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私の養生観 - (2017/01/19 (木) 08:17:43) の1つ前との変更点

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 &color(green){人は動物、体は自然、未病と発作}
 
 &bold(){&size(24){&color(green){私の養生観}}}&bold(){&size(15){&color(green){}}}
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 #contents
 
 *はじめに
  「私の養生観」について説明します。ひっくり返せば「私の疾
 病観」になると思いますが。
 
  基本的には、「人は動物、体は自然」で、「未病と発作」を行
 き来している感じがします。
 
  詳しく言うと、
 
 「体は自然。病気になるのは、風が吹いたり、雷が鳴ったりする
 のと同じ自然現象。鍼灸などをした時に起こる自己治癒反応も、
 また、自然現象。それぞれに自然法則が有り、それに従う。病を
 キッカケに生命力が上がることもあれば、下がることもある」
 
 ということかなと思います。
 
 *未病と発作
  養生を考える時に、必要な概念のうち、大きな要素は、未病と
 発作かなと思います。
 
 未病:未だ病まざる、つまり、症状は出ていないが歪みはある
    病が静かに潜在し、動いていない状態
 
 発作:症状が出ている状態、病が動いて顕在化している状態
 
  未病と発作の関係を図の描くと、以下の感じと思います。
 &ref(ksf-mibyoutohossa.jpg)
 
  発作を切っ掛けに、未病は重くも軽くもなります。安静や適切
 な治療を受ければ、発作の前よりも生命力の高い状態で安定しま
 す。無理したり誤治されたりすると、発作の前よりも生命力の低
 い状態で安定してしまいます。
 
  鍼灸操体に限らず和方(漢方,日本伝統医学)の養生や治療は、
 発作を切っ掛けに発作前よりも生命力の高い状態で安定させるこ
 とを目指すものだと思います。
 
  言い換えれば「小さな病気は、大きな病気の保険」ということ。
 軽いカゼや軽い下痢(腹痛)は、未病を改善するため、体が起こす
 小発作といえると思います。そういう小発作を利用して、生命力
 を発作以前よりも高めていくのが、和方(漢方,日本伝統医学)
 の養生です。
 
 **未病
  未病は、病が動かない時です。体の歪みはあるが、邪毒は沈静
 し、病は潜在している状態です。
 
  5つ位の各段階でバランスしています。「①気持ち悪い→②体
 が歪む→③感覚異常→④機能異常→⑤器官破壊」の5つです。
 
  この未病の状態については、操体の橋本先生の解説が一番分か
 りやすかったです。
 &ref(ksf-hasimotosippeikan.jpg)
 
  体全体が5段階の何番目かということではなく、体の部位ごと、
 細かく言えば細胞ごとに5段階の何番目かが決まってくると言う
 ことですね。
 
  橋本先生は、操体は、東洋医学の「体が歪む」前の「気持ち悪
 い」という視点、言い換えれば、「歪みを正す」前の「気持ち良
 い」という視点を持っているから、「日本医学」とも言っていま
 す。
 
  術伝が「和方」を掲げているのも似た感覚を持っているからで
 す。操体だけでなく、江戸時代の鍼灸は、日本独自の要素が沢山
 ありますし。
 
  ただし、逆に言うと、鍼灸操体を始めとする東洋的物療で直ぐ
 効果が出るのは、機能性病変までです。器質性病変に効果が無い
 わけでは有りませんが、組織が逆変性する必要があるので3ヶ月
 単位の時間が必要です。
 
  ですから、現在では、器質性病変、特に急性のものは、現代医
 学に任せるのが基本で、救急医療と連携します。
 
 **発作
  病が動いている状態です。症状は顕在化し、邪毒も動きます。
 
  この視点は、吉益東洞、尾台榕堂らの古方派漢方の視点、特
 に「上衝」の概念が理解しやすかったです。
 &ref(rtf-doburoku.jpg)
 
  別の視点で言えば、「体が発する警戒警報」とも言えます。
 操体の橋本敬三先生は、サイレンに例えて「サイレンに水を掛
 けても、火は消えない」と顕在化した症状のみを治療すること
 の愚かさを指摘していますね。
   
  発作も、詳しく言うと5段階位に分かれ、段階的に変化して
 いきます。「①内より迎え(未病)→②外より入り(ストレス)→
 ③外より内へ→④内なる変化→⑤内より外へ」という感じ。こ
 の点については、横田観風先生の『万病一風論の提唱』が詳し
 いです。
 
  私が理解できた範囲で説明すると、「先ず未病の状態(内因)
 が有り、そこに、ストレスを始めとする外因が入り、外因や、
 それを切っ掛けにする症状は、だんだん体の内側に入り込み、
 ある場所で質的変化を起こす。そして、排出現象で終わる。」
 という感じかなと思います。
 
 **ストレス
  気持ち悪いことに代表されることですね。
 
  未病の体の歪んだ状態を内因とし、気持ちの悪いストレスに
 代表される外因が加わると、発作を起こして改善するために、
 ウイルス細菌に代表される邪毒を体に取り入れるという感じか
 なと思っています。
 
 **邪毒
  漢方古方派では、邪気、水毒、瘀血の3つとされますね。そ
 れぞれ体内の気血水が流れにくくなり悪化したものとされます。
 
  現代の視点で見れば、気は、気体(ガス)や電気のように目に
 見えないが機能は感じられるものでしょう。水は体液、血は血
 液ですね。
 
  私は、流れにくくなった川の部分には、ゴミが溜まりやすく、
 細菌なども繁殖しやすいのと同じかなと思いました。邪気は、
 水毒や瘀血から発生するとされるのも、腐った水からメタンガ
 スなどが発生するのと似ているなと思います。
 
  邪気は、手などにピリピリビリビリした感じを受けることが
 多いです。敏感な患者さんは「電気が走っている」とか「小さ
 な稲妻」とか言う表現をされます。
 
  水毒は、汗、痰、下痢、鼻水、泪、皮膚炎などの形で、普段
 から、少しずつ排泄されていることも多いです。
 
  瘀血の原因としては、女性の生理不順の他、怪我や打撲捻挫、
 手術なども結構多いです。
 
 **☆:気持ちの良い、イイ感じなこと
  安静や適切な治療などですね。
 
  これも、数段階の過程を経るように思います。「①少し痛み
 が減る→②発作的な自己治癒反応→③フッと脱力する→④気持
 良く体が弛む→⑤邪毒が排泄される」という感じ。
 
  ① 適切なことをことをすると、先ず少し痛みが減ります。
 
  ② が、しばらくすると、症状などの変化が激しくなります。
 深い呼吸が特徴で、痛みは少し増すこともあります。鍼灸操体
 などをしていると、効果が出ているなという実感があります。
 
  ③ 次に、フッと脱力する感じに変化が消えます。操体で言
 う、瞬間脱力の感じに近いかなと思います。
 
  ④ 気持よく体が弛んで、ダルさが出て、動きたくなく寝て
 いたくなります。
 
  ⑤ しばらくすると、汗、小水、下痢、下血などの排泄現象
 が起こります。
 
  この辺りについては、野口整体の野口晴哉先生の『風邪の効
 用』などでの観察が分かりやすかったです。
 
 *おわりに
  ご理解いただけましたか。私は、こんな風に養生と病を観て
 います。
 
  症例に上げたような症状で私が診る程度の患者さんは、術伝
 流鍼灸の型と操体の応用で、喜んでもらえることが多いです。
 
  これからは、子宮頸がんワクチンやレーシックの後遺症など、
 今まで余り診たことのないものを診させてもらいたいなと思っ
 ています。私の養生観や疾病観が変わるかもしれないので。
 
  それ以外だと、食養を始めとする普段の生活、軽いカゼや下
 痢腹痛などへの対処などを広めていきたいなとも思っています。
 
  また、ここの内容は、「[[体は自然、臨床は対話]]」の「体は
 自然」で、より詳しく書いています。興味が有ったら、読んでみ
 てください。
 [[「体は自然」が東洋的身体観の基本]]
 [[気持ちよいと歪みが取れる理由]]
 [[小さな病気は歪みを治す]]
 [[歪みは筋肉に記憶される]]
 
  よろしくおねがいします。
 
 ***鍼灸操体、ツボ経絡などは、要するに自然現象の利用
 (追記:2017.01.18)
 
- 鍼灸操体按摩指圧など日本伝統医学的物療は、基本的には、 
+ 鍼灸操体按摩指圧など日本伝統医学の物療は、基本的には、 
 以下と思います。
 
 1.ツボは、筋肉の機能性病変
 
 2.経絡などツボ同士の相関関係を利用して、 
   「筋肉の機能性病変を改善」することを手始めに、 
   「体の歪み、血流、神経伝達などを改善」することに因り、 
   痛み辛さ症状を改善している
 
  この辺りは、以下を読んでみてください。 
 [[ツボと経絡の観方]]
 [[和方鍼灸の基本]]
 
  こういう点も、要するに、
 「目の前の患者さんの体に、その時起こっている自然現象を、
 昔の達人達が利用し伝え残したことも参考にして、適切に利用
 していく」
 ということが基本と思います。
 
  そのためにも、体に起こっている自然現象を的確に把握する
 ことが大切ですね。
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 *お知らせとお願い
 **術伝流鍼灸操体講座で患者さん役を募集
  術伝流鍼灸操体講座は、実践面を重視しています。実際に症状が出て
 いる方の治療を見たほうが勉強になります。そこで、講座で患者さん役
 をしてくださる方を募集しています。
 
  くわしくは、[[術伝流のモデル]]をみてください。
 
  よろしくお願いします。
 
 
 **感想・間違いなど
  感想などあったり、術伝事務局までメールをください。
 
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 (面倒をおかけし申し訳ありません。迷惑メール対策です)
 
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