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草一つ生えない不毛の地アフガン。彼女はそこに居た。 目次 - (2009/09/14 (月) 14:34:31) の1つ前との変更点

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417 :目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/09/14(月) 11:30:59.69 ID:vhXdn7wLO 「ハァ……ハァ……」  草一つ生えない不毛の地アフガン。彼女はそこに居た。 背負ったバックパックは鉛が詰まっているかの様に重く、肩から提げた水筒の水は既に底を突いていた。  ここで死ぬにはいかない。仲間と再び出会うまでは。仲間と祖国へ帰るまでは。そう、彼女は戦争に来ていた。 419 :目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/09/14(月) 11:47:54.09 ID:vhXdn7wLO  彼女が今の状況に至るまでは、彼女とその仲間、そして戦争至るまでの経緯を話しておかねばならないだろう。  西暦2013年、ゾロアスター原理主義を掲げた、拝火団代表『麦茶』は日本における革命をアラブ圏の諸国と実行。 警察、自衛軍による懸命の抗戦により、革命は失敗に終わる。この革命によって、麦茶及び、幹部には内乱罪、並びに外患罪で死刑判決が下される。  死刑判決から1年後、麦茶の公開処刑日にゾロアスター原理主義に賛同する国内の潜伏戦闘員によって麦茶は逃亡。国外逃亡を果たす。  それから国際指名手配にするも行方が分からぬまま、3年が過ぎた。 420 :目次@携帯 ◆index/9a7s :2009/09/14(月) 12:16:50.70 ID:vhXdn7wLO  麦茶がアフガン・カンダハルに潜伏しているという情報を掴んだ日本国政府は麦茶を生死を問わず、日本へ連行するように国際指名手配犯専門部隊、通称『アメノムラムモ』を送る。  そしてアメノムラクモから精鋭メンバーが先遣隊として送られた。先遣隊隊長としてコードネーム『BASE LINE 秋山澪』。 強襲、ゲリラ専門部隊からは『MADDY SISTER 平沢憂』『ASSULT BUTLER 斎藤』。 偵察、測量部隊からは『SEVENTY-SIX 琴吹紬』『CLEVER DISTANT 真鍋和』が選ばれた。  同年、数十に及ぶブリーフィングを終え、7月14日○二三○に佐世保飛行場から出発。同、一一○三にアフガン上空に到着した。 435 :目次 ◆INDEX/woDo :2009/09/14(月) 13:41:06.12 ID:Zfb31HZy0 「それじゃ最後の確認だ。この後一一二五にはカンダハル上空に到着する。そしたらHALO(ヘイロー)で敵拠点付近まで一挙に詰める」 「隊長。迎撃の可能性は?」 「今回の事は相手には伝えてないとは聞いている。ただウチの御偉いさんが外交気にして言わない筈もない。が、可能性は低いだろう」 「……低い、ねぇ。HALOとはいえ、これだけの人数。敵さんも気付かない程馬鹿じゃないだろう」 『Arrived in Kandahar over two minutes later. Please Standby』  機内に降下準備の放送が流れ、各員が物資と機器の最終確認に入る。 「防寒良し、酸素補給良し、装備良し。……Cockpit.」 『Sir.』 「Already standby.」 『Roger. I will open hatch.』  機内後部のハッチが開き、赤ランプが付く。外気と空気が混じり合う。  ランプが緑色へと色が変わり、澪の檄が飛ぶ。 「Go! Go! Go! Go!」 「みんな! 地上でまた会いましょう!」 「旦那様、お嬢様は 「お姉ちゃん……行ってきます!」 「紬、出ます!」  4人が降下し終わり、1人残る澪。もう一度操縦室と通信をする。 「律……日本でまた会おうな……」 「Roger. ……靖国で会おうなんて考えないでくれ。お願いだから生きて帰ってきてくれ」 「勿論」  マスクを嵌め、ハッチの前に立つ。 「アメノムラクモ 秋山澪、出る!」

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