#contents *課題 日本酒業界もしくは日本酒メーカーの活路案を提案してください。 一昨年のワインブーム・昨年の焼酎ブームと日本酒に逆風が続き、 日本酒全体の売り上げが低迷しています。 メーカー側は、顧客層を広げるためにワンカップでの商品展開、 健康志向商品の展開やアジアやアメリカ等への輸出も行われていますが、 海外生産(オーストラリア・中国)された日本酒にコスト面で押され、 厳しい現状が続いています。 酒造メーカーは老舗が多く、株式非公開企業が大半です。 灘の大手酒造メーカーなどでは、土地などの資産を貸したりマンション用に売却し 収益を確保しているケースもあります。 そこで、日本酒業界、もしくは特定の企業への活性化案を考えてください。 *方向性 戦略を考えるときは、バードビュー 「基本方針」を決めなければ、 「各論」をいくら述べてもダメだ。 私の場合は、基本戦略は「エグジット」です。 したがって、基本方針として「エグジット」を念頭に置きつつ、 1.ハーベスト戦略 (競合の撤退をみながら、もらえる利益は徹底的に刈り取る) 2.新規市場への参入 (日本でダメなら海外で) 3.資産軽量化 (固定費はどんどん増えていきますので、変動費化) 4.事業ポートフォリオ 主力事業を釣り竿など、ラケット事業で使える技術を他事業へ展開 というロジックになる。つまり、この4つは、すべて「エグジット」 を念頭においた、「延命策」となります。戦略を考えるときは、これぐらい 大きなピクチャーを描き、その全体像のなかから「各論」を語る視野が 必要でしょう。 [[例)バドミントン業界>http://www4.atwiki.jp/junjida/pages/3.html]] *リサーチ項目 -本当に落ちているのか アルコール消費が頭打ち ビール・ワイン・焼酎とのパイ争いに苦戦 流通構造の変化 -なぜ落ちているのか ①国民の飲酒スタイルが変わったこと ②安さ第一で酒を買い求めていること -日本酒業界の背景 大手清酒メーカー(大関、菊正宗酒造、黄桜酒造、月桂冠、沢の鶴、宝酒造、小西酒造、日本盛、辰馬本家酒造、白鶴酒造) 詳しくは[[伝統産業の酒造りおよび日本酒メーカー>http://www4.atwiki.jp/junjida/pages/4.html]] -マーケットの動き -お客さんの日本酒に対する反応は? -日本酒の定義とは -ライバルとなる飲み物,特にアルコールは? -日本の酒造メーカーのライバルは? -酒造メーカーの持っている資産とは? -お酒の値段は *アイディア 1.ハーベスト戦略 (競合の撤退をみながら、もらえる利益は徹底的に刈り取る.既存の客に何度も買わせる.客単価を上げる) -日本酒専門の居酒屋を作っていく -超高級酒を造る -地酒戦略 -原料(使用米、米麹、アルコール等)や精米歩合,容器の違い,瓶・ラベルのデザイン -新しい飲み方,楽しみ方の提案 2.新規市場への参入 (日本でダメなら海外で) -日本酒を和の文化の象徴として,海外に持って行く -若者向け -外国料理との相性 -若者のために受けるようにソムリエ -新しい飲み方,楽しみ方の提案 3.資産軽量化 (固定費はどんどん増えていきますので、変動費化) -合併を繰り返し,規模の経済により -海外に技術も提供し,生産を完全にアウトソースする -他の酒とのシナジー -個々の日本酒メーカーによるネットワーク構築.みんなで商品開発,販路開発. 4.事業ポートフォリオ 主力事業を釣り竿など、ラケット事業で使える技術を他事業へ展開 -日本酒メーカーの持っている資産を使って,違う方向へと進んでいく -遺伝子工学研究分野、医食品,バイオ分野、遺伝子医療分野