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救世主のブラジラ - (2017/09/18 (月) 17:26:39) の編集履歴(バックアップ)


「救星はならずとも、破壊だけは必ず果たす!地球は護星界共々滅ぶがいい!」

【名前】 救星主のブラジラ
【読み方】 きゅうせいしゅのぶらじら
【声】 飛田展男
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー など
【登場話】 epic45「救星主、誕生」~
epic50「地球を護るは天使の使命」
【所属】 地球救星計画
【分類】 元・護星天使/"ブレドラン"
【属性】 空、大地、海の全て
【特技】 天装術、ダークゴセイパワー
【目的】 現在の地球を破壊し、
新しい星を創り直す事
【趣味】 コスプレ
【モチーフ】 天使
【名前の由来】 未来世紀ブラジル

【天装戦隊ゴセイジャー】

「"ブレドラン"」の正体たる元護星天使。

かつて幽魔獣を封印した「最強」と謳われるスカイック族の護星天使だったが、「地球犠獄集団・幽魔獣」の封印に護星天使3種族の力を合わせる必要があり、未熟な2人の仲間と協力するよりも「優秀な自分1人で倒した方が効率的」との考えから仲間の護星天使(1人はシーイック、もう1人はランディック。シルエットでの登場だったがどちらかは声からして女性の模様)を殺害して力を奪取。
当時の護星界で糾弾され、処罰されかけた事で脱走し未完成の天装術「タイムトラブル」を使って1万年後の未来へと時間跳躍。

その後、宇宙虐滅軍団ウォースターを地球に呼び出し、壊滅した後も幽魔獣、機械禦鏖帝国マトリンティスに関与。

かつては他の護星天使同様人間と同じ姿(全身は明らかにならなかったが、口元は比較的年配の男性。)だったようだが、時間跳躍の影響で護星天使の面影は消え失せ、外見は怪人と化す。
3つの力を持つ自身は最早護星天使を超えた存在として「救星主」を名乗る。

「テンソウダー」を使わず、かつての仲間から奪った力を「スカイックオーブ」、「ランディックオーブ」、「シーイックオーブ」として所持。
更に自ら研究して作り出した「ナイティックオーブ」も有し、胸部に装填して術の名前を口にする事でゴセイジャーの天装術を上回る力を発揮する(オーブ自体はブラジラ専用ではなく、1万年前の天装術はカードではなくオーブを使用するものだった。)。

オーブには中に平仮名でそれぞれ「そら」、「つち」、「うみ」、「きし」と読める文様が浮かんでいる。
また、背中から白い翼を生やして自在に飛行し(現在のアラタ達護星天使は変身時や自分の体をガードする時に一瞬翼を出している。)、強烈な威力を持つエネルギー波を放出する事が出来る。
「ダークソード」と呼ばれる剣が武器で、剣先からゴセイダイナミックと互角以上の威力を持つ電撃(おそらくコンプレッサンダー)を放つ。

他人を犠牲にする事を省みない冷酷な性格で、地球を護り人間を導くよりも、一度破壊し完璧な理想の地球を創る方が早いと、使命達成の効率を優先する目的至上主義的な理屈を振り翳している。
ゴセイヘッダーの事も単なる道具としか思っておらず、「弱く愚かな者は強く賢い者に奉仕するために存在している」という価値観で認識している。劇中の護星天使達もゴセイヘッダーを道具として扱っているが何度か「共に戦う仲間」と認識している描写があるのに対し、ブラジラは口では「仲間」と言いながらも実際は有用な道具以上の感情を持っていない。
また、1万年前の護星天使はミラクルゴセイヘッダーを使い熟し切れず「アバレヘッダー」として封印してしまったが、ブラジラの行為の可能性が高い(武レドラン時代に呼び声を聞き付け、ミラクルゴセイヘッダーを強引に使役している。)。

ロボゴーグを始末した後機械要塞ターミネルに帰還。設備を改造した上でラビリンデル(ラビリンネル)へと改名して本拠地を作り、本格的な地球救星計画を開始。
ダークヘッダー、「グランディオンヘッダーのダーク・ゴセイナイト」を利用、地球を汚す「ネガー・エンドの楔」を3本打ち込んで準備を完遂。

その後、皆既日食が始まり、地球救星計画を実現させようとするが、阻もうとするゴセイジャーと最後の決戦に挑む。
強烈なエネルギーを放出してゴセイジャーを攻撃しようとするも、全力のゴセイダイナミックとゴセイブラスターにより押し返されてダメージ負い、自らをビービ虫に噛み付かせて巨大化。
ゴセイグレートを苦戦させヘッダーを負かすが、急遽合体したスカイランドシーゴセイグレートに接近され、組み付かれながら零距離でエネルギーを放つが、反撃として放たれたスカイランドシーストライクにより大きなダメージを負い巨大化を解除。

驚異的な妄執で救星を宣言、ブラジラの力も地球と命を守る事にある筈と言うゴセイジャーの説得も「実に下らん話だ」と一蹴。
対して「惨めな命なんか一つもない」と反論したレッドが、地球と地球に住む者の想いを込めて他の4人の協力を得て放ったレッドダイナミックでダークソードごと両断され致命傷を負い、救星が叶わないならせめて地球と護星界を破壊しようと自らの命をダークゴセイパワーに変えて3つの「ネガー・エンド」の楔に送り込み、高笑いを上げながら消え去った(上記の台詞はその際のもの。)。

だが、ゴセイジャーが地球と共に起こした天装術「ゴセイグローバル」によってダークゴセイパワーは中和され、計画は阻止された。

epic50でアラタが悟った護星天使がゴセイパワーを持つ意味「護星天使が力を持っているのは未熟だからこそ」、「だからもっと地球の美しさや人々の逞しさや命の素晴らしさを学ぶために俺達はこの力を与えられた」の観点から見れば、ブラジラが未熟と断じた2人の仲間やゴセイジャーよりも誰よりも、護るべきものへの無理解ゆえに歪みを増大させていったブラジラ自身が最も未熟で、本来ならば仲間と共に学んでいくべき存在だった。アラタはブラジラの死後、誰よりも優れた力を己の事にしか使えなかった事や、考えを改めさせて誰かへと力を使う事の素晴らしさを分からせてやれなかった事への後悔と悲しみを口にしていた。

【ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦】

黒十字王が復活させた黒十字軍の新たな幹部。
本作では「黒十字の救星主ブラジラ」を名乗り、黒十字軍のバックルが付いている。

時間が停止したオフィスビルの内部でゴーカイレッド、ゴセイレッドに狙いを定め攻撃。
片手からの光線で2人を攻撃、遮蔽物に隠れているにも関わらずに正確に光線を命中させるが、ゴーカイレッドが光線を受けた際の爆風によって隠れていたビービ虫をアラタに発見され、トリックを見破られると2人の連携に怯み、「ゴーカイスラッシュ」、「レッドダイナミック」の同時攻撃により倒される。

その後、地球の人々の奇跡により顕現した歴代スーパー戦隊ロボなどへの対抗策で、黒十字城によって巨大な姿で復活する。
4体の「"ブレドラン"」を分身として召喚、自身はバリブルーン、スカイエースの空中からの爆撃に怯み、ゴーカイオーの「ゴーカイクラッシュ」とゴセイグレートの「グレートストライク」で大ダメージを負い、最期は歴代戦隊ロボなどの攻撃で大ダメージを負った他の巨大怪人達と共に爆散した(その際は「だが、この無念さは永遠に!」と発言。)。

【スーパーヒーロー大戦】

大ザンギャックの大幹部として登場。
本作では血祭ドウコクが登場するので、血祭のブレドランを除く分身を手駒として操っている。

【余談】

名前の由来の『未来世紀ブラジル』とはディストピア(平等で豊かな理想郷を謳っているが、実際は徹底的な情報操作や洗脳、粛清によって一部の特権階級が市民を抑圧している社会の事)映画の傑作の一つ。ブラジラが新しく創り直す美しい星がどんなものになるかを暗示しているのかも知れない。
1年を通して登場し続けてきた趣味はコスプレだった事が明かされた。それぞれの組織に潜入する際に姿を変えていたのも趣味の一環だったのだろうか。
海外版では次作の司令官ワルズ・ギルとは兄弟という設定が追加されている。