福島の内部被ばく検査について (WBC;ホールボディーカウンター)
2014-03-15 16:49:13 (Sat)
ホールボディーカウンターの仕組み
放射性物質の種類によって放射線の波長が違うことを利用し、体内の放射性物質の濃度を測定し、それを基に内部被ばく線量を推定する機器です。
2013.2.17追加
内部被曝を過去と比較してみる
被曝量を比較してみる(外部被曝・内部被曝・事故前と事故後)
早野教授らの福島の内部被ばくWBC調査
福島県:ホールボディカウンタによる内部被ばく検査の結果
トップページ > 各課のページ > 放射線健康管理室 > ホールボディカウンタによる内部被ばく検査の結果をお知らせします【平成25年4月30日現在】
検査結果:預託実効線量 1ミリシーベルト未満…52,328人(全員)
預託実効線量…成人では50年間、子供では70歳までに体内から受けると思われる内部被ばく線量
市健康管理検討委員会による見解:「健康に影響を与えるような数値ではない」
健康管理検討委員会…市医師会や市放射能対策アドバイザーなどで構成する委員会
ホールボディーカウンタによる内部被ばく検査の実施状況について
平成24年10月31日までに90050人が内部被ばく調査を受け、結果は預託実効線量 1mSv以下が90024人。
1mSv以下 |
90024人 |
1mSv〜 |
14人 |
2mSv〜 |
10人 |
3mSv〜 |
2人 |
セシウム等放射性物質の体内量(内部被曝量)を計算、グラフ化
2014-03-15 追加 page234と共有
放射性物質の体内残留量グラフ
放射性物質を摂取したときの体内残留量を選択した体内動態モデルに基づいて計算し, グラフ表示します。
セシウムなどを摂取した場合、時間とともに排出されることがわかっています。そこでセシウムを一定量摂取した場合、どのように増減するかのグラフをシミュレートしてグラフ化します。※2013年時点で福島県民のCs134,137摂取は一日0.3Bq程度とされています。また年齢が低いほどセシウムを早く排出(生物学半減期が短い)することがわかっています。
仮に1日1Bq程度摂取した場合:140Bq程度で平衡することがわかります。
仮に1日0.3Bq程度摂取した場合:40Bq程度で平衡することがわかります。
1)1日1Bq以下のセシウムしか摂取してないこと(0.3Bq程度)
2)仮に1日1Bqだとしても、排出が遅い成人でも約140Bq 子供は10歳(32Kg)で約50Bq
内部被ばくの検査機器:ホールボディカウンターとは
ホールボディカウンター(英語: whole body counter)は、内部被曝線量を調べるために、人間の体内に摂取され沈着した放射性物質の量を体外から測定する装置。ホールボディカウンタ、ヒューマンカウンタ、全身カウンタとも呼ばれる。
詳細はwikipedia
内部被ばく:放射線量の評価基準見直し…放医研など 毎日新聞 [2012.1.25]
…福島県民の内部被ばくの検査で、検査にあたる2団体は…評価基準を見直すと発表。2月1日以降の検査結果については、食事など日常生活で摂取した放射性物質として評価する。
これまでは検出値をもとに、原発事故が発生した直後に吸い込んだ放射性物質の線量を推計してきた。しかし、事故発生直後に取り込んだセシウムは時間がたつとともに減衰する。このため基準を改め、検査結果から割り出す内部被ばく量の推計値を実態に近づける。
検査を実施しているのは、放射線医学総合研究所と日本原子力研究開発機構。
同研究所によると、子どもの場合、セシウムは30~40日で半分が体外に排出される。このため、原発事故の発生時に取り込んだセシウムは現時点で、0.3%程度にまで減衰しているという。
こうした状況を勘案し、…放射線量については日常的に摂取したと評価するのが科学的に妥当と判断した
2012年1月25日 22時16分
【関連ニュース】
家庭の食事の線量調査「健康に問題ないレベル」 コープふくしま 2011.12.02 福島民報
[2011.6.27]
「福島・浪江町の住民、異常なし 内部被ばく検査で放医研」
用語解説
※スクリーニング検査とは体内の放射性物質の量を測定する検査のこと。
コトバンクより:
選別試験,ふるい分け試験とも呼ばれる。多くの人が集まって構成される,職場,地域,学校などの健常者集団や,新生児・妊婦・老人などの各集団に対する〈集団検診〉と〈個人に行う検診〉とがある。
資料
2011.12.02 福島民報
家庭の食事の線量調査「健康に問題ないレベル」 コープふくしま
コープふくしま(本部・福島市)は組合員を対象に食事に含まれる放射性物質の検査を今年度実施するのを前に、先行調査した11世帯の結果を1日、公表した。11世帯のうち3世帯から放射性セシウムが検出されたが、健康には問題ないレベルとしている。その他の8世帯は検出下限値以下だった。
最も高い数値は食事1キロ当たりセシウム134が1・4ベクレル、セシウム137が2・0ベクレルだった。調査に協力した放射線安全フォーラム(本部・東京都)の多田順一郎理事は「予想より低い値。現在の食品の出荷管理体制は十分に機能しているので、安心してほしい」と呼び掛けた。
先行調査は中通りの世帯を対象に実施。幼稚園や小学生の子どもがいる家庭が含まれるが、内訳や食材の生産地など詳細は公表しなかった。各家庭の実際の食事を1人分多く作って試料とし、2日間6食分を合わせて測定した。
今年度中に組合員100世帯を対象に調査する。対象者には結果と合わせて対策などを助言する。14日に同市森合のコープマートいづみ店で説明会を開く予定。コープふくしまの野中俊吉専務理事、日本生協連合会の和田伊知朗商品検査センター長、多田理事らが市内の県自治会館で記者会見した。
(2011/12/02 15:47)