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行動隊長ジェラシット - (2018/03/03 (土) 08:45:08) の編集履歴(バックアップ)


「ジェラシット!」

【名前】 行動隊長ジェラシット
【読み方】 こうどうたいちょうじぇらしっと
【声】 櫻井孝宏
【登場作品】 海賊戦隊ゴーカイジャー など
【登場話】 第14話「いまも交通安全」
第24話「愚かな地球人」
【所属】 宇宙帝国ザンギャック→無所属
【分類】 行動隊長
【強化改造】 なし
【特殊任務】 陣内恭介生け捕り作戦
【生物モチーフ】 ウミウシ
【他のモチーフ】 ピエロ
【名前の由来】 嫉妬(英:jealousy)

【詳細】

ザンギャックの行動隊長(後に脱退)。

開発技官インサーンの高校時代の同級生で、特に改造手術も施されていない宇宙人(2人の高校時代を描いた回想シーンでの風景は地球と大差なく、更に2人は古き良き学ランとセーラー服を着ており、2人の故郷の惑星の環境や文明の形式は地球のものと酷似している模様)。
行動隊長のジェラシットは上級士官クラスのインサーンより階級は下だが、インサーンに対しては今でもタメ口。
高校時代からインサーンに好意を寄せていたが、ずっと言い出す事が出来なかった(ただし、インサーンの方は好意に気付いていながら「根性のない奴」と内心見下していた模様)。

頭でっかちなインテリタイプで、改造もしておらず期待出来る程の戦闘力は持ち合わせていない。
嫉妬の怒りが頂点に達すると「炎のジェラシーパワー」による突進攻撃を繰り出す(上記の台詞はその際のもの。)厄介な相手。
また、後述のように巨大戦で重傷を負いながらも生還したり、ザンギャックバズーカの直撃を受けても着弾部分が黒く焦げた程度で何事も無かったかのように復帰、避難するなど、常識外れな生命力を有する(後者では「確かに、この場で死んだらドラマチックですけどね」と冗談を言う余裕を見せ、直後にジョーから「お前、本当はすごく強いだろ?」と半ば飽きられながら疑問視されている)。

「インテリ派」と設定されているも、言動はどこかギャグ的な部分がある。
具体的な例としては、初めてゴーカイジャーの妨害を受けた際に「暴力は止めろ!」と平和的解決を勧めると思いきや、「暴力を止めないと、暴力するぞ」と反撃。
更にレッドの振り下ろした一太刀を「真剣白刃取り!」で防ぐと思いきや、タイミングがずれて見事に斬られた上、「お見事」と呟き、レッドに追い討ちで横一閃にぶった斬られている。

【第14話】

インサーンに命令されるがまま、陣内恭介を捕獲するのに地球へ出撃するが、特殊能力も持たずにゴーカイジャーに苦しめられ、1度は逃走。

インサーンの命令の真意が恭介に一目惚れし、自身は利用されていただけと知り、嫉妬に狂って恭介を襲撃、ジェラシーパワーにより生み出された嫉妬の炎で攻撃するが、直々に地球に出撃したインサーンに阻まれる。
無理やり参戦させられたゴーカイジャーがカーレンジャーに豪快チェンジ(この前にターボレンジャーに豪快チェンジしているのだが、恭介に「それじゃない」と言われ、変身し直している)し、ゴーカイクルマジックアタックを繰り出すも致命傷にはならず、恭介や恭介に口づけを拒絶されたインサーンを追い回し、三角関係は拗れる一方となる。

見兼ねた「司令官ワルズ・ギル」が放った巨大化ビームを浴びて巨大化するが、巨大化してもインサーンを捜し求める姿に、遂にインサーンも心を動かされ、恭介の指導でインサーンへの愛を叫び、インサーンと想いが通じ合う。
嬉しさの余り暴れ始めてゴーカイオーの出撃を招いてしまい、ゴーカイスターバースト、ゴーカイ激走斬り、シンケンゴーカイオーの「ゴーカイ侍斬り」を受けた後、ボロボロのまま宇宙空間まで叩き出され、旗艦ギガントホースに激突する。
等身大に戻って命からがら帰還するが、恋という熱から冷めてしまったインサーンは「根性の無い奴」「粗大ゴミとして捨てちゃって下さい」と、ワルズ・ギルも目眩を起こす程の豹変ぶりで、結局振られてしまった。

改心したわけではない1話限りの怪人(後に改心する)が、生還するも味方に処刑される事も無く話が締め括られたのは稀なケース。

【第24話】

地球のゴミ捨て場に粗大ゴミとして捨てられており、近くを通りかかったおばさんには生ゴミ扱いされる始末。
その後、たこ焼きを恵んでもらった縁でたこ焼き屋の主人(店主)・ノブユキのペットになってしまい、「宇宙人をペットにするのはどうか」とゴーカイジャーに諭され、宇宙人初のたこ焼き屋になるべく、ノブユキに弟子入りしようとするが、ノブユキの母親はジェラシットを生ゴミ扱いしたおばさんだった。
宇宙人に偏見を持つノブユキの母親はジェラシットを弟子にする事に大反対。

更にジェラシットが母親に生ゴミ扱いされた事を聞いて、怒った行動隊長センデンが首を突っ込んできて、またも事態は混乱。
だが、センデンが放ったザンギャックバズーカから身を挺して庇った事で、母親は宇宙人に偏見を持っていた愚かな地球人の自分を恥じ、ジェラシットを認める。

センデンも倒しジェラシットのたこ焼き屋開店祝いにゴーカイジャーが訪れてみると、ジェラシットはノブユキの母親と駆け落ちした事が明かされる。
ノブユキの話によれば、「今ではどこかの温泉旅館で働きながら幸せに暮らしている」らしい。
断片的に流れた描写では普通のラブラブな夫婦で、更に母親が子供を身篭ったかのような描写がされている。

【第42話】

直接的な出番はないが、雑誌『女星セブン』には旅館の亭主にまで大出世したインタビューが掲載されている。
表紙には「宇宙人亭主ジェラシットが考案した地球人に贈る最高のサービスとは?」と書いてある。

【海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE】

魔空監獄の囚人として登場。
投獄された理由は不明で、本人が説明しても前置きから既に長いので結局明かされる事はなく、そのまま脱獄していった。

【特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE】

幻のレンジャーキーの力の暴走に巻き込まれ鎧たちが飛ばされた1772年の江戸時代で登場する。レンジャーキーを探す彼らの元に登場、手には風呂場で見つけたイエローのレンジャーキーが握られていた。

その後、レンジャーキーを回収しに出現した「新司令官バッカス・ギル」に恐れをなして逃げ去った。

【余談】

第14話で『激走戦隊カーレンジャー』の元レッドレーサー/陣内恭介が登場。
また、脚本は『カーレンジャー』のメインライター・浦沢義雄氏が担当しており、話は全編ギャグ調な「浦沢ワールド」と化している。
第24話も脚本は同じ浦沢義雄氏が担当、テーマ的には宇宙人に対する偏見、差別、迫害など地味に重いテーマを多少鏤めつつも突っ込み所が満載で、最後の結末に「浦沢ワールド」が集約された。
「ザンギャックを倒し宇宙全体を平和にする」を目的としてザンギャックに良い感情を持っていない鎧も差別したりせずに助けようとしていた。
上述の通りに投獄された理由は不明だが、おそらく第24話における一連の行動が皇帝アクドス・ギルの目に止まって捕まった可能性がある。
全体のカラフルな色はウミウシのそれを思わせ、右胸に付いている花のような部分はウミウシの二次鰓に酷似し、2匹の違う種類のウミウシを向かい合わせにしたような外見をしている。

デザイナー・韮沢靖氏によると「ザンギャックが海洋生物になる以前にウミウシは是非怪人にしたいモチーフだった」らしく、全体の姿はピエロを彷彿させるデザインとなっている。
名前は同義となる和名と英名が合成され、第10話の行動隊長(行動隊長ヨクバリード)も同様でどちらも「強欲」「嫉妬」と七つの大罪に由来している。

てれびくん2011年8月号の『ルカとアイムがえらんだ!ザンギャックおもしろ怪人ベスト5!!』では第2位に入った。
アイム曰く「振られたために可愛そうだったが、勇気を出して告白する姿は素敵だった」。
声を演じる櫻井孝宏氏は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』以来、11年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている。
『魔法戦隊マジレンジャー』の海外リメイク作品『パワーレンジャー・ミスティックフォース』ではレッドレンジャー/ニックの吹き替えを担当。

mixiには専門のコミュニティがあり、デザイナーも自ら加入している。
また、「LOG」の座談会によれば、結局未登場だったものの、ジェラシットに似せるべきか奥さん(人間)に似せるべきかと、本気でジェラシットの子供のデザインも構想していたらしい。