温泉話っスか! Chain-情さん2 集まれ!コスプレ温泉

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ここは旅館の一室。それまでお気楽ムードでくつろいでいた彼らも、さすがに放送を 聞かされたことで動揺を見せていた。 「アルレッキーノ、ドットーレ…。まさか、最古の四人がもう二人も欠けるなんて…。」 「スクライドの人にメリーゴーランドの人…。ボイドにネオン…。蝶ネクタイの人も…。」 「温泉少女…。」 「汚れなき愛、歩く頭脳戦…。くっ…。」 「まとめキング…鬱のエル…。巨星が墜ちたか…。」 同じロワの出身者や、このロワで出会った人物。散っていった人々のことを思い、 それぞれが胸の中にこみ上げてくるものを整理する。 そんな中、旅館の入り口の方から若い男の声が聞こえてきた。 「すいません、誰かいらっしゃいませんか?対主催のグループなんですが。」 時間は少しさかのぼる。 Chain-情、うっかり侍、フラグビルドの三人は、温泉まであと少しというところで放送を 聞くことになった。 「美形元帥さんが…。くそっ!あの人がいればアニロワ勢の柱になってくれたかも しれないのに…。」 悔しさに顔を歪めるChain-情。実際の所美形元帥はるるるのルイズとして参加しており、 とても彼が望むような働きが出来る状態ではなかったのだが、それをChain-情が知るはずもない。 「激動のトウカリョウ、ゲドー・ザ・マジシャン、書風連…。」 フラグビルドも、死んでいった同じロワ出身者の名前を口にする。しかし、彼女の場合は ショックを受けているという演技をしているに過ぎない。実際には、彼女にとってもう フラグを立てられない死者などどうでもいい。 「うあぁぁぁぁ!ギャルゲロワの同志が二人も…!おのれぇぇぇ!」 そして、一番取り乱していたのがうっかり侍であった。 「某が無力だったばかりに…!こうなれば、腹を切って天国の二人にわびを…!」 「わ~!やめてください、うっかり侍さん!」 とうとう切腹しようとしだすうっかり侍を、Chain-情は必死に止める。そんなどこかで 見たような光景を、フラグビルドは面白くなさそうに見つめている。 (あの人は私の獲物なのに…。やっぱりうっかり侍、そのうち殺す…。) それから数分後。一行は旅館の前に到達していた。 (死者の出ないロワなんてない…。それでも俺は、犠牲を最小限に食い止めたい…。 ここに、協力してくれる参加者がいればいいんだけど…。) そんな思いを胸に抱きながら、Chain-情は旅館の玄関をくぐる。そこに待っていたのは…。 マントを羽織ったいかにも悪役面なおじさん。ゴスロリ少女。半泣きの巨乳美女。 何故か全裸のマッチョマンと、その腕の中に抱きかかえられた少女の生首。 「え?何、この集団…。」 この程度で出鼻をくじかれるな、Chain-情。このロワには、彼ら以上の変人がごろごろいるぞ。 さらに数分後。ギャグ将軍たちはChain-情たちをさっきまで朝食を食べていた部屋に招き、 情報交換を行っていた。 「つまり貴兄たちは、対主催の仲間を募っていると…。そういうことだな?」 「ええ。ご協力いただけますか?」 ギャグ将軍に対し、Chain-情は真剣な表情で頼み込む。 「ふむ、どうしたものか…。」 「いいんじゃないかしら、おじさま。」 悩むギャグ将軍にそう告げたのは、コロンビーヌだ。 「マーダーよりも対主催の方が、おじさまの好きなギャグ展開がやりやすいのではなくて?」 「なるほど、言われてみればそうかもしれぬ。よかろう、貴兄に力を貸そうではないか。」 「ありがとうございます!」 ギャグ将軍から快諾を受け、Chain-情は深々と頭を下げる。 ちなみにこのロワではマーダーもガンガンギャグ展開をやっていたりするのだが、 それをギャグ将軍たちが知らなかったのはChain-情に取って幸運というほかない。 「さて、我が部下たちはどうする?余に付いてくることを無理強いはせんが…。」 「いつから部下になったのよ!まあ私は元からゲームに乗るつもりなんてなかったし…。 喜んで協力するわよ、Chain-情さん。」 真っ先にそう発言したのは、焦ったドラえもんだ。 「温泉少女を埋葬してくれた人たちだというのなら、協力せざるを得ない。」 続いて、シルベストリが協力を表明する。 「まあ、みんなが協力するなら…。というか、一人だけ反対してもフルボッコ確定だし。」 最後に、孤高の黒き書き手も協力を受け入れた。 「皆さん…。本当にありがとうございます!」 心からの感謝を込めて、頭を下げるChain-情。その瞬間、彼の体がぐらりと揺れる。 「Chain-情殿!」 「大丈夫ですか!?」 すかさずうっかり侍とフラグビルドが彼のそばに駆け寄り、その体を支える。 「ああ、大丈夫…。」 「無理しないでください。Chain-情さん、ずっと思い詰めてたから…。きっと心労が出て きたんですよ。」 「ならば、温泉にでも浸かってくるがいい。疲れも取れよう。」 Chain-情にそう勧めるのは、ギャグ将軍だ。 「いや、まだやることがありますし…。」 「無理をするな。やることがあるからこそ、疲れは取っておかねばならぬのではないか? この場は余に任せて、ゆっくり温泉で疲れを取ってくるがいい。」 「そこまでおっしゃるのなら…。では、好意に甘えさせてもらいます。」 おぼつかない足取りで、Chain-情は部屋を出て行く。彼が去ったあと、コロンビーヌは ギャグ将軍に尋ねた。 「おじさま、何故そこまで彼に温泉を勧めたの?」 「フフフ、わからぬかコロンビーヌよ。」 口元をゆがませながら、ギャグ将軍は答える。 「ギャグ展開のにおいがするからだ!」 「ふう…。」 温泉に身を浸し、Chain-情は肺の中の空気を吐き出す。熱い温泉に浸かっていると、 体中に出来たかすり傷がひりひりとした痛みを発生させる。 (あの子は…。こんな痛みじゃなかったんだろうなあ…。) Chain-情の脳裏に浮かぶのは、この温泉で出会った少女の顔。自分はあの少女を 守れなかった。見殺しにしたも同然だ。そんな自分が今更対主催として張り切ったところで、 罪滅ぼしになるのだろうか?温泉の心地よさとは裏腹に、Chain-情の思考はどこまでも 後ろ向きだった。 ガラリ そんな中、ふいに脱衣所と温泉を仕切る扉が開いた。 (ん?) 反射的に、音のした方に視線を向けるChain-情。彼が見たのは、バスタオルを巻いた フラグビルドの姿だった。 「ええ!?ふ、フラグビルドさん!?」 「すいません。Chain-情さんのことが心配で…。つい来ちゃいました。ご迷惑でしたか?」 「い、いや、迷惑っていうか…。」 慌てふためくChain-情の前で、フラグビルドはバスタオルを取り去る。そして彼女の、 一糸まとわぬ裸体があらわに…ならなかった。 「…スクール水着?」 「ええ、うっかり侍さんの支給品の中にあったので、お借りしてきました。」 そう、フラグビルドはスクール水着を着ていた。漫画ロワで支給品として登場した、 「泉こなたのスクール水着」である。 「うふふ、がっかりしましたか?」 「何言ってるんだよ、そんなわけないじゃないか…。」 そう言いながらも何となくばつが悪くなり、そっぽを向くChain-情。そんな彼のリアクションに 微笑を浮かべながら、フラグビルドも湯船に浸かる。 「いいお湯ですねえ…。」 「あー、そうですねー。」 「Chain-情さん、こっち見て話してください。」 「いやです。」 Chain-情はあさっての方向を向いたままだ。全裸ではないとはいえ、スクール水着もまた 全裸とは違った魅力を持つコスチュームだ。直視して変な反応でもしてしまえば、確実に 気まずくなる。 「わひゃん!」 そんな中、突如としてフラグビルドが素っ頓狂な声をあげる。 「なんだ!?」 さすがに無視できず、フラグビルドに視線を戻すChain-情。彼がそこで見たもの、それは 未成熟な少女の体にからみつく軟体動物の姿だった。 (お嬢ちゃん、かまってくれタコ~。) 「ああ…。タコさん、駄目ぇ…。そんなに締め付けないで…。」 (なぁぁぁぁ!!スク水美少女が触手プレイだと!?いや、厳密には触手じゃないけど…。 それにしたってこれは反則だろぉぉぉぉぉ!) Chain-情の鼻から、再び血が噴出する。温泉を赤く染めながら、Chain-情はお湯の中に 沈んでいった。 「ああ、えらい目にあった…。」 数十分後、Chain-情は脱衣所の前でフラグビルドが出てくるのを待っていた。元の服は まだ乾いていないので、再び学生服姿である。 (まあ、おかげで気分はだいぶ楽になったけど…。というか、とてもシリアスなことを 考えられる気分じゃない…。) そんなことを考えていると、脱衣所からフラグビルドが姿を現した。 「お待たせしました。」 「ああ…って、うおっ!」 Chain-情は、再び慌てふためく。フラグビルドは、今度はメイド服を身にまとっていたのである。 「それもうっかり侍さんの支給品?」 「はい。」 「なんか、ずいぶんマニアックな組み合わせだねえ…。」 「まあまあ。それより、早く皆さんの所に戻りましょう。ご・主・人・様?」 「グハァッ!」 &color(red){【静かなる ~Chain-情~@アニロワ 死亡】} &color(red){死因:萌え死に} 「いや、生きてるっつうの!かってに情けない死因で殺すな!」 「温泉から戻ると、そこは仮装パーティーだった。」 Chain-情は、大粒の汗を顔に浮かべながらつぶやいた。元の部屋に戻った彼を待っていたもの、 それは3人のメイドだった。目と同じ幅の涙を流している焦ったドラえもん。 頬を赤らめ恥ずかしそうにしているうっかり侍。そして二人の真ん中にいるのは、 さっきまで生首状態だった少女。いつの間にか体が生えてきたらしい。そして彼女たちの 横では、コロンビーヌが満足そうな表情で紅茶を飲んでいる。彼女自身は、元のゴスロリ 衣装から着替えていないようだ。 「ひどいよ、眠らせてる間に着替えさせるなんて…。元の服返してよ…。」 「駄目。そっちの方が似合ってるもの。」 焦ったドラえもんの懇願を、コロンビーヌは即座に却下。彼女の腕には、おなじみの 腕時計型麻酔銃がはまっている。どうやら彼女の支給品だったようだ。 「ほほう、漫画ロワというのもなかなか面白そうな世界だな。」 「非常に熱い世界だと言わざるを得ない。」 一方部屋の別の位置では、元々の装備品よりさらに豪華なマントを身にまとったギャグ将軍と、 覆面マントのマッチョマンが談笑していた。 (なに、この異次元空間…。俺、何か変なことした?つうか、メイド多すぎだろ。 どれだけメイド好きなんだよ、主催者…。) 現実を受け入れられないChain-情は、手当たり次第にその辺のものをゴールド・ エクスペリエンスで殴り、カエルを大量生産する。別に、その行動に意味はない。 ただの現実逃避だ。 「Chain-情さん…。戻ってきてください…。」 傍らにいたフラグビルドがつぶやく。フラグ立て以前に、人間として見ているのが辛い。 「おお、Chain-情!帰ってきていたか!」 そんな様子など気にかけることなく、ギャグ将軍は二人に声をかける。 「ちょうど今、みんなで今後について話し合っていたところだ。」 「嘘付けー!!思いっきり遊んでただろ!いや、温泉入ってた俺が言うのも何だけど! 放送直後だぞ!少しは落ち込むとかしろよ、あんたら!」 いらだちを、すべて吐き出すChain-情。ギャグ将軍はすべてを受け止めた上で、 微笑を浮かべながらChain-情に言う。 「我々とて、死者が出たことに悲しみを感じないわけではない。だが、いつまでも 悲しんでいてもなにも生まれん。ならば今は悲しみを一時胸にしまい、明るく笑って前を 見るべきではないのか?」 「………!」 Chain-情は、言い返す言葉が見つからなかった。威厳は多少あるがアホなおっさんだと 思っていたギャグ将軍にまともなことを言われ、反論できなくなっていたのである。 もっともギャグ将軍の言葉は、なんの策も練っていなかったことについては言い訳にも 何にもなっていないのだが…。 「さあ、皆の衆、お楽しみの時間は終わりだ!そろそろまじめな話に移るぞ!」 「さて、Chain-情よ。主催者打倒のため、まずはどう動く?」 「最重要事項は、当然首輪の解除でしょう。これをやらずして対主催などあり得ませんから。」 ギャグ将軍の問いに、Chain-情はきっぱりと答える。 「とりあえず、この中に首輪を解除できそうな人は…いませんね。」 その言葉に、一同は揃って頷いた。 「まあ、これだけむちゃくちゃな顔ぶれが集まっているなら、参加者の中に一人ぐらい 首輪解除のスキルを持った人がいるでしょう。その人を捜し出して、仲間に加えたいところです。」 「至極まっとうな主張だな。まっとうすぎて面白味に欠けるが。」 「元々俺は頭脳派じゃありませんからね。」 ギャグ将軍の言葉に、Chain-情は苦笑を浮かべる。 「それはそうと、メンバーの配分はどうする?せっかくこれだけの人数がいるのだ、 ごちゃごちゃ全員まとまって行動する必要もなかろう。」 「ええ、どのみち序盤での大集団結成は、あまり縁起がよくないですからね。」 ロワでは対主催が大量に集まったところで、その先に待っているのはトラブルで散り散り になるか、何人か死者を出すかしかない。なぜなら、あまり人数が多いと書くのが大変だからだ。 「せっかくこの旅館という、拠点に出来る建物があるんです。ここを防衛する班と、 外に出て仲間を捜す班に分かれたいと思うんですが…。」 「なるほどな。いいだろう、片方のリーダーは余が引き受けよう。もう片方は任せたぞ、 Chain-情。」 「え?俺ですか?けど、さっきも言ったように俺は頭脳派じゃないし…。」 ギャグ将軍の発言に、Chain-情は驚きを隠せない。 「何を言う。ここに来てから、貴兄はしっかりとリーダーシップを発揮しているではないか。」 「そうですよ。Chain-情さんなら大丈夫です。」 「Chain-情殿の実力は、某も保証いたします!」 「フラグビルドさん、うっかり侍さん…。」 仲間からの励ましの声に、Chain-情は胸が熱くなるのを感じていた。 「わかりました、やります!」 「うむ、それでこそ余が力を貸すにふさわしい。主催者打倒が成功した暁には、貴兄を 新生クライシス帝国の県知事に任命してやろう。」 「謹んで辞退いたします。というか、帝国で県知事って!何ですかそれは!」 「没ネタ…いや、何でもない。軽いジョークと思ってくれ。」 「まったく…。頼みますよ…。」 その後、白熱した議論の末最終的にはくじ引きで班の編制が決められた。 Chain-情、フラグビルド、コロンビーヌ、シルベストリが旅館の防衛。 ギャグ将軍、焦ったドラえもん、孤高の黒き書き手、うっかり侍が仲間になってくれる 参加者の探索である。 ちなみにフラグビルドは本来ギャグ将軍の班だったのだが、「Chain-情と離れたくない」 とごねてうっかり侍と変わってもらっていた。 そして、次に行われたのは支給品のチェックと交換であった。 「ほう、この本はなかなか興味深い…。」 ギャグ将軍が興味を抱いたのは、Chain-情たちがネオンから回収した一冊の本だった。 「Chain-情、これを譲ってくれぬか?」 「ええ、かまいませんよ。俺が持っていても仕方ないし。」 「恩に着るぞ。しかし、ただでもらうのは気が引けるな。代わりに余のコーヒーセットを…。」 「お気持ちだけで結構です。」 「私はこの変化の杖が欲しいなあ。孤高ちゃん、もらっていい?」 「どうぞ。もう生首になるのはゴメンだしね。」 「ありがとう♪」 変化の杖を譲り受けたコロンビーヌは、嬉しそうにそれを振り回す。 「武器、武器、何かまともな武器は…。」 「よかったらこれを使うか?」 普通の武器を求める焦ったドラえもんに、シルベストリが六角形の金属板を差し出す。 「これ…。核鉄じゃないですか!いいんですか?」 「ああ。素手で戦う俺には必要ないと言わざるを得ない。」 「じゃあ、遠慮なくいただいちゃいます!」 何の武装錬金が発動するのかわからないことに一抹の不安を感じつつも、焦ったドラえもんは それを受け取る。 「それじゃあ早速…。武装錬金!」 『ぶるぁあああああ!!』 ……… 「なに、今の声。」 謎の声が聞こえたことに、唖然とする焦ったドラえもん。だがすぐに、それどころでは ないことに気づく。 「なんじゃこりゃあ!」 発動した武装錬金は、バルキリースカート。それ自体は当たり武器といえるだろう。 しかし、彼女が今着ているメイド服との相性が悪かった。 このメイド服はロングスカートのため、足が露出していない。しかしスカートという衣服 の構造上、その上からバルキリースカートが装備されるのも困難である。 その結果、素足に装着されたバルキリースカートのアームが、メイド服のスカートを たくし上げて外に出ているというセクシーなんだかシュールなんだかよくわからないこと になっていたのである。 「せっかくまともな武器が手に入ったと思ったのに…。ねえ、コロンビーヌ。 やっぱり私の服返してよ…。」 「駄目。」 焦ったドラえもんの再度の懇願を、コロンビーヌはやっぱり即座に却下した。 支給品の交換も終わり、ギャグ将軍の班は旅館を後にすることになった。 「それじゃあ頼みましたよ、ギャグ将軍。」 「任せろ。余を誰だと思っておる。」 Chain-情とギャグ将軍は、出発前にがっちりと握手を交わす。 「次の放送の前後には、一度戻ってくる。それまで昼飯でも作って待っているがいい!」 「おじさまー!お気を付けてー!」 自信に満ちた表情で離れていくギャグ将軍に、コロンビーヌが声を張り上げて語りかける。 やがて、旅立った四人は視界から消えていった。 「さて、それじゃあおじさまたちが帰ってくるまで、お茶でも飲んでのんびりしてましょうか。」 「そうはいかないと思いますよ、コロンビーヌさん。」 「あら、どうして?」 Chain-情の発言に、コロンビーヌは首をかしげる。 「施設に参加者が立てこもれば、そこをマーダーが襲撃してくるのはロワのお約束…。 だが、俺は犠牲を出すつもりもみすみす拠点を捨てるつもりもない!返り討ちにしてやりますよ…。」 そう言い放つと、Chain-情は自信ありげに笑った。 【朝】【G-8 旅館の前】 【新生クライシス帝国・Chain-情班】 【共通思考】 1:旅館の防衛。 2:ギャグ将軍班が戻ってくるのを待つ。 【静かなる ~Chain-情~@アニロワ1st】 【装備】:カードデッキ(龍騎)、ゴールド・エクスペリエンスのDISC@漫画ロワ、 仗助の学生服@漫画ロワ、合成された刀(名刀“電光丸”+ 妖刀かまいたち + はやぶさの剣)@ドラえもん+風来のシレン+DQ 【所持品】:支給品一式×2、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、CD『ザ・ビートルズ』、カエル×10 【状態】:健康。強い決意。 【思考・行動】 基本:殺し合いに反逆ゥ!そしてなるべく多くの仲間と生還し、死んだ書き手の分まで頑張る。 1:襲撃者に備えて警戒。 2:マーダーも出来れば殺したくないが、説得不可能な場合はやむを得ない。 ※容姿はスクライド(アニメ)の橘あすか。 ※元々着ていた服は、旅館内の適当な部屋で乾かしています。 ※フラグビルドの度重なるアタックに、少し心が動いています。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【装備】エルルゥのメイド服(ハルヒデザイン)@アニロワ1st、いちご柄のパンツ@ジャンプロワ 【所持品】支給品一式(まだ何か持っているかも)、コアドリル@アニロワ2nd 、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ、元々着ていた服 【状態】全身軽い火傷。 【思考・行動】 基本:フラグを立てて立てて立てまくる 1、静かなる ~Chain-情~と素敵なフラグを立てる 2、コロンビーヌは一応警戒。 3、うっかり侍に関しては、別行動になったのでひとまず保留。 ※外見は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。 ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。 ※水着着用で温泉に入ったため、火傷は回復していません。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】支給品一式、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、 焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:襲撃者に備えて警戒。 2:ギャグ将軍の帰りを待つ。 3:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 4:アルレッキーノとドットーレが死んだのは、少なからずショック。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【シルベストリ@漫画ロワ】 【装備】:覆面&マント@FFDQロワ 【道具】:白手ぬぐい 【所持品】:支給品一式 【状態】:健康。健康的な張りのある肉体 【思考・行動】 1:サ ー ビ ス シ ー ン 担 当 2:襲撃者に備えざるを得ない 3:ところで温泉にいたブリとタコは何だ? 【備考】 ※両目があります。金玉絶賛引き上げ中です ※覆面&マントを装備したことにより、外見が荒くれ仮面(FFDQロワ参照)になりました。 ※以下のものが気持ち良さそうに温泉で泳いでいます。  たいやき(Lv99コイキング)@ニコロワ、ブリ@アニロワ2nd、タコ@漫画ロワ  鯛焼き(THE FIRST@ライダーロワが焼いたもの。なぜか「およげ!たいやきくん」状態) ※温泉少女の支給品一式、モンスターボール@ニコロワが放置されています。 ※温泉に、僅かながら治癒効果が確認されました。  服を脱いでゆったり浸かっていれば、ゆっくりとですが傷が治癒します。  怪我などをしていなければ、ただの気持ちのいい温泉です。  また、ちゃんと裸にならなければ効力を発揮しません。湯船にバスタオルは持込禁止です。  効能表には何故か「空腹」「不妊症」とも書かれていますが、こちらの詳細は不明です。 【新生クライシス帝国・ギャグ将軍班】 【共通思考】 1:対主催の仲間を集める(首輪解除スキルを持つ者を優先) 2:第二回放送の頃には旅館に戻る。 ※どの方向に向かうかは、次の書き手さんにお任せします。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ 王者のマント@FFDQロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ みWiki@らき☆すた? ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:Chain-情の計画に協力。 2:ついでに飲み友達を集める。 3:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 4:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※シルベストリから、漫画ロワの知識を若干得ました。 ※今はChain-情に協力的ですが、ちょっとしたことで心変わりする可能性があります。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】支給品一式 。銀河ヒッチハイクガイド。咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ。他にまだあるかも。 【状態】とりあえず健康 【思考・行動】 1.ようやくシリアス展開…なのか? 2.また鯛焼きを買いに行きたい。 【備考】 ※ドラゴンごろし@アニロワ1stはきっちり回収しました。 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 ※核鉄(バルキリースカート)は主催者の改造(嫌がらせ)により、発動の度に  若本規夫ボイスが再生されます。セリフはランダムです。 【孤高の黒き書き手@ギャルゲロワ】 【装備:防弾繊維のメイド服@カオスロワ2nd】 【所持品:支給品一式(他ランダムアイテム2)】 【状態:開き直り】 【思考・行動】 基本行動方針:もうどうとでもなれ 1:とりあえずみんなに合わせよう 2:生首はもう勘弁 ※外見は「D.C.P.S. 」の朝倉音夢。 ※変化の杖の効果は解けました。 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【装備品】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【状態】:全身各所に刀傷。貧血は回復。 【思考・行動】 基本:打倒主催、乗った人間は斬り捨てる。 1:仲間たちを守る 2:無事に皆で帰る ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 ※各自の服は、すべてパロロワ衣服詰め合わせに含まれていたものです。 |127:[[第一回放送]]|投下順に読む|129:[[一種のカミングアウト]]| |127:[[第一回放送]]|時系列順に読む|129:[[一種のカミングアウト]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|静かなる ~Chain-情~|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|永遠のうっかり侍|[[]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|素晴らしきフラグビルド|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|焦ったドラえもん|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|ギャグ将軍|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|コロンビーヌ|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|孤高の黒き書き手|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|シルベストリ|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| ----
ここは旅館の一室。それまでお気楽ムードでくつろいでいた彼らも、さすがに放送を 聞かされたことで動揺を見せていた。 「アルレッキーノ、ドットーレ…。まさか、最古の四人がもう二人も欠けるなんて…。」 「スクライドの人にメリーゴーランドの人…。ボイドにネオン…。蝶ネクタイの人も…。」 「温泉少女…。」 「汚れなき愛、歩く頭脳戦…。くっ…。」 「まとめキング…鬱のエル…。巨星が墜ちたか…。」 同じロワの出身者や、このロワで出会った人物。散っていった人々のことを思い、 それぞれが胸の中にこみ上げてくるものを整理する。 そんな中、旅館の入り口の方から若い男の声が聞こえてきた。 「すいません、誰かいらっしゃいませんか?対主催のグループなんですが。」 時間は少しさかのぼる。 Chain-情、うっかり侍、フラグビルドの三人は、温泉まであと少しというところで放送を 聞くことになった。 「美形元帥さんが…。くそっ!あの人がいればアニロワ勢の柱になってくれたかも しれないのに…。」 悔しさに顔を歪めるChain-情。実際の所美形元帥はるるるのルイズとして参加しており、 とても彼が望むような働きが出来る状態ではなかったのだが、それをChain-情が知るはずもない。 「激動のトウカリョウ、ゲドー・ザ・マジシャン、書風連…。」 フラグビルドも、死んでいった同じロワ出身者の名前を口にする。しかし、彼女の場合は ショックを受けているという演技をしているに過ぎない。実際には、彼女にとってもう フラグを立てられない死者などどうでもいい。 「うあぁぁぁぁ!ギャルゲロワの同志が二人も…!おのれぇぇぇ!」 そして、一番取り乱していたのがうっかり侍であった。 「某が無力だったばかりに…!こうなれば、腹を切って天国の二人にわびを…!」 「わ~!やめてください、うっかり侍さん!」 とうとう切腹しようとしだすうっかり侍を、Chain-情は必死に止める。そんなどこかで 見たような光景を、フラグビルドは面白くなさそうに見つめている。 (あの人は私の獲物なのに…。やっぱりうっかり侍、そのうち殺す…。) それから数分後。一行は旅館の前に到達していた。 (死者の出ないロワなんてない…。それでも俺は、犠牲を最小限に食い止めたい…。 ここに、協力してくれる参加者がいればいいんだけど…。) そんな思いを胸に抱きながら、Chain-情は旅館の玄関をくぐる。そこに待っていたのは…。 マントを羽織ったいかにも悪役面なおじさん。ゴスロリ少女。半泣きの巨乳美女。 何故か全裸のマッチョマンと、その腕の中に抱きかかえられた少女の生首。 「え?何、この集団…。」 この程度で出鼻をくじかれるな、Chain-情。このロワには、彼ら以上の変人がごろごろいるぞ。 さらに数分後。ギャグ将軍たちはChain-情たちをさっきまで朝食を食べていた部屋に招き、 情報交換を行っていた。 「つまり貴兄たちは、対主催の仲間を募っていると…。そういうことだな?」 「ええ。ご協力いただけますか?」 ギャグ将軍に対し、Chain-情は真剣な表情で頼み込む。 「ふむ、どうしたものか…。」 「いいんじゃないかしら、おじさま。」 悩むギャグ将軍にそう告げたのは、コロンビーヌだ。 「マーダーよりも対主催の方が、おじさまの好きなギャグ展開がやりやすいのではなくて?」 「なるほど、言われてみればそうかもしれぬ。よかろう、貴兄に力を貸そうではないか。」 「ありがとうございます!」 ギャグ将軍から快諾を受け、Chain-情は深々と頭を下げる。 ちなみにこのロワではマーダーもガンガンギャグ展開をやっていたりするのだが、 それをギャグ将軍たちが知らなかったのはChain-情に取って幸運というほかない。 「さて、我が部下たちはどうする?余に付いてくることを無理強いはせんが…。」 「いつから部下になったのよ!まあ私は元からゲームに乗るつもりなんてなかったし…。 喜んで協力するわよ、Chain-情さん。」 真っ先にそう発言したのは、焦ったドラえもんだ。 「温泉少女を埋葬してくれた人たちだというのなら、協力せざるを得ない。」 続いて、シルベストリが協力を表明する。 「まあ、みんなが協力するなら…。というか、一人だけ反対してもフルボッコ確定だし。」 最後に、孤高の黒き書き手も協力を受け入れた。 「皆さん…。本当にありがとうございます!」 心からの感謝を込めて、頭を下げるChain-情。その瞬間、彼の体がぐらりと揺れる。 「Chain-情殿!」 「大丈夫ですか!?」 すかさずうっかり侍とフラグビルドが彼のそばに駆け寄り、その体を支える。 「ああ、大丈夫…。」 「無理しないでください。Chain-情さん、ずっと思い詰めてたから…。きっと心労が出て きたんですよ。」 「ならば、温泉にでも浸かってくるがいい。疲れも取れよう。」 Chain-情にそう勧めるのは、ギャグ将軍だ。 「いや、まだやることがありますし…。」 「無理をするな。やることがあるからこそ、疲れは取っておかねばならぬのではないか? この場は余に任せて、ゆっくり温泉で疲れを取ってくるがいい。」 「そこまでおっしゃるのなら…。では、好意に甘えさせてもらいます。」 おぼつかない足取りで、Chain-情は部屋を出て行く。彼が去ったあと、コロンビーヌは ギャグ将軍に尋ねた。 「おじさま、何故そこまで彼に温泉を勧めたの?」 「フフフ、わからぬかコロンビーヌよ。」 口元をゆがませながら、ギャグ将軍は答える。 「ギャグ展開のにおいがするからだ!」 「ふう…。」 温泉に身を浸し、Chain-情は肺の中の空気を吐き出す。熱い温泉に浸かっていると、 体中に出来たかすり傷がひりひりとした痛みを発生させる。 (あの子は…。こんな痛みじゃなかったんだろうなあ…。) Chain-情の脳裏に浮かぶのは、この温泉で出会った少女の顔。自分はあの少女を 守れなかった。見殺しにしたも同然だ。そんな自分が今更対主催として張り切ったところで、 罪滅ぼしになるのだろうか?温泉の心地よさとは裏腹に、Chain-情の思考はどこまでも 後ろ向きだった。 ガラリ そんな中、ふいに脱衣所と温泉を仕切る扉が開いた。 (ん?) 反射的に、音のした方に視線を向けるChain-情。彼が見たのは、バスタオルを巻いた フラグビルドの姿だった。 「ええ!?ふ、フラグビルドさん!?」 「すいません。Chain-情さんのことが心配で…。つい来ちゃいました。ご迷惑でしたか?」 「い、いや、迷惑っていうか…。」 慌てふためくChain-情の前で、フラグビルドはバスタオルを取り去る。そして彼女の、 一糸まとわぬ裸体があらわに…ならなかった。 「…スクール水着?」 「ええ、うっかり侍さんの支給品の中にあったので、お借りしてきました。」 そう、フラグビルドはスクール水着を着ていた。漫画ロワで支給品として登場した、 「泉こなたのスクール水着」である。 「うふふ、がっかりしましたか?」 「何言ってるんだよ、そんなわけないじゃないか…。」 そう言いながらも何となくばつが悪くなり、そっぽを向くChain-情。そんな彼のリアクションに 微笑を浮かべながら、フラグビルドも湯船に浸かる。 「いいお湯ですねえ…。」 「あー、そうですねー。」 「Chain-情さん、こっち見て話してください。」 「いやです。」 Chain-情はあさっての方向を向いたままだ。全裸ではないとはいえ、スクール水着もまた 全裸とは違った魅力を持つコスチュームだ。直視して変な反応でもしてしまえば、確実に 気まずくなる。 「わひゃん!」 そんな中、突如としてフラグビルドが素っ頓狂な声をあげる。 「なんだ!?」 さすがに無視できず、フラグビルドに視線を戻すChain-情。彼がそこで見たもの、それは 未成熟な少女の体にからみつく軟体動物の姿だった。 (お嬢ちゃん、かまってくれタコ~。) 「ああ…。タコさん、駄目ぇ…。そんなに締め付けないで…。」 (なぁぁぁぁ!!スク水美少女が触手プレイだと!?いや、厳密には触手じゃないけど…。 それにしたってこれは反則だろぉぉぉぉぉ!) Chain-情の鼻から、再び血が噴出する。温泉を赤く染めながら、Chain-情はお湯の中に 沈んでいった。 「ああ、えらい目にあった…。」 数十分後、Chain-情は脱衣所の前でフラグビルドが出てくるのを待っていた。元の服は まだ乾いていないので、再び学生服姿である。 (まあ、おかげで気分はだいぶ楽になったけど…。というか、とてもシリアスなことを 考えられる気分じゃない…。) そんなことを考えていると、脱衣所からフラグビルドが姿を現した。 「お待たせしました。」 「ああ…って、うおっ!」 Chain-情は、再び慌てふためく。フラグビルドは、今度はメイド服を身にまとっていたのである。 「それもうっかり侍さんの支給品?」 「はい。」 「なんか、ずいぶんマニアックな組み合わせだねえ…。」 「まあまあ。それより、早く皆さんの所に戻りましょう。ご・主・人・様?」 「グハァッ!」 &color(red){【静かなる ~Chain-情~@アニロワ 死亡】} &color(red){死因:萌え死に} 「いや、生きてるっつうの!かってに情けない死因で殺すな!」 「温泉から戻ると、そこは仮装パーティーだった。」 Chain-情は、大粒の汗を顔に浮かべながらつぶやいた。元の部屋に戻った彼を待っていたもの、 それは3人のメイドだった。目と同じ幅の涙を流している焦ったドラえもん。 頬を赤らめ恥ずかしそうにしているうっかり侍。そして二人の真ん中にいるのは、 さっきまで生首状態だった少女。いつの間にか体が生えてきたらしい。そして彼女たちの 横では、コロンビーヌが満足そうな表情で紅茶を飲んでいる。彼女自身は、元のゴスロリ 衣装から着替えていないようだ。 「ひどいよ、眠らせてる間に着替えさせるなんて…。元の服返してよ…。」 「駄目。そっちの方が似合ってるもの。」 焦ったドラえもんの懇願を、コロンビーヌは即座に却下。彼女の腕には、おなじみの 腕時計型麻酔銃がはまっている。どうやら彼女の支給品だったようだ。 「ほほう、漫画ロワというのもなかなか面白そうな世界だな。」 「非常に熱い世界だと言わざるを得ない。」 一方部屋の別の位置では、元々の装備品よりさらに豪華なマントを身にまとったギャグ将軍と、 覆面マントのマッチョマンが談笑していた。 (なに、この異次元空間…。俺、何か変なことした?つうか、メイド多すぎだろ。 どれだけメイド好きなんだよ、主催者…。) 現実を受け入れられないChain-情は、手当たり次第にその辺のものをゴールド・ エクスペリエンスで殴り、カエルを大量生産する。別に、その行動に意味はない。 ただの現実逃避だ。 「Chain-情さん…。戻ってきてください…。」 傍らにいたフラグビルドがつぶやく。フラグ立て以前に、人間として見ているのが辛い。 「おお、Chain-情!帰ってきていたか!」 そんな様子など気にかけることなく、ギャグ将軍は二人に声をかける。 「ちょうど今、みんなで今後について話し合っていたところだ。」 「嘘付けー!!思いっきり遊んでただろ!いや、温泉入ってた俺が言うのも何だけど! 放送直後だぞ!少しは落ち込むとかしろよ、あんたら!」 いらだちを、すべて吐き出すChain-情。ギャグ将軍はすべてを受け止めた上で、 微笑を浮かべながらChain-情に言う。 「我々とて、死者が出たことに悲しみを感じないわけではない。だが、いつまでも 悲しんでいてもなにも生まれん。ならば今は悲しみを一時胸にしまい、明るく笑って前を 見るべきではないのか?」 「………!」 Chain-情は、言い返す言葉が見つからなかった。威厳は多少あるがアホなおっさんだと 思っていたギャグ将軍にまともなことを言われ、反論できなくなっていたのである。 もっともギャグ将軍の言葉は、なんの策も練っていなかったことについては言い訳にも 何にもなっていないのだが…。 「さあ、皆の衆、お楽しみの時間は終わりだ!そろそろまじめな話に移るぞ!」 「さて、Chain-情よ。主催者打倒のため、まずはどう動く?」 「最重要事項は、当然首輪の解除でしょう。これをやらずして対主催などあり得ませんから。」 ギャグ将軍の問いに、Chain-情はきっぱりと答える。 「とりあえず、この中に首輪を解除できそうな人は…いませんね。」 その言葉に、一同は揃って頷いた。 「まあ、これだけむちゃくちゃな顔ぶれが集まっているなら、参加者の中に一人ぐらい 首輪解除のスキルを持った人がいるでしょう。その人を捜し出して、仲間に加えたいところです。」 「至極まっとうな主張だな。まっとうすぎて面白味に欠けるが。」 「元々俺は頭脳派じゃありませんからね。」 ギャグ将軍の言葉に、Chain-情は苦笑を浮かべる。 「それはそうと、メンバーの配分はどうする?せっかくこれだけの人数がいるのだ、 ごちゃごちゃ全員まとまって行動する必要もなかろう。」 「ええ、どのみち序盤での大集団結成は、あまり縁起がよくないですからね。」 ロワでは対主催が大量に集まったところで、その先に待っているのはトラブルで散り散り になるか、何人か死者を出すかしかない。なぜなら、あまり人数が多いと書くのが大変だからだ。 「せっかくこの旅館という、拠点に出来る建物があるんです。ここを防衛する班と、 外に出て仲間を捜す班に分かれたいと思うんですが…。」 「なるほどな。いいだろう、片方のリーダーは余が引き受けよう。もう片方は任せたぞ、 Chain-情。」 「え?俺ですか?けど、さっきも言ったように俺は頭脳派じゃないし…。」 ギャグ将軍の発言に、Chain-情は驚きを隠せない。 「何を言う。ここに来てから、貴兄はしっかりとリーダーシップを発揮しているではないか。」 「そうですよ。Chain-情さんなら大丈夫です。」 「Chain-情殿の実力は、某も保証いたします!」 「フラグビルドさん、うっかり侍さん…。」 仲間からの励ましの声に、Chain-情は胸が熱くなるのを感じていた。 「わかりました、やります!」 「うむ、それでこそ余が力を貸すにふさわしい。主催者打倒が成功した暁には、貴兄を 新生クライシス帝国の県知事に任命してやろう。」 「謹んで辞退いたします。というか、帝国で県知事って!何ですかそれは!」 「没ネタ…いや、何でもない。軽いジョークと思ってくれ。」 「まったく…。頼みますよ…。」 その後、白熱した議論の末最終的にはくじ引きで班の編制が決められた。 Chain-情、フラグビルド、コロンビーヌ、シルベストリが旅館の防衛。 ギャグ将軍、焦ったドラえもん、孤高の黒き書き手、うっかり侍が仲間になってくれる 参加者の探索である。 ちなみにフラグビルドは本来ギャグ将軍の班だったのだが、「Chain-情と離れたくない」 とごねてうっかり侍と変わってもらっていた。 そして、次に行われたのは支給品のチェックと交換であった。 「ほう、この本はなかなか興味深い…。」 ギャグ将軍が興味を抱いたのは、Chain-情たちがネオンから回収した一冊の本だった。 「Chain-情、これを譲ってくれぬか?」 「ええ、かまいませんよ。俺が持っていても仕方ないし。」 「恩に着るぞ。しかし、ただでもらうのは気が引けるな。代わりに余のコーヒーセットを…。」 「お気持ちだけで結構です。」 「私はこの変化の杖が欲しいなあ。孤高ちゃん、もらっていい?」 「どうぞ。もう生首になるのはゴメンだしね。」 「ありがとう♪」 変化の杖を譲り受けたコロンビーヌは、嬉しそうにそれを振り回す。 「武器、武器、何かまともな武器は…。」 「よかったらこれを使うか?」 普通の武器を求める焦ったドラえもんに、シルベストリが六角形の金属板を差し出す。 「これ…。核鉄じゃないですか!いいんですか?」 「ああ。素手で戦う俺には必要ないと言わざるを得ない。」 「じゃあ、遠慮なくいただいちゃいます!」 何の武装錬金が発動するのかわからないことに一抹の不安を感じつつも、焦ったドラえもんは それを受け取る。 「それじゃあ早速…。武装錬金!」 『ぶるぁあああああ!!』 ……… 「なに、今の声。」 謎の声が聞こえたことに、唖然とする焦ったドラえもん。だがすぐに、それどころでは ないことに気づく。 「なんじゃこりゃあ!」 発動した武装錬金は、バルキリースカート。それ自体は当たり武器といえるだろう。 しかし、彼女が今着ているメイド服との相性が悪かった。 このメイド服はロングスカートのため、足が露出していない。しかしスカートという衣服 の構造上、その上からバルキリースカートが装備されるのも困難である。 その結果、素足に装着されたバルキリースカートのアームが、メイド服のスカートを たくし上げて外に出ているというセクシーなんだかシュールなんだかよくわからないこと になっていたのである。 「せっかくまともな武器が手に入ったと思ったのに…。ねえ、コロンビーヌ。 やっぱり私の服返してよ…。」 「駄目。」 焦ったドラえもんの再度の懇願を、コロンビーヌはやっぱり即座に却下した。 支給品の交換も終わり、ギャグ将軍の班は旅館を後にすることになった。 「それじゃあ頼みましたよ、ギャグ将軍。」 「任せろ。余を誰だと思っておる。」 Chain-情とギャグ将軍は、出発前にがっちりと握手を交わす。 「次の放送の前後には、一度戻ってくる。それまで昼飯でも作って待っているがいい!」 「おじさまー!お気を付けてー!」 自信に満ちた表情で離れていくギャグ将軍に、コロンビーヌが声を張り上げて語りかける。 やがて、旅立った四人は視界から消えていった。 「さて、それじゃあおじさまたちが帰ってくるまで、お茶でも飲んでのんびりしてましょうか。」 「そうはいかないと思いますよ、コロンビーヌさん。」 「あら、どうして?」 Chain-情の発言に、コロンビーヌは首をかしげる。 「施設に参加者が立てこもれば、そこをマーダーが襲撃してくるのはロワのお約束…。 だが、俺は犠牲を出すつもりもみすみす拠点を捨てるつもりもない!返り討ちにしてやりますよ…。」 そう言い放つと、Chain-情は自信ありげに笑った。 【朝】【G-8 旅館の前】 【新生クライシス帝国・Chain-情班】 【共通思考】 1:旅館の防衛。 2:ギャグ将軍班が戻ってくるのを待つ。 【静かなる ~Chain-情~@アニロワ1st】 【装備】:カードデッキ(龍騎)、ゴールド・エクスペリエンスのDISC@漫画ロワ、 仗助の学生服@漫画ロワ、合成された刀(名刀“電光丸”+ 妖刀かまいたち + はやぶさの剣)@ドラえもん+風来のシレン+DQ 【所持品】:支給品一式×2、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、CD『ザ・ビートルズ』、カエル×10 【状態】:健康。強い決意。 【思考・行動】 基本:殺し合いに反逆ゥ!そしてなるべく多くの仲間と生還し、死んだ書き手の分まで頑張る。 1:襲撃者に備えて警戒。 2:マーダーも出来れば殺したくないが、説得不可能な場合はやむを得ない。 ※容姿はスクライド(アニメ)の橘あすか。 ※元々着ていた服は、旅館内の適当な部屋で乾かしています。 ※フラグビルドの度重なるアタックに、少し心が動いています。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【装備】エルルゥのメイド服(ハルヒデザイン)@アニロワ1st、いちご柄のパンツ@ジャンプロワ 【所持品】支給品一式(まだ何か持っているかも)、コアドリル@アニロワ2nd 、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ、元々着ていた服 【状態】全身軽い火傷。 【思考・行動】 基本:フラグを立てて立てて立てまくる 1、静かなる ~Chain-情~と素敵なフラグを立てる 2、コロンビーヌは一応警戒。 3、うっかり侍に関しては、別行動になったのでひとまず保留。 ※外見は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。 ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。 ※水着着用で温泉に入ったため、火傷は回復していません。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ 【道具】支給品一式、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×4 、変化の杖、 焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:襲撃者に備えて警戒。 2:ギャグ将軍の帰りを待つ。 3:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 4:アルレッキーノとドットーレが死んだのは、少なからずショック。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に紅茶を入れてあげたいそうです。 【シルベストリ@漫画ロワ】 【装備】:覆面&マント@FFDQロワ 【道具】:白手ぬぐい 【所持品】:支給品一式 【状態】:健康。健康的な張りのある肉体 【思考・行動】 1:サ ー ビ ス シ ー ン 担 当 2:襲撃者に備えざるを得ない 3:ところで温泉にいたブリとタコは何だ? 【備考】 ※両目があります。金玉絶賛引き上げ中です ※覆面&マントを装備したことにより、外見が荒くれ仮面(FFDQロワ参照)になりました。 ※以下のものが気持ち良さそうに温泉で泳いでいます。  たいやき(Lv99コイキング)@ニコロワ、ブリ@アニロワ2nd、タコ@漫画ロワ  鯛焼き(THE FIRST@ライダーロワが焼いたもの。なぜか「およげ!たいやきくん」状態) ※温泉少女の支給品一式、モンスターボール@ニコロワが放置されています。 ※温泉に、僅かながら治癒効果が確認されました。  服を脱いでゆったり浸かっていれば、ゆっくりとですが傷が治癒します。  怪我などをしていなければ、ただの気持ちのいい温泉です。  また、ちゃんと裸にならなければ効力を発揮しません。湯船にバスタオルは持込禁止です。  効能表には何故か「空腹」「不妊症」とも書かれていますが、こちらの詳細は不明です。 【新生クライシス帝国・ギャグ将軍班】 【共通思考】 1:対主催の仲間を集める(首輪解除スキルを持つ者を優先) 2:第二回放送の頃には旅館に戻る。 ※どの方向に向かうかは、次の書き手さんにお任せします。 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康。 【装備】杖@ライダーロワ 王者のマント@FFDQロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ みWiki@らき☆すた? ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:Chain-情の計画に協力。 2:ついでに飲み友達を集める。 3:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。 4:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※シルベストリから、漫画ロワの知識を若干得ました。 ※今はChain-情に協力的ですが、ちょっとしたことで心変わりする可能性があります。 【焦ったドラえもん@漫画ロワ】 【装備】ドラゴンごろし@アニロワ1st 、核鉄(バルキリースカート)@漫画ロワ、朝比奈みくるのメイド服@アニロワ1st 【道具】支給品一式 。銀河ヒッチハイクガイド。咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ。他にまだあるかも。 【状態】とりあえず健康 【思考・行動】 1.ようやくシリアス展開…なのか? 2.また鯛焼きを買いに行きたい。 【備考】 ※ドラゴンごろし@アニロワ1stはきっちり回収しました。 ※銀河ヒッチハイクガイドには、全書き手のトリップや代表作も含め、  参加者が知りたいことは何でも記載されています。  ただし容量の都合で、かなり記述が切り詰められている場合があります。 ※核鉄(バルキリースカート)は主催者の改造(嫌がらせ)により、発動の度に  若本規夫ボイスが再生されます。セリフはランダムです。 【孤高の黒き書き手@ギャルゲロワ】 【装備:防弾繊維のメイド服@カオスロワ2nd】 【所持品:支給品一式(他ランダムアイテム2)】 【状態:開き直り】 【思考・行動】 基本行動方針:もうどうとでもなれ 1:とりあえずみんなに合わせよう 2:生首はもう勘弁 ※外見は「D.C.P.S. 」の朝倉音夢。 ※変化の杖の効果は解けました。 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【装備品】:斬鉄剣@ルパン三世、ティアナのメイド服@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【状態】:全身各所に刀傷。貧血は回復。 【思考・行動】 基本:打倒主催、乗った人間は斬り捨てる。 1:仲間たちを守る 2:無事に皆で帰る ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 ※各自の服は、すべてパロロワ衣服詰め合わせに含まれていたものです。 |127:[[第一回放送]]|投下順に読む|129:[[一種のカミングアウト]]| |127:[[第一回放送]]|時系列順に読む|129:[[一種のカミングアウト]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|永遠のうっかり侍|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|焦ったドラえもん|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|ギャグ将軍|[[]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|孤高の黒き書き手|[[]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|静かなる ~Chain-情~|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |114:[[レクイエムは静かに奏でられる]]|素晴らしきフラグビルド|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|コロンビーヌ|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| |092:[[交錯していく雄と雌~旅館で朝食を~]]|シルベストリ|138:[[罪と罰~全てはフラグ・ビルドのために~]]| ----

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