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【吏族+理力使い+魔法使い】設定文 「藩王様!このままでは僕まで婚期を逃してしま「黙れっ!」ぐはあ」 「嗚呼、わたどりさん。メディコ!何処ですかメディコ!」 「安心しなさいYOT摂政。医者ならここに私がいるわ」 「なっ。いけませんよ藩王様。そんな恐ろしい事は断じて私が許しませんからね!」 「うふふふ…。それにしてもYOT摂政。貴方も理力使いなのにずいぶんと元気ね?ちゃんと仕事してるの?他の皆はもう死人みたいになってるんだけど」」 「(藩王様にだけは言われたくないお言葉ですよ、それは…)」 (ある日の藩国の一幕) /*/ ゴロネコ藩国では吏族が理力使いを兼任している。 彼らは増える一方の事務仕事やいずれ起きるであろう根源種族との戦いの準備に追われる日々を送っていた。 小国のため国民数が少ない言う事もありこのままでは処理が追いつかなくなるのもそう遠くは無いだろう。 戦争が始まれば特にそうだ。戦闘が続けて発生してしまった場合などはどうしようもなくなってしまうのは間違いない。 そう考えた藩王榊聖は摂政たちとの相談の結果、これまで無理がない様に進めてきた作業速度や技術の向上ペース引き上げる事にする。 背に腹は帰られないとは言ってもみんなには随分な苦労を強いる事になると藩王は嘆いていたが、この国を好いていた彼らは皆が笑って賛同してみせた。 数ある作業の中でも今回最も重視されたのは理力使いとしての活動であり、新たな効果を持つ魔方陣の考案やコンパクト化、一つの魔方陣に複数の効果を持たせるなどの様々な研究・実験を理力使いたちが行うこととなった。 この研究・実験は短期間に集中しての事であったため、体調を崩す者もでるだろうと予想され医者が付き添う形が取られたのではある。 そして、この予想は的中する事となる。 摂政はおろか藩王までもが参加していたこの計画の最中、理力使いたちは疲労により一人、また一人と倒れてゆき、医者に栄養剤の注射や点滴を施されてはゾンビのような動き方でまた作業を開始すると言う悪夢のような光景が広がる事になったのである。 とは言え、長い髪は手入れが行き届かず痛み放題、疲れすぎて食欲が無くなり顔色悪く、睡眠不足で目の下には隈が、と言う極限状態の中でも作業を止める者は居なかった。 こうなったら意地でもこの計画を成功で終わらせてやると皆が考えていたからである。 こうして、時に爆発が起きアフロになりかけ、時に竜巻に巻き込まれ十数メートルを自由落下し、空から地上へ伸びる水柱が命中したり、俺は神だと暴走したり、何も無い空間を一心に見つめたりしながらも続けられた計画は死者も重傷者も出ることなく無事成功に終わったのである。 こうした努力の末、魔方陣の種類は多種多様を極め、防風や防火・防水といった効果の物を複数組み合わせる事による状況への対処能力の向上や攻撃用魔方陣の王都上空への展開などが可能になった。 後にこれらの成果を改めてみた藩王の“これじゃあもう理力使いって言うよりも、魔法使いね”という言葉から彼らは魔法使いと言われる事になる。 魔法使いたちの中には何を思い出すのかそう呼ばれると実に微妙な表情を浮かべる者たちもいるとかいないとか。 (文:雑賀有) ----
【森国人+魔法使い+魔法使い+大魔法使い】設定文 「婚期を逃したというか、気がついたらこんな感じでした。てへっ」 とある魔法使い・談 朗々と歌うように、涼やかな声が森に響き渡る。 声の持ち主は感情を一切表に出さず、柔らかい笑みさえ浮かべるかのごとく、祖国を守るためのいくさを始めていた。 ゴロネコ藩国には大魔法使いと呼ばれる人々が存在する。 とは言っても見た目も行動も特に普通の森国人と変わりはない。普通に買い物もするし普通にそのあたりを歩いているし普通にご飯も食べる。 強いて言うならば、そうした人々は皆一様に優しげで子供のような、いわば「すれてない」オーラを出している。 ゴロネコ藩国民のお喋り好きな主婦曰く、「ちょっと売れ残りっぽい独り身の人を見たら疑ってみてもいいかもよ」だそうであるが、真偽のほどはさだかではない。またものすごい跳躍力で壁を蹴って飛んでいるヤツが大魔法使いだぜ、という子供の噂を聞いたがそもそもこちらは目撃者がおらず都市伝説扱いである。 これだけではわからない時、少しも見分けがつかない時、彼らを探すには楡の木を目指すといい。ただし大きな物音は立てないように。彼らと楡の木の対話の邪魔をしてはならない。その行為は彼らにとっての呼吸に等しいのだから。 楡の木は全てを彼らに伝える。豊富な知識も、すぐそばで起きる世界の異変も。 楡の木から受け取った情報をひとしきり噛み締めると、彼らは歌うように何かしらのひと続きの言葉の群れを操る。それは雨を呼ぶ言葉であったり、森の木々に捧げる祈りであったり、時には適当に歌っているだけのこともある。 だがそれらは等しく「魔法」であった。 魔法は多くの場合、誰かのために使われた。 正義を為すため。とある人物の笑顔を守るため。愛する祖国を戦火から守るため。 その形や用途は様々ではあったが、それらはとても純粋で単純な思いから産まれていた。 慈しむ心、大切に想う心。 それら全てが魔法の原動力となる。 楡の木がその枝葉を奮わせ、歓びを歌う姿を見届けると、彼らは少し笑って別れを惜しむように何度も振り返り振り返り人々の待つ街へ戻る。そうしてまた、いつもと同じように生活の中に紛れてしまうのである。 であるからして、河の鉄のあたりでこくりと舟をこぎつつ瞑想にふけっているものや、大水車をじっと見つめすぎて目を回している者などがいたらけして嘲笑ってはいけない。育毛剤を手にして唸っているものがいても見なかったふりをしてやるのが懸命だろう。 それは誰もが敬い愛する、純粋なる子供の心を持った大魔法使いであるかもしれないからだ。 大魔法使い、その姿は皮のマントに身を包み、川の鉄にごく稀に混入している特殊な銀を打ち出した杖を持つ。 そんな彼らが住む森は一見するとただの森の様に見えるし実際森である。 だがそこに住む彼らにとっては町であるとも言える。 天を突く塔のような久遠の時を刻む巨大な楡の木は町の中心であり、楡の木の木陰は街角である。 また彼らは器具や魔法陣に頼らずとも楡の木さえあれば瞑想通信を行う事も出来る。 彼らの住む近くの川には瞑想のために使われる、木製の大水車が設置されこれが目立った唯一の人工物である。 大魔法使いは川の流れに合わせ輪転する車輪を見つめ、心を静め自らの孤独の悲しみを優しさに変えるのだという。 ー追記ー 有事の際には楡の木のそばへ急ぐ事。 彼らは誰よりも早く、救いを求めるものに手を差し伸べるために待っているだろう。 (文:六花・YOT) ----

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