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資料:チェルノブイリ原発事故関連

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チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較

検証ブログ:”チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較に関して”

ネットでは、多くの誤解に基づく情報があふれています。検証するブログを見つけたので紹介します。

チェルノブイリと東電 福島第一原発事故との比較

ブログ「福島原発事故に関して」
このブログエントリーの内容は以下の2つ
1・チェルノブイリの汚染区域に関する誤解について
2・チェルノブイリにおける実際の汚染とは

詳細にチェルノブイリと東電 福島第一原発事故との比較を行なっているので、ぜひブログエントリー原文を読んでいただきたいのですが、その中の一部を抜粋しておきます。

1について

よく誤解されている「55万ベクレル以上で、これはチェルノブイリの強制移住区域以上の汚染地域」ということについて、京大今中氏の研究を曲解(または誤解?)したものだと推測し、実際の「移住政策」について考察している。
話を戻すと、チェルノブイリで5年間放置されたという部分がごっそり抜け落ちて、55万ベクレル平米以上で強制避難という説が流布した為、「事故後すぐに上記の区分で避難したにも関わらず、子供の甲状腺癌などの重大な健康被害がチェルノブイリでは起こった」という誤った認識が広く流布してしまった感もある。そこから福島ではチェルノブイリよりも遙かに深刻な事が将来起こるという不安感が醸成されてしまっている点も非常に問題かと思う。

2について

※チェルノブイリ事故当初の内部被曝への対応について
30km圏外住民は高濃度汚染地域にいても5年後まで放置された。また内部被曝に関しても事故当初の食料摂取の方針は
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Mtk95-J.html
にあるように肉は現在汚染牛と騒がれているものと同じKg当たりセシウム137で3700ベクレルまでを安全とした。粉ミルクに至ってはKg当たり18500ベクレルという現在の日本ではとても考えられないレベルの緩い制限であった。しかもチェルノブイリ原発周辺の村部などは普通に自宅で牛から牛乳を搾り、それを飲んでいた訳で、事実上これらの食料制限はほぼ無視されていたと考えても良い。特に事故当初のヨウ素131の摂取に関しては、食料制限が事実上完全に失敗したと考えられる。ヨウ素に関しては半減期が8日間と非常に短い為、初動が最も重要になる。最初の8日間摂取制限を怠ることは、その後一生完璧な対策をしたとしても取り返しの付かない被曝をしてしまう訳であり、この点チェルノブイリでは対策が大きく失敗した。

※チェルノブイリでさえ30km圏内にほぼ限定された「プルトニウム飛散」を、福島原発に当てはめるのは無理がある。
また一時期、北米大陸まで福島原発の3号機爆発によってプルトニウムが飛散したというトンデモ理論がツィッターのTL等で散見されたが
http://togetter.com/li/128687
即座に専門家によって否定されたことを付け加えておく。チェルノブイリの爆発でさえプルトニウムの飛散は原子炉30km圏に大体限定され、周辺諸国で観測されたという話は聞かない。チェルノブイリでは上に示すように原子炉2kmの地点で40万Bq平米のプルトニウムが観測される程の飛散でもそうなのに、何故原発周辺で殆ど観測されないプルトニウムが米国まで飛散していると言えるのか、理解に苦しむが、まあここで議論するような事でもないのかもしれない。

※比較の問題点:ソ連政府の無策で急性放射線障害を起こしたようなチェルノブイリ事故と比較するのは無理がある。
以上、チェルノブイリ事故との比較で非常に問題なのは、これら多くの被曝を不幸にして受けたチェルノブイリの人々の存在を全く無視して、ベラルーシ政府が事故後5年経ってまとめた汚染地域区分のみで、現在の福島事故と比較しようとする点である。現在のチェルノブイリで放射線障害の後遺症に悩む人々は非常に多い。だがそれは事故当初にソ連政府の無為無策のお陰で一般住民まで急性放射線障害を引き起こす程の被曝をした人々の後遺症とも言える訳であり、初期に大きな被曝をせずに後からその場所に移り住んだ人の調査、所謂低線量長期被曝の知見ではないのである。またベラルーシ政府の汚染区分に関しても、初期被曝がない状態でその地域に住み続ける事のリスクに関する統計というのは当然存在しない。










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