423 :ガイシュツだたらすまん ◆gJDaysACRrVX :2009/07/14(火) 17:32:16.60 ID:V8ivH0et0 「……えへへ♪」 なあ、あんた。いい加減聞いてくれよ。 「はぁ……いつまで眺めてても飽きないなぁ」 だから、そこのあんただよ。今、俺の隣に添い寝して、俺の体を、そのぷにぷにの指でしきりにツンツンしてるあんたのことだよ。 「ずうっと、一緒だもんねっ」 だから、いい加減にしてくれ。まずは俺の話を聞けって。まあ、今はこんな身なりではあるが、どっちかと言やあ、俺だって列記とした男であるわけで―― いや、もう愚痴るのはよそう。 それが徒労にしか過ぎないことは、この俺が一番知っていることなのだ。 俺は寝台に身を横たえたまま、不覚にも見慣れてしまった天井の壁紙――それも男のものではなく、明らかに女ものなのだ――を白けた目で一睨みした。 先ほどまで俺を散々いじくっていた女は、いつの間にかひっそりと寝息を立てている。 呑気なものだ。俺が隣で毎晩、こうして静かな、しかし死にそうなほど耐えがたい目にあっているというのに。 「ギー太ぁ」 その女――平沢唯は、どうやら寝言を言ったらしい。 そう。 何を隠そうこの俺は、平沢唯に先日購入された、ギー太なのだ。