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基礎道徳学 - (2007/06/01 (金) 22:05:35) の最新版との変更点

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#contents *序 **概要 +倫理と道徳の関係、哲学倫理と道徳神学の関係を概観し、講義の位置づけを確認。 +道徳、法、宗教の関係を概観し、"道徳行為"の輪郭を確定。 +人間学と道徳の関係。人間の普遍的問題としての道徳。道徳行為の要素は自由、呼びかけ、応答。 +倫理と宗教の関係。キリスト教道徳神学とは。 **道徳神学史 +一世紀- ヘブライズム +四世紀- ヘレニズム +十三世紀 大学/托鉢修道会/アリストテレス +十四世紀- ルネッサンス/宗教改革 +十八世紀- +第二ヴァティカン公会議後 **道徳の基礎 :哲学|分析哲学 自民族中心主義と他律倫理 マルクス主義 実存主義 人格主義 フランクフルト学派 :聖書|旧約 新約 **キリスト教道徳 *道徳行為 **自由 +自由とは:他者への開け。道徳行為を可能にするもの。自己実現を可能にするもの。 +自由の三側面:心理的/道徳的/福音的・救済的:心理的自由は道徳的自由の出発点であり、道徳的自由は福音的自由の条件である。 +道徳的自由と行為の条件:行為の選択は、判断の模索と判断の選択(or 非選択)よりなる。人の行為および道徳責任を条件付けるもの(妨げるもの)には、肉体的精神的構造、あるいは文化構造等、万人に共通のものと、個々人の事情によるものとがある。後者については、恒常的なものとして神経症や精神病、一時的なものとして無知や怖れなど。 **責任 +道徳責任は愛への応答である。(人の)自由と(神からの)呼びかけは、責任という形で調和実現される。キリスト教道徳は責任の道徳であると言える。 +人(行為主体)とその行為:根本選択、態度、慣習、行為の四つのカテゴリーから考えられる。人生の根本選択は、具体的には態度に表され、この時点で責任の領域に入る。人の行為は自由で自覚的なそれであり、心理的、道徳的、超越的、様々なレベルの現実の総体である。慣習はとある行為の反復であり、徳の問題にとりわけかかわってくる。 +人の行為の要素:環境、行為それ自体(客観面)、目的(個人の意図。主観面)。問題は主観面と客観面のバランス。客観的行いは、それ自体としてニュートラルなもの、あるいはそれ自体として悪いものでありうるか。意志との関係。内的行為・外的行為。作為・不作為。 +行為評価の原則:とりわけ意図しなかった行為の責任が問題となる。予測可能性、道徳的可能性。最少悪の原則、全体性の原則。 **自覚 coscienza +神は自覚において人を呼ぶ。自覚は神と人との対話の場。 +自覚の二要素:心理的自覚と道徳的自覚(善悪の判断)。道徳的自覚のタイプ:慣習的abituale自覚(判断力)と現行の自覚(個別判断);前/現/後の自覚;正しい自覚と逸脱した自覚;確かな自覚と迷いのある自覚;真の自覚と誤った自覚。 +旧約・新約・第二ヴァティカン公会議にみる自覚 +識別 discernimento から自覚へ:その究極の意味はキリストの内に啓示された神の呼びかけにある。聖霊に助けられて人は賜物を実現させるための具体的選択をする。識別はそのための根源的態度。識別することを選択/識別した結果を選択。 +自覚 coscienza と自我意識 autocoscienza:自我意識は道徳的自覚の基盤。カント以降の自我意識の哲学。私と私ならぬもの。 +自律倫理と他律倫理:キリスト教倫理は自律倫理。自覚の自律。福音の内化。従順とは、選択をキリストの内に生きること。 +確かな自覚と迷いのある自覚:つねに確かな自覚(自らの確信)に従わなければならない。迷いの二タイプ:理論的/実践的。加えて、価値の具体的な重要性の順序についての迷い。 +自覚の形成と逸脱:衝動から理性へ、他律から自律へ、個人主義から自己贈与へ。信仰を基盤に理性面からと心情面からの自覚の形成。そして確信へ。妥当性の確信(蓋然説、安全説...)と呼びかけの確信(第二ヴァティカン公会議以降)。 *道徳法 **道徳法の概念 +規範=価値+社会的文化的環境。個々人への神の呼びかけは価値・法・義務を通してあらわれ、人は法と自覚によってそれに応える。識別と道徳的選択は、法なしにはありえない。 +道徳法と道徳規範:道徳法は評価基準と事実の総体。道徳規範は神の呼びかけに従う方法。個々人は道徳法に照らして状況を判断し道徳規範を見つける。法は識別を可能とするもの、つまり真の自由へ奉仕するもの。 +様々な法:永遠の法、自然法、啓示的法(福音、キリスト自身)。 **啓示道徳法 +聖書にみる道徳法:旧約においては、契約における神の愛の賜物。新約においては、永遠法(神)、キリストの法(キリストは法の完全)、聖霊の法(法や規律は、人の内の神の霊)。人の世の法。道徳法=自覚。 +神学的考察における道徳法:トマスによる定義「」。 +十四-十六世紀における概念の変化。法を規則の束とみる。唯名論や君主国家誕生の影響による。 **自然道徳法 +自然法否定の傾向 +誤った自然法理解 +自然法の定義 **市民法 +道徳法との関係 **教会の法 +教会の生としての道徳的生活 +教会の指導と道徳 +教皇庁 +教会の実定法(教会法) *罪 **罪の概念 **聖書にみる罪 **神学的考察における罪 **罪から回心へ *徳 **徳の概念 **キリスト教の徳 +徳の結びつきと複数性:対神徳と道徳 +賢明 prudentia ----
基礎道徳学 #contents *序 **概要 +倫理と道徳の関係、哲学倫理と道徳神学の関係。 +道徳、法、宗教の関係。 +人間学と道徳の関係。 +倫理と宗教の関係。 **道徳神学史 +一世紀- ヘブライズム +四世紀- ヘレニズム +十三世紀 大学/托鉢修道会/アリストテレス +十四世紀- ルネッサンス/宗教改革 +十八世紀- +第二ヴァティカン公会議後 **道徳の基礎 +哲学&br()-分析哲学&br()-自民族中心主義と他律倫理&br()-マルクス主義&br()-実存主義&br()-人格主義&br()-フランクフルト学派 +聖書&br()-旧約&br()-新約 **キリスト教道徳 *道徳行為 **自由 +自由とは、他者への開け。道徳行為を可能にするもの。自己実現を可能にするもの。 +自由の三側面:心理的側面、道徳的側面、福音的・救済的側面。 +道徳行為および道徳責任の諸条件。 **責任 +道徳責任は愛への応答 +人(行為主体)とその行為:根本選択、態度、慣習、行為の四つのカテゴリー。 +人の行為の要素:環境、行為それ自体(客観面)、目的(個人の意図。主観面)。 +行為評価の原則:予測可能性、道徳的可能性。最少悪の原則、全体性の原則。 **自覚 coscienza +自覚は神と人との対話の場。 +自覚の要素、自覚のタイプ。 +識別 discernimento から自覚へ。 +自覚と自我意識 autocoscienza。 +自律倫理と他律倫理。 +自覚の形成と逸脱。 *道徳法 **道徳法の概念 +規範=価値+社会的文化的環境。 +価値・法・義務を通しての神の呼びかけ、法と自覚による人の応答。 +道徳法と道徳規範。 +様々な法:永遠の法、自然法、啓示的法(福音、キリスト自身)。 **啓示道徳法 +聖書にみる道徳法。 +神学的考察における道徳法。 +十四-十六世紀における概念の変化。 **自然道徳法 +自然法否定の傾向 +誤った自然法理解 +自然法の定義 **市民法 +道徳法との関係 **教会の法 +教会の生としての道徳的生活 +教会の指導と道徳 +教皇庁 +教会の実定法(教会法) *罪 **罪の概念 **聖書にみる罪 **神学的考察における罪 **罪から回心へ *徳 **徳の概念 **キリスト教の徳 +徳の結びつきと複数性:対神徳と道徳 +賢明 prudentia [[第一学年>基礎道徳学へ>第一学年#基礎道徳学]] ----

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