第6話「レイザーズエッジ 1 」 

「う………」
ここは………何処だ?俺は確か徐倫と愛のSM………じゃなかった、徐倫からの愛の鉄拳(少し違う気もするが気にしない)をくらって気絶したず………。
「あ、良かった………気が付いた………」
確かこいつは………そうだ、朝比奈とかいう奴だ。
結構可愛いから記憶の片隅には残っていた。が、やはり徐倫のアフロディティのような美しさにはかなわない。あぁ!愛しい徐倫よ!今お前は何処でなにを思っているのか!願わくばこの二人の悲しき(ウザイので以下ry)
「アナスイ君………?」
少しトリップしてしまった。すまねぇが今は何時だ?
「あ、もう放課後です。アナスイ君の鞄は持ってきました」
優しいな。だが、俺は徐倫のように美しさの中にウァルキリーのような勇ましさとかっこよさを内包した華麗で華やか(やっぱりウザイので以下ry)
「アナスイ君………?」
いかん。またトリップしてしまったようだ。
「俺が心配で来てくれたのか?ありがたいぜ」
「あ、はい………でもいきなりあんな事言っても徐倫さんもびっくりするだけだと思いますよ」
いきなり殴られるとも思わねーけどな。
「そこは承太郎先生が注意したから大丈夫だと思いますけど………」

「や!みくる!いるかいッ!」
底抜けに明るい声と共に一人の女が保健室に入って来た。確か………
「鶴屋だよッ!ストーカー君!」
アナスイだ。ストーカーじゃない、俺のは純愛だ。
「そうかそうか。ま、若気の至りさッ!頑張れよッ!………にしても外国人は老けて見えるって言うけどほんとだねぃ」
「自分でも17歳の気がしねーんだよな」
「わははッ!そんなんだとほんとに老けちゃうぞ!それじゃ、みくる、アナスイ君!あたしはハルニャンに呼ばれてるから先に行くねッ!」
行ったか………だが本当に明るい人だ。
「アナスイ君………そろそろ帰った方がいいんじゃないんですか?」
「いや、徐倫に会ってから帰る。お前、徐倫が何部か知ってるか?」
「知ってますけど………あんな事があった後ですよ?」
恋は諦めたら負けなんだぜ。
「………そうですよね!諦めたらなんだってお終いですよね!」
じゃ、案内してくれるか?
「あ、はい。歩けます?」
大丈夫だ。そう返事してドアに手を掛ける。すると、ゴトンという音と共にドアノブが落ちた。
「古くなってたんでしょうか………?」
さぁな。後で用務員に言っとくか。ドアは………。
「開かないんですか………?」
「いや、大丈夫だ」
ダイバーダウン。スタンドをドアに潜行させ無理矢理鍵を開ける。
「あ、開いてたんですか。それじゃ徐倫さんの部活、案内しますね」

俺たちは部室棟に向けて歩いていた。徐倫はこの時間なら部室にいるらい。
「そういえば………アナスイ君は知ってますか?」
何をだ
「今日転校生がもう一人来たらしいですよ」
そうなのか。
「名前は確か羽黒瞭だったと思います」
ま、興味ないな。そして門を曲がろうとした時だった。いきなり壁の掲示板が落ちてきた。
「キャッ!」
朝比奈にあたりそうになる。
「ダイバーダウン」
スタンドを出し、咄嗟に朝比奈を引き寄せる。
「あ、ありがとうございます………今、アナスイ君何をしたんですか?いきなり見えない何かに引っ張られたんですけど………」
気の性だろ。それにしてもあぶねーな。なんだ?このボロイ学校は。
「変ですね………この掲示板、切られてますよ?」
「誰かがわざとやったという事か?」
「うーん………」
まぁいいか。

が、この後はさらにおかしな事が続いた。電球がいきなり落ちてきたり、突然ガラス窓が落ちてきた。他にもいろいろあって全部言っていたら切りがない。
全てダイバーダウンで回避したがあまりにも怪しい。絶対に仕組まれている。
「何か恨みを買うような事をした事はねーのか?」
「うーん………あると言えばありますけど………」
と、いきなりドアが倒れてきた。
「キャッ!」
「いくらなんでもやり過ぎだぜ………この化学実験室の中に犯人はいるはずだ。入るぞ。場合によっては徹底的に痛め付けておく」

「い、痛め付けるのはどうかと………」
「朝比奈、お前はこいつをこのままほっとくのか?」
「それは………」
「こういうしつこい野郎は一発バシッといっとかねーと駄目なんだよ」
「………はい………でもあんまり酷い事はしないでくださいね。アナスイだって怪我するかもしれませんし」
分かったぜ。そして俺たちが中に入ると一人の男がいた。
男の背は172cmぐらい、黒い髪の毛は何とも言えない跳ね方をしている。
例えるなら………そうだな漫画とかでよくある髪の毛が房ごと明らかに重力に逆らっててんでバラバラの方向に跳ねているような感じだ。目はどちらかといえばつり目だ。
ルックスは上の下くらいか。もちろん制服だ。犯人はここの生徒か。
「は、羽黒君………?」
こいつが噂の転校生か?だがなんで転校生なんかに恨み買われてんだ?
「分かりません………」
と、羽黒が喋り出した。声は結構高い、そして意外と柔らかい。
「それにしても………君がスタンド使いとは………僕の計画にそんなのは無かったんだがな………たくさん用意しといた罠の計画が全部狂わされたよ………しかも僕は自分が決して表に出ない計画にしておいたのに………
こんな僕が直々に出向いて始末する計画なんて納得がいかないぞ………
それに僕の計画では始末するのは朝比奈一人だった……
それが君のせいで二人になった上に始末した後の計画も書き替えないといけなくなった………ほんと、僕は腹が立ってるんだよ………これも計画に無かった………」
「うだうだ長いぜ、てめぇ、スタンド使いか?」

to be continued...

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最終更新:2007年11月15日 12:53