:開催日|2008年7月13日 :GM|tatari :舞台|帝国領北東の端にある寒村 :参加PC|ベルティルデ カトレイア フィリア レイナ -悪魔メフィストフェレスに対抗する手段を求めるベルティルデたち“旅団”の一行は、かつてファウストがメフィストフェレスと結んだ契約書のオリジナルを求め、彼が最後に立ち寄ったとされる帝国領北東の端にある寒村へと向かった。 -雪の降りしきるその寒村で一行を出迎えたのは、かつて幾度か相対したアガペーやストルゲーの姿に瓜二つのフィーリア(フィリアとは別です、念のため)と名乗る女性だった。訝しがる一行ではあったが彼女から奈落の気配や悪意を感じないことから、彼女の招きを受けることにする。 -招かれて入った家屋の中で、一行はフィーリアによって夢の世界に誘われる。そこで見たものは帝国軍のツァオベラーとして戦場に現れたファウスト、そしてそれに付き従うメフィストフェレスの姿。それは200年前に老魔術師と悪魔が辿った旅の軌跡の追憶ともいえるものだった。 -ひとまず向こうからも知覚されるし、会話も可能であることなどからファウストやメフィストフェレスに接触を取り、色々と情報を聞き出しにかかる一行。そこまで核心に迫る情報が得られたわけでは無いが、彼らの人となりやメフィストフェレスとの契約内容、そしてファウストの理想が“全知”にあることを知る事になる。 -フィーリアの導きにより夢の世界に入る事を繰り返すことで年代が推移して、一行はファウストの一生を追体験することになる。メフィストフェレスの助力もあってこの世のありとあらゆる知識を貪欲に集め続けるファウストが、徐々にその理想とするアスガルドに辿り着けないことを焦り始めるシーン。人の身にて触れてはならない禁忌の知識を大量に集めてしまい、その狂気にさらされながら己の身体が限界に近いことを察知するシーン。その中で分かったことは、メフィストフェレスとは機械神の造ったプログラムで構成された天使に似た存在が奈落に堕ちたもの。契約というのはファウストがそのプログラムの中に割り込ませたコードの一種らしいということ。 -そしてファウストが最後に辿り着いた場所、それが北東の端にあるPC達が現実の世界で訪れた寒村。地の果てまで旅したファウストは遂にアスガルドを見つけることはできず、だが今わの際に見た氷海に浮かぶ虹の光景に心を奪われ何かを悟ったかのように満足げに息絶える。しかし傍らにあるメフィストフェレスはそれを認めることなく、長い苦難と焦慮の旅路の果てにもアスガルドが手に入らないことに“絶望”し、『労せず手に入る理想郷』を自ら作り出す事を決意する……それが魔王メフィストフェレスが誕生した瞬間の光景。 -フィーリアの正体、それはその光景を全て傍らで見守り続けてきたファウストのアルシャードのアバター。全ての事実を見せ終わった彼女はファウストのセフィロトとそこに納められたメフィストフェレスとの契約書をベルティルデに託す。 -そこにフィーリアの姿を模して造られた存在、アガペーが舞い降りて契約書の奪還を試みる。だがお供の眷属が使った≪サクリファイス≫がカトレイア必殺の≪シャッフル≫の餌食になったことをはじめ、戦闘はおおよそPCたちの優勢に進み、アガペーは打倒されるのだった。 -遂に手に入れたメフィストフェレスの契約書のオリジナル。それが導き出すはいかなる形の解答か?大悪魔メフィストフェレスとの決着の時はもう間近にまで迫ろうとしていたのだった。 #comment_num2()
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