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術伝流一本鍼no.63 - (2015/08/18 (火) 11:08:16) の編集履歴(バックアップ)


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術伝流一本鍼no.63 (術伝流・体得篇(3))

肩こりに片手刺しで操体鍼

1.はじめに

 先回は、「指を細く使え」ということを中心に、ツボの実践
的な取り方を書きました。今回は、鍼での自己養生に欠かせな
い片手での刺鍼法です。

 操体の橋本敬三先生は、鍼灸も名人でしたが、初めの頃は毛
鍼がなかなか刺せないで、いろいろ工夫されたようです。『生
体の歪みを正す』(創元社)に、新聞紙に撚鍼で刺鍼練習する
方法が書かれていました。

 適当な大きさに切った新聞紙を利き手でない方の手で持ち、
鍼先から1cm位の鍼体を利き手の拇指示指でつまみ、新聞紙に
撚鍼で刺鍼するという練習法です。

2.橋本敬三先生の片手での撚鍼法

 実際にしてみましたが、初めはティッシュの方がやりやすかっ
たです(写真1)。

写真1

 ティッシュにラクに刺せるようになったら、新聞紙に撚鍼で
刺鍼する練習をします(写真2)。

写真2

 新聞紙にも片手で簡単に撚鍼で刺鍼できるようになったら、
足三里に撚鍼で刺鍼する練習をします。筆者は、銀の霞鍼まで、
この撚鍼法で刺せるようになりました。

 利き手でない方の手でも、この撚鍼法で刺鍼できるように練
習します(写真3)。

写真3

 利き手でない方の手の場合は、銀鍼が無理なら、ステンレス
のディスポでよいでしょう。

3.利き手で反対の手に刺鍼して操体鍼

 次は、利き手で、利き手でない方の手に刺鍼してみます。実
際の自己養生に使う場合には、全て撚鍼法で刺鍼するよりも、
弾入してから撚鍼で刺鍼する方が簡単なので、その方法を紹介
します。

 先ず、先回説明した「指を細く使う」方法で、ツボを取りま
す。肩コリなどなら、前腕の甲側小指より、手甲4~5間、3~4
間などを探して、一番、効果が出そうな所を取ります。

 それから、利き手の拇指と中指で鍼管と鍼のセットを持ち、
取ったツボの上に立て(写真4)、押してみてツボの上に立っ
ているか確認します。

写真4

 拇指中指を皮膚の方にズラし押手を作ってから示指で弾入し
ます(写真5)。

写真5

 そして、鍼管を外し、鍼先から1cm位の所を利き手の拇指示
指で摘み、撚鍼で刺鍼していきます。

 響きを感じたら、そのまま置鍼して、首や反対の手を動かし
て、イイ感じの姿勢を探していきます(写真6,7)。

写真6
写真7

 操体法をご存知なら、置鍼をキッカケに動きの操体をすると
いうことです。操体鍼と呼んでいます。

 置鍼した側の手を動かしてもよいですが、痛みを感じるよう
な無理はしないようにしてください(写真8)。

写真8

4.利き手の反対の手で利き手に刺鍼して

 いよいよ、利き手の反対側の手で利き手に刺鍼してみます。
3.と同じように、ツボを探し、そのツボに弾入撚鍼します
(写真9)。

写真9

 そして、イイ感じをさがしてユックリ動く操体をします
(写真10)。

写真10

5.体の内側の現象を味わう

 手に置鍼しながら、首や手を動かして、イイ感じの姿勢を探
すこと(操体鍼)をしていくときには、体の内側の色々な現象
を味わうようにするのがコツです。

 例えば、筋肉がプルプル震えて弛んでいくような感じ、電気
のようなものが走っていくような感じ、温かい風が吹きぬけて
いくような感じ、温かい水がジワーっと広がっていくような感
じ、小さな雷があちこちで鳴り響くような感じ、など。

 そして、そういう体の内側の現象が、だんだん変化していく
様子も観察します。細かく見ていけば、刻一刻と変化している
のが分かると思います。

 自分の体の内側の方が、他人の体の内側よりも感覚しやすい
です。先ずは、じっくり、鍼したときに自分の体の内側で起き
る色々な現象を感じ味わうようにしましょう。

 それが、鍼師としての勘を養う「初めの一歩」です。刺鍼中
も刻一刻と変化していく患者さんの体の反応に合わせて、刻一
刻と手の内を変化させて対応していくのが、鍼、とくに単刺の
楽しさですから。

6.おわりに

 片手刺しができないうちは、無理せずに、とったツボに円皮
鍼を貼って、それをキッカケに操体鍼をしてもよいと思います。
大切なのは、鍼師としての勘を養うために、刺鍼中の体の中で
起きている現象を味わうことですから。
 円皮鍼なども無い場合には、患側の小指と薬指の爪に、カッ
ターなどで軽く☓印を描き(痕が残る程度に 傷つける,ただし
爪が割れる程度では無く,表面に軽く痕が残る程度)、首や腕を
動かしてみるのも効果的です。


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