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課題1 日本酒」を以下のとおり復元します。
*日本酒業界もしくは日本酒メーカーの活路案を提案してください。
一昨年のワインブーム・昨年の焼酎ブームと日本酒に逆風が続き、
日本酒全体の売り上げが低迷しています。
メーカー側は、顧客層を広げるためにワンカップでの商品展開、
健康志向商品の展開やアジアやアメリカ等への輸出も行われていますが、
海外生産(オーストラリア・中国)された日本酒にコスト面で押され、
厳しい現状が続いています。
酒造メーカーは老舗が多く、株式非公開企業が大半です。
灘の大手酒造メーカーなどでは、土地などの資産を貸したりマンション用に売却し
収益を確保しているケースもあります。
そこで、日本酒業界、もしくは特定の企業への活性化案を考えてください。
*方向性
戦略を考えるときは、バードビュー
「基本方針」を決めなければ、
「各論」をいくら述べてもダメだ。
私の場合は、基本戦略は「エグジット」です。
したがって、基本方針として「エグジット」を念頭に置きつつ、
1.ハーベスト戦略
(競合の撤退をみながら、もらえる利益は徹底的に刈り取る)
2.新規市場への参入
(日本でダメなら海外で)
3.資産軽量化
(固定費はどんどん増えていきますので、変動費化)
4.事業ポートフォリオ
主力事業を釣り竿など、ラケット事業で使える技術を他事業へ展開

というロジックになる。つまり、この4つは、すべて「エグジット」
を念頭においた、「延命策」となります。戦略を考えるときは、これぐらい
大きなピクチャーを描き、その全体像のなかから「各論」を語る視野が
必要でしょう。

**例)バドミントン業界
バトミントン用具を販売しているスポーツメーカーの社長ならどのような戦略をとる
か?

私が社長なら、とりうるうち手は4つです。
基本的には、この4つの戦略の優先順位をきめて、お互いの出方を見ながら
強弱を変えていく、というやり方をするでしょう。


1.用具をファッション製品にする
基本的に、バトミントン人口が、一時期のボーリング、テニスなどのように
爆発的にヒットし、かつ、絶対的な人口が増えないとするならば、既存の
客に何度も買わせる戦略が妥当です。

例えば、テニスラケットは、昔はkawasakiのオールマン、YONEXのカーボネックス
WIlsonのプロスタッフ、最近ではプリンスのグラファイト、など、定番があり、
選手はそれらのラケットを1-2年使い続ける、ということがありました。

最近では、これ以上テニス人口が増えないと読んだらしく、ラケットは
「06年春モデル」とか「今年の新作」のように、シーズン毎に新作をだして
「買い換え需要」を喚起しています。私も、babolatのpuredriveという選手用の
ラケットを使っていますが、玄人はこうした定番を長く使い続けるので、
いかにファッション品に転嫁するかが大事になってくるのでは、と思います。

ただし、テニスの場合は、学生時代の「選手層」と、大学生、社会人の
「おちゃらけ層」が形成されていますので、ファッション化したラケットは、
後者に対して行われますが、バトミントンは、どうも、地方のオバサン達
が公民館などを利用して、遊ぶ程度ですから、市場はないかもしれません。


2.海外に活路を見いだす
日本の市場が飽和しているなら、世界の国でバトミントンが流行りそうな、
また、流行っている地域に輸出を考えるでしょう。世界ウルルン滞在記などを
見ていると、アフリカの奥地でバトミントンが流行っていたりとか、意外な地域
でバトミントンが熱狂している可能性があります。

日本でダメなら海外で、という感じです。


3.海外の輸入品を扱う。
日本のバトミントン人口が伸びないのであれば、極力固定費を減らさなければ
なりません。例えば、海外生産のOEMで固定費を安く上げたり、いっそのこと、
海外でバトミントンのラケットをつくっているメーカーから、完成品を輸入して
(ダイワ精工が、プリンスのラケットを日本に輸入しているように)
自社製品のラケットを海外品のものに変更し、商社のような振る舞いをして
日本の生産からエグジットします。


4.隣接事業を狙う、周辺事業を強化する
基本的に、ルールが変わらない限り、用具そのものの強烈な進化は期待できない。
もっとも、買い換え需要が多いのは、ガットやボールではないかと思います。
例えば、ガットであればシンセティックなどの合繊繊維と鯨筋などの天然品などで
差別化し、GOSENのように、堅いタイプ、柔らかいタイプ、など買い換え需要を
強化します。ただし、YONEXのように、ラケットだけ作っているメーカーであれば
ラケットと共同開発をして、たとえば、この新型ラケットとマッチするガット、みた
いな
形で、セット販売するでしょう。

同時に、もうやっていると思いますが、アパレル需要、(ウエアの新作を出すなど
ファッション商品を強化して、買い換え需要にミートさせます)
ただし、市場は極めて小さいでしょうが...

最後は、カーボン繊維をつかったシャフト加工技術(コア技術)を展開し、例えば、
ゴルフ、テニス、釣り竿のような新規事業に展開(また、逆に、こうした事業で
得たノウハウをバトミントンラケットに展開する)シナジー戦略をとるでしょう。

いずれにせよ、バトミントン事業一本で、バトミントン競技人口の現象とともに
会社が消滅する(日本のKAWASAKI,YAMAHAなどのように)のを防ぐため、
他のスポーツへのエグジットを狙うと思います。


*リサーチ項目
-本当に落ちているのか
-なぜ落ちているのか
-日本酒業界の背景
-マーケットの動き
-お客さんの日本酒に対する反応は?
-日本酒の定義とは
-ライバルとなる飲み物,特にアルコールは?
-日本の酒造メーカーのライバルは?
-酒造メーカーの持っている資産とは?

*アイディア
-日本酒専門の居酒屋を作っていく
-日本酒を和の文化の象徴として,海外に持って行く
-日本酒メーカーの持っている資産を使って,違う方向へと進んでいく

復元してよろしいですか?