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    ...ないはずの誰か」 第0章「違えた道の果て、男女は決別す」 第0章「運命(さだめ)、動き出す時」 第0章「ある休日の出来事」 第0章「終わりと始まり」
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    第0章「違えた道の果て、男女は決別す」 第1章第7話「Newcomers」 第1章第14話「正義のヒロイン」 第1章第21話「疑心の芽生え」 第1章第28話「黒姫、参る」 第1章第35話「騒がしい夜半」 第1章エピローグ7「忘れられた場所にて」 第2章第1話「朝からビッグニュース!?」 第2章第8話「“キャナ☆”の最初の友達は!?」
  • 第0章「違えた道の果て、男女は決別す」
    その夜は特別だった。音と気配が失せてしまったかのような、不気味な夜。 野原の草葉は風に靡いているにも関わらず、風の音も草葉の擦れる音もない。 やや注意を払えばどこででも見つけられそうなそこらの虫の気配すら感じられない。 唯一健常なのは視覚。空には絵に描いたような見事な満月、漆黒の夜天、そして宝石を鏤めたような星々。 その、あまりにも夜を演出しているような情景が、逆にこの夜の異常性を強調したのかもしれない。 閃光が奔る。遅れて空気を撫で斬りする独特な音が生じる。それが鋭利な刃物による一閃だとはたして気づけただろうか。 刃物の造形は大変緻密であり、そこらの安物ナイフなど比べること自体が侮辱に値するほどだ。 刃は月光を照り返すほどの美しさを誇った。その見事なナイフの刃が生き物のような滑らかさで空を裂き奔る。 途端、真紅の噴水が噴き上がった。噴水は白いロングコー...
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    深優作 「仮面ライダーマゴット」バックナンバー 第0章「壊れた体と壊れぬ決意」 第1章第2話「始まりを告げる者達」 第1章第9話「戦士の心得」 第1章第16話「彼女達の葛藤」 第1章第23話「闇を焦がす」 第1章第30話「人ならざる者達」 第1章エピローグ2「はじまりの始まり」
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    サイショ作 「仮面ライダーネクス」バックナンバー 第0章「過去の思い出・闇を狩る現代(いま)」 第1章第4話「闇のつぶやき」 第1章第11話「闇の戦士、駆ける/光の巫女はいまだ目覚めず」 第1章第18話「変身・立ち上がるは白き騎士」 第1章第25話「友人のために/名無き者はただ傍観して……」 第1章第32話「拾うは不思議なスケッチブック/ただ影は月夜に照らされ」 第1章エピローグ4「影達の会議/妹を背負い」 第2章第4話「兄妹の悩み/影の初めの接触…失敗」
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    プラスマイナス作 「仮面ライダーシキ」バックナンバー 第0章「終わりと始まり」 第1章第5話「偽りの少年」 第1章第12話「異能強襲」 第1章第19話「レンゲル参上」 第1章第26話「暴走する刹那」 第1章第33話「破滅の夜は終わらない」 第1章エピローグ5「終わりの始まり」 第2章第2話「騒々しすぎる朝」 第2章第9話「静かな影、激しい闇」
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    ユルカ作 「仮面ライダーシグマ」バックナンバー 第0章「運命(さだめ)、動き出す時」 第1章第3話「デスティニー・エンカウント」 第1章第10話「Stalk」 第1章第17話「Σの覚醒」 第1章第24話「障害を排除する者達」 第1章第31話「遭遇と決意」 第1章エピローグ3「彼女の秘密」 第2章第5話「偽りという名の仮面」
  • 第0章「ある休日の出来事」
     そこは、まるで地獄だった。周りの建物は、破壊され所々から、煙が上がっている。 また、破壊された建物の近くには、人々の無残な死体があった。 ここは、本来はショッピングモールで、今日は休日で人がごった返し、賑わっていた。 その日、そこで何かが起こった。わずかな時間でショッピングモールは地獄へと変わった。  一人の少女が、この地獄と化したショッピングモールの中を走っていた。 「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・・・・・・・」 随分走ったのか息切れをしている。でも少女は走るのをやめなかった。いや、やめる事はできなかった。 なぜなら、少女の後方からゆっくりと足取りで、群れを成して追って来るモノがあったからだ。 「逃げなきゃ・・・・・・・」 そう呟きながら、少女は走っていた。やがて少女はこのショッピングモールの中心にある 吹き抜けのホールに差し掛かった。そこの一階...
  • 第0章「終わりと始まり」
    15年前 某県の山中 ここには地図にも載っていないある村が存在した。 そしてそこで暮らす人々は誰にも知られる事無く ただただ平穏な日々を過ごしていた。 その時、その瞬間までは… 「・・・・・・」 気が付いたら私は瓦礫の中にいた。 家が崩れた時に偶然出来た隙間の中にいたのだ。 幸い怪我はしていないようだ。 動けないが… なぜこんな事になったのか。 それは突然だった。 夜空を暗雲が覆った闇夜の晩。 早く寝るようにと母に促され、床に入ってすぐの出来事。 背筋に悪寒が走り、身体の内側から未知の感覚がした。 そして気が付けば、この状況。 一体何が? 母と父は 村の人は大丈夫だろうか? 初めはそんな事を考えていた。 しかしすぐに他人の心配をしている暇は吹っ飛んだ。 『ぎゃあぁぁ...
  • 第0章「いないはずの誰か」
    うすぐらい。 昼も夜も分からない。 深い深い地面の下から這い出したそこは、やはり暗い森の中。 どっちにいけばいいのかな。 元来た道なんて全然記憶にない。 早く会いたいな。 たいせつなひと。 早く帰りたいな。 大好きな家。 早く見たいな。 まぶしい太陽・・・。 地面を這う。ずりずり、ずりずり。 出口を求めて。ずりずり。 薄暗い森から。 のろわれた運命から。 終わりのない、この悪夢から・・・  「『近々転校生が編入』・・・っと。」  「・・・ふう。」 学園新聞のコラムのタイトルを前に、ため息をつく。 毎月、俺の所属する新聞部から発行されている学園新聞。 俺はその1スペースを自由に書くことが許されている。 俺の文章力とその観察眼が部に認められたからこその栄誉なのだが・・・だからといって、自由スペースというのは毎回頭を悩ませる。...
  • 第0章「運命(さだめ)、動き出す時」
    ―5年前、私は一つの禁忌を犯した。 「これが、私達の……」 「そうよキール。私達の子……」 ―ホムンクルス(人造人間)を作り出すことを…… 「京をそんな事の為に作ったんじゃない!」 「でも喜んでやっていたじゃない?」 「仮面ライダーとして戦うことを運命付けるだなんて!!」 ―運命の歯車を変えたかった 「この研究所は爆発するわ。研究成果もみんな終わりよ」 「私は諦めない! 他を圧倒し、全てのライダーを倒すライダーを作るまで生き続ける!!」 「なら勝手にしなさい!!」 ―あの子は純真な天使のままで良いと、そう思っていた。 ―時雨養護施設 「……ボード学園に編入?」 この施設の責任者であるキール・B(ボナール)・時雨が眉を吊り上げて言う。 「ええ、一般教養レベルまで京ちゃんは達していると...
  • 第0章「壊れた体と壊れぬ決意」
    昔から雨は嫌いだ・・・・。 特に、日が落ちるか落ちないかという時のこの時間帯に降る夕立は特に嫌いだ・・・。 雨に打たれると忌まわしき古傷が痛むからだ。 たとえ心が忘れようとしてもこの体にはあの時の事を忘れることは無いだろう。 「にぃ・・・」 弱々しい声が聞こえた。 ふっと俺が視線をおろすとそこには、まだ目も開いていない子猫が三匹段ボールの中で 弱々しく来るはずも無い母を呼んでいた。 「・・・おまえ達も俺と一緒か。」 俺は、その子猫達に返事を期待せずに問いかける。 彼らもまた、身勝手な人間達に振り回されて消えゆく命なのだろうと・・・。 つくづく俺と一緒のようだ。 「おまえらには生きる権利を与える。 俺と一緒だからな。」 俺は、三匹を自分のコートにしまい込むと、またあれが騒ぐのだろうなっと思いながら 今住む...
  • 第0章「過去の思い出・闇を狩る現代(いま)」
    夏休み。 それを体験しないものはいないだろう。それほどに当たり前のイベントである。 意味もまた言わなくても分かるであろう。季節が夏の頃にある休みであり、学生ならば一か月も休めるのだ。 しかし、今日は夏休み最後の日。 宿題をしていなければ片づけるのに手間取ることになるわけである。 最も… 「……」 彼、護矢 晃輝は当の昔に宿題をし終えているので特に問題はなかった、故に彼は今ソファーに横たわってTVを見ている。 とはいっても見たい番組はやっていない、ただやることがないからTVを見ているだけだった。 が、見たいTV番組はやっていなく、寧ろ退屈なだけだった。 「…ふぅ」 コキコキと肩を鳴らしながら彼はTVの電源を切る。 現在時刻は午後0時。 つまりは食事の時間である。 「まっ、命李はいないし…。適当にインスタント・ラーメン...
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  • 第1章第1話「ある朝のこと」
     「おはようございますー・・・」 暗い気持ちで教室のドアをくぐる。 メガネに緑の髪、フィッシュボーンテイル、両手でかばんを持って俯き気味。 夏休みの明けた今日、2学期最初の学園の日。 しかし朝から日差しは強く、まだまだ夏は続いていた。 始まる学園の日々。 私の小さな声で挨拶しても、教室のみんなはほとんど答えない。 1学期と変わらなかった。 でも、それでいいの。 注目されるのは苦手だし、目をつけられたりするの、いやだから。 すとんと私は教室の後ろの方の席に着くと、すぐに少し先の席の方にある人だかりが目に付いた。 大勢のクラスの男の子達。 その中心にいるのは、少し背の高い、赤い髪のショートカットの女の子。 私の・・・。 …。 わたしの、ともだち・・・ 私の親友の・・・。 ……。 英琉、神歌(えいる みか)ちゃん。 楽しそうに、大勢の男の子たちと...
  • 第1章第25話「友人のために/名無き者はただ傍観して……」
    (サイショ) PM 17 45 町郊外 息が苦しかった。 呼吸が途切れそうになる、現に意識が一度飛んだのだ。 幸いにも相棒であるギルファリアスと呼ばれる精霊が体を動かしてその場から退避で来たわけだが。 「……はぁ……はぁ」 『おい、それ以上は危険だぞ』 呆れながらギルファリアスは主である晃輝を止めようとするが……それで止まるわけがなく晃輝はポッケから携帯を取り出した。 かけた番号はまずは妹である命李だが……応答がないので次にかける相手を選ぶ。 そして暫くした後彼は列へと電話をかけた。 『……はい、もしもしっ!?』 「はぁ……列……か? 済まんが命李を知らないか? 命李にも華枝にも連絡がつかなくて……な」 『っ……そんな、まさか命李ちゃんまでっ!?』 ギリリっと歯ぎしりをする音が携帯から聞こえる。 その事態を普...
  • 第2章第12話「もうとっくに、覚悟は出来ていた」
    執筆者:ユルカ PM16 19 某超高層ビル屋上 「あの……何時になったら動くのでしょうか?」 『まだよ、揺らぎが見えないのよ。もうちょっと待って』 オブディアがDr.レッドリリーと通信をしている。 15:00に動くはずだった。 しかしながら、待ったをかけられてしまい、今に至る。 そもそも、最初の目的であったSB社製のライダー及び、BOARDのライダーは、15:00には学園にいなかった。 そのため、目的を大幅に変更し、シグマ狙いで行くことになったのだ。 なんて本末転倒なのだろう!! 「そうは言っても、もう1時間20分も待たされたのです。私はもう待てません!」 『ええ、待った甲斐はありそうよ。揺らぎが見えたわ。ボード学園の屋上よ』 「オブディア、参る!」 オブディアはそう言って、...
  • 第2章第17話「慌ただしき人々」
    執筆者:岡島 8:40 繁華街付近 現在、Gのエージェントは二手に別れて13号の探索を開始していた。 一方は、13号が逃げたと思われる下水道での探索、もう一方は13号が地上に出ている 可能性からの地上での探索である。もっとも下水道での探索の方に人手が割かれており 地上での探索を行っているエージェントは少ない その中に神月トオルの姿があった。彼は最初の探索の際に、下水道で倒れたこともあり 以降、地下で探索する事もあったが、地上での探索を中心としていた。 そして現在、トオルは繁華街の付近に居たのだが、突然、彼は足を止めた。 (この感じは・・・・・) 突然、得体のしれない、いやな感じが彼を襲う (まずい) そう思った、次の瞬間、遠くで爆発音がしたかと思うと、しばらくして多くに人々が、 ちょうど繁華街の方から恐怖で顔を歪めながら、ちょう...
  • 第1章第23話「闇を焦がす」
    作者 深優 PM16:25 繁華街 「しかし、あれは何だったんだ?」 緋色は、異形の猫の化け物を屠った後、また粉ミルクを近くのペットショップで買い その帰路の途中に先ほどの化け物の体液が付着したと思われるナイフをチャックのある袋に入れて眺めている。 断末魔の叫びを上げながら、その存在をアピールしていたあの化け物はその息の根が絶えるとまるで最初から何もなかったように消えて無くなった。 ただ、緋色の使っている軍事用ナイフがぼろぼろに刃こぼれを起こしていることが 唯一の証だ。 緋色はその唯一の証拠たるナイフに何か体液が付着しており、「屋敷のフラウに聞けば分かるのではないか?」と思い、余計な物が着かないように袋にいれていた。 緋色は思う。 あれもまたこの町で起きている行方不明事件の一種であろうっと、 あ...
  • 第1章第13話「戦いへの序曲」
    9:05 市内 蒼月真姫は、少し派手なデザインの半そでのシャツ、下はジーパンといった格好、 すなわち私服で、とある雑居ビルの前にいた。 「はあ・・・・・・・・・」 とため息をつくと、彼女は建物に入り、まっすぐにエレベーターへと向かい、 ボタンを押しエレベーターを待つ、その間 「今日は転校生が来るのに・・・・・フラグを立てるには、転校初日が大事なのに・・・・・」 と不満そうな様子で、ぶつぶつ言っていた。 そして一階にエレベーターが降りてくる。そして真姫は乗客が全員降りるのを待ち、 更に念のため誰も乗っていない事を確認し、それに乗り込み、扉を閉める。 そして階数のボタンを複数箇所、順不同に押していく、まるで暗証番号を入力するかの様に見える。 やがて、エレベーターは動き出し、とある階に止まる。そして扉が開くと、 そこにはもう一つ扉があった。扉...
  • 第2章第3話「襲来」
    執筆者:岡島 22:35 下水道 暗く静まり返った下水道、そこにフロストの姿があった。その手には携帯端末が握られている。 実は13号にはラビリンスによって発信機が付けられていて、その端末には13号の位置が表示されている。 「連中は引き揚げたか・・・・・・」 彼女が到着する少し前まで、Gのエージェント達が13号の探索の為いたのだが、 全員、引き揚げたので今はだれもいない。 「それにしても、いやな感じだな」 彼女も得体のしれない何かを感じ取っていた。だが彼女は、それを無視し任務を優先させた。 しかしながら、地下では電波が悪いのか、時折、位置を見失う事があり、 神羅月菜を見つけるのに少々手間がかかった。 「いた・・・」 ようやく、通路に座り込む月菜を見つけた。そしてフロストが月菜に近づくと 月菜はゆっくりとフロストの方...
  • 第1章エピローグ3「彼女の秘密」
    執筆者・ユルカ 深夜・EASE― 一つの机を挟んで、二人の女性が向かって話している。 エウリュディケとソフォクレス(豊桜 冥)だ。 「人間社会というのも、学んでみると楽しいものだろ? ソフォクレス」 「はい、そうですね……」 エウリュディケはソフォクレスに対して疑心を抱いていた。 先程からソフォクレスは何度も目線を外している。 「何か言いたげだね? ソフォクレス」 その言葉で安心したのか…… 「はい。シグマについて……質問が」 一度自分の言葉を区切って、ソフォクレスは質問した。 同時刻・Dr.レッドリリーのアジト― こちらでは、椅子に座る仮面の女性・Dr.レッドリリーと、 その靴をきれいに磨き上げているオブディアの姿があった。 「申し訳ありません、...
  • 第1章エピローグ5「終わりの始まり」
    作:プラスマイナス PM 19 35 住宅街 比良埼 藍と別れた草加 雅菜は、彼女や先の男子生徒(一之瀬 裕輔)のように夜道を出歩いている生徒がいないかと帰路に着きながら見回りをしていた。 好奇心からなのか、それとも自分のように何か事情があるのか、想像以上に夜の街を出歩いている生徒は多いようだ。 そんな中、雅菜は知った顔に出会った。 「神宮寺さん!!」 「草加会長!?」 雅菜が夜道で出会ったのは、ボード学園の制服を着た少女だった。 左の袖には『ボード学園生徒会』と書かれた腕章をしており、彼女が雅菜と同じ生徒会のメンバーだと一目で理解できる。 尤もボード学園で彼女を知らぬ人間は殆どいない。それほど彼女は有名だった。 神宮寺 千夏 ボード学園生徒会の副会長を務める高等部2年生の少女。 真面目で規律正しく少々口うるさい部分もある...
  • 第1章第28話「黒姫、参る」
    作:イシス PM.22 50 鉄道の整備所 電車とは数多くの人を乗せ行き来する、今の時代には欠かせぬ移動手段だ。様々な地点に歩くよりもずっと速く 到達してくれるのだから、ありがたいことこの上ない。人によっては電車の利用が生活の中で大きな位置を 占めているという者も少なからずいるだろう。当然、電車とて使い続ければ消耗もするし、整備を怠れば使え なくなってしまう。ここの整備所では少しでも長く電車を使えるようにと、車体を休ませ為の設備が整っている。 ここにだって利用時間というものがあり、整備の人間がいる時もあればいない時もある。 だが、今いるのは“人間”ですらない。頭と背中からそれぞれ小型のものと大型の羽が生え、全身もしっかりと 筋肉の鎧に守られた異様な姿の怪物だった。怪物はその容姿以上に、全身から湧き立つ群青の泡が特徴的だ。 それは時が経つに連れて少しず...
  • 第1章第6話「それぞれの出来事」
    かつて、流派の異なる7人の退魔師たちが協力して、小さな事務所を立ち上げた。 表向きは便利屋として、活動し、裏では、退魔師たちが力をあわし、様々な脅威から人々を守っていた。 そして、ある事件をきっかけに、退魔師たちは一旦事務所を解散し、同時にある組織を結成した。 その名は「守護神機関」、「Guardian」の頭文字を取って通称「G」と呼ばれる退魔組織である。 現在、各国に支部を持ち事務所時代に比べ遥かに大きく成長している。 だが、その目的は、事務所時代と変わらない。なぜなら時代は変わり、人々の生活も、秩序すら 変わっていくが、人々に対する脅威は、形を変えつつも存在するからだ。 8月31日、某所、守護神機関本部 本部施設の一室に一人の女性がいた。その容姿はブロンドで長髪、眼鏡をかけ、 黒いスーツを身に纏っている。 女性の名はアリシア・ステイト、「予知者」という...
  • 第1章第8話「未知との遭遇」
    「じゃあ部長、また明日~。」 「ええ。今日はお疲れ様。あの二人が入部を決めたら、またお願いしましてよ。」 「はは・・・。はい。俺でよければ。」 桐島部長に手を振り、俺は新聞部室を後にする。 夏休みの明けた2学期、1日目。その放課後。 夏休み中、2学期は新しい何かが始まるって思ってたけど、本当に今日は色々な事が起こった。 俺のクラスには4人もの転校生。 それに・・・俺の部活にも新しい部員が増えそうな感じだ。 ユリウスくんに、イオちゃん。 部長、副部長である桐島先輩と町崎先輩から薦められ、体験入部した、2学期からの転入生である二人。 で、俺はその世話をすることになった。 日頃から下級生相手に活動内容を教えることの多い俺だからこそ選ばれたんだと思う。 俺としても新聞部に仲間が増えるのは大歓迎だ。 今回は体験...
  • 第1章第11話「闇の戦士、駆ける/光の巫女はいまだ目覚めず」
    PM13:38 街路地裏 彼は走っていた、罪なき命が消えることを阻止するために。 ソレに故にその姿を変えなければいけない、だから彼は路地裏に隠れカードを取り出す。 もうこれも今日で数回以上、だが長時間変身を続けるのは予測外の敵を招くことになる、故に彼は一度一度変身を解いていくのだ。 『反応がまた現れた。今度は……ふむ、ギルティバッシャーで行けば間に合う距離だな』 ポソリっと自分の傍にいる闇を司る精霊。ギルファリアスが呟いた。 思わずッチと舌打ちをしてしまう、さすがに多すぎるのだ。 「相変わらず便利だなお前のネームレスレーダーは……にしてもなんだ今日の大量出現は……これで3体目くらいだぞ?」 溜息を吐いて再びバックルを召喚、カードをゆっくりとバックルへ差し込む。 『……劇場が開いたのだろうな。役者も観客も監督も劇場の責任者も全てが混ざり...
  • 第1章第18話「変身・立ち上がるは白き騎士」
    PM17:15 中央公園付近 「はぁ……はぁっ!」 「は、早く命李ちゃん!!」 彼女たちは逃げていた。 突如と現れた化け物から。恐怖に怯えた顔で必死に逃げていた。 たしかにあの場にいた化け物はすべて倒した。 だが、だがしかし。 『逃がスかぁぁァァァぁっ!!』 そこには化け物がいた、赤黒い翼を広げ、まるで燕を無理やり人間にしたような畏敬の化け物がいた。 もしここにギルティがいればこう呼ぶだろう『ネームレス・スワローA』と。 ソレは怒りをあらわにして追っていた。 当然だろう、突然現れた変な奴に手駒をあっさりと潰され蹴り飛ばされた一体は生きているというのに逃げたのだ。 以前自分が使えていた上位の命令は聞いていたというのに。これでは命令を無視して動いた意味が無い。 そしてばれれば死は逃れないだろう。 だから彼は焦っていた、今ここ...
  • 第1章第22話「夜を舞う」
    PM 16 57 列のマンション前 今日は色々あったけど、何とか帰り着いた。 俺と華枝の暮らすマンションの前。 俺と神歌ちゃんは、ここで別れる。 神歌ちゃんの家はこの先。 民家の少なくなる、割と寂しい通りに神歌ちゃんの家はあるらしい。 「じゃあ、列さん。今日はここで。」 「うん。帰り、気をつけてね?またあの変なのが出るかもしれないから。」 帰り道に俺達を襲ったトラネコ・・・。 その恐怖の記憶もまだ新しい俺は、これから一人で帰る神歌ちゃんに注意を促す。 「はい!・・・でも、もしまたあんなのが出たら、神歌・・・。怖くて家まで戻れないです。」 「その時は、・・・その、列さんのおうちに泊めてくださいね?」 「え?あ、うん、そうだね。神歌ちゃんを怖い目には合わせられないよ。」 「あは・・・っ!ありがとうございます!神歌、もう遠慮せずに...
  • 第1章第27話「突っ走る者」
    執筆者:岡島 時刻不明 ラビリンス本拠地 依頼受付センター 会社のオフィスを思わせる部屋、部屋の片隅には、正方形で大きな口がついた鉄の箱のような物がある。 ここはラビリンスへの依頼を処理する部署であり数人の職員が働いている。 その中に、お茶を飲む、髪型がショートカットのOL風の服装の女性がいた 「ふう」 この女性は、名前は水瀬菊乃、正規メンバーの一人で、この部署の責任者。 なお、コードネームを持ってはいるが首領しか使っておらず、仲間たちからは本名で呼ばれる事が多い。 ちなみに、この部署の職員は彼女以外の全員、事務処理特化のノーハーツである。 現在、彼女は仕事が一段落ついたので、休憩を取っていた。そこに 「菊乃~~~~~」 と三つ編み結った、赤毛交じりの髪型、そして白いシャツの上に赤い革ジャンを着て、 手には赤いクローブ、下は黒い...
  • 第1章第14話「正義のヒロイン」
    PM.15 10 ボード学園校舎内 始業式しか予定のない学校に残る生徒は、部活動に所属している者ぐらいである。 帰宅部や運よく部活の予定がない生徒たちは、既に帰路についているか繁華街で時間を潰すのが大半だろう。 なのに、八代みつるはいまだにボード学園に残っていた。転校初日から部活動に所属した訳でもない彼が残っている訳は、彼の正体 である“騎士団”の人間としての任務にある。このボード学園はただの学校ではない。スマートブレインの強大な後ろ盾を持った、 仮面ライダーを始めとする多くの異能力者を抱える、学校というよりはラボラトリーに近いかもしれない。 当然、そんな場所で怪しい動きでも見せようものなら即座にスマートブレインに疑われ、安息を脅かされることになる。それは八代とて 例外ではない。だから彼もまた表向きにはただの転校生を演じなければならないのだ。他に正体を隠してい...
  • 第2章第8話「“キャナ☆”の最初の友達は!?」
    作:イシス PM12 46 ボード学園中等部廊下 昼休みは大体どこの学校でも賑やかなものだが、今日のボード学園はより一層の賑やかさに包まれた。 それはあの国民的人気アイドルの“キャナ☆”が復学したからである。普段はテレビや雑誌などでしかお目に かかれない人気者が身近に現れたとあって、誰もが一目見たい、彼女と話をしてみたい、こいよ“キャナ☆”、 肩書きなんか捨ててかかってこいとばかりに、中等部3-Aに生徒たちが次々と押し寄せていく。その人数は 教室に入りきることが不可能なほどだ。 3-Aに行けないまでも、生徒たちの話題は常に“キャナ☆”が中心になっている。彼女を意識しない生徒は いない。だが、黒髪に迷彩柄のバンダナをした中等部2-Aの転入生、八代棗はそうではなかった。 昼食を終えてからは廊下に出て窓を開け放ち、ずっと外を眺めていた。ボード学園の校門前に...
  • 第1章第35話「騒がしい夜半」
    作:イシス PM.23 26 八代薬局 日付も変わろうかという時刻でありながら、八代薬局の明かりはまだ消えていない。明かりはリビングからの ものだった。簡素な造りの室内にこれまた簡素な木造テーブルを、紫のロングヘアーの麗人、ボロボロの白衣を 着た少女、そして中性的な顔立ちの美少年が囲う。 麗人、“暗殺者”の前には湯気を立てるティーカップが置かれており、“暗殺者”はそれを一口、口にする。ただ 紅茶を飲んでいるだけだというのに、その仕草は気品に溢れた美しさを感じさせる。静かにカップがソーサーに 置かれた。これが合図となり、まず“暗殺者”が口火を切る。 「さて、今日一日で集まった各々の情報を整理しようと思うのだけれど・・・棗は?」 「もう寝てるよ。なんか元気なさそうだったがな。」 「あら?」 “暗殺者”は意外といった表情を浮かべた。元気が取...
  • 第1章エピローグ4「影達の会議/妹を背負い」
    『サイショ作』 PM 0 00 場所不明 その円卓には影がいくつもあった。 六つの席に座る影、その中心の大きな席に座る小さな影。その周りに二つの影。 そんな中。一人の影がポソリと呟いた。 その席は緑色で影は少し陽気そうにしながら手元にある資料を手にする。 「で、結局のところ……。僕達が利用する組織はいまだ決まって無い。てことかな? それってさ」 意味無いじゃん、この会議。 そう楽しそうに呟き手にしていた資料を何処からか呼んだ風でズタズタに引き裂いた。 「まぁそう騒ぐな『天風将』。まだ連中の本質がわからねぇんだ。迂闊に動くわけにもいかないだろ」 「確かに、この『震陸将』も現状維持が好ましいと思いますぞ」 そう言い老人と男性、いや驚は笑う。 ニュアンスは全然違いのにその笑いは明らかに若輩者である天風将を馬鹿にしている笑いだ...
  • 第2章第10話「学校の日々」
    執筆者:岡島 9:15 ボード学園高等部2年A組 只今、授業中である。そんな中、草加雅菜は、ふと視線を、授業を受けているシンに向けた。 (今日は、来てるんだ・・・・・) シンは、サボりの常習者である。しかし、この三日間は授業に出ている事は多かった。 とは言え、一日中まじめに受けている事はなく。一限目に出たと思うと、 二限目、三限目はいなくて、四限目に授業に出ると言うように、不定期に授業を受けに来ていた。 なお、体育は必ずサボっている。 そんな彼の、授業態度はと言うと、机の上に、教科書を開き、おしゃべりもせず、居眠りもせず じっと黒板を見つめていて時折、教師の指示に従う形で、教科書に目をやる事にある。 一見、授業態度はまじめそうに見える。だが、ノートは一切取っていない。 そう、彼の机の上には、教科書は置いているが、ノートはおろか筆記用具いたるまで...
  • 第1章第7話「Newcomers」
    九月初頭の陽光はまだまだ厳しく、八月のものと言っても過言ではない。照りつける日差しは肌に対して決して寛容ではないし、 おまけに空気が異常なまでに熱気を帯びている。こんな中を歩いているだけでも汗は噴き出して止まらない。夏はまだ引き下がるつもりはないらしい。 暑気が猛威を揮うそんな中、ボード学園は新学期を迎えるべく始業式を行っていた。 生徒からすれば夏休みという貴重な自由時間の終了を嘆き、また勉強かと嫌になるのを認識する場に近い。 骨抜きになりそうな熱気に関わらず、“暗殺者”は相変わらず黒いドレスである。ドレスは“暗殺者”の見事な四肢の為に 誂えたというほど、文句のない出来だった。それ程までに彼女の容姿はどれを挙げても非の打ち所がない。 プロポーション抜群の艶めかしい肉体に、日差しを寄せつけぬように艶やかな紫のロングヘアー。 当然、彼女の美しさに惹かれぬ者は...
  • 第2章第15話「暴れまわれ、沖島 八雲!」
    作:イシス AM8 48 路地裏 混沌とした繁華街から離れ、黒衣の麗人は一人路地裏を行く。奥に進むにつれ、街の喧騒も遠ざかっていく。 辺りは塵が撒き散らされ、腐臭を放つ。誰であろうと好き好んでこんな所に来ようなど思いはしまい。だが、 “暗殺者”は不快感を表に出さず、まるで意にも介していないかのように歩を進める。 路地裏は駐車場に繋がっていた。“暗殺者”は回り道でここに来たが、実はここは通りを一つ抜ければすぐ街と 繋がっている為、ここまで走って逃げてくることは可能だ。しかし、騒ぎがかつてなく恐怖心を煽るもので あった為か、ここまで来て車で逃走するという者はあまりいなかったのだろう。何台もの車がここに停められた ままになっている。 いや、実際はここまで命からがら逃れてきた者もいた。ただ、逃げた先も死地だったのだ。 「ごきげんよう。」 『...
  • 第1章エピローグ6「オヤスミナサイ、でも眠れない」
    執筆者:岡島 19:45 住宅街 草加雅菜と別れた後、しばらく一人で歩いていた比良埼藍であるが、彼女は突如口元に笑みを浮かべながら 「らしくない・・・・・・・らしくないですわ」 と呟いた 22:30 当麻家 志保の家から少し離れた場所に一軒の大きな家がある。見たところ歴史がある建物だ。 ここが、当麻詩姫の家である。 その一室に詩姫の姿があった。その部屋は彼女の自室だ。 13号の捜索が打ち切られた後、この街に派遣されてきたエージェント達は宿泊施設がある雑居ビル内の支部に戻ったが 詩姫と真姫のように地元に住んでいるエージェント(今回は真姫と詩姫の二人しかいない)は自宅に戻った。 家に戻ると詩姫は直ぐに自室のベッドに横になって目を閉じ、今日の出来事を思い返していた。 (まさか、彼女があんな事になってるなんて) まず最初に思...
  • 第2章あらすじ
    第2章あらすじ 第1話 第2話 第3話 Gが13号こと神羅月菜の探索を一旦打ち切った後、下水道にフロストの姿があった彼女は、すこし手まどいながらも月菜を発見し、 彼女にある薬を投与した。 三日後 三日前の出来事がきっかけとなり志保と霧恵は親しくなっていた。二人は“キャナ☆”の登校に伴う騒ぎで、朝から疲れていた そしてクラスでは、その“キャナ☆”の話題でもちきりであるが志保は、それよりも三日前の出来事の方が気になっていた G支部では、アリシアは二つの報告を受けていた。一つは「処刑者」と言う二つ名を持つエージェントの到着 もう一つは、支部の医務室で治療中の、ある人物の失踪。それがGの怒涛の一日の始まりだった。 登校途中のシンは一人の少女と出会う。二人は一緒に学校に行くが、そこで待っていたのは“キャナ☆”の登校に伴う騒ぎだった。 そこで二人は謎の...
  • キャラクター設定(イ)
    「仮面ライダー黒姫」キャラクター設定 ミシェル・フェオニール 26歳。コードネーム“暗殺者”。仮面ライダー黒姫に変身する。 秩序維持を目的とした組織“騎士団”。その創設の時より続くフェオニール家の長女であり、“騎士団”最強の女性。 冷静沈着にして、敵対する者には容赦ない冷酷さを併せ持つ、紫のロングヘアーに見事なスリーサイズをした麗人。 だが、他人を振り回すような悪戯を平気でしたりする節が多々あるので、そこは結構周りも困り果てていたりする。 二年前、“騎士団”を裏切ったかつての恋仲、カインから右目を奪っている。カインを倒すことこそ彼女の最大の使命である。 ナツメ 14歳。コードネーム“回転”。仮面ライダースパイラルに変身する。ボード学園中等部二年A組。 綺麗な黒髪に迷彩柄のバンダナと、奇妙な出で立ちをしている。人形使いの妹として八代 棗と名乗ってボード学園に転入する。...
  • 第1章第20話「Another side」
    10:10 街中 詩姫と真姫は街中に出て情報収集を行っていた。ちなみに詩姫は支部を出た後、 いったん家に帰り、服を着替えたので、今は、白くひび割れを思わせる絵が描かれたデザインの半袖のシャツに 下はジーンズという私服を着ている。 「ラビリンスから妨害があるって事は、ノーハーツも相手をしなきゃいけないのか・・・・・」 と真姫が呟くと、それに対し詩姫は 「今回は、ノーハーツは出てきてないわよ」 「え?!」 と驚く真姫 「どうしたの?」 「いや・・・・・・・だってノーハーツが出て来てないって事は誰が妨害してるわけ」 「はぁ?」 詩姫は、訳がわからないといった顔をする。しばらくして何かを察したように 「真姫、あなた、ラビリンスについてどこまで知ってる?」 「え~と確か、何でも屋でしたっけ?」 「そうだけど、他は?」 「...
  • 第2章第13話「八枷 庵という男」
    作者:空豆兄 AM 8 48 繁華街 朝の繁華街で、漆黒の異形たちと戦いを続ける三者。 次々と現れる際限なしの軍勢を、歓喜とも取れる感情を込めて排除する黒い仮面の戦士。 これまた歓喜・・・・というか本当に嬉しそうにぽこじゃか敵をなぎ倒す重装甲の仮面の戦士。 そしてあと一人。 黒いコートにその巨躯を隠し、ただ腕を振り回すだけで異形を粉砕する男。 動きは鈍重ながらも、その一撃必殺の攻撃に次々と異形は数を減らしていく。 だがその異形の軍勢は異常だった。 単体では敵わないと分かると、それ以上の数を以って対象を排除しようと襲い掛かる。 しかもその対象の攻撃が自分を一撃で葬り去ると分かっていても、なお愚直に前進を繰り返すのだ。 (一体一体ハ非力・・・。シカシコレデハキリガナイ。) 大男は思案をめぐらす。 この場に異形と敵対する勢力...
  • 第1章第21話「疑心の芽生え」
    PM.17 21 繁華街・路地裏 一菜は眼前で広がる光景に思わず生唾を飲み込む。そこには自分たちの知らない怪人と、今日友達になった ばかりの転入生が変身し対峙していた。 転入生、八代棗が変身したのは本人もそう名乗っていることから仮面ライダーなのは確かだろう。亜麻色をした 流線型の装甲には至る所に螺旋を思わせるデザインのパーツがあり、そしてバックル自体も螺旋の形をしていた。 見た目からして回転を利用した力を宿しているのが分かる。 一方、怪人は“アンデッド”とも“オルフェノク”とも違う、群青の泡をその巨躯から放出する蛇人間だった。 こんな存在を一菜は勿論、いぬみやレオナ、そして始穂ですら知り得ていない。木場夕菜がこの町に謎の怪人の 出現や行方不明事件の多発などで警戒するよう言われていたが、この怪人もその一種なのかもしれない。 そして、棗はこの蛇怪人を“タ...
  • 世界観設定(サ)
    『蝕むもの』について 総称『ネームレス』(ギルなどの精霊は蝕む者と呼び。晃輝などの人間はネームレスと呼んでいる) ネクシアス等が『敵』と呼び倒そうとしている謎の存在。 様々な生きているモノに宿り自らの体の素体にすることができる。 その上寿命は無いので、弱い存在でも見落としなどによって生きていることもある。 また、それらは彼ら自身によってランク付けが成されている。 最下位 犬など知能が低い生き物に宿った蝕む者、俗に言う戦闘員。 外見としては四足動物に目玉複数追加され凶暴な外見になっているのと無理やり二本立ちした化け物の二種がいる。 また擬態能力を持っており普通の生き物のフリをすることも可能。(感が高いものは見分けることが可能 下位 犬など知能が低い生き物に宿った蝕む者がある程度生き残った場合進化できるランク。俗に言う怪人。 外見は様々、知能は良くて小学生程度で好き...
  • 第2章第11話「変わろうとする妹/揺らぐ兄」
    作者・サイショ PM13 00 ボード学園中等部3年A組 教室。 「……えっと、華枝ちゃん…大丈夫?」 話しづらい、そんな状況でもさすがに無二の友人が何時もの数倍位縮こまっているのをみて命李は話しかけてみた。 「う、うん……大丈夫…」 その返事もどこか弱弱しかった。無理もない、何せキャナ☆が友人第一号宣言してさらに演劇部に入る……。 見当違いにも程があるのに華枝に妬みの視線を送る人物もいたほどだ。 ソレを受けている華枝としては相当な重みなんだろう……。そう命李は感じた。 「あ、あと……その、ありがとうね……命李ちゃん」 「う、うん。いいよ、別に……『キャナ☆』さんも分かってくれたみたいだし……ね」 ちなみに今は華枝が命李の机の近くに避難して事無き事を得ている。 恐らく、いや確実に後少し命李が華枝を彼女の机から引きづ...
  • 第1章第10話「Stalk」
    ボード学園の正門を、風瀬華枝がとぼとぼと歩いて通る。 兄・列も友人・神歌も既に居らず、一人での帰宅である。 普通の人なら何でも無いと思うだろうが、彼女は少々前から夜が怖くなっていた。 そのため、とぼとぼと言いつつやや早足で帰路についていた。 ……と、その華枝をつける影が一つ……。 「変ね……。微かな力を彼女から感じるのだけれど、気のせいかしら?」 エウリュディケの部下……真名をエウリピデス、偽名を神藤和子(しんどうかずこ)と言う。 ソフォクレス=豊桜冥と同じ様に、彼女も力を感じる「眼」を持っている。 しかも彼女は、普段からかけている眼鏡に力を込めてあり、微々たる力も計れるようになるのである。 それを利用し、放課後の時間にボード学園の正門から出てくる生徒達を見張り、 微かでも力を感じる生徒を見つけて、あわよ...
  • 第1章第29話「黒の呪いと赤の殺意」
    PM 17 50 商店街 ピッ! 友人の晃輝からの電話を切る。 一体何がどうなっているんだ。 華枝が帰ってこないと思ったら、晃輝の妹の命李ちゃんも帰っていないだなんて・・・! くそ・・・! いやでもさっきのあの怪物が脳裏をよぎる。 小さなネコが、まるで虎のような怪物に変貌し、俺に襲い掛かってきた事。 もしあれがアレ一匹ではなく、この街のいたるところに出現しているとしたら・・・!! 悪い想像は俺を焦らせ、走らせる。 息も絶え絶え、汗だくになっていたけど構わない。 俺はどうしても華枝を見つけなきゃいけないんだ!! 人ごみが嫌いな華枝がこんなところに居るとは思えないけど、学校の帰りならば通るはず。 商店街の人ごみを一人一人見ながら走り、顔を確認しながら進む。 そういえば、学園付近を捜すようにって、晃輝が言ってい...
  • 第2章第16話「世界を蝕む病」
    AM.08 50 繁華街 早朝の繁華街は一瞬にして地獄へと変貌を遂げ、漆黒の異形は群れを成して際限なく押し寄せる。 さらにそれと戦い続ける三者の姿。 その光景を近すぎず、そして遠すぎない距離にあるビルの屋上から観察する女の姿があった。 その女の名はアリス。地面に達するほど長い金髪と漆黒の服装をした容姿端麗な美女だ。 しかしその表情は驚くほど冷たく、人間らしい温かみをまったく感じさせない。「氷のような」という表現がこれほど納得できるのも珍しい。 アリスの視線はただ一つ。漆黒の異形、キャンサーにのみ集中している。 キャンサーの行動は実にシンプルなものだった。 対象目掛けて前進、攻撃。これだけである。既に数え切れないほどのキャンサーが繁華街の通りを蠢いているが、その全てがこのパターンを繰り返している。 たった一匹の例外も無く、動きに乱れが無い。 その完璧なま...
  • @wiki全体から「第0章「違えた道の果て、男女は決別す」」で調べる

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