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基礎道徳学 - (2007/06/02 (土) 00:43:15) の編集履歴(バックアップ)
基礎道徳学
序
概要
- 倫理と道徳の関係、哲学倫理と道徳神学の関係。
- 道徳、法、宗教の関係。
- 人間学と道徳の関係。
- 倫理と宗教の関係。
道徳神学史
- 一世紀- ヘブライズム
- 四世紀- ヘレニズム
- 十三世紀 大学/托鉢修道会/アリストテレス
- 十四世紀- ルネッサンス/宗教改革
- 十八世紀-
- 第二ヴァティカン公会議後
道徳の基礎
- 哲学
-分析哲学
-自民族中心主義と他律倫理
-マルクス主義
-実存主義
-人格主義
-フランクフルト学派
- 聖書
-旧約
-新約
キリスト教道徳
道徳行為
自由
- 自由とは、他者への開け。道徳行為を可能にするもの。自己実現を可能にするもの。
- 自由の三側面:心理的側面、道徳的側面、福音的・救済的側面。
- 道徳行為および道徳責任の諸条件。
責任
- 道徳責任は愛への応答
- 人(行為主体)とその行為:根本選択、態度、慣習、行為の四つのカテゴリー。
- 人の行為の要素:環境、行為それ自体(客観面)、目的(個人の意図。主観面)。
- 行為評価の原則:予測可能性、道徳的可能性。最少悪の原則、全体性の原則。
自覚 coscienza
- 神は自覚において人を呼ぶ。自覚は神と人との対話の場。
- 自覚の二要素:心理的自覚と道徳的自覚(善悪の判断)。道徳的自覚のタイプ:慣習的abituale自覚(判断力)と現行の自覚(個別判断);前/現/後の自覚;正しい自覚と逸脱した自覚;確かな自覚と迷いのある自覚;真の自覚と誤った自覚。
- 旧約・新約・第二ヴァティカン公会議にみる自覚
- 識別 discernimento から自覚へ:その究極の意味はキリストの内に啓示された神の呼びかけにある。聖霊に助けられて人は賜物を実現させるための具体的選択をする。識別はそのための根源的態度。識別することを選択/識別した結果を選択。
- 自覚 coscienza と自我意識 autocoscienza:自我意識は道徳的自覚の基盤。カント以降の自我意識の哲学。私と私ならぬもの。
- 自律倫理と他律倫理:キリスト教倫理は自律倫理。自覚の自律。福音の内化。従順とは、選択をキリストの内に生きること。
- 確かな自覚と迷いのある自覚:つねに確かな自覚(自らの確信)に従わなければならない。迷いの二タイプ:理論的/実践的。加えて、価値の具体的な重要性の順序についての迷い。
- 自覚の形成と逸脱:衝動から理性へ、他律から自律へ、個人主義から自己贈与へ。信仰を基盤に理性面からと心情面からの自覚の形成。そして確信へ。妥当性の確信(蓋然説、安全説...)と呼びかけの確信(第二ヴァティカン公会議以降)。
道徳法
道徳法の概念
- 規範=価値+社会的文化的環境。個々人への神の呼びかけは価値・法・義務を通してあらわれ、人は法と自覚によってそれに応える。識別と道徳的選択は、法なしにはありえない。
- 道徳法と道徳規範:道徳法は評価基準と事実の総体。道徳規範は神の呼びかけに従う方法。個々人は道徳法に照らして状況を判断し道徳規範を見つける。法は識別を可能とするもの、つまり真の自由へ奉仕するもの。
- 様々な法:永遠の法、自然法、啓示的法(福音、キリスト自身)。
啓示道徳法
- 聖書にみる道徳法:旧約においては、契約における神の愛の賜物。新約においては、永遠法(神)、キリストの法(キリストは法の完全)、聖霊の法(法や規律は、人の内の神の霊)。人の世の法。道徳法=自覚。
- 神学的考察における道徳法:トマスによる定義「」。
- 十四-十六世紀における概念の変化。法を規則の束とみる。唯名論や君主国家誕生の影響による。
自然道徳法
- 自然法否定の傾向
- 誤った自然法理解
- 自然法の定義
市民法
- 道徳法との関係
教会の法
- 教会の生としての道徳的生活
- 教会の指導と道徳
- 教皇庁
- 教会の実定法(教会法)
罪
罪の概念
聖書にみる罪
神学的考察における罪
罪から回心へ
徳
徳の概念
キリスト教の徳
- 徳の結びつきと複数性:対神徳と道徳
- 賢明 prudentia