第四回研修会 平成19年2月18日



1.いしかわ訪問リハビリテーション研究会結成(準備会はずし)の説明



2.「訪問リハに期待すること~Drの立場から~」金沢医科大学付属病院 山口昌夫先生

  • 意見交換も含めてたっぷり2時間、時間を超過して、熱い思いを語って頂きました。医療情勢も踏まえた広範囲なお話でした。
  • 「これからの在宅医療は①重症在宅②終末③呼吸・嚥下・ストーマ・IVH④透析⑤後期高齢者」→リハの仕事だけに視野が狭まっていたのですが、医療界全体の流れの中で自分の立ち位置を確認する必要性を感じました。
  • 85歳を過ぎて(後期高齢者)「人生の残りの貴重な時間を何に使うか」:積極的な生活を目指したい人はそのための訓練を行えばよいのですが、「迷惑にならないこと」を希望しているような、つつましい高齢者について、「自分の世界に閉じこもって死に向かう」「枯れて自然に死を迎える」という選択肢を示唆されました。経管栄養による延命が当たり前と思っていたので、そうでない考え方を知り、当事者・家族の目線で考え直してみたいと感じました。延命を否定することでもなく、推奨することでもなく、選択を強要せずに自然体で選んで頂くのはとても難しいことですね。
  • 訪問リハビリテーションに期待すること:
 ①個人としてみる。一人の人間として 
 ②一人を支えきる(山本和儀) 
 ③目的と目標の使い分け
 ④ニーズではなく要望、願望、希望 
 ⑤説明、説明、説明――― 
 ⑥チームワーク
 ⑦知識と技術は当然 
 ⑧障害とは、個人に属する特性ではなく、個人とその個人を取り巻く環境が接する際に生ずる問題である。(スウェーデン)


3.全国訪問リハビリテーション研究会 第8回全国大会in東京 報告

霞ヶ関南病院理事長 斉藤正美先生の講演を中心に報告されました。
法改正後の問題点として短期集中リハ加算やリハマネジメントがうまく機能していないことを挙げられ、次ぎの改正に向けての調整案を提示されました。
また、霞ヶ関病院の新たな取り組みとして在宅患者さんの一時的なリハ目的の病棟や在宅リハチームを統合した部門の試用状況を話されました。
最終更新:2007年03月15日 19:01