[[ディアボロ]]の憤慨④

公園につくとハルヒとディアボロさんは楽しそうに話していた。
しかも地面には男が倒れているWhy?なぜ?今度はどんな厄介ごとがおこったんだハルヒ?
二人は会話を終えると互いに別方向に去っていった。
俺等はディアボロさんの方に行き何があったか問い詰めたが、何も、とそう言うばかりだった。
まぁ、いい。とにかく公園から出よう

「どこに行くんだ?」

うーん、いつものファミレス辺りが妥当だな。
それより今更なんだがディアボロさん、その服なにでできているんだ?
ディアボロさんが着ているのはジーパンに上は網シャツ。露出部分はかなり多い
もう11月だぞ、いくらなんでも寒すぎるんじゃないか?

「いや、別に」

そうか、見た目ポリエステル70%みたいな感じだが意外に暖かいのか?
むしろ寒さより恥ずかしくないか気になる。
ファミレスに行ってもさして注目されなかったし、もしや俺が知らないだけで流行物なのか?

「さっきの話‥‥続けてくれ」

席につくとディアボロさんがそう言った。驚いたね。
まだ怒っていたと思ったよ何か有ったのか?
古泉も驚いていたが俺と目があうとすぐに切り替えた

「彼女は理想を現実に変える力があります。貴方が来たのもその力が原因でしょう」

「まさか!それはスタンド能力か!?」

「スタンド?何ですかそれは?」

「超能力の一種だろう。精神エネルギーが物体として現れる。
 スタンドはスタンドでしか倒せない
 見えない奴と見える奴が居て、見えないとそいつはスタンド使いとしての才能がない」

ディアボロさんの説明を聞いて俺は呆然としていた。
だって、そんな漫画みたいな非現実‥‥
いや、確かに宇宙人や未来人や超能力者もだが‥‥ありえないだろ!

「なら違いますね。僕は凉宮さんが作った神‥…能力を倒せますが
 僕の力は誰でも見ることができす。よってスタンドではありません」

スタンドか、ガソリンスタンドや電気スタンドとかと似てるのか?
いや、あまりにも古泉が真面目に話すものだから逃避思考に陥ってしまった。本当にこれが現実なのか?夢オチだろ?

「‥‥俺は、そのスタンド使いだ。ハルヒが俺を呼んだのならスタンド使いが欲しかったんじゃないか?」

「スタンドとはどんな能力ですか?」

「人によって様々だ。例えばジッパーを取り付けしたり、地面に潜れたりする」

ドラ●もんの道具みたいだな、使い方を誤らなければ平和な能力だしな
これなら多少非現実的な力だとしてもほのぼのしてるし、まぁ存在しても害はないんじゃないか?

「中にはカビを繁殖させる奴も居る。腐らせて四肢をバラバラにさせる」

前言撤回!考えただけで気持ち悪くなってきた。おぇ!
ちょっと待てよ?じゃあこいつも危険な能力だったらどうするんだ?

「ちなみに、あなたの能力はなんですか?」

古泉は俺が一番聞きたい事を聞いてくれた。こういう時に、はっきり言う古泉の性格は凄いと思う。
しかし、この質問にディアボロさんは黙ったままだ。
おいおいまさか触れた物を爆弾に変える能力とかじゃないだろうな?

「言う必要はない」

その一言でバッサリ斬り捨てられた。
古泉も困ったように笑い、朝比奈さんに至っては泣きそうだ。
長門はまるで分かった答のように無機質な反応をしている。興味がないのか?

「他に何かないか?ないなら俺も質問したいんだが」

えーと、こいつの正体は超能力者もどきで、髪の色は天然物。
後気になるのはどうやって日本に来たことか

「たぶん飛ばされたんだろう飛行機には乗ったが、墜落して死んだ。
 その後は海で鮫にアザラシと間違われて食われて死んだ。いつの間にか流れて川で溺れて死んだ」

忘れてた一番の謎だ。死んで生き返る‥‥何度でもよみがえるのか?
俺がそう考えていると、さっきまで黙ってた長門が口を開いた

「あなたは生死を繰り返している。それはループしてると言ってもいい、なぜ?それが能力?」

長門でも分からない謎。
ディアボロさんは長門の真意が分からない目をジッと見る
長門は素直に分からないのだろう。長門にも分からない事だ
俺にだってもちろん分からない理解不能

「攻撃された」

しばらくしてディアボロさんがそう答えた。悪いが主語を言ってくれないか?

「そんな力を持つ奴に攻撃された。だから俺は生死を繰り返している」

「んな馬鹿な!?そんなの反則じゃねぇか!」

俺は気がついてたら叫んでいた。
ファミレスに居る人が注目したのに気づき、恥ずかしくて顔をふせた

「それはスタンド能力?」

「あぁ、それから俺は様々な死に方をした。それからは苦痛の連続。終わりのないのが終わりだ」

ディアボロさんは自嘲気味に笑った。目が笑ってない
長門は納得したのか、そう、と短く呟いた。
どいつもこいつも順応性早すぎるだろう。いや朝比奈さんは違うか

「じゃあ、今度はこっちが質問するぞ」

「えぇ、いいですよ」

古泉が営業スマイル顔負けの笑いを見せると、何かがくるくると回ってふってきた
それはディアボロさんの頭に落ちた。ごとんと鈍い音がなり机に倒れ身動きしない

「心臓停止」

は?何言ってるんだ長門?こんだけで死ぬわけないだろ!
長門は手首を指差した。脈を測れと言いたいのか?
俺は恐る恐る手首に触れると何も音はしなかった。聞こえるのは辺りの雑音だけ
嘘だろ?じゃあ、本当に死んだのかよ!?
とくん
音がした。ディアボロさんは頭を押さえて起き上がる
さっきまで脈は止まってたそれは確かだ。そして脈は再び動いた
じゃあ、本当に生き死にをループしてるのかよ!
長門の言うとおり免疫力も弱くなってるからまな板が頭に当たるぐらいで死ぬのか?でも、もうないと言ってなかったか?

「さっき数十回死んで免疫力が再び低下した」

不憫な事だ。店員さんが慌てて駆けつけて平謝り。
そのおかげでここの食事代はタダになった。体をはった奢り感謝するよディアボロさん
でも、何でこんな惨い攻撃されたんだ?
俺は人を殺そうなんて思った事なんか一度もない、大抵は思っても実行しない
それが普通だからだ。相手が痛いだろうなと考えて同情したり
警察に捕まるなんて考えただけで気が引ける。
一回殺しただけでは満足できないほどの快楽殺人者なのか?
それともディアボロさんは、そこまでされる程ひどいことをしたのか?

to be continued...

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最終更新:2008年01月10日 12:39