◆アジア・大洋州◆

日本
岡田以蔵

日本(土佐国)[1838~1865]


◎幕末の四大人斬り
小野派一刀流、鏡心明智流、直指流などの剣術を学び、天誅と称して多くの人物を暗殺した。後世に『人斬り以蔵』と呼ばれるようになった。
◎勤王党の刺客
武市半平太に師事して土佐勤王党に属し、対立する井上佐市郎、本間精一郎らを暗殺した。
◎護衛
坂本龍馬の依頼で勝海舟を護衛する。勝に殺しを諫められた時「あの時私が居なかったら、先生の首は既に飛んでいたでしょう」と答えたという。
武田耕雲斎

日本(常陸国)[1803~1865]


◎水戸の三田
藤田東湖、戸田忠太夫と並び水戸の三田と称された。徳川斉昭の擁立に尽力し、参政に任じられ藩政を支えた。
◎天狗党首領
藤田小四郎が天狗党を率いて挙兵すると、初めは拒否したが渋々首領を引き受ける。藩主に徳川慶喜を水戸藩主に仰ごうと京に向かうが斬首される。
山南敬助

日本[1836~1865]


◎新選組
新選組四番隊組長。副長助勤、撃剣師範などを務める。
◎脱走
屯所移転問題で意見対立し、脱走を試みるが連れ戻される。新選組の法度では脱走は切腹とされ、沖田総士が介錯を務めた。
坂本龍馬

日本(土佐国)[1836~1867]


◎船中八策
京都に向かう夕顔丸の船上で坂本龍馬が大政奉還をはじめとした新国家体制の基本方針を述べたもので、後藤象二郎から藩主の山内容堂に進言された。
◎海援隊
坂本龍馬を中心として結成された組織で、前身は亀山社中と呼ばれた。株式会社に似た商業活動を行ない、貿易をする一方で政治や航海術などを教えていた。
武田観柳斎

日本(出雲国)[????~1867]


◎新選組
新選組五番隊組長。文武に長け、文学師範や軍事方なども務めた。
◎甲州流軍学
甲州流流軍学を収め、甲斐の武田氏に因んで武田を名乗った。初期は軍師として重用されたが、フランス式兵制が取り入れられると、やがて時代遅れとなっていった。
藤堂平助

日本(武蔵国)[1844~1867]


◎新選組
新選組八番隊組長。文武両道に秀でており、新選組の隊士としてスグに名前が挙がるくらい知られた存在だった。
◎北辰一刀流
玄武館の門弟で目録位の免許を取得する程の剣の使い手。池田屋事件では真っ先に切り込んだうちの一人。
◎御陵衛士
伊東甲子太郎に従い新選組を離脱する。その後油小路事件で新選組の粛清を受けて斬られる。
井上源三郎

日本(武蔵国)[1829~1868]


◎新選組
新選組6番隊組長。近藤勇の兄弟子で天然理心流の免許皆伝。物静かで生真面目、誠実な人物で新選組の対外的な職務をこなした。
沖田総司

日本(武蔵国)[1842?~1868]


◎新選組
新選組一番隊組長及び撃剣師範。
◎三段突き
天然理心流のほかに北辰一刀流の免許皆伝を得ていたともいわれる。踏み込みの足音が一度しか鳴らないのに、その間に3発の突きを繰り出したという。
◎肺結核
病気により若くして没する。池田屋事件の後に病状が悪化し、鳥羽・伏見の戦いにも参加できなかった。
近藤勇

日本(武蔵国)[1834~1868]


◎新選組
壬生浪士組を経て、新選組の局長となる。京都の治安維持を目的に活動し、戊辰戦争では幕府側として戦った。
◎天然理心流
天然理心流4代目宗家で、江戸市中に剣術道場「試衛館」を構えた。天然理心流は古武道の流派で剣術のほか居合術や柔術などを含んだ。
河上彦斎

日本(肥後国)[1834~1872]


◎幕末の四大人斬り
尊皇攘夷派の熊本藩士。我流の片手抜刀術の達人で『人斬り彦斎』と恐れられた。
◎佐久間象山暗殺
開国論者である佐久間象山を暗殺したが、その殺害をひどく後悔して以降、殺しをする事はなかった。
斎藤一

日本[1844~1915]


◎新選組
新選組四番隊組長。副長助勤、撃剣師範などを務める。
◎諜報活動
伊藤甲子太郎が御陵衛士を結成して新選組を離脱した際に間者として潜入した。
◎警部・藤田五郎
治維新後は警察官となり、西南戦争でも警視隊の一員として参加した。

林則徐

清[1785~1850]


◎阿片取締り
欽差大臣としてイギリスから流入する阿片の取締りを行った。しかしイギリスの反感を買い阿片戦争に発展してしまった。
◎不正取締り
地方の総督として農村の再建、治水整備のほか、不正な官吏を大量に処分した。
僧格林沁

清[1811~1865]


◎ホルチン郡王
内モンゴル・ホルチン族の貴族。傍流だったが族長に男子がなかったためホルチン郡王位を継ぐ。
◎太平天国の乱
太平天国の乱が起こるとモンゴル騎兵を率いて北伐軍を撃破、指揮官の李開芳を捕らえて新王に封ぜられた。
◎アロー戦争
アロー戦争では天津防衛の欽差大臣に任命される。しかし八里橋の戦いで敗北し、英仏連合軍の北京侵攻を許して円明園などが破壊された。
曽国藩

清[1811~1872]


◎洋務運動
清朝末期に曽国藩ら漢人官僚によって進められた西欧化政策。富国強兵を目指し、近代的軍隊の組織、官営軍需工場の設立、鉱山開発などが行われた。
◎湘軍
曽国藩が湖南地方出身者で構成した軍。太平天国の乱が起こると、敗北した正規軍の代わりに乱を鎮圧した。

シンガポール
トーマス・ラッフルズ

シンガポール[1781~1826]


◎シンガポールの創設
イギリスの東インド会社の職員でスマトラ島のベンクレーン副総督として赴任した際に、ジョホール王国との交渉によって現在のシンガポールを買収し、東南アジア貿易の拠点として整備した。
◎ジャングル探索
シンガポール周辺のジャングル探索隊を結成した。世界最大級の花を発見すると、「ラフレシア」と命名された。

◆ヨーロッパ◆

イギリス
ホレーショ・ネルソン

イギリス[1758~1805]


◎ネルソン・タッチ
トラファルガーの海戦で使用した戦術。二列の縦陣で敵艦隊の横腹を付いてフランスの艦隊を分断した。
◎英国は各員がその義務を尽くすことを期待する
トラファルガーの海戦に際して艦隊を鼓舞するために送った信号旗。開戦すると旗艦ヴィクトリー号は先頭になって突撃し、激しい砲撃戦の中でネルソンも戦死した。
メアリー・シェリー

イギリス[1797~1851]


◎フランケンシュタイン
SF小説の先駆けとなるゴシック小説で、原題を『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』。ヴィクター・フランケンシュタインが生み出した人型の怪物の物語。名前も与えられなかった怪物は伴侶を求めたが、それも叶わず創造主を憎悪する。後世においても様々なジャンルで関連作品が制作されている。
デイヴィッド・リヴィングストン

イギリス[1813~1873]


◎暗黒大陸の開拓
「暗黒大陸」と呼ばれたアフリカ大陸を探検し、ヨーロッパでもアフリカの地図が作成された。これにより交易が盛んになったが、最も盛んになったのは奴隷貿易だった。
◎ヴィクトリアの滝
アフリカ奥地で大瀑布を発見し、女王に因んで「ヴィクトリアの滝」と命名した。
フローレンス・ナイチンゲール

イギリス[1820~1910]


◎クリミアの天使
クリミア戦争で看護婦として従軍し、統計と衛生管理によって死者を激減させた。
◎ランプの貴婦人
患者は夜回りでランプの灯に照らされた彼女の影に口付けをした。
◎小陸軍省
治療のために政府や陸軍の上層部に物怖じせずに意見を通した。
フレデリック・アバーライン

イギリス[1843~1929]


◎ロンドン警視庁警部
ホワイトチャペル地区の連続殺人事件、いわゆる切り裂きジャックの事件を担当し、警察の陣頭指揮を執った。
◎探偵
警察を退職した後は私立探偵を経て、ピンカートン探偵社欧州支局で12年間探偵を務めた。
トーマス・エドワード・ロレンス

イギリス[1888~1935]


◎アラビアのロレンス
第一次世界大戦においてオスマン朝に対抗するためアラブの反乱を支援し、ヒジャーズ鉄道の破壊などを行なった。しかし実際はアラブ諸国のためではなくイギリスの国益にために働いたとされる。
バーナード・モントゴメリー

イギリス[1887~1976]


◎ダイナモ作戦
第二次世界大戦が勃発すると海外派遣軍としてフランスに派遣される。そこで英仏連合軍がダンケルクから撤退する作戦をの指揮を執った。
◎エル・アラメインの戦い
北アフリカ戦線の第8軍指揮官に任命されると、堅実な防御作戦によってドイツのロンメル将軍を破った。この功績により子爵に叙された。
チャールズ・チャップリン

イギリス[1889~1977]


◎喜劇王
映画俳優にして監督。ハリウッドでマルチな才能を発揮し、笑いとユーモアを交えた社会風刺の作品を多く残した。
◎モダン・タイムス
資本主義を題材にした喜劇映画。労働者が機械の一部となり、個人の尊厳が失われるさまを描く。
◎独裁者
ヒトラーに対する非難と風刺を込めた映画。チャップリン初の完全トーキーであり、最も商業成功した作品。

フランス
シャルル=アンリ・サンソン

フランス[1739~1806]


◎ムッシュ・ド・パリ
フランスの死刑執行人。サンソン家の4代当主。フランス革命期にルイ16世、マリー・アントワネット、ダントン、ロベスピエールなど数多くの著名人を処刑した。歴史上2番目に多くの死刑を執行したが、信仰心が篤く誰にも平等で熱心な死刑廃止論者だった。
ジャン・ランヌ

フランス[1769~1809]


◎フランス元帥
ナポレオンに叙勲された帝国元帥で、最も信頼され親友と呼ばれた。モンテベッロ公爵、シェヴィエシュ公爵。
◎我らがローラン
イタリア、エジプトの遠征で戦功を挙げ、アウステルリッツの戦いでも左翼を指揮した。半島戦争でもサラゴサを攻略する。
シュヴァリエ・デオン

フランス[1728~1810]


◎諜報活動
竜騎兵隊長、駐ロンドン特命大使などを務める一方で、イギリスやロシアでスパイ活動を行なっていた。
◎麗しの風貌
女性に間違われるほどの容姿で、ロシアには女性として潜入した。後年には女性として過ごし、マリー・アントワネットからドレスまで賜った。
ジョアシャン・ミュラ

フランス[1767~1815]


◎フランス元帥
ナポレオンに任命された元帥。カロリーヌ・ボナパルトと結婚してナポレオンの義弟となり、ベルク大公、クレーフェ公、ナポリ王となった。
◎騎兵指揮
優れた騎兵指揮官で、アブキール、アイラウの戦いなどでの騎兵突撃で戦功を挙げた。一方で優柔不断で軽薄な面もあった。
◎名誉と貴婦人の為に
威風堂々とした長身と甘いマスクを持った伊達男で、自らを中世の騎士になぞらえた。
ルイ=アレクサンドル・ベルティエ

フランス[1753~1815]


◎フランス元帥
ナポレオンに任命された元帥。ヌーシャテル大公、ヴァグラム大公に叙される。
◎ナポレオンの参謀長
作戦の立案ではなく、ナポレオンの意図を理解して正確かつ迅速に各部隊に命令を伝達した。
ピエール・オージュロー

フランス[1757~1816]


◎フランス元帥
ナポレオンに任命された元帥。カスティリオーネ公爵。カスティリオーネの戦い、フリュクティドール18日のクーデター鎮圧、イエナの戦いなどで活躍した。
◎日和見主義
名声に貪欲な野心家だが日和見主義者だったため、ナポレオンからの信頼を得られなかったとされる。
アンドレ・マッセナ

フランス[1758~1817]


◎フランス元帥
ナポレオンに任命された元帥で、エスリンク大侯爵、リヴォリ公爵にも叙された。
◎勝利の愛し子
主に方面軍司令官を務め、スイス戦役や半島戦争を戦った。特にリヴォリ、ヴァグラムの戦いなどで勝利に貢献した。
◎戦時略奪
独占欲が強く貪欲な人物で、略奪によって多くの財産を溜め込んだ。
ナポレオン・ボナパルト

フランス[1769~1821]


◎フランス皇帝
フランス革命後に軍事独裁政権を樹立してフランス第一帝政の皇帝に即位した。
◎大陸軍(グランダルメ)
ナポレオン麾下の強大な軍隊。ナポレオンの戦術に合わせて離合集散ができた。
◎ナポレオン法典
ローマ法とフランスの慣習法・封建法、近代的な価値観を統一した初の民法典。
ルイ=ニコラ・ダヴー

フランス[1770~1823]


◎フランス元帥
ナポレオンに任命された元帥。アウエルシュタット公、エックミュール大公。
◎不敗のダヴー
『鋼鉄の元帥』とも呼ばれ、生涯不敗の軍歴を持つ。アウステルリッツ、アウエルシュタットの戦い、ポーランド戦役でも勝利に貢献した。
ギュスターヴ・デュシェーヌ・ド・ベルクール

フランス[1817~1881]


◎日仏修好通商条約
全権グロ男爵に従い、日仏修好通商条約の交渉のために来日した。この条約は日本側が関税自主権を排除し治外法権を認める不平等条約だった。
◎駐日フランス領事
初代駐日フランス領事(後に公使)で、生麦事件の解決交渉に関わった。後に幕府に理解を示し、フランスを親日的な立場に導いた。

プロイセン
カール・フォン・クラウゼヴィッツ

プロイセン[1780~1831]


◎軍人育成
シャルンホルストの下で軍制改革に携わる。陸軍大学校の教官も務め、プロイセン皇太子にも講義を行った。
◎戦争論
戦争と軍事戦略に関する著述で、政治を戦争の重要な要因として位置づけた。絶対的戦争、攻勢極限点、勝敗分岐点などを提唱し、戦争の定義や本質など「戦争とは何か」という概念を8編に分けて論じている。

ドイツ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ドイツ[1770~1827]


◎楽聖
耳が聞こえなくなっても作曲を続け、大衆に向けた音楽を発表してロマン派音楽の先駆けとなった。
◎交響曲
全9曲で編成され、英雄、運命、田園などを含み、第9番第4楽章は歓喜の歌として知られている。
◎ピアノソナタ
古典派ピアノソナタを完成させたとされる。全32曲から成り、悲愴や月光が有名。
ヴィルヘルム1世

ドイツ[1797~1888]


◎ドイツ皇帝
第7代プロイセン王国国王で、フリードリヒ・ヴィルヘルム3世の次男。後に初代ドイツ皇帝となる。
◎ドイツ統一王
普墺戦争に勝利すると北ドイツ連邦を創設させ、普仏戦争にも勝利してドイツ帝国を成立させた。
◎軍政改革
ビスマルクを首相に大モルトケを参謀総長に就け、軍の再編に当たらせた。
オットー・リリエンタール

ドイツ(プロイセン王国)[1848~1896]


◎滑空王
ハンググライダーの原型を作り自らが滑空実験を行ない、ライト兄弟などに大きな影響を与えた。
◎航空技術の基礎としての鳥の飛行
リリエンタールの実験記録。鳥の飛び方や翼の形態などを研究してグライダー設計に応用した。
オットー・フォン・ビスマルク

ドイツ[1815~1898]


◎鉄血宰相
ドイツ帝国首相。「鉄(武器)と血(兵士)によって解決される」といった鉄血演説によって軍備拡張政策を推し進めた。
◎ビスマルク体制
ドイツ安定のためフランスを孤立させる政策。三帝同盟、三国同盟などを結び、ヨーロッパの軍事バランスを保った。
エルヴィン・ロンメル

ドイツ[1891~1944]


◎ドイツ国防軍元帥
第一次世界大戦、第二次世界大戦と従軍し、元帥に昇進する。戦車を駆り装甲師団を率いて各地を占領すると敵からも英雄視された。ドイツの軍人だがナチスには入党していなかった。
◎砂漠の狐
特にドイツ・アフリカ軍団の指揮官に任命されると、アフリカ戦線において軍を指揮し、戦力的に優位なイギリス軍を何度も壊滅に追い込んだ。
アドルフ・ヒトラー

ドイツ[1889~1945]


◎ナチス・ドイツ総統
世界恐慌以降の社会不安を背景に支持を拡大した国家社会主義ドイツ労働者党の指導者。
◎我が闘争
ヒトラーが獄中で書き上げた本。自叙伝と民族主義・反ユダヤ主義的な世界観が綴られている。
◎演説
演説が非常に得意で聴衆を魅了した。また、飛行機やラジオ、映画などの手段でプロパガンダを行った。
アンネ・フランク

ドイツ[1929~1945]


◎アンネの日記
第二次世界大戦下、ナチス・ドイツによるホロコーストから逃れて生活した様子を記した日記。日記に描かれた8人のユダヤ人は父のオットーを除き強制収容所で亡くなっている。反ユダヤ主義、人種差別、ファシズムと戦争を批判する文書としても知られる。
ヨハン・ライヒハート

ドイツ[1823~1972]


◎ナチスの処刑人
ナチス政権下で死刑執行人を務めていた。戦後処理のためナチス戦犯の死刑も担当し、生涯で3165人の処刑は史上最多となる。
レニ・リーフェンシュタール

ドイツ[1902~2003]


◎オリンピア
ナチス政権下で開催されたベルリンオリンピックの記録映画。『民族の祭典』と『美の祭典』の二部構成で公開された。
◎意思の勝利
ナチ党の第6回全国党大会の記録映画。リーフェンシュタール自身が独自の技法で自ら撮影・編集に携わった。しかし、ナチズムのプロパガンダであるとして後年非難された。


オーストリア
クレメンス・フォン・メッテルニヒ

オーストリア[1773~1859]


◎ウィーン会議
オーストリア外相としてウィーン会議を主催した。ナポレオン戦争後の国際秩序の再建と領土分割を目的とした。
◎ウィーン体制
ウィーン議定書に定められた国際秩序。フランス革命とナポレオン戦争以前の状態に戻す事で大国の勢力均衡を図り、自由主義・国民主義運動を抑圧した。
ニコラ・テスラ

オーストリア帝国[1856~1943]


◎交流電流
交流電流を発明し、シカゴ万博では蛍光灯を披露した。また無線トランスミッターや空中放電実験で有名なテスラコイルを発明した。
◎世界システム
高周波を利用した無線による電力の送電システムと情報の伝達システム。ニューヨーク州ロングアイランドには「ウォーデンクリフ・タワー」と呼ばれる巨大電波塔が建造された。

イタリア
カミッロ・カヴール

イタリア[1810~1861]


◎外交戦術
「イタリア統一三傑」の一人。外交によってフランスやオーストリア、イギリス、ロシアなどの干渉を退けた。この際にニースの領有をフランスに譲ったため、ニース出身のガリバルディが激怒した。
◎イタリア首相
イタリア王国初代首相。ほかにも外相、内相、陸軍相、海軍相を兼任し、国民からの人気も高かった。
ジュゼッペ・マッツィーニ

イタリア[1805~1872]


◎青年イタリア
国家の乱立するイタリア半島に自由共和国を打ち立てる事を目的に組織された。
◎ローマ共和国
「イタリア統一三傑」の一人であるマッツィーニが教皇領に打ち建てた国家。ここでマッツィーニは三頭執政官に就いた。ルイ・ナポレオンの介入で短命に終わったが、史上初の死刑禁止の憲法を発した。
ジュゼッペ・ガリバルディ

イタリア[1807~1882]


◎赤シャツ隊
ガリバルディの私設部隊で赤いシャツに身を包んだ。ガリバルディに従い両シチリア王国を征服し、イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世に献上した。
◎二つの世界の英雄
「イタリア統一三傑」の一人でイタリア統一に尽力したが、それ以前にも南米の国々の独立戦争に参加した。

オランダ
フィンセント・ファン・ゴッホ

オランダ[1853~1890]


◎ポスト印象派
ポスト印象派を代表する画家で20世紀の美術に大きな影響を与えた。フランス時代、アルル時代、サン=レミ療養時代と分かれ、大胆な色使いの油絵で知られる。
◎ひまわり
向日葵をモチーフにした油絵を7点制作し、素描を含めると10点以上存在する。
◎狂気の自傷
精神病を患っていたとされ、発作によって自身の耳を切り落としてしまう。晩年には拳銃を用いて自殺を図った。
マタ・ハリ

オランダ[1876~1917]


◎陽の瞳
本名マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。ジャワ島から来た巫女の触れ込みでダンサーとして人気を博した。
◎諜報活動
政治家や軍人相手の高級娼婦でもあり、第一次世界大戦では仏独両軍の諜報活動を行ない、スパイ容疑でフランス軍に銃殺された。

デンマーク
ハンス・クリスチャン・アンデルセン

デンマーク[1805~1875]


◎アンデルセン童話
『人魚姫』、『みにくいアヒルの子』、『マッチ売りの少女』、『雪の女王』などの創作童話。多くは死ぬ事でしか幸せになれない貧困層の嘆きと、それに無関心な社会への訴えとなっている。

フィンランド
シモ・ヘイヘ

フィンランド[1905~2002]


◎狙撃手
フィンランド国防軍に所属。ソ連との冬戦争に従軍した。
◎白い死神
542名射殺といった史上最多の記録を残し、ソ連から『白い死神』と恐れられた。
グスタフ・マンネルヘイム

フィンランド[1867~1951]


◎白い将軍
ソ連と冬戦争、継続戦争の最高司令官としてフィンランドを防衛した。敗戦したがソ連に対して多大な損害を与えた。
◎マンネルヘイム線
カレリア地峡に築かれた防衛線。冬戦争の際に侵攻するソ連軍を二ヶ月にわたり足止めした。
◎フィンランド大統領
第6代フィンランド大統領。大統領となってからもドイツとラップランド戦争を戦った。

ロシア
グレゴリー・ラスプーチン

ロシア[1869~1916]


◎祈祷
人々に病気治療を施して『神の人』と呼ばれた。血友病の皇太子を治療した事でロシア皇帝夫妻の信頼を得た。
◎怪僧
食事に毒を盛られても死なず、銃弾を数発撃ち込まれても死ななかった。最終的に凍った川に投げ込まれて遺体となった。
オリガ・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

ロシア[1895~1918]


◎ロマノフの皇女
ロシア皇帝ニコライ2世の長女。タチアナ、マリア、アナスタシア、アレクセイの姉弟。
◎多才
教養が深くあらゆる面に優れ、文学から乗馬まで多岐に渡った。
タチアナ・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

ロシア[1897~1918]


◎ロマノフの皇女
ロシア皇帝ニコライ2世の次女。オリガ、マリア、アナスタシア、アレクセイの姉弟。
◎キリスト昇天驃騎兵連隊名誉大佐
皇帝よりヴォスネセンスキー・ユサール連隊を与えられ、その指揮官を務めた。
◎美貌
美しい姉妹の中でも、洗練された彫刻のようだと言われた。
マリア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

ロシア[1899~1918]


◎ロマノフの皇女
皇帝ニコライ2世の三女。オリガ、タチアナ、アナスタシア、アレクセイの姉弟。
◎画才の天使
左利きでスケッチなど絵の才能に恵まれていた。また、幼い頃より天使のようだと言われていた。
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ

ロシア[1901~1918]


◎ロマノフの皇女
皇帝ニコライ2世の四女。オリガ、タチアナ、マリア、アレクセイの姉弟。
◎ムードメーカー
イタズラ好きでユーモアがあり物真似が得意だった。人を楽しませる才能や演劇の才能に長けた。
◎生存伝説
一家の中で唯一遺体が見つかっていないため、十月革命を逃れて生き延びているといった噂が流れた。
アレクセイ・ニコラエヴィチ・ロマノフ

ロシア[1904~1918]


◎ロマノフの皇子
皇帝ニコライ2世の第1皇子。オリガ、タチアナ、マリア、アナスタシアの姉弟。
◎血友病
生まれつき病弱で先天的な血友病を患っていた。ラスプーチンによる治療を受けていた。
◎最後の血統
十月革命でボリシェヴィキの秘密警察に家族と共に銃殺される。これによりロシア帝国ロマノフ王朝の血統が途絶えた。

ソ連
ウラジーミル・レーニン

ソ連[1870~1924]


◎人民委員会議長
革命を起こしてロシア・ソビエト連邦社会主義共和国を樹立させると、その行政府である人民委員会の初代議長となる。
◎十月革命
二月革命でロシア帝国を倒した臨時政府が尚も第一次世界大戦の戦争を継続しようとしたため、革命を起こしてソビエト連邦を成立させた。
◎レーニン主義
共産主義に至る前には社会主義の段階を踏むべきとの考え。計画的な国家統制によって生産と分配の厳格な管理を目指した。
リュドミラ・パヴリチェンコ

ソ連[1915~1976]


◎狙撃手
第2次世界大戦において確認戦果309名を射殺し、ソ連の女性狙撃手でも突出した成績を残し、ソ連邦英雄を受賞した。わざと急所を外して駆け付けた兵士を標的とした。
◎セヴァストポリ要塞の戦い
自軍が撤退するまでの時間稼ぎとしてドイツ軍の進軍を阻んだ。

◆中東・アフリカ◆


◆南北アメリカ◆

アメリカ
ジェームズ・マディソン

アメリカ[1751~1836]


◎合衆国大統領
第4代アメリカ合衆国大統領。トーマス・ジェファーソン政権の国務長官も務めた。
◎アメリカ合衆国憲法の父
アメリカ合衆国憲法を推進する論文『ザ・フェデラリスト』の大半を執筆した。個人の権利を守るためには、抑制と均衡が必要であるという信条を持った。
◎米英戦争
初めて対外宣戦布告を行ないイギリス勢力と戦った。戦後アメリカはイギリスから精神的や文化的に独立を果たしたともされる。
ウィリアム・トラヴィス

アメリカ[1809~1836]


◎テキサス独立戦争
サンアントニオの包囲戦では騎兵隊を指揮し、アラモの戦いではジェームズ・ボウイ戦死後、全軍の指揮を執った。
◎勝利、若しくは死を
アラモの戦いで包囲されるとテキサス暫定政府に援軍を要請したが、メキシコ軍の一斉攻撃で戦死した。
アンドリュー・ジャクソン

アメリカ[1767~1845]


◎合衆国大統領
アメリカ合衆国第7代大統領で、民主党所属としては初の大統領。
◎エイジ・オブ・ジャクソン
米英戦争の英雄でもあり多くの支持の下に強権を握った。しかし大きな政府を望まず、各州の権利を重視した。
◎インディアン移住法
原住民を遠隔の保留地に強制隔離する法案。特にチェロキー族は多くが道中で命を落とし『涙の道』と呼ばれる。
エドガー・アラン・ポー

アメリカ[1809~1849]


◎モルグ街の殺人
オーギュスト・デュパンを主人公とした世界初の推理小説。
◎黄金虫
海賊の財宝を探す冒険小説で、暗号を用いた謎解きがテーマ。
トーマス・ジャクソン

アメリカ[1824~1863]


◎南軍少将
アメリカ南北戦争で南軍に属した。ロバート・リー将軍の右腕として軍功を挙げた。
◎ストーンウォール
第一次ブルランの戦いで劣勢の南軍を直立不動で指揮して北軍を退けた。その様子は「石の壁のようだ」と称えられた。
エイブラハム・リンカーン

アメリカ[1809~1865]


◎合衆国大統領
アメリカ合衆国第16代大統領で初の共和党選出。
◎奴隷解放宣言
南北戦争中に行なわれた、南部連合が支配する地域の奴隷の解放を命じた宣言。
◎人民の、人民による人民のための政治
アメリカ史上最も有名なゲティスバーグで行われた演説。民主主義の精神を最もよく表現したもの。
ウィンフィールド・スコット

アメリカ[1786~1866]


◎陸軍の偉大な老人
陸軍名誉大将。米英戦争に始まり、米墨戦争、ブラック・ホーク戦争、セミノール戦争、南北戦争(北軍)で指揮を執った。
◎アナコンダ計画
南北戦争で、北軍が海に沿ってミシシッピ川、メキシコ湾と進みアトランタを攻略するといった作戦を提唱したが、初期は海軍が弱かったため冷ややかに受け取られた。
ロバート・アンダーソン

アメリカ[1805~1871]


◎サムター要塞の戦い
南北戦争開戦時のサムター要塞の指揮官。周囲が南軍で囲まれる中、合衆国(北軍)への忠誠心を守って戦った。
ビリー・ザ・キッド

アメリカ[1859?~1881]


◎アウトロー
アリゾナやテキサスで牛泥棒、強盗、殺人を繰り返し、21人を殺害した。
◎早撃ち
左利きの早撃ちガンマンで、馬に乗りながら鳥を撃ったり、同じ場所を3発撃ち抜いたりと銃の腕前に優れていた。
トーマス・エジソン

アメリカ[1847~1931]


◎直流電流
電球を改良して電灯の事業化に成功する。アメリカの電力事業はエジソンの直流送電が標準方式だった。
◎発明王
電気投票記録機や電話機、蓄音機など生涯において1300もの発明を行ない、数多くの特許を得た。
アメリア・イアハート

アメリカ[1897~1937?]


◎飛行機乗り
女性初の大西洋単独横断飛行やアメリカ大陸単独横断無着陸飛行を成功させた。
◎消息不明
赤道上世界一周飛行の際に太平洋上で消息を絶ち、機体や遺体の一切が発見されなかった。
クララ・バートン

アメリカ[1821~1912]


◎戦場の天使
南北戦争では物資を手配したり戦場で看護活動に従事した。前線での応急手当の重要性を説き、そのために必要な救急箱を考案した。
◎アメリカ赤十字
アンリ・デュナンの赤十字に感銘を受け、戦争だけでなく自然災害の救援も行うアメリカ赤十字社の設立に尽力した。
ハリエット・タブマン

アメリカ[1820~1913]


◎地下鉄道
黒人奴隷を南部から北部へ亡命させていた秘密結社。奴隷を「乗客」、隠れ家は「駅」、手引きする者は「車掌」などと呼ばれた。
◎黒いモーセ
地下鉄道によって北部に亡命したが、自身も「車掌」として多くの黒人奴隷を自由に導いた。南北戦争でも斥候、看護兵として活躍し、黒人と女性の権利のために活動家として講演などを行なった。
イサドラ・ダンカン

アメリカ[1877~1927]


◎モダンダンス
古代ギリシアにインスピレーションを受け、ギリシア風の衣装をまとい裸足で踊り『裸足のイサドラ』と呼ばれた。従来のバレエに捕らわれず自由な表現の舞踏を確立し、モダンダンスの祖とされる。
ジョン・F・ケネディ

アメリカ[1917~1963]


◎アメリカ大統領
アメリカ合衆国第35代大統領。20世紀生まれ最初の大統領で初めてのカトリックの大統領。
◎アポロ計画
ソ連との宇宙開発競争における人類初の月への宇宙飛行計画。アポロ11号は初めて月面着陸に成功した。
◎キューバ危機
ソ連がキューバにミサイル基地を建設しようとしたが、外交交渉によってミサイル設置を回避した。
◎大統領の暗殺
テキサス州ダラスでのパレード中に銃撃を受けて死亡した。
ハワード・フィリップ・ラブクラフト

アメリカ[1890~1937]


◎クトゥルフ神話
宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を軸としたホラー小説を執筆し、死後友人のダーレスによってその世界観が体系化された。代表作に『クトゥルフの呼び声』、『インスマスの影』、『ダンウィッチの怪』、『狂気山脈にて』などがあり、クトゥルフ、ニャルラトホテプ、アザトースなどを創作した。
エレン・チャーチ

アメリカ[1904~1965]


◎オリジナル・エイト
乗客の飛行に対する恐怖心を和らげるのに看護師が有用であると唱え、世界初の客室乗務員となる。彼女と共に最初の女性客室乗務員となった8人は『オリジナル・エイト』と呼ばれた。
チャールズ・リンドバーグ

アメリカ[1902~1974]


◎翼よ、あれがパリの灯だ
プロペラ機「スピリット・オブ・セントルイス」でニューヨーク・パリ間を飛び、初の大西洋単独無着陸飛行を成功させた。また後に北太平洋横断飛行にも成功する。
◎人工心臓
姉が心臓弁膜症で、アレクシス・カレルと共に人工心臓の共同研究を行い、カレル・リンドバーグポンプを開発した。

ジャマイカ
メアリ・シーコール

ジャマイカ[1805~1881]


◎最前線の治療者
薬草治療の知識を持ち、黄熱病、コレラの治療経験もあった。クリミア戦争の戦場最前線で敵味方の区別なく負傷者の看護に当たった。
◎原色の装い
暗い戦場を少しでも明るくするため、白が基調の服よりも赤、黄、青などの原色服を多用した。
◎不屈の精神
当時のイギリスではクレオールに対する人種差別が強かった。ナイチンゲールの看護団入りを拒否されても、自費でクリミアの戦場に渡り、医療活動を続けた。

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最終更新:2025年02月19日 22:32
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