕にとってかけがいのない存在だったんだ。  僕はまた、翌日、車の窓越しで彼女に会った。僕は携帯 で彼女の写真をすばやくとった。中学と顔、あと金に糸目 をつけなければ、個人情報など簡単に調べることができる からだ。 僕の実家は大手製薬会社のオーナー一族だったから、金に ...
  • いない君といる誰か 第七話
    713 :いない君といる誰か ◆msUmpMmFSs [sage] :2007/01/13(土) 00 04 41 ID +bXpdwYt  神無士乃についてのあれこれ。カンナシノ、とカタカナで書くとどこまでが苗字でどこまでが名前なのか 分からないな、とからかうと怒られたことがある――なんてささやかなエピソードはここでは置いておく。 神無士乃がクラスで神無ちゃんと呼ばれていようが士乃ちゃんと呼ばれていようが僕にはまったく関係ない からだ。二歳も違うと世代が一つは違うと考えていい。神無士乃と同じ学校に通うのは僕が三年生で士乃が 一年生、という形にしかならないので、彼女が中学校でどんな扱いを受けていたのか知らない。高校に入っ たとしても知らないままだろう。もっともそれは、神無士乃が僕と同じ高校に進学すればの話だけれど。  20センチは低い身長。小さな背と大きな胸。兔の耳みたいなツ...
  • ヤンデレの小説を書こう!Part10-Page3
    301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 00 43 05 ID AreITkIC 229と 233からわかりあってるようで全然わかりあってないカップルの心情を書いてみました。 この題材は結構使えるから練りこんでみたいなぁ 302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 00 55 04 ID 0Xc1wDrH 作品自体もさることながら、よづりの事を忘れずにいてくれたこともすごく嬉しい。 最初に見たとき別の書き始めてしまった以上、もう続編書いてくれないのかなぁと物悲しくなっただけに尚更 303 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/10/07(日) 02 30 43 ID OV6V7ZfE 301 続きを心待ちにしておきます、GJです! 304 名前:名無しさん@ピンキー[sage]...
  • 日常
    763 :日常 [sage] :2008/06/01(日) 01 08 34 ID IVExRprK 夕日が空を真っ赤に染めて、遠い地平へとすべり落ちていく。 教室はその光を受けて濃いオレンジ色に包まれていて、まるで見知らぬ場所のようだ。 ぼんやりと机に肘をついて見るとも無しに運動部連中が忙しなく動き回るグランドを見下 ろす。 ふと、昨日やっていたロードショーの悪役を真似して呟きたくなったので、こっそりと口 に出してみる。 「みろ! 人がゴミのようだァー! ははははは!」 勘でやってみたら、似ても似つかないものになったので、誤魔化すように口笛を吹いてい ると、教室の引き戸がガラリと開いた。 「涼ちゃん、帰ろ! 待っててくれたなんて嬉しいな。今日おばさんいないんだってね、 料理作ってあげてって頼まれちゃった」 引き戸を開けてから、一息に言い切った少女は嬉しげに俺に...
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