*この作品は未完です。 「啓太さま~」 後ろから啓太に抱きつくふわふわな黄色の髪の女の子、フラノ。 「ははは。フラノは甘えんぼだな」 「だってぇ」 そう。今日はようこはなでしこと健康ランドに。ともはねは薫と所用に。いぐさは同人誌作成。せんだんは仕事。 ごきょうやはてんそうと研究。いまりとさよかはたゆねの付き合いでスポーツクラブ。 密かに付き合ってる二人にとって貴重な一日。 今日はデートだ。フラノはいつもの巫女服じゃなくてちょっぴりおしゃれ。 「じゃあどこに行く?」 「はい。啓太様とならどこでも」 「そうだな。公園でも行くか」 「はい」 手を握って公園に。 二人だけののんびりした時間。 そしてベンチに座る。 二人の距離はほとんどゼロ。ベタベタのバカップル状態。 二人っきりになると積極的なフラノ。 いきなり啓太の唇にキス。 「えへへ。しちゃいました」 「じゃあ次は俺から」 次は啓太からフラノにキス。 まだお昼なので舌を絡めたりはしない。 青春の恋物語を現すようなキス。 「啓太様~。大好き」 「俺も好きだよ」 啓太はそっとフラノの肩を抱く。二人の間の空気はとても甘い。 二人の半径十メートルは糖度50度を越えている。うっかり入ると甘い物が嫌いな人は気を失うだろう。 「あの。啓太様。今日はフラノお弁当作ってきたんです。食べてくださいますか」 「ああ。もちろんだよ」 フラノはお弁当を取り出す。時間はちょうどお昼ご飯の時間だ。 「はい。啓太様お口空けて」 「あーん」 もう誰も入り込めない甘すぎる空気だ。まさにバカップルすぎるだろう。 でもそれも長くは続かなかった。 「はっ。待てフラノ」 「えっ?」 「ようことなでしこだ。あっちにいる」 「えっ!?。どうして」 「きっと健康ランドが今日は休業だったんだろ。やばい」 「私向こうで隠れてますね」 「ああ。頼む」 フラノは手早く片付けると場を離れる。啓太も落ち着いて甘々空気を消し飛ばす。 するとすぐにようこが啓太に気づく。 「あっ。啓太ー」 「おう。ようこか」 ---- 作者:金髪好き