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術伝流一本鍼no.67 - (2014/11/18 (火) 09:43:26) の最新版との変更点

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 &color(green){術伝流一本鍼no.67 (術伝流・体得篇(7))}
 
 &bold(){&size(24){&color(green){引き鍼のコツ、痛くない刺鍼のための練習}}}&bold(){&size(15){&color(green){}}}
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 #contents
 *1.はじめに
  今回は、引き鍼で効果が出しやすいコツを始め、痛くなく刺
 すため、色々な状態に合わせるための練習法を紹介していきま
 す。
 
  細かいことですし、「そんなこと知ってる」という人も多い
 かと思いますが、初心者で躓(つまづ)いた人に伝えているこ
 と、私自身が工夫してきたことなどを書いていきます。
 
 *2.引き鍼で邪気を引き出すために
  術伝流では、鍼の「邪気を引く道具」という側面を重視し、
 初心者には、先ず「体幹部の邪気を手足に引く」ことを身に付
 けてもらっています。大抵、すんなりと身に付けてもらえるの
 ですが、時々は習得できない人が出ます。
 
  置鍼中心の臨床を身に付けた人に多いです。置鍼中心の場合
 は、刺鍼後に押手や刺手は離してしまうので、刺鍼中の押手や
 刺手の使い方には、それほど気を使わないからかなと思ってい
 ます。
  
  時には、施術後に刺鍼した所が炎症のように腫れてしまうこ
 ともあると聞きました。体幹部の邪気を刺鍼した所までは引い
 てくることができたが、そこから体の外には出せなかった状態
 です。
 
  抜鍼時の押手や刺手の使い方を身に付けると、こういう現象
 は起きなくなります。「体幹部の邪気を手足に引く」場合の押
-手や刺しの細かい使い方を書いてみます。
+手や刺し手の細かい使い方を書いてみます。
 
-*2.1.弾入のときは、皮膚を張る
+**2.1.弾入のときは、皮膚を張る
  先ず、弾入のときには、ツボの上の皮膚を少し広げるような
-指使いをします(写真1)。こうすると、ツボの上の皮膚が張っ
+指使いをします(写真1)。こうすると、ツボの上の皮膚が張っ
 た状態になるので、弾入しやすくなりますし、痛みも出にくく
 なります。皮膚に張りがなくタルんだ状態だと、弾入もしにく
 く、痛みも出やすいです。 
 
-写真1:DSCF5587
+&ref(DSCF5587.jpg)写真1
 
  もう少し具体的に書くと、鍼管を置いた後、押手の上側(皮
 膚から遠い側)を支点に、指の皮膚側を鍼体から離すように動
 かし、ツボの上の皮膚を少し広げ、張りを作ります。
 
-*2.2.刺入と抜鍼時点の判断
+**2.2.刺入と抜鍼時点の判断
  弾入の後は、静かに鍼を刺入していきます。横に揺らしたり
 しながら手の重みを掛けていくと、スーッと吸い込まれるよう
 に刺入できることが多いです。
 
- 急いで刺入したい場合は送り込みでもよいと思います。刺入
-しにくいときには、撚鍼するのもよいです。
+ 急いで刺入したい場合は送り込みでも良いと思います。刺入
+しにくいときには撚鍼するのも良い手段と思います。
 
- 何か感じたら、深さを変えずに弾鍼(写真2)などをして、
+ 何か感じたら、深さを変えずに弾鍼(写真2)などをして、
 邪気を引きます。何か感じるのは、患者さんでも、鍼師でも、
-どちらでもよいです。効果が出ていれば、腹の息や瞬きなどが
+どちらでも良いです。効果が出ていれば、腹の息や瞬きなどが
 変化するので、その辺りを目安に十分に邪気を引き出します。
 
-写真2:DSCF5591
+&ref(DSCF5591.jpg)写真2
 
  瞬きが少なくなったり、腹の息が普通に戻ったら、抜く時期
 と判断します。刺鍼中や抜く時期を判断する目安は、他にも色々
 あります。少しずつ自分が使える目安を増やしていきましょう。
 
-*2.3.抜鍼時に抜けにくかったら弾鍼
+**2.3.抜鍼時に抜けにくかったら弾鍼
  抜鍼の時には、途中で抜きにくくなることがあるので、注意
 してください。この時に無理して抜鍼しようとすると、患者さ
 んに痛がられてしまいます。
 
  抜けにくい感じがしたら、押手を少し引き気味にして、弾鍼
 などをします。押手を引き気味にするというのは、極端に言え
 ば、皮膚が少し持ち上がったような状態を作るということです
-(写真3)。
+(写真3)。
 
-写真3:DSCF5593
+&ref(DSCF5593.jpg)写真3
 
  しばらく弾鍼していると、スッと抜ける方向に動き出します。
-そしたら、抜いていきます。手甲など浅いところでも2,3度抜
-けにくくなることがあります。その度に、押手を引き気味にし
-て弾鍼します。
+そしたら、抜いていきます。手甲など浅い所でも2,3度抜けに
+くくなることがあります。その度に、押手を引き気味にして弾
+鍼します。
 
  この押手を引き気味にしながら弾鍼というのが、邪気を体の
 外に引き出すコツです。
 
  大抵は意識しなくても、指が自然にそういう感じに動いて上
 手くいくことの方が多いのですが、上手くいかなかったら意識
-して身につけてください。また、初心者が他人に刺鍼するとき
+して身に付けてください。また、初心者が他人に刺鍼するとき
 には、意識して、こういう風にした方がよいでしょう。
 
  これが上手くいかないときには、経絡的に関連する末端の指
-を反らせると(写真4)同じような効果が出せます。 反らす方
+を反らせると(写真4)同じような効果が出せます。反らす方
 向によって効果の出方が違います。
 
-写真4:DSCF5599
+&ref(DSCF5599.jpg)写真4
 
  患者さんがピリピリビリビリ感じる方向、鍼師が抵抗感を感
 じる方向が効果的なことが多いです。また、その反らした指を
 瞬間脱力させたりしてもよいです。 ここで言う瞬間脱力という
 のは、指を反らせてからパッと離すことです。
 
- 井穴を揉んだり(写真5)、指の関節部や爪を細かく叩いたり
-しても、似たような効果が出ることも多いです。試してみて、
+ 井穴を揉んだり(写真5)、指の関節部や爪を細かく叩いた
+りしても、似たような効果が出ることも多いです。試してみて、
 効果が出やすい方法を選びます。他にも、似たような効果を出
 せる方法があるかもしれません。工夫してみてください。
 
-写真5:DSCF5597
+&ref(DSCF5597.jpg)写真5
 
 *3.痛くなく刺せるようになるために
  刺鍼で痛さが出てしまうと、効果が出にくいです。特に、初
 心者が家族や友人に鍼をして痛みが出てしまうと、それ以降は
 鍼をさせてもらえなくなってしまうことが多いですね。
 
  そういう時には、自分に刺せる鍼をだんだん太くしていきま
 しょう。そうすると、痛みを出さない鍼の動かし方が自然に身
 に付いていきます。
 
- 私も、初めはディスポの1番しか、自分に痛くなく刺せませ
-んでした。2番だと少し痛みを感じました。毎日30分ほど自分
+ 私も、初めはディスポの1番しか、自分に痛くなく刺せませ
+んでした。2番だと少し痛みを感じました。毎日30分ほど自分
 に鍼をして、少しずつ太い鍼を刺していきました。
 
- 鍼灸学校を卒業したころ8番位の太さの中国鍼が刺せるよう
+ 鍼灸学校を卒業したころ8番位の太さの中国鍼が刺せるよう
 になり、その年の夏に30番の銀鍼を自分に刺せるようになり
-ました。毎日自分に鍼を刺しはじめたのは、鍼灸学校1年の夏
-休みからなので、丸3年かかったことになります。
+ました。毎日自分に鍼を刺し始めたのは、鍼灸学校1年の夏休
+みからなので、丸3年かかったことになります。
 
  30番の鍼は、鍼管を使い弾入で切皮すると、痛いです。鍼
-管なしに鍼をツボの上の皮膚に立て、横に揺ゆらしていると、
-痛くなく切皮ができます。皮膚の細胞と細胞の隙間を探してい
-く感じで横に揺らすのがコツです。
+管なしに鍼をツボの上の皮膚に立て、横に揺らしていると、痛
+くなく切皮ができます。皮膚の細胞と細胞の隙間を探していく
+感じで横に揺らすのがコツです。
 
  切皮ができてからは、撚鍼のほうが刺入しやすいです。が、
 この時も、筋肉の細胞と細胞の隙間を探していく感じで鍼先の
 向きも少し動かした方が上手く行きます。筋肉に5mmほど刺
 入できれば、そこからはツボの底のシコリまで比較的簡単に刺
 入できます。
 
  自分の体に30番の鍼が刺せれば、かなり敏感な人にも、痛み
-をあまり感じさせずに刺入することができるようになります。 
+を余り感じさせずに刺入することができるようになります。 
 
 *4.細い鍼も刺してみよう
-
  逆に、細い鍼を自分に刺せるようになると、硬いシコリにも
 刺しやすくなります。
 
  こちらも、自分に刺せる鍼をだんだん細くしていきます。私
 は、銀の霞鍼まで刺せるように練習しました。
 
  銀の霞も、弾入での切皮は難しいです。鍼が細く柔らかいの
 で、弾入すると曲がりやすいからです。撚鍼、特に、操体の橋
-本敬三先生が刺入練習法として紹介している片手撚鍼法(術伝
-流一本鍼no.63)がやりやすかったです。
+本敬三先生が刺入練習法として紹介している片手撚鍼法がやり
+やすかったです(片手撚鍼法→[[術伝流一本鍼no.63]])。
 
  鍼先から1cmほどの鍼体をもって撚鍼していく方法です。た
 だし、鍼柄が重いと難しいので、青木実意商店の細軸など、鍼
 柄が軽い鍼が使いやすいです。
 
  2,3mm刺入できたら押手をして、普通に撚鍼していきます。
 
 *5.おわりに
  刺鍼練習器、缶などに糠を詰めたもの、浮きもの通し、桐板
 通しなど刺鍼練習法は、色々ありますね。 また、半熟ゆで卵、
 皮付きバラ肉、豚足などに刺したという人もいました。ペット
 の猫や犬で練習した人もいるようです。
 
  そういうのも、練習になると思いますが、私は、自分の体に
 色々な鍼を刺すのが一番練習になるような気がしています。
 
  特に、自分のちょっとした不調、ケガ、病の時に刺鍼すると
 良いです。そういう時に、色々な鍼で様々な刺し方をしてみる
 と、体の状態に合わせた鍼の動かし方が、だんだん身に付いて
 いきます。
 
+追記:2016.11.28ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
+ 銀鍼の霞から30番まで自分に刺せるようにすることが「上達
+コツ」、特に「色々な患者さんに合わせるための"手の内"を広
+げるコツ」ということは、講座でも伝えるようにしています。
+
+ が、今の所、霞も30番も自分に刺せるように成りました。と
+言う報告は有りません。20年以上続けて講座をしているのです
+が。
+
+ もし、私の講座を受講した人と、私に差が有るとしたら、そ
+ういう点が一番関係しているかなと思ってしまいます。
+
+ そして、術伝の講座に通えなくても、銀の霞〜30番を自分に
+刺せるように成っていれば、このHPを見て、術伝講座に見学か
+通し稽古に来れば、このHPに書いてあることを身に付けること
+は可能なような気がしています。
+ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
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