第15話 「ミスタービッグ 1」

※『』内は英語だと思って読んで下さい

『しかしよ~~面倒くさい事になったな………』
『いいじゃない、エルメェス。映画作りなんて日本でのいい思い出になるじゃない』
あたしとエルメェスは学校から下校中だった。
『そっちじゃねえんだ。あの涼宮とかいう奴の方だよ。世界を思い通りに作り替える力って一体なんなんだよ………』
あたしも答えを知りたいわよ。
『それとあの涼宮を狙うスタンド使い達もいるんだろ?一体何者なんだ?そいつら』
まだよく分かっていないのよ。
『なんだよ……それ………』
「ほんと……やれやれだわ………」

暫く歩いて家の近くの公園に入った時、それは起こった。
『お……おい……徐倫……あれ……なんだ?』
エルメェスに言われ、上を見上げると巨大な岩が降ってきた。
『やばい!逃げろォォォォ!ジョリィィィィィン!』
もちろん言われるまでもなくかわす。
『何なんだッ!新手のスタンド使いかッ!?』
『エルメェス!周りを見張れ!攻撃方法を見極めるんだッ!』
と、今度は頭上から巨大な空き缶が降ってくる。
『なんだとおおおおぉぉぉぉぉぉ!』
『オラオラオラオラオラオラァッ!』
空き缶を吹き飛ばそうとするが重すぎて出来ない。
『あたしに掴まれッ!徐倫!』
エルメェスに掴まると同時にエルメェスの体が何かに引っ張られた。
『ザ・キッス……既に近くの木の枝に付けておいた。シールを剥がせば木の枝があたし達を引っ張ってかわせるからよ~~~~』
引っ張られて木の元にたどり着く。
『だけどよ~~一体何なんだ?これ?』

『エルメェス、頭上に気を付けてろ。あたしは敵を探す』
と、走り出した瞬間、いきなり何かに足を引っ掛けて転んでしまった。
『大丈夫か?徐………おい………なんか……地面が盛り上がってきてないか?』
エルメェスに言われ下を見る。と、エルメェスの言う通り何かが下から出てくる。
『走れェェェェェ!ジョリィィィン!』
エルメェスに言われ走り出した瞬間、さっきまであたし達がいた場所から巨大な杭が生えてくる。
『危なかったぜ……しかし……こいつの能力……一体………』
「エルメェス、こいつの能力は多分物体を巨大化させる能力だ。
最初の空き缶と岩はあたし達の上空に投げておいて落ちてくると本体に近付くに連れてでかくなっていくという訳だ」
『じゃあこいつは近距離パワー型のスタンドって事か?』
「多分ね。射程は10m前後よ」
その時近くの茂みから男が出て来た。
「そこまであててくんのかよ……はぁ……今まで他の仲間がやられちまった理由がよく分かったぜ……」
身長は170cm位、頭に赤いバンダナを被り、赤と白のストライプ模様のTシャツの上に青いジーンズのベストを羽織り、
少しブカッとしたズボンと一昔前の水兵が履いていそうな革靴を履いている。
「はぁ……めんどくせ……しょうがねぇな……やってやるか………」
「お前、名前はなんだ?」
「………牧村幸孝………」

「そんなにめんどくさいのなら襲うのを止めたらどうだ?」
「ま、それも考えたけどよ~襲うのを止めた時の方がもっとめんどくせぇんだよ………」
『じゃあとっととブッ殺されなぁぁぁぁ!ザ・キッーーーースッ!』
エルメェスが殴りかかる。
「………ミスタービッグ………」
牧村のスタンドが現れる。全体的に浅黒く日に焼けた感じの色だ。
頭にバイキングとかが被っていそうな二本角の茶色い兜を被り、えらのはった顔には鼻がなく、その代り顎に無精髭が生えている。
ボディーは丸っこい鎧に包まれ、腰にボロ布が巻かれている以外は何も付けていない。
『ウオシャアアアアァァァァァ』
エルメェスの右のフック、が、難なくガードし右のストレートで返す。
と、エルメェスがそのパンチを払いのけ、左で手刀を繰り出す。相手は受け止め、肘打ちを繰り出すが、それをかわされエルメェスの強烈な蹴りをモロにくらった。
「うぶっ………」
『パワーは結構あるみてーだがあたしのキッスと張り合うにはスピードが全然足りねーぜッ!』
「……………」
『なんだ?返事しやがれッ!このヤロー!』
多分英語が分からないんだろう………。
「どう?負けを認めたら?」
「認めるわけねーだろ?めんどくせぇがな………クラエッ!ミスタービッグ!」
その瞬間男が何かを上に投げた。
『な……何を投げたんだッ!?』
「エルメェス!そこを離れろッ!」
「そんなめんどくせぇ事しても意味ないぜ……そろそろ落ちてくる………」
上を見る、すると大量の巨大な針が落ちてきた。そうか……針なら一度に大量に投げる事が出来る………。
『クソッ!かわせぇぇぇぇ!徐倫ッ!』

To Be Continued・・・

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最終更新:2007年12月20日 14:31