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    ...りを告げる者達」 第1章第3話「デスティニー・エンカウント」 第1章第4話「闇のつぶやき」 第1章第5話「偽りの少年」 第1章第6話「それぞれの出来事」 第1章第7話「Newcomers」 第1章第8話「未知との遭遇」 第1章第9話「戦士の心得」 第1章第10話「Stalk」 第1章第11話「闇の戦士、駆ける/光の巫女はいまだ目覚めず」 第1章第12話「異能強襲」 第1章第13話「戦いへの序曲」 第1章第14話「正義のヒロイン」 第1章第15話「G.B.R.I.E.L」 第1章第16話「彼女達の葛藤」 第1章第17話「Σの覚醒」 第1章第18話「変身・立ち上がるは白き騎士」 第1章第19話「レンゲル参上」 第1章第20話「Another side」 第1章第21話「疑心の芽生え」 第1章第22話「夜を舞う」 第1章第23話「闇を焦がす」 第...
  • 第1章第3話「デスティニー・エンカウント」
    「なんで俺まで行かなきゃなんないんだ……」 「もう、カシス君! ぶつぶつ言ったって仕方ないってば!」 志熊 京とカシス・S・時雨の二人はボード学園の校門前に来ていた。 9月1日、今日から二人ともこの学園の生徒である。 京は高等部2年A組。カシスは高等部3年B組だ。 「あのな、俺は大学卒業してこっち来たんだぞ。何でいまさら……」 「でも、やってることは自宅警備じゃない!」 簡単に言うと、ニートということだ。 実際はキールの手伝いをしているが、手伝いなので仕事とは見なされない。 「わかったよ。やるだけやってみるさ」 「とりあえず、職員室まで行こっ!」 京は意気揚々とそう言うが、カシスは知っていた。 ―空元気だな、あれは。 本当は不安だらけなのだろう。この学園に行くことが決まって...
  • 第1章第4話「闇のつぶやき」
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  • 第1章第2話「始まりを告げる者達」
    ...1話「ある朝のこと」第1章第3話「デスティニー・エンカウント」
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  • 第1章第31話「遭遇と決意」
    仮面ライダーintertwine 第1章第31話「遭遇と決意」 作者:ユルカ PM19 15 工業団地 路上 ゼベイルが踵を返し、その場から離れようとした時だった。 「警戒を怠ると、あっという間に死に直面する……」 「!?」 ゼベイルが慌てて振り返ると、そこにはここまで追いかけてきていたエウリピデスの姿があった。 先ほど力を行使したばかりで、まだ得物である巨大剣を持っている。 「あなたも私を捕まえに来たの!?」 「おとなしくなさい。無闇に動けば、怪我をする事になるわ」 エウリピデスは巨大剣の代わりに大砲を取り出すと、ゼベイルに向ける。 「絶対……逃げきってみせる!」 ゼベイルは距離をとる振りをして、あえてエウリピデスへと近づき攻撃を仕掛けた。 大砲の攻撃範囲ならば、距離を離す...
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    深優作 「仮面ライダーマゴット」バックナンバー 第0章「壊れた体と壊れぬ決意」 第1章第2話「始まりを告げる者達」 第1章第9話「戦士の心得」 第1章第16話「彼女達の葛藤」 第1章第23話「闇を焦がす」 第1章第30話「人ならざる者達」 第1章エピローグ2「はじまりの始まり」
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  • 第1章第34話「それぞれの夜」
    執筆者:岡島 21:15 路上 一台の車が夜の街を走っていた。運転者は蒼崎佐由理、助手席には黒招霧恵の姿があった。 「すいません、夕食までごちそうになった上、車で送ってくれて」 と申し訳なさそうな霧恵に対し佐由理は明るく気さくな様子で 「いいの、いいの」 と答える 夜も遅く加えて最近、物騒だということで佐由理が霧恵を家まで車で送る事となった。 そして佐由理は 「それより、聞きたいことがあるんだけど」 「はい?」 「これは推測だけど、あなたと志保ちゃんは怪物に襲われて、その怪物を 志保ちゃんが変身して倒したんじゃないの?」 「!」 佐由理の言葉に霧恵は驚愕の表情を見せる。 「その様子だと、どうやら正解のようね」 霧恵は申し訳なさそうに答える 「すいません、隠していたわけじゃ・・・・・・・」 ...
  • 第1章第24話「障害を排除する者達」
    作者 ユルカ PM 13 50 EASE・モニタールーム 「…………やはり動いたか」 エウリュディケは呟いた。 彼女は、この部屋で志熊 京を見ていたのだ。 彼女の身に起こった全てを。 「しかし……」 エウリュディケが気にしていたのは京の事ではなかった。 その京を助けた、闇の精霊を力とする仮面ライダー……。 「ギルファリアス……僕の邪魔をしようというのは分かってたさ」 そばにあった麦茶を飲み干し、エウリュディケは呟いた。 「だが、貴様に止められるものか。ネクシアスが覚醒してもな……」 「エウリュディケ様……」 「何の用だい? アイスキュロス」 エウリュディケの配下の一人、アイスキュロスがCDプレイヤーを持って話しかけた。 「ご要望のものをお持ちしまし...
  • 第1章第33話「破滅の夜は終わらない」
    作:プラスマイナス 物語が始まる8ヶ月前。 20××年1月1日 新年あけましておめでとうございます。 この日、太平洋上のとある無人島で、ある事件が起こった。 “一ノ宮財閥”の私設軍隊が、同じく財閥の所有する無人島を爆撃したのだ。 爆撃は数十分間のみ行われたが、“一ノ宮財閥”の私設軍隊の大爆撃を受けた島は完全に焼け野原となり、地形が大きく変化してしまうほどの爪痕を残した。 この爆撃について、一般には『軍事演習』とされている。 しかし、これを不審に思った者たちも多く存在した。 “騎士団”や“G”を含めた多くの組織がこの事件の調査に乗り出し、爆撃された無人島に秘密裏に潜入し徹底的に調べ上げた。 が、破壊しつくされた島からは何も発見することはできなかった。 それもそのはず。“一ノ宮財閥”は島の爆撃だけでなく...
  • 第1章第10話「Stalk」
    ボード学園の正門を、風瀬華枝がとぼとぼと歩いて通る。 兄・列も友人・神歌も既に居らず、一人での帰宅である。 普通の人なら何でも無いと思うだろうが、彼女は少々前から夜が怖くなっていた。 そのため、とぼとぼと言いつつやや早足で帰路についていた。 ……と、その華枝をつける影が一つ……。 「変ね……。微かな力を彼女から感じるのだけれど、気のせいかしら?」 エウリュディケの部下……真名をエウリピデス、偽名を神藤和子(しんどうかずこ)と言う。 ソフォクレス=豊桜冥と同じ様に、彼女も力を感じる「眼」を持っている。 しかも彼女は、普段からかけている眼鏡に力を込めてあり、微々たる力も計れるようになるのである。 それを利用し、放課後の時間にボード学園の正門から出てくる生徒達を見張り、 微かでも力を感じる生徒を見つけて、あわよ...
  • 第1章第32話「拾うは不思議なスケッチブック/ただ影は月夜に照らされ」
    作:サイショ PM 18 30 中央公園 公園ではネクシアスは主の現在の状態にただ困り果てていた。 『……不味い。体力が殆んど回復していない……このままでは……』 起き上がることも困難……最悪一日は動けないだろう。 現に命李の息はほとんどか細くなっていた。 『敵対反応は……無いですが、一つ生体反応が来ています……一先ずはネクスライダーを戻して命李をベンチに移すことが先決ですね』 ユックリと命李は浮かびベンチへと降りる。 その姿はまるでベンチで寝ている少女だった。苦しそうに息をしていなければ誰もが「不用心だな」と思う位だ。 次にバイクがひとりでに消え……その場には命李を除けばふしぎな光景は消えていた。 暫くすると公園に一人の青年が息を切らせながら入ってきた。 『……人……ですか。随分慌てているようですけど……』 そ...
  • 第1章第30話「人ならざる者達」
    第1章第30話「人ならざる者達」 作者深優 18:45 白姫邸 談話室 「ひー君、いくらなんでも遅いよ。」 葵は、帰りの遅い弟を心配してか落ち着かない様子で部屋をぐるぐると何度も廻っていた。 「緋色だって子供じゃないんだから・・・全く、落ち着きなさい。」 久遠は、葵を見ながらため息をはきながら、葵をなだめるようにいう。 「落ち着いていられないよ!!探しにいかなきゃ!」 普段温厚な葵には珍しい反応で、なだめようとしていた久遠に、キッと噛み付くようにほえる。 彼女のその反応は多少過保護すぎる反応かもしれないが、一度そのような状況で誘拐に遭い、 さらには謎の失踪事件がおきているこの町では不安が強くなるに決まっていた。 「あなたは自分の立場をお忘れですか?・・・お嬢様もおっしゃいましたが、 落ち着いてください。」 ...
  • 第1章第17話「Σの覚醒」
    13:48 ボード学園付近 視点:カシス・S・時雨 この場は確かに優勢だった。 敵はオブディアと名乗ったライダーと、燕を模したような怪物。 味方は怪物にギルティと呼ばれたライダーと……認めたくないがデルティー。 優勢だと思った理由は、明らかにこっちが強いと思っただけだった。 一分の間にそれは逆転した。 「北崎さん!!」 京の悲鳴が響く。 燕の怪物の相手はギルティがしているが……先程の戦いが嘘の様に劣勢だった。 そして、デルティーはオブディアに必殺技であるルシファーズハンマーを使ったのだが、 有り得ぬ事にオブディアはそれを跳ね返し、デルティーに大ダメージを与えたのだ。 逃げようと思ったことなど、頭の中から吹っ飛んで……今は恐怖だけが残った。 メガロドンオルフェノクに...
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    第0章「違えた道の果て、男女は決別す」 第1章第7話「Newcomers」 第1章第14話「正義のヒロイン」 第1章第21話「疑心の芽生え」 第1章第28話「黒姫、参る」 第1章第35話「騒がしい夜半」 第1章エピローグ7「忘れられた場所にて」 第2章第1話「朝からビッグニュース!?」 第2章第8話「“キャナ☆”の最初の友達は!?」
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    サイショ作 「仮面ライダーネクス」バックナンバー 第0章「過去の思い出・闇を狩る現代(いま)」 第1章第4話「闇のつぶやき」 第1章第11話「闇の戦士、駆ける/光の巫女はいまだ目覚めず」 第1章第18話「変身・立ち上がるは白き騎士」 第1章第25話「友人のために/名無き者はただ傍観して……」 第1章第32話「拾うは不思議なスケッチブック/ただ影は月夜に照らされ」 第1章エピローグ4「影達の会議/妹を背負い」 第2章第4話「兄妹の悩み/影の初めの接触…失敗」
  • 第1章第5話「偽りの少年」
    ―僕の名前はエンド ―いや、今の名前は一之瀬 裕輔 ―ボード学園高等部 2年D組に在籍 ―任務内容…極秘事項 ―現在20××年9月1日、時刻はまもなく午前7時 ―そろそろ登校時間だ 「・・・・・・・・・」 ボード学園の制服を着た少年がリビングの入り口で立ち尽くしていた。 何故かというと… 「むにゃ…むにゃ…」 ソファーの上であられもない格好の女性が酒瓶を抱えて寝ているからだ。 ほんのり赤く染まった寝顔と見えそうな胸元、逆に大胆に見える白い太もも。 正直、かなり際どい。 「…酒が足らぬぞ…もっと持って来い…」 幸せそうな顔で寝言を呟く女性。 しかし少年は眼前の光景にまったく動じる事無く、逆に呆れた表情をする。 「鈴菜さん…また遅くまで飲んでましたね」 少年は呆れながらも既に慣...
  • 第2章
    第2章 バックナンバー 第2章第1話「朝からビッグニュース!?」 第2章第2話「騒々しすぎる朝」 第2章第3話「襲来」 第2章第4話「兄妹の悩み/影の初めの接触…失敗」 第2章第5話「偽りという名の仮面」 第2章第6話「変わり始めた日常」 第2章第7話「流れ星拾っちゃいました!」 第2章第8話「“キャナ☆”の最初の友達は!?」 第2章第9話「静かな影、激しい闇」 第2章第10話「学校の日々」 第2章第11話「変わろうとする妹/揺らぐ兄」 第2章第12話「もうとっくに、覚悟は出来ていた」 第2章第13話「八枷 庵という男」 第2章第14話「父と娘と」 第2章第15話「暴れまわれ、沖島 八雲!」 第2章第16話「世界を蝕む病」 第2章第17話「慌ただしき人々」 第2章第18話「」 第2章第19話「」 第2章第20話「」 第2章第21話「」 第2章第...
  • 第1章第16話「彼女達の葛藤」
    PM15:00 白姫邸 地下室 カタカタカタッ 巨大なスパコンのコンソール動かしている指が見えない速度でタイピングしていた。 液晶の画面には、びっしりと数式とアルファベットで埋め尽くされており 普通の人間では理解に及ばない物だろう。 「まだこれだけでは安定しないか・・・・。」 コンソールを動かしている指先がエンターキーを押すと、その動きが止まった。 そして、ぐっと背伸びをしながら、久遠は一息入れる。 「う~む。騎士団のシステムだけでは、複雑化しすぎてシステムが安定しないか・・・。 かといってGの情報をとってくるとしても危険すぎる橋を渡る割には得る物が未知数か・・・・・かといってスマートブレイン社の量産型システムを服用して数値を下げるのもなんだしな・・。」 久遠は、画面とにらめっこしながら呟く。 「・・・そろそろ休憩したらどうですか...
  • 第1章第23話「闇を焦がす」
    作者 深優 PM16:25 繁華街 「しかし、あれは何だったんだ?」 緋色は、異形の猫の化け物を屠った後、また粉ミルクを近くのペットショップで買い その帰路の途中に先ほどの化け物の体液が付着したと思われるナイフをチャックのある袋に入れて眺めている。 断末魔の叫びを上げながら、その存在をアピールしていたあの化け物はその息の根が絶えるとまるで最初から何もなかったように消えて無くなった。 ただ、緋色の使っている軍事用ナイフがぼろぼろに刃こぼれを起こしていることが 唯一の証だ。 緋色はその唯一の証拠たるナイフに何か体液が付着しており、「屋敷のフラウに聞けば分かるのではないか?」と思い、余計な物が着かないように袋にいれていた。 緋色は思う。 あれもまたこの町で起きている行方不明事件の一種であろうっと、 あ...
  • 第1章第19話「レンゲル参上」
    AM.12 30 ボード学園屋上 9月1日は新学期の始まりの日。 授業なども無く、始業式と僅かなHRのみで終わる。 それらが終われば殆どの生徒は帰宅し自由な時間を過ごすだろう。 しかし放課後の人気の無い屋上に一人の生徒がいた。 一之瀬 裕輔である。 裕輔は一人で何か書類のような紙を眺めていた。 そこには今学期の転校生及び転入生の情報が事細かに記載されている。 とあるルートから入手した確かな資料であり、出自や過去の経緯に至るまで書かれている。 「・・・・・・・・・」 裕輔は無言で書類に目を通す。潜入任務で最も必要な物は情報である。 ボード学園はただの学校ではないのだ。殆どの生徒や教員は知らないのだろうが、ここには数多くの能力者が在籍している。 それこそ巷の噂になっている“仮面ライダー”もこの学園の生徒であるという事実を果たしてどれだけの人...
  • 第1章第12話「異能強襲」
    繁華街 16:20 帰宅時間が迫る街の雑踏の中を、黒の長髪をした女性が歩いている。 黒のスーツ=喪服に身を包み、その表情には若干の苛立ちが見えた。 月宮 刹那である。 刹那はこの街に到着した時から、こうして表に出ている。 勿論、観光などが目的ではない。すべては己の敵“カンケル”を探し出す為である。 しかしいくら探しても“カンケル”はおろか、その痕跡や気配も感じ取れない。 やっと見つけたモノでも、怪人や魑魅魍魎の類がその正体で刹那を満足はさせなかった。 先程も何かしらの戦いの気配を察したが無視した。今は感じられないので無視して正解だったのだろう。 情報ではここに存在する仮面ライダーは一人や二人では無いらしい。多くの組織や人間、人外がここに存在するらしいが、鬱陶しいことこの上ない。 “カンケル出現の可能性アリ”との情報を入手しこの街に着いて、もう一ヶ...
  • 第1章第26話「」
    作:プラスマイナス PM.17 30 ボード学園校庭 数時間前まで学園の生徒で溢れていた校庭も、今や常識を超えた戦場へと姿を変えていた。 仮面ライダーシキ、レンゲルと異能怪人オカルト、プテラの戦いは熾烈を極めた。 双方一歩も譲らぬ攻防で長く膠着状態が続いていたが、次第に優劣がはっきりとし始めた。 異能怪人であるオカルトとプテラは、お互いの戦闘スタイルや能力を把握している事もあり個別に戦いながらも時折見せるコンビネーションで徐々に優勢となっていた。 逆に仮面ライダーであるシキとレンゲルは、お互い全くの初対面であり足並みを揃える事が出来ずに劣勢となっていた。いや、正しく言えばレンゲルは協力しようと努力していたが、シキは全く協力する気がなかったのだ。 深緑のライダー、レンゲルは主にオカルトと対峙していたが、オカルトに憑依され操られているギャレンを傷付...
  • 第1章第20話「Another side」
    10:10 街中 詩姫と真姫は街中に出て情報収集を行っていた。ちなみに詩姫は支部を出た後、 いったん家に帰り、服を着替えたので、今は、白くひび割れを思わせる絵が描かれたデザインの半袖のシャツに 下はジーンズという私服を着ている。 「ラビリンスから妨害があるって事は、ノーハーツも相手をしなきゃいけないのか・・・・・」 と真姫が呟くと、それに対し詩姫は 「今回は、ノーハーツは出てきてないわよ」 「え?!」 と驚く真姫 「どうしたの?」 「いや・・・・・・・だってノーハーツが出て来てないって事は誰が妨害してるわけ」 「はぁ?」 詩姫は、訳がわからないといった顔をする。しばらくして何かを察したように 「真姫、あなた、ラビリンスについてどこまで知ってる?」 「え~と確か、何でも屋でしたっけ?」 「そうだけど、他は?」 「...
  • バックナンバー(豆)
    空豆兄作 「仮面ライダーゼベイル」バックナンバー 第0章「いないはずの誰か」 第1章第1話「ある朝のこと」 第1章第8話「未知との遭遇」 第1章第15話「G.B.R.I.E.L」 第1章第22話「夜を舞う」 第1章第29話「黒の呪いと赤の殺意」 第1章エピローグ1「嘲笑う白の魔女」 第2章第6話「変わり始めた日常」
  • 第1章第13話「戦いへの序曲」
    9:05 市内 蒼月真姫は、少し派手なデザインの半そでのシャツ、下はジーパンといった格好、 すなわち私服で、とある雑居ビルの前にいた。 「はあ・・・・・・・・・」 とため息をつくと、彼女は建物に入り、まっすぐにエレベーターへと向かい、 ボタンを押しエレベーターを待つ、その間 「今日は転校生が来るのに・・・・・フラグを立てるには、転校初日が大事なのに・・・・・」 と不満そうな様子で、ぶつぶつ言っていた。 そして一階にエレベーターが降りてくる。そして真姫は乗客が全員降りるのを待ち、 更に念のため誰も乗っていない事を確認し、それに乗り込み、扉を閉める。 そして階数のボタンを複数箇所、順不同に押していく、まるで暗証番号を入力するかの様に見える。 やがて、エレベーターは動き出し、とある階に止まる。そして扉が開くと、 そこにはもう一つ扉があった。扉...
  • 第1章第21話「疑心の芽生え」
    PM.17 21 繁華街・路地裏 一菜は眼前で広がる光景に思わず生唾を飲み込む。そこには自分たちの知らない怪人と、今日友達になった ばかりの転入生が変身し対峙していた。 転入生、八代棗が変身したのは本人もそう名乗っていることから仮面ライダーなのは確かだろう。亜麻色をした 流線型の装甲には至る所に螺旋を思わせるデザインのパーツがあり、そしてバックル自体も螺旋の形をしていた。 見た目からして回転を利用した力を宿しているのが分かる。 一方、怪人は“アンデッド”とも“オルフェノク”とも違う、群青の泡をその巨躯から放出する蛇人間だった。 こんな存在を一菜は勿論、いぬみやレオナ、そして始穂ですら知り得ていない。木場夕菜がこの町に謎の怪人の 出現や行方不明事件の多発などで警戒するよう言われていたが、この怪人もその一種なのかもしれない。 そして、棗はこの蛇怪人を“タ...
  • 第1章第35話「騒がしい夜半」
    作:イシス PM.23 26 八代薬局 日付も変わろうかという時刻でありながら、八代薬局の明かりはまだ消えていない。明かりはリビングからの ものだった。簡素な造りの室内にこれまた簡素な木造テーブルを、紫のロングヘアーの麗人、ボロボロの白衣を 着た少女、そして中性的な顔立ちの美少年が囲う。 麗人、“暗殺者”の前には湯気を立てるティーカップが置かれており、“暗殺者”はそれを一口、口にする。ただ 紅茶を飲んでいるだけだというのに、その仕草は気品に溢れた美しさを感じさせる。静かにカップがソーサーに 置かれた。これが合図となり、まず“暗殺者”が口火を切る。 「さて、今日一日で集まった各々の情報を整理しようと思うのだけれど・・・棗は?」 「もう寝てるよ。なんか元気なさそうだったがな。」 「あら?」 “暗殺者”は意外といった表情を浮かべた。元気が取...
  • 第1章第29話「黒の呪いと赤の殺意」
    PM 17 50 商店街 ピッ! 友人の晃輝からの電話を切る。 一体何がどうなっているんだ。 華枝が帰ってこないと思ったら、晃輝の妹の命李ちゃんも帰っていないだなんて・・・! くそ・・・! いやでもさっきのあの怪物が脳裏をよぎる。 小さなネコが、まるで虎のような怪物に変貌し、俺に襲い掛かってきた事。 もしあれがアレ一匹ではなく、この街のいたるところに出現しているとしたら・・・!! 悪い想像は俺を焦らせ、走らせる。 息も絶え絶え、汗だくになっていたけど構わない。 俺はどうしても華枝を見つけなきゃいけないんだ!! 人ごみが嫌いな華枝がこんなところに居るとは思えないけど、学校の帰りならば通るはず。 商店街の人ごみを一人一人見ながら走り、顔を確認しながら進む。 そういえば、学園付近を捜すようにって、晃輝が言ってい...
  • 第1章第22話「夜を舞う」
    PM 16 57 列のマンション前 今日は色々あったけど、何とか帰り着いた。 俺と華枝の暮らすマンションの前。 俺と神歌ちゃんは、ここで別れる。 神歌ちゃんの家はこの先。 民家の少なくなる、割と寂しい通りに神歌ちゃんの家はあるらしい。 「じゃあ、列さん。今日はここで。」 「うん。帰り、気をつけてね?またあの変なのが出るかもしれないから。」 帰り道に俺達を襲ったトラネコ・・・。 その恐怖の記憶もまだ新しい俺は、これから一人で帰る神歌ちゃんに注意を促す。 「はい!・・・でも、もしまたあんなのが出たら、神歌・・・。怖くて家まで戻れないです。」 「その時は、・・・その、列さんのおうちに泊めてくださいね?」 「え?あ、うん、そうだね。神歌ちゃんを怖い目には合わせられないよ。」 「あは・・・っ!ありがとうございます!神歌、もう遠慮せずに...
  • 第1章第27話「突っ走る者」
    執筆者:岡島 時刻不明 ラビリンス本拠地 依頼受付センター 会社のオフィスを思わせる部屋、部屋の片隅には、正方形で大きな口がついた鉄の箱のような物がある。 ここはラビリンスへの依頼を処理する部署であり数人の職員が働いている。 その中に、お茶を飲む、髪型がショートカットのOL風の服装の女性がいた 「ふう」 この女性は、名前は水瀬菊乃、正規メンバーの一人で、この部署の責任者。 なお、コードネームを持ってはいるが首領しか使っておらず、仲間たちからは本名で呼ばれる事が多い。 ちなみに、この部署の職員は彼女以外の全員、事務処理特化のノーハーツである。 現在、彼女は仕事が一段落ついたので、休憩を取っていた。そこに 「菊乃~~~~~」 と三つ編み結った、赤毛交じりの髪型、そして白いシャツの上に赤い革ジャンを着て、 手には赤いクローブ、下は黒い...
  • 第1章第9話「戦士の心得」
    『お前は、僕が最初で最後の最高の弟子だ。』 不意に頭の中その言葉が響く。 そこで忌まわしき記憶と共に、 忘れたい物ではあるが、今の自分を形成させた記憶。 『なぜだ!たとえ特殊能力を保有せずとも緋色の実力は僕が認めている! それなのに僕の断りをえず、廃棄処分とはどういうことだ!』 俺を「無能」と決定を下された時、廃棄の決定を唯一抗議してくれた人だった。 結果として俺の処遇は廃棄処理となったが、それでもただ一人、 こんな俺を味方してくれた人だった。 『・・・・すまない。』 薄暗く、言葉では言い表せないような腐敗臭と嫌悪感の走る廃棄処理場に訪れたその人は、 自分の処分を顧みずに、俺と姉さんを脱走する手引きをしてくれた。 その人とはそれを最後に会っていない。 最後の言葉は、俺が廃棄されたことなのか。 それ...
  • 第2章第3話「襲来」
    執筆者:岡島 22:35 下水道 暗く静まり返った下水道、そこにフロストの姿があった。その手には携帯端末が握られている。 実は13号にはラビリンスによって発信機が付けられていて、その端末には13号の位置が表示されている。 「連中は引き揚げたか・・・・・・」 彼女が到着する少し前まで、Gのエージェント達が13号の探索の為いたのだが、 全員、引き揚げたので今はだれもいない。 「それにしても、いやな感じだな」 彼女も得体のしれない何かを感じ取っていた。だが彼女は、それを無視し任務を優先させた。 しかしながら、地下では電波が悪いのか、時折、位置を見失う事があり、 神羅月菜を見つけるのに少々手間がかかった。 「いた・・・」 ようやく、通路に座り込む月菜を見つけた。そしてフロストが月菜に近づくと 月菜はゆっくりとフロストの方...
  • 第1章第8話「未知との遭遇」
    「じゃあ部長、また明日~。」 「ええ。今日はお疲れ様。あの二人が入部を決めたら、またお願いしましてよ。」 「はは・・・。はい。俺でよければ。」 桐島部長に手を振り、俺は新聞部室を後にする。 夏休みの明けた2学期、1日目。その放課後。 夏休み中、2学期は新しい何かが始まるって思ってたけど、本当に今日は色々な事が起こった。 俺のクラスには4人もの転校生。 それに・・・俺の部活にも新しい部員が増えそうな感じだ。 ユリウスくんに、イオちゃん。 部長、副部長である桐島先輩と町崎先輩から薦められ、体験入部した、2学期からの転入生である二人。 で、俺はその世話をすることになった。 日頃から下級生相手に活動内容を教えることの多い俺だからこそ選ばれたんだと思う。 俺としても新聞部に仲間が増えるのは大歓迎だ。 今回は体験...
  • 第1章第6話「それぞれの出来事」
    かつて、流派の異なる7人の退魔師たちが協力して、小さな事務所を立ち上げた。 表向きは便利屋として、活動し、裏では、退魔師たちが力をあわし、様々な脅威から人々を守っていた。 そして、ある事件をきっかけに、退魔師たちは一旦事務所を解散し、同時にある組織を結成した。 その名は「守護神機関」、「Guardian」の頭文字を取って通称「G」と呼ばれる退魔組織である。 現在、各国に支部を持ち事務所時代に比べ遥かに大きく成長している。 だが、その目的は、事務所時代と変わらない。なぜなら時代は変わり、人々の生活も、秩序すら 変わっていくが、人々に対する脅威は、形を変えつつも存在するからだ。 8月31日、某所、守護神機関本部 本部施設の一室に一人の女性がいた。その容姿はブロンドで長髪、眼鏡をかけ、 黒いスーツを身に纏っている。 女性の名はアリシア・ステイト、「予知者」という...
  • 第1章第14話「正義のヒロイン」
    PM.15 10 ボード学園校舎内 始業式しか予定のない学校に残る生徒は、部活動に所属している者ぐらいである。 帰宅部や運よく部活の予定がない生徒たちは、既に帰路についているか繁華街で時間を潰すのが大半だろう。 なのに、八代みつるはいまだにボード学園に残っていた。転校初日から部活動に所属した訳でもない彼が残っている訳は、彼の正体 である“騎士団”の人間としての任務にある。このボード学園はただの学校ではない。スマートブレインの強大な後ろ盾を持った、 仮面ライダーを始めとする多くの異能力者を抱える、学校というよりはラボラトリーに近いかもしれない。 当然、そんな場所で怪しい動きでも見せようものなら即座にスマートブレインに疑われ、安息を脅かされることになる。それは八代とて 例外ではない。だから彼もまた表向きにはただの転校生を演じなければならないのだ。他に正体を隠してい...
  • 第1章第26話「暴走する刹那」
    作:プラスマイナス PM.17 30 ボード学園校庭 数時間前まで学園の生徒で溢れていた校庭も、今や常識を超えた戦場へと姿を変えていた。 仮面ライダーシキ、レンゲルと異能怪人オカルト、プテラの戦いは熾烈を極めた。 双方一歩も譲らぬ攻防で長く膠着状態が続いていたが、次第に優劣がはっきりとし始めた。 異能怪人であるオカルトとプテラは、お互いの戦闘スタイルや能力を把握している事もあり個別に戦いながらも時折見せるコンビネーションで徐々に優勢となっていた。 逆に仮面ライダーであるシキとレンゲルは、お互い全くの初対面であり足並みを揃える事が出来ずに劣勢となっていた。いや、正しく言えばレンゲルは協力しようと努力していたが、シキは全く協力する気がなかったのだ。 深緑のライダー、レンゲルは主にオカルトと対峙していたが、オカルトに憑依され操られているギャレンを傷付...
  • 第1章第18話「変身・立ち上がるは白き騎士」
    PM17:15 中央公園付近 「はぁ……はぁっ!」 「は、早く命李ちゃん!!」 彼女たちは逃げていた。 突如と現れた化け物から。恐怖に怯えた顔で必死に逃げていた。 たしかにあの場にいた化け物はすべて倒した。 だが、だがしかし。 『逃がスかぁぁァァァぁっ!!』 そこには化け物がいた、赤黒い翼を広げ、まるで燕を無理やり人間にしたような畏敬の化け物がいた。 もしここにギルティがいればこう呼ぶだろう『ネームレス・スワローA』と。 ソレは怒りをあらわにして追っていた。 当然だろう、突然現れた変な奴に手駒をあっさりと潰され蹴り飛ばされた一体は生きているというのに逃げたのだ。 以前自分が使えていた上位の命令は聞いていたというのに。これでは命令を無視して動いた意味が無い。 そしてばれれば死は逃れないだろう。 だから彼は焦っていた、今ここ...
  • 第1章第11話「闇の戦士、駆ける/光の巫女はいまだ目覚めず」
    PM13:38 街路地裏 彼は走っていた、罪なき命が消えることを阻止するために。 ソレに故にその姿を変えなければいけない、だから彼は路地裏に隠れカードを取り出す。 もうこれも今日で数回以上、だが長時間変身を続けるのは予測外の敵を招くことになる、故に彼は一度一度変身を解いていくのだ。 『反応がまた現れた。今度は……ふむ、ギルティバッシャーで行けば間に合う距離だな』 ポソリっと自分の傍にいる闇を司る精霊。ギルファリアスが呟いた。 思わずッチと舌打ちをしてしまう、さすがに多すぎるのだ。 「相変わらず便利だなお前のネームレスレーダーは……にしてもなんだ今日の大量出現は……これで3体目くらいだぞ?」 溜息を吐いて再びバックルを召喚、カードをゆっくりとバックルへ差し込む。 『……劇場が開いたのだろうな。役者も観客も監督も劇場の責任者も全てが混ざり...
  • 第1章第1話「ある朝のこと」
     「おはようございますー・・・」 暗い気持ちで教室のドアをくぐる。 メガネに緑の髪、フィッシュボーンテイル、両手でかばんを持って俯き気味。 夏休みの明けた今日、2学期最初の学園の日。 しかし朝から日差しは強く、まだまだ夏は続いていた。 始まる学園の日々。 私の小さな声で挨拶しても、教室のみんなはほとんど答えない。 1学期と変わらなかった。 でも、それでいいの。 注目されるのは苦手だし、目をつけられたりするの、いやだから。 すとんと私は教室の後ろの方の席に着くと、すぐに少し先の席の方にある人だかりが目に付いた。 大勢のクラスの男の子達。 その中心にいるのは、少し背の高い、赤い髪のショートカットの女の子。 私の・・・。 …。 わたしの、ともだち・・・ 私の親友の・・・。 ……。 英琉、神歌(えいる みか)ちゃん。 楽しそうに、大勢の男の子たちと...
  • 第1章第28話「黒姫、参る」
    作:イシス PM.22 50 鉄道の整備所 電車とは数多くの人を乗せ行き来する、今の時代には欠かせぬ移動手段だ。様々な地点に歩くよりもずっと速く 到達してくれるのだから、ありがたいことこの上ない。人によっては電車の利用が生活の中で大きな位置を 占めているという者も少なからずいるだろう。当然、電車とて使い続ければ消耗もするし、整備を怠れば使え なくなってしまう。ここの整備所では少しでも長く電車を使えるようにと、車体を休ませ為の設備が整っている。 ここにだって利用時間というものがあり、整備の人間がいる時もあればいない時もある。 だが、今いるのは“人間”ですらない。頭と背中からそれぞれ小型のものと大型の羽が生え、全身もしっかりと 筋肉の鎧に守られた異様な姿の怪物だった。怪物はその容姿以上に、全身から湧き立つ群青の泡が特徴的だ。 それは時が経つに連れて少しず...
  • 第1章第25話「友人のために/名無き者はただ傍観して……」
    (サイショ) PM 17 45 町郊外 息が苦しかった。 呼吸が途切れそうになる、現に意識が一度飛んだのだ。 幸いにも相棒であるギルファリアスと呼ばれる精霊が体を動かしてその場から退避で来たわけだが。 「……はぁ……はぁ」 『おい、それ以上は危険だぞ』 呆れながらギルファリアスは主である晃輝を止めようとするが……それで止まるわけがなく晃輝はポッケから携帯を取り出した。 かけた番号はまずは妹である命李だが……応答がないので次にかける相手を選ぶ。 そして暫くした後彼は列へと電話をかけた。 『……はい、もしもしっ!?』 「はぁ……列……か? 済まんが命李を知らないか? 命李にも華枝にも連絡がつかなくて……な」 『っ……そんな、まさか命李ちゃんまでっ!?』 ギリリっと歯ぎしりをする音が携帯から聞こえる。 その事態を普...
  • 第1章第7話「Newcomers」
    九月初頭の陽光はまだまだ厳しく、八月のものと言っても過言ではない。照りつける日差しは肌に対して決して寛容ではないし、 おまけに空気が異常なまでに熱気を帯びている。こんな中を歩いているだけでも汗は噴き出して止まらない。夏はまだ引き下がるつもりはないらしい。 暑気が猛威を揮うそんな中、ボード学園は新学期を迎えるべく始業式を行っていた。 生徒からすれば夏休みという貴重な自由時間の終了を嘆き、また勉強かと嫌になるのを認識する場に近い。 骨抜きになりそうな熱気に関わらず、“暗殺者”は相変わらず黒いドレスである。ドレスは“暗殺者”の見事な四肢の為に 誂えたというほど、文句のない出来だった。それ程までに彼女の容姿はどれを挙げても非の打ち所がない。 プロポーション抜群の艶めかしい肉体に、日差しを寄せつけぬように艶やかな紫のロングヘアー。 当然、彼女の美しさに惹かれぬ者は...
  • 第2章第2話「騒々しすぎる朝」
    AM.08 35 ボード学園高等部2年D組・教室 今日もいつもどおり、朝のHRが行われている。 が、今朝は様子が違っていた。 「…というわけで…みんなも知っていると思うが…中等部に“キャナ☆”ちゃ…じゃなくて新浜 香奈さんが復学した」 どこか歯切れの悪い言い方をしながら、担任の教師がボード学園を揺るがす大事件の説明をしている。 国民的人気アイドル“キャナ☆”。突然の復学。 今や学園でそのニュースを知らぬ者はいない。 「…まぁ…その…なんだ…彼女は国民的な人気アイドルだが…今はただの学生だからな…必要以上に…騒ぎ立てたりしないように…」 だが、生徒の大半は担任の話など耳に入っていないだろう。うずうずと落ち着きの無い様子で、HRの終了を待っている。 「いいか!とにかく彼女の事で騒いだり騒動を起こしたりするんじゃないぞ!いいな!!...
  • 第1章第1話「」
    深優 満月が輝き、その光が屋敷の一室を淡く照らすある夜のこと。 「パパ!パパっ!今日は何して遊ぶですの!?」 新たにこの屋敷の住人となった正体不明の少女シェネスは、 すりこみで親と認識した緋色と共に部屋にいる。 既に、壁から天井まで訳の分からない抽象絵で埋め尽くされているのは、 彼女の精神的幼さと寂しさを紛らわす代償行為である。 そんな彼女は、目をきらきらさせてベットの中にいる。 「良い子はもう寝る時間だ。」 無論、緋色はそれをしらないし興味がない。 今、この場にいることだって所詮、双子の姉である葵に頼まれたからだ。 仕方なしと言う感じに、部屋にあったソファーに座る。 「うぅ~、お昼寝いっぱいしたから眠たくないですの!」 シェネスは、頬を膨らませて上目遣いで緋色を見つめる。 「そういうことなら、姉さんに構ってもらえ...
  • 第1章第15話「G.B.R.I.E.L」
    PM 13:30 ボード学園体育館 ガタン! 舞台の照明が落ちる。 部員達の緊張がその闇を通して伝わってくる。 秋に行われる演劇コンクール。その演目の通し練習が始まろうとしていた。 夏休みの間のブランクを取り戻し、大会間近という事を自覚してもらうための初めての通し練習。 照明を落とし、その中央に語り部が現れる冒頭部。 スポットライトを浴びて、注目を集める演出。 まだ背景も衣装も整ってはいないが、気持ちを盛り上げるために演出だけは本番に近い形で行う。 本番に近い雰囲気が、部員達の気持ちが高まるのを感じる。 私だってそうだ。 「いよいよだね。八枷くん。」 「はい。部長・・・。」 そこで、私と一緒に袖に控えていた、この劇の監督を勤める演劇部部長に声をかけられた。 「今回の劇は、高等部の先輩がたの御支援抜きで、君が一人で脚本、演出を手がける舞台だ。」 「君の才能が遂に花開く瞬間...
  • 第2章第14話「父と娘と」
    執筆者 深優 AM11 30 白姫邸・リビング 煌びやかな装飾品や明るく辺りを照らすシャンデリアに広々としたリビングに 無数の切り取られた画用紙に、クレヨンで描かれた犬や猫の絵が無数に散乱されていた。 無論、それを描いた本人しかそれが犬か猫か分からないというのが現状だ。 「ふ~ちゃん!ふ~ちゃん!」 その絵の中の中心で絵を描いていたフラウディアとお揃いのメイド服を着ている シェネス・V(ヴェッター)・白鷺は、 つまらないといった面持ちで誰かを呼ぶ。 無論、彼女の言う「ふ~ちゃん」とはフラウディアであるが。 「いかがいたしましたか?シェネス様」 フラウディアは、床の掃除をしていたのかポモップを携えながら呼び声に直ぐさま現れる。 「ふ~ちゃん!パパはどこにいったの?」 シェネスは、頬を膨らませ...
  • @wiki全体から「第1章第3話「デスティニー・エンカウント」」で調べる

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