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#CONTENTS ---- ** 【質問】 インフレは、一種の増税であり、かつ税収を増やすのでは?  国債を減らす財政再建が目的なら,ハイパーインフレが一番。  太平洋戦争直後の目茶苦茶な財政状態から、健全化したのは戦後インフレというハイパー・インフレのおかげ。  税収は、名目だからデフレじゃ どんどん減っていく。  デフレでの緊縮財政や増税は税収減になるだけ。  やれば、一層財政悪化になるだけ。  【回答】  インフレが一種の増税であることは否定しませんがね。(増税ではない、政府に税金は入らない)  終戦直後の日本が立ち直ったのは、アメリカがソ連に対抗するために日本に対し多額の経済援助を行ったことが大きく影響しています。  また、それによってアジア各国に抜きん出て経済は復興しました。  朝鮮戦争による特需や、焼け野原で国内需要が強かったことも経済成長にはプラスであったでしょう。  賃金水準が低かったことも国際競争力にはプラスに働いたでしょう。  しかし当時と現在では状況が違います。  先ず競争相手として、改革解放に沸く中国等が台頭してきています。  それに日本の賃金水準は高くなっています、今更低賃金にしては実態経済における内需が冷え込むばかりです。(いずれ賃金水準もインフレ率分は上がりますし、労働需給が逼迫すればそれ以上にもなります。)  それに先にも述べたように信用不安が起これば、企業の資金供給は致命的なダメージを受けます。(円の信用がありすぎて、国内でやっていけなくなって企業が中国に移転していることは無視ですか?むしろ多少信用を落としてでも円を安くしたほうがいいのです。)  これは今まで蓄えた国民の財産を,無に帰することになります。  恐慌や終戦直後のような混乱が、国民の生活にどのような結果を齎すかを考えるべきでしょう。 #right(){(経世済民 in 政治金融板,2001/11/11)} #right(){(http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html)} ---- ** 【反論】 中国の元とドルと円の関係が,日本のメーカーや農業にどういう影響及ぼしてるか知っていて言ってるのか?  円安は国際競争力アップ、これ常識。  原料代アップって円ベースの話でしょ。  加工貿易なんだから、輸出の収入との比較で考えなきゃ。  【再反論】  デフレを放置しろとは言ってませんよ。  ですが、無理やり調整インフレを起こす事は危険です。  ここは小細工よりも、国内産業構造等の再編成を行うべきです。  需要の無い産業を無理に存続させても、経済は活性化できません。  冷たい言い方をすれば、淘汰される産業があるのは必然のことです。 #right(){(経世済民 in 政治金融板,2001/11/11)} #right(){(http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html)}    【再々反論】  再反論の意見はデフレを放置しろといっているのと同じです。  調整インフレを起こすことが手っ取り早いデフレ解消の方法なのです。  もちろん、構造改革を否定しているわけではありません。ただ、デフレ下で構造改革を強行するとどうなるか  を再反論の人はわかっていないだけです。(デフレの影響(害)もわかっていないと思われる。)  2001年から今まで構造改革がなされてゾンビ企業(そういうものがあると仮定)が大概淘汰されて  きているのにデフレが解消されず、景気もよくなっているとはいえない現状(2010)が現実で証明しています。  さらに具体的な政策も書いていないし、どの程度デフレ下で供給>>需要の中でどの程度需要が増え、GDPギャップが埋められ  どの程度デフレの改善に貢献するのかという数量的なことも書いていない以上、ただの机上の空論としかいえないでしょう。     少なくとも調整インフレ政策は、具体的な策もありますし実証(量的緩和と為替介入による2007年あたりの好況)もなされています。  これは主に金融政策の効果で、構造改革の成果ではないです。金融緩和の効果を経済学者が評価した論文すらあります。   まず、ゾンビ企業というものの定義を聞いてみたいものです。おそらく脳内定義ではっきりしたものはないでしょう。  また、優良企業であってもデフレ下で需要が落ち込んでしまっては、収益不良企業化しかねないことを忘れています。  デフレとは貨幣価値の増大による貨幣選考がたかまり消費や投資の減少が続くことであり、それにより総需要、総投資は落ち込み  すべてに悪影響をもたらします。  ゾンビ企業の淘汰というあいまいで捉えどころのないことをいうのだったら、まずは数字で明確にわかり評価できる基本的な経済状況を弱 いインフレするべきです。  それこそが構造改革の一歩であり、その後に構造改革でも遅くはありません。小細工なんかではありません。  経済の根本条件の構造改革wなのですから。   構造改革が調整インフレよりもデフレ改善に効くのだったら理論と実証を示しなさい。伊達に10年も日本のみが  デフレであることが構造改革ではデフレ改善はほとんど不可能であることを事実で示しています。  ここの議論は政治金融板の意見ばかり、それも古いもので経済板の意見は無く、このあたりにどうしようもなさが見えます。  いわばとんでもばっかり。 ※ 予定では2ちゃんの経済関連レスを,過去から現在まで残らず収録したいと考えていますが,何しろ人手が足りませんので……  遠慮なさらず,経済板からもどんどん転載していただければ幸いです(編者) ---- ** 【質問】 国債が増えすぎているのでインフレにしても,成長率増より金利増の悪影響の方がでかくなるのでは?  【回答】  既発国債がどんなに多くても関係ない。  既発国債の金利は固定で変わらないのだから。  金利上昇するのは新規国債だけ。  これはインフレで税収が自然増になれば,発行量を減らせる。  今の40兆円から10兆円以下に減らせる。  発行量が減るのだから、国債を買いたい人や銀行が減っても売りさばける。  よって金利は程よいとこで収まる。  4%程度だろう。  10兆円の4%だから年4000億円。  こんなの余裕で払えるだろ。  破綻するわけがない。 #right(){(経済板,2010/07/31(土))} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 インフレになって金利上がった時点で,国債価格が下がるのはいいこと? 908 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 19:51:38 >インフレになって金利上がった時点で国債価格は下がるでしょw  氷づけになっていた資金が動き始めるって話だろ?  いいことじゃないか.  【回答】 911 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 19:59:20  いいことだと思いますよ,2つ条件付きで. 1.既発債所有者が損失を我慢する 2.金利上昇に伴い、ポートフォリオを見直してリスクアセットの配分を増やす  金利上昇して国債買い直してたんじゃ意味ないですからね. 912 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 20:03:06  >>911  日銀が金融機関から国債を買って、金融機関が貸し出し増やしたり株買った結果、インフレになる。  インフレになってる時点で、まともな金融機関はすでに国債を売って株や土地を購入してる。  国債の価格が下がりだす=名目金利が上がり始めるのはインフレ後。 913 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 20:27:26  >>912  金融機関にもよりますが、何でこんなに金利低いのに国債買ってるか分かってます?  貸出先がないから、とかはマスコミレベルですよ(笑) #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 貸出先がない以外で,銀行が国債買う理由を教えてくれ。  【回答】 932 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:21:46  >>921  理由はたくさんあるでしょう、それぞれ戦略が違うのですから(笑)  ちなみに、「銀行」ではなく、一般的な「金融機関」の話でってことで,例を1つ挙げます.  おそらくほとんど全ての金融機関はリスク管理手法として、ALMを採用しています.  簡単に言うと、資金調達と資産運用のキャッシュフロー発生時期を揃えようということです.  そのため、銀行で定期預金なんかをすれば、その年限に見合う資産運用が必要ですが、一番手っとり早く、確実なのが国債なわけです.  キャッシュフローが決まってますから. (デフォルトしたら終わりですけどね(笑))  ですから、金利が上がろうが、上層部の意思決定によってポートフォリオバランスそのものを変えない限りは、国債の需要は減らないでしょう. 936 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:48:14  >>932  う~ん。なかなか難しい問題だね。  銀行が既に国債を持ち過ぎていて、デフレ解消して,さ~これからって時に先にB/Sが大幅に悪化しちゃう可能性があるわけか。  そうなると銀行は民間融資を増やすどころか,過敏に引き上げてしまう。  これは最悪の茶番劇。  それを防ぐには,しばらく金融庁にも寝ていてもらわないといけないし,銀行にも社会貢献の義務付けがいるね。  これは,仕組みが理解出来ない国民が敵に回りそうな政策だ。 938 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:51:39  >>936  その銀行保有の国債を日銀が買って買って、株や土地や貸し出しに回るまで買って買って、それでようやくインフレ。  つまり、インフレになる頃にゃ金融機関は国債保有そのものを減らしてる。  インフレになっても国債を保有し続けてるようなダメ銀行は潰れてもらって結構。 939 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:55:07  >>938  そこまで日銀が買うってなら分かるけどね。  日銀券ルールに固執するし、そもそも20~30兆円程度でデフレは解消するかもしれない。  それよりはしばらくは,国債の会計基準を緩和する方が現実的な気がする。  そうすると,国際金融市場の信頼を失うとか評論家が言って,国民も「とんでもないこと言う政治家がいるな」って感じになるんだろうね。 950 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:07:22  >>939  インフレになるようなら、まともな金融機関は国債を売って株などに乗り換えるだろう。  っていうか、それがまずあるからこそインフレになる。  日銀が20兆しか買ってくれなくて、それでインフレになって国債価格が下落して、銀行が困るようなら,またインフレ率は下がるだろう。  結局、大丈夫な水準まで日銀が買うことになる。  インフレは、銀行が国債保有から他の投資先に乗り換えてる証拠。  もちろん個別の問題として、ダメ銀行は潰れるだろう。 958 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:14:34  銀行が国債保有から他の投資先へ切り替えるからインフレが起こる。  そうなるまで日銀が国債を買い続ける。  それでインフレになって国債価格が下落して、銀行が困って貸し出しなどが減るようなら、インフレ率は下がるからまた日銀が国債を買う。  繰り返し続く。 965 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:25:29  >>958  そこなんだよね。  銀行が国債から民間融資に切り替えるのを,どう後押しするか。  日銀は国債の価格には責任を持たないから,期待できないと思う。  金融資本規制は民間融資に不利に働くし、先に実体経済が良くなってからインフレ率や金利が追っかけてくるならいいんだけど、金融の方が反応が半年くらい早いからね。  自然に任せると,ちょっとうまくいかない気がする。 968 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:29:04  >>965  >銀行が国債から民間融資に切り替えるのをどう後押しするか。  日銀しか金融政策は行えないよ。  >日銀は国債の価格には責任を持たないから期待できないと思う。  だからインタゲでしょうな。  それで責任と目標インフレ率が明確化する。  >金融の方が反応が半年くらい早いからね。  期待インフレ率を反映して,名目金利が即座に上昇するというフィッシャー効果は、不完全雇用下では成立しない。 971 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:39:17  >>968  日銀が主役なのは当然だけど、資本規制というか国債に関わる会計基準を一時緩和するってのも,同時にやった方がよいと思うけどね。  あと,金融市場のプレーヤーがそんなに呑気だといいね。  杞憂に終われば別にそれでいいんだけど、政策をドラスティックに変えるわけだから,予想外の長期金利の上昇が起きた時の対処法も,用意しておいた方がよいと思うよ。 976 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:56:37  >>971  >資本規制というか国債に関わる会計基準を一時緩和するってのも同時にやった方がよいと思うけどね。  やってもいいが、必要ない。  これからインフレになるまで国債を買うって言ってるのに、インフレになる前に先に国債の価格が下がるなんてありえない。  買うって言ってるんだから上がる。  また、インフレになるまで金融緩和する=短期金利は低く抑えるって言ってるのに、長期金利がインフレになる前に上がるなんてありえない。  フィッシャー効果は不完全雇用下では成り立たない。  一方、他の資産価格は即座に反応して先行して上がるだろう。  株価や地価などはね。  つまりリフレ過程においては、企業や金融機関などのB/S改善からスタートする。  過去のリフレ過程においてもそう。 977 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 23:04:14  >>976  確かに長期金利が急上昇したのは,98年に運用部が買い切りオペを止めるかもって発言した時だった。  買い切りオペを増額するというのだから,国債価格はむしろ上がって,更に長短フラットになりそうな気もする。  資本規制も大丈夫となると、やっぱり問題は日銀がその気になるかどうかだけか。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 デフレ下で財政再建が必要な理由が分かりません.  【回答】  言葉の問題だよ。  30兆円も新規国債を発行出来るんだ。  極論をすれば、10兆円も無駄な公共部門があったとする。  構造改革で10兆円も財政再建できる。  つまり新規国債20兆円でOKな状態。  そこに30兆円つぎ込めば、緊縮財政じゃなく積極財政だよ(笑  無駄な10兆円分を民間に任せると,20兆円分の需要を呼び起こせるかもしれない。  例えば、郵政省が携帯事業を独占してたとする。  民間が全然投資もしないし、消費も起きないので,郵政省に公共事業のお金をくれ~!と言う。  このお金をあげないことを緊縮財政と言ってるの?  このお金をあげないで、民間に任せるとすごい市場と需要を呼び起こすかもよ!?  携帯電波みたいにね。  構造改革=緊縮財政じゃないの。  民間に任せてあまった分を,効果的に積極財政で公共事業をすればいいの。  【出典】 政治金融板,2001/10/28 http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html  【反論】  財政再建と構造改革を一緒にしている議論です。  定義がイコールではないことから上記の議論は無意味です。  あくまで仮定のことで需要が呼び起こすと言っているだけで、具体的な実証もなく本当に無意味な意見です。  緊縮財政で積極財政?  何か間違っていませんか(笑)  言葉の定義をよく考えましょう。  それはただの予算の組み替えという行為です。  全然意味がないわけではありませんが乗数効果分しか  無く効果はほとんど限定されるでしょう。 691 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 11:20:53  はっきり言って現状でデフレ解消と財政再建を両立するには日銀ファイナンスしかないと思う。  しかし、市場がどう反応するかは確かに分からない部分がある。  特に日銀がことある機会に,そんなことすると長期金利が急上昇するとアナウンスしているので,本当に上がってしまうかもしれない。  なので優先順位としては.日銀の首に鈴をつけることで、国民の為に前向きに努力する組織に変える必要がある。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 米国の過剰債務問題は、インフレにすれば解決できますか?  日本政府の借金も、同じ手で解決できますか? 米過剰債務 ↓ ドル刷って、債務を薄める ↓ ドル安円高 ↓ 円高を是正しなければならないが,財務省は既に外貨準備を1兆ドル持ってるので為替介入できない。 ↓ 円高の是正を日銀が行い、円を刷って、円安ドル高に。 ↓ さらに円を刷って、日本政府の借金も薄くなる.  【回答】  バランスシートの話なのでそんな単純な話ではないです。  インフレには負債を圧縮するという側面がありますが、重要なのは負債が資産に対して大きすぎるということです。  つまり,資産を増やしてやる必要があるわけですね。  デフレの場合,通常,不動産や証券など資産価値は下がりますので,とにもかくにもインフレにして資産価値を引き上げる必要があります。  そのためには実体経済がよくならなければならなりません。  収入が増え,投資がしやすい環境にするには,まず個人,企業の手元に自由に使えるキャッシュがあることが重要です。  そのキャッシュを自由に借り入れられるには,金融機関に十分な資本がなければなりません。  その為に中央銀行が銀行に債券を買い取るなどして通貨を供給したり,金利を引き下げてお金を借り易くしたりする訳です。  逆に金融機関に十分なキャッシュが無ければ,貸し出しを増やすどころか資金回収(貸し渋り、貸しはがし)などを行うことになります。  これが結果的に企業の倒産を増やし,それ以外の企業の業績にも悪影響を与えます。  これが信用収縮です。  ですから中銀はお札を刷り,金融機関の財務が悪い場合は,政府が資本注入をするのです。  【出典】 経済板,2009/01/31(土) http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/431-432 ----
#CONTENTS ---- ** 【質問】 インフレは、一種の増税であり、かつ税収を増やすのでは?  国債を減らす財政再建が目的なら,ハイパーインフレが一番。  太平洋戦争直後の目茶苦茶な財政状態から、健全化したのは戦後インフレというハイパー・インフレのおかげ。  税収は、名目だからデフレじゃ どんどん減っていく。  デフレでの緊縮財政や増税は税収減になるだけ。  やれば、一層財政悪化になるだけ。  【回答】  インフレが一種の増税であることは否定しませんがね。(増税ではない、政府に税金は入らない)  終戦直後の日本が立ち直ったのは、アメリカがソ連に対抗するために日本に対し多額の経済援助を行ったことが大きく影響しています。  また、それによってアジア各国に抜きん出て経済は復興しました。  朝鮮戦争による特需や、焼け野原で国内需要が強かったことも経済成長にはプラスであったでしょう。  賃金水準が低かったことも国際競争力にはプラスに働いたでしょう。  しかし当時と現在では状況が違います。  先ず競争相手として、改革解放に沸く中国等が台頭してきています。  それに日本の賃金水準は高くなっています、今更低賃金にしては実態経済における内需が冷え込むばかりです。(いずれ賃金水準もインフレ率分は上がりますし、労働需給が逼迫すればそれ以上にもなります。)  それに先にも述べたように信用不安が起これば、企業の資金供給は致命的なダメージを受けます。(円の信用がありすぎて、国内でやっていけなくなって企業が中国に移転していることは無視ですか?むしろ多少信用を落としてでも円を安くしたほうがいいのです。)  これは今まで蓄えた国民の財産を,無に帰することになります。  恐慌や終戦直後のような混乱が、国民の生活にどのような結果を齎すかを考えるべきでしょう。 #right(){(経世済民 in 政治金融板,2001/11/11)} #right(){(http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html)} ---- ** 【反論】 中国の元とドルと円の関係が,日本のメーカーや農業にどういう影響及ぼしてるか知っていて言ってるのか?  円安は国際競争力アップ、これ常識。  原料代アップって円ベースの話でしょ。  加工貿易なんだから、輸出の収入との比較で考えなきゃ。  【再反論】  デフレを放置しろとは言ってませんよ。  ですが、無理やり調整インフレを起こす事は危険です。  ここは小細工よりも、国内産業構造等の再編成を行うべきです。  需要の無い産業を無理に存続させても、経済は活性化できません。  冷たい言い方をすれば、淘汰される産業があるのは必然のことです。 #right(){(経世済民 in 政治金融板,2001/11/11)} #right(){(http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html)}    【再々反論】  再反論の意見はデフレを放置しろといっているのと同じです。  調整インフレを起こすことが手っ取り早いデフレ解消の方法なのです。  もちろん、構造改革を否定しているわけではありません。ただ、デフレ下で構造改革を強行するとどうなるか  を再反論の人はわかっていないだけです。(デフレの影響(害)もわかっていないと思われる。)  2001年から今まで構造改革がなされてゾンビ企業(そういうものがあると仮定)が大概淘汰されて  きているのにデフレが解消されず、景気もよくなっているとはいえない現状(2010)が現実で証明しています。  さらに具体的な政策も書いていないし、どの程度デフレ下で供給>>需要の中でどの程度需要が増え、GDPギャップが埋められ  どの程度デフレの改善に貢献するのかという数量的なことも書いていない以上、ただの机上の空論としかいえないでしょう。     少なくとも調整インフレ政策は、具体的な策もありますし実証(量的緩和と為替介入による2007年あたりの好況)もなされています。  これは主に金融政策の効果で、構造改革の成果ではないです。金融緩和の効果を経済学者が評価した論文すらあります。   まず、ゾンビ企業というものの定義を聞いてみたいものです。おそらく脳内定義ではっきりしたものはないでしょう。  また、優良企業であってもデフレ下で需要が落ち込んでしまっては、収益不良企業化しかねないことを忘れています。  デフレとは貨幣価値の増大による貨幣選考がたかまり消費や投資の減少が続くことであり、それにより総需要、総投資は落ち込み  すべてに悪影響をもたらします。  ゾンビ企業の淘汰というあいまいで捉えどころのないことをいうのだったら、まずは数字で明確にわかり評価できる基本的な経済状況を弱 いインフレするべきです。  それこそが構造改革の一歩であり、その後に構造改革でも遅くはありません。小細工なんかではありません。  経済の根本条件の構造改革wなのですから。   構造改革が調整インフレよりもデフレ改善に効くのだったら理論と実証を示しなさい。伊達に10年も日本のみが  デフレであることが構造改革ではデフレ改善はほとんど不可能であることを事実で示しています。  ここの議論は政治金融板の意見ばかり、それも古いもので経済板の意見は無く、このあたりにどうしようもなさが見えます。  いわばとんでもばっかり。 ※ 予定では2ちゃんの経済関連レスを,過去から現在まで残らず収録したいと考えていますが,何しろ人手が足りませんので……  遠慮なさらず,経済板からもどんどん転載していただければ幸いです(編者) ---- ** 【質問】 国債が増えすぎているのでインフレにしても,成長率増より金利増の悪影響の方がでかくなるのでは?  【回答】  既発国債がどんなに多くても関係ない。  既発国債の金利は固定で変わらないのだから。  金利上昇するのは新規国債だけ。  これはインフレで税収が自然増になれば,発行量を減らせる。  今の40兆円から10兆円以下に減らせる。  発行量が減るのだから、国債を買いたい人や銀行が減っても売りさばける。  よって金利は程よいとこで収まる。  4%程度だろう。  10兆円の4%だから年4000億円。  こんなの余裕で払えるだろ。  破綻するわけがない。 #right(){(経済板,2010/07/31(土))} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 インフレになって金利上がった時点で,国債価格が下がるのはいいこと? 908 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 19:51:38 >インフレになって金利上がった時点で国債価格は下がるでしょw  氷づけになっていた資金が動き始めるって話だろ?  いいことじゃないか.  【回答】 911 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 19:59:20  いいことだと思いますよ,2つ条件付きで. 1.既発債所有者が損失を我慢する 2.金利上昇に伴い、ポートフォリオを見直してリスクアセットの配分を増やす  金利上昇して国債買い直してたんじゃ意味ないですからね. 912 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 20:03:06  >>911  日銀が金融機関から国債を買って、金融機関が貸し出し増やしたり株買った結果、インフレになる。  インフレになってる時点で、まともな金融機関はすでに国債を売って株や土地を購入してる。  国債の価格が下がりだす=名目金利が上がり始めるのはインフレ後。 913 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 20:27:26  >>912  金融機関にもよりますが、何でこんなに金利低いのに国債買ってるか分かってます?  貸出先がないから、とかはマスコミレベルですよ(笑) #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 貸出先がない以外で,銀行が国債買う理由を教えてくれ。  【回答】 932 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:21:46  >>921  理由はたくさんあるでしょう、それぞれ戦略が違うのですから(笑)  ちなみに、「銀行」ではなく、一般的な「金融機関」の話でってことで,例を1つ挙げます.  おそらくほとんど全ての金融機関はリスク管理手法として、ALMを採用しています.  簡単に言うと、資金調達と資産運用のキャッシュフロー発生時期を揃えようということです.  そのため、銀行で定期預金なんかをすれば、その年限に見合う資産運用が必要ですが、一番手っとり早く、確実なのが国債なわけです.  キャッシュフローが決まってますから. (デフォルトしたら終わりですけどね(笑))  ですから、金利が上がろうが、上層部の意思決定によってポートフォリオバランスそのものを変えない限りは、国債の需要は減らないでしょう. 936 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:48:14  >>932  う~ん。なかなか難しい問題だね。  銀行が既に国債を持ち過ぎていて、デフレ解消して,さ~これからって時に先にB/Sが大幅に悪化しちゃう可能性があるわけか。  そうなると銀行は民間融資を増やすどころか,過敏に引き上げてしまう。  これは最悪の茶番劇。  それを防ぐには,しばらく金融庁にも寝ていてもらわないといけないし,銀行にも社会貢献の義務付けがいるね。  これは,仕組みが理解出来ない国民が敵に回りそうな政策だ。 938 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:51:39  >>936  その銀行保有の国債を日銀が買って買って、株や土地や貸し出しに回るまで買って買って、それでようやくインフレ。  つまり、インフレになる頃にゃ金融機関は国債保有そのものを減らしてる。  インフレになっても国債を保有し続けてるようなダメ銀行は潰れてもらって結構。 939 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 21:55:07  >>938  そこまで日銀が買うってなら分かるけどね。  日銀券ルールに固執するし、そもそも20~30兆円程度でデフレは解消するかもしれない。  それよりはしばらくは,国債の会計基準を緩和する方が現実的な気がする。  そうすると,国際金融市場の信頼を失うとか評論家が言って,国民も「とんでもないこと言う政治家がいるな」って感じになるんだろうね。 950 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:07:22  >>939  インフレになるようなら、まともな金融機関は国債を売って株などに乗り換えるだろう。  っていうか、それがまずあるからこそインフレになる。  日銀が20兆しか買ってくれなくて、それでインフレになって国債価格が下落して、銀行が困るようなら,またインフレ率は下がるだろう。  結局、大丈夫な水準まで日銀が買うことになる。  インフレは、銀行が国債保有から他の投資先に乗り換えてる証拠。  もちろん個別の問題として、ダメ銀行は潰れるだろう。 958 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:14:34  銀行が国債保有から他の投資先へ切り替えるからインフレが起こる。  そうなるまで日銀が国債を買い続ける。  それでインフレになって国債価格が下落して、銀行が困って貸し出しなどが減るようなら、インフレ率は下がるからまた日銀が国債を買う。  繰り返し続く。 965 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:25:29  >>958  そこなんだよね。  銀行が国債から民間融資に切り替えるのを,どう後押しするか。  日銀は国債の価格には責任を持たないから,期待できないと思う。  金融資本規制は民間融資に不利に働くし、先に実体経済が良くなってからインフレ率や金利が追っかけてくるならいいんだけど、金融の方が反応が半年くらい早いからね。  自然に任せると,ちょっとうまくいかない気がする。 968 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:29:04  >>965  >銀行が国債から民間融資に切り替えるのをどう後押しするか。  日銀しか金融政策は行えないよ。  >日銀は国債の価格には責任を持たないから期待できないと思う。  だからインタゲでしょうな。  それで責任と目標インフレ率が明確化する。  >金融の方が反応が半年くらい早いからね。  期待インフレ率を反映して,名目金利が即座に上昇するというフィッシャー効果は、不完全雇用下では成立しない。 971 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:39:17  >>968  日銀が主役なのは当然だけど、資本規制というか国債に関わる会計基準を一時緩和するってのも,同時にやった方がよいと思うけどね。  あと,金融市場のプレーヤーがそんなに呑気だといいね。  杞憂に終われば別にそれでいいんだけど、政策をドラスティックに変えるわけだから,予想外の長期金利の上昇が起きた時の対処法も,用意しておいた方がよいと思うよ。 976 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 22:56:37  >>971  >資本規制というか国債に関わる会計基準を一時緩和するってのも同時にやった方がよいと思うけどね。  やってもいいが、必要ない。  これからインフレになるまで国債を買うって言ってるのに、インフレになる前に先に国債の価格が下がるなんてありえない。  買うって言ってるんだから上がる。  また、インフレになるまで金融緩和する=短期金利は低く抑えるって言ってるのに、長期金利がインフレになる前に上がるなんてありえない。  フィッシャー効果は不完全雇用下では成り立たない。  一方、他の資産価格は即座に反応して先行して上がるだろう。  株価や地価などはね。  つまりリフレ過程においては、企業や金融機関などのB/S改善からスタートする。  過去のリフレ過程においてもそう。 977 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/08/01(日) 23:04:14  >>976  確かに長期金利が急上昇したのは,98年に運用部が買い切りオペを止めるかもって発言した時だった。  買い切りオペを増額するというのだから,国債価格はむしろ上がって,更に長短フラットになりそうな気もする。  資本規制も大丈夫となると、やっぱり問題は日銀がその気になるかどうかだけか。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 仮に2~3%のインフレにできたとしても、金融機関が大量に保有する国債の含み損は凄い事になるのでは?  【回答】 465 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 01/11/22 11:54  仮に2~3%のインフレにできたとしても、金融機関が大量に保有する国債の含み損は凄い事になると思う. 466 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 01/11/22 13:30 1)全国銀行の総資産804兆円のうち、国債は81兆円。10.1%。 2)1.5%で購入した10年債が5%まで暴落して、価格の下落率は30%。 3)つまり、総資産の3%、3兆円の損害がでる。 4)しかし、銀行の保有国債の平均年限は5年。 5)つまり、損失は2兆円もいかないだろう。 6)しかし、デフレ持続で毎年1行あたりで5000億とかの引き当て増額が必要になってる。 7)しかも、保有株式の値上がり益も莫大。 8)つまり、債券運用担当者以外はOK。 #right(){(政治金融板)} #right(){(http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10036/1003644609.html)} ---- ** 【質問】 デフレ下で財政再建が必要な理由が分かりません.  【回答】  言葉の問題だよ。  30兆円も新規国債を発行出来るんだ。  極論をすれば、10兆円も無駄な公共部門があったとする。  構造改革で10兆円も財政再建できる。  つまり新規国債20兆円でOKな状態。  そこに30兆円つぎ込めば、緊縮財政じゃなく積極財政だよ(笑  無駄な10兆円分を民間に任せると,20兆円分の需要を呼び起こせるかもしれない。  例えば、郵政省が携帯事業を独占してたとする。  民間が全然投資もしないし、消費も起きないので,郵政省に公共事業のお金をくれ~!と言う。  このお金をあげないことを緊縮財政と言ってるの?  このお金をあげないで、民間に任せるとすごい市場と需要を呼び起こすかもよ!?  携帯電波みたいにね。  構造改革=緊縮財政じゃないの。  民間に任せてあまった分を,効果的に積極財政で公共事業をすればいいの。  【出典】 政治金融板,2001/10/28 http://mentai.2ch.net/seiji/kako/1003/10037/1003770872.html  【反論】  財政再建と構造改革を一緒にしている議論です。  定義がイコールではないことから上記の議論は無意味です。  あくまで仮定のことで需要が呼び起こすと言っているだけで、具体的な実証もなく本当に無意味な意見です。  緊縮財政で積極財政?  何か間違っていませんか(笑)  言葉の定義をよく考えましょう。  それはただの予算の組み替えという行為です。  全然意味がないわけではありませんが乗数効果分しか  無く効果はほとんど限定されるでしょう。 691 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/07/31(土) 11:20:53  はっきり言って現状でデフレ解消と財政再建を両立するには日銀ファイナンスしかないと思う。  しかし、市場がどう反応するかは確かに分からない部分がある。  特に日銀がことある機会に,そんなことすると長期金利が急上昇するとアナウンスしているので,本当に上がってしまうかもしれない。  なので優先順位としては.日銀の首に鈴をつけることで、国民の為に前向きに努力する組織に変える必要がある。 #right(){(経済板)} #right(){(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/eco/1280341412/)} ---- ** 【質問】 米国の過剰債務問題は、インフレにすれば解決できますか?  日本政府の借金も、同じ手で解決できますか? 米過剰債務 ↓ ドル刷って、債務を薄める ↓ ドル安円高 ↓ 円高を是正しなければならないが,財務省は既に外貨準備を1兆ドル持ってるので為替介入できない。 ↓ 円高の是正を日銀が行い、円を刷って、円安ドル高に。 ↓ さらに円を刷って、日本政府の借金も薄くなる.  【回答】  バランスシートの話なのでそんな単純な話ではないです。  インフレには負債を圧縮するという側面がありますが、重要なのは負債が資産に対して大きすぎるということです。  つまり,資産を増やしてやる必要があるわけですね。  デフレの場合,通常,不動産や証券など資産価値は下がりますので,とにもかくにもインフレにして資産価値を引き上げる必要があります。  そのためには実体経済がよくならなければならなりません。  収入が増え,投資がしやすい環境にするには,まず個人,企業の手元に自由に使えるキャッシュがあることが重要です。  そのキャッシュを自由に借り入れられるには,金融機関に十分な資本がなければなりません。  その為に中央銀行が銀行に債券を買い取るなどして通貨を供給したり,金利を引き下げてお金を借り易くしたりする訳です。  逆に金融機関に十分なキャッシュが無ければ,貸し出しを増やすどころか資金回収(貸し渋り、貸しはがし)などを行うことになります。  これが結果的に企業の倒産を増やし,それ以外の企業の業績にも悪影響を与えます。  これが信用収縮です。  ですから中銀はお札を刷り,金融機関の財務が悪い場合は,政府が資本注入をするのです。  【出典】 経済板,2009/01/31(土) http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/eco/1221984536/431-432 ----

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