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唯「もうひとりの私?」  ◆PzD3ftv2xo - (2009/08/28 (金) 02:10:39) の1つ前との変更点

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570 :ア・ベル(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 16:29:48.06 ID:Rspf/vXbO 唯「もうひとりの私?」 昼休み。 梓はギターの練習をする為、音楽室へと向かっていた。 梓「あっ唯先輩。」 3階で唯を見かけ、声をかける梓。 梓「唯先輩も練習ですか?」 唯「うん。まあね~。梓ちゃんもなんだ。」 梓はその呼ばれ方に違和感を覚えた。 以前にも、普通に呼ばれて変だと思って問いただしたら、実は唯に変装(といっても髪型を変えただけだが)憂だったという事があったからだ。 梓「2度も同じ手には引っかからないわよ、憂。」 唯「え?…なる程、こっちの私は呼び方違うのか…。」 梓「ごまかそうったってそうは…。」 憂「梓ちゃん。どうしたの?」 梓「え?」 振り返ると、そこには憂がいた。 梓「あれ?憂?じゃあこっちにいるのは…。」 再び唯?のいる方を向いた梓だが、そこに彼女の姿はなかった。 梓「あれ?どこ行ったんだろう?」 憂「誰かと話してたの?」 梓「う、うん。…まあ、いっか。」 練習をする気もなくなってしまったので、梓は憂とともに教室へと戻る事にした。 643 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 19:53:44.15 ID:Rspf/vXbO こんばんわ 昼間になんか投下したのを思い出したぜ 放課後、音楽室 昼休みの唯の行動が気になっていた梓は、唯に聞いてみる事にした。 梓「唯先輩。お昼に音楽室来る途中で会いましたよね?」 唯「ほえ?お昼は音楽室来てないよ?」 律「学食でずっとあたしとしゃべってたもんな。」 梓「えっ、でも……いえ、何でもないです。」 梓の納得できていないような様子が気になったのか、澪が梓に話しかけた。 澪「どうしたんだ?なんかあったのか?」 梓「いえ、本当に何でもないですから。」 夜、梓宅 梓は考えていた。 梓「放課後に会った唯先輩はいつもの唯先輩だった。けど、昼休みに会った唯先輩にはどこか違和感があった。」 梓を普通に名前で呼んだこともそうだが、何よりも彼女が発した「こっちの私」という言葉が引っかかっていた。 梓「もしかして…でも、そんな事が…。」 667 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 20:47:15.24 ID:Rspf/vXbO 翌日 憂「おはよう、梓ちゃん。」 梓「おはよう。ねえ憂、昨日はどうして学食に行ったの?」 憂「実は、うっかり寝坊しちゃって、お弁当作れなかったの。」 憂「そしたらお姉ちゃんが『たまには家事をお休みしなさいって、神様が憂を休ませてくれたんだよ!』って言ってくれたの。」 梓「それで学食に行く事にしたんだ。でも、珍しいね。憂が寝坊なんて。」 憂「私もビックリしたよ。目が覚めたらもう7時前なんだもん。」 その後、梓は憂と談笑しつつ、授業の準備をした。 昼休み 突然、律が息を荒げて梓達の教室に来た。 律「梓!憂ちゃん!ちょっといいか?!」 梓「律先輩?」 憂「どうしたんですか?」 律「とにかく来てくれ!」 ただならぬ様子の律に気圧されて、2人は律について音楽室へと向かう。 677 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 21:18:43.41 ID:Rspf/vXbO 音楽室の扉を開く律。 そこには唯がいた。 憂「律さん、お姉ちゃんがどうかしたんですか?」 梓「別に、変わった様子は…。」 梓(いえ、違う!) 梓はすぐに直感した。 姿こそ同じであれ、この唯は自分の知っている唯ではない、と。 律の狼狽した態度が、その考えに真実味を与えていた。 その直後、澪がやって来た…唯を連れて。 澪「どうしたんだよ律?血相変えて唯連れてこいなんて…へ!?」 唯「どうしたの澪ちゃん?」 唯はそう言いながら、澪の後ろから音楽室を覗き込んだ。 ゆい「はじめまして、こっちの私。」 梓「唯先輩が…。」 澪「唯が…。」 憂「お姉ちゃんが…。」 梓澪憂「2人!?」 唯「もうひとりの私?」 ゆい「そ。パラレルワールドのあなた、それが私。」 689 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 21:48:31.69 ID:Rspf/vXbO ゆい「もう、そんなに驚かなくてもいいでしょ?みんな。」 澪「…………!!」パクパク ショックのあまり声が出ない澪。 憂「え?お姉ちゃん…?と…お姉…ちゃん…え?」オロオロ 目の前の状況に理解が追いつかない憂。 律「なんで唯が2人いるんだよ!お前何者だよ?!」 ゆい「そそっかしいなあ律は。今言ったでしょ?パラレルワールドの唯だって。」 梓「パラレルワールドの住人…確かに、そう考えれば納得出来なくはないです。」 唯「ドッペルゲンガーだ!」 澪「…!…………!」パクパク 律「いやいや!パラレルワールドのお前だって!と、澪は言ってるぜ唯。」 ゆい「こっちでも律と澪は仲いいんだね。私の世界での2人は恋人同士だし。」 律「んなっ!!」カアア 澪「!!!!!!」シュー… 紬「あらあら、大変。」ニコニコ 710 :(仮名) ◆PzD3ftv2xo :2009/08/23(日) 22:32:43.91 ID:Rspf/vXbO ゆい「あははっ!こっちの2人もからかいがいあるなあ。」 律「へ、変な冗談言うなあ!」 律は顔を真っ赤にしてゆいを怒る。 ゆい「紬。みんなの事はどうなったの?」 紬「安心してゆいちゃん。今琴吹家のSPの皆さんが、あなたの世界の軽音部のメンバーを探してるわ。」 ゆい「ありがとう、紬。やっぱり頼りになるなあ。」 唯「ほえ?」 律「ムギ、知ってたのか?」 紬「私も昨日聞いた時はビックリしたわあ。でも、そのゆいちゃんや彼女の軽音部が今大変な事になってるって聞かされたの。ある意味自分達の事だし、黙って見過ごすわけにはいかないじゃない?」 梓「あの…説明してもらえますか?何故パラレルワールドの皆さんがこちらにいるのか。」 ゆいは、自分達に起きた事の顛末をゆっくりと語り出した。

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