人気のない森の中にその書き手はいた。 ここは中央部から離れたC-8の森の中。 鬱蒼と茂った森ゆえに、太陽があるにもかかわらず暗い森を形作っている。 そのような森だから静かな所かと言われれば、実はそうでもない。 さまざまな音がここには響いている。 木の幹を打つ音。 落ちてくる葉を叩く音。 大地を蹴る音。 腕を振るう音。 その者が発する魂の音。 それらの音が融合し、独特のハーモニーを奏でている。 この者の名は「熱血王子」 漫画ロワの書き手の一人である。 彼がここで黙々と腕を振るうのには、それ相応の訳があった。 サラマンダーからの脱却を決意した王子だったが、ふと自分の能力に関して疑問を持った。 自分の力である『破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)』は果たしてこのロワで如何ほどのものなのかと。 確かに自分は手首を刈り取る手首マーダーをこころざしてここまで行動してきた。 しかし、その成果はどうだ! 未だに奪った命は0だ! 理由は薄々感じていた。 『破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)』が有効な技とはいえ、言ってみれば相手の手首をはねるだけの技。 それでは出血多量しか死因は望めまい。 これではだめだ。自分の復讐は果たせない。 今のままではだめだ……もっと強く……更なる高みへ昇らなければ―― そう思い立って今に至る。 今の彼の行為を表すとしたら「修行」や「特訓」という言葉が当てはまるだろう。 古来より自分の限界を打ち破るには「修行」や「特訓」と相場が決まっている…………のかどうかは知らないが、 彼がそれで新たな境地を開いたなら、その時が彼が真のマーダーとして新生する時であろう。 そして――――ついにその時がきた。 ウルトラマンメビウスのヒビノ=ミライのような姿をした熱血王子が『ウルトラリング(書き手ロワ特別バージョン)』を合わせると、 その姿は銀目銀髪の高町なのはの顔に、ウルトラマンレオの体、声は赤木しげるというカオスなものとなる。 彼の足元には二人の死体があった。 それはA-8からわざわざ運んできたアルレッキーノと欝のエルだったもの。 もちろん王子はこの死体が誰なのかは知らないが、最後の仕上げに必要なものだった。 そして既にアルレッキーノの方はどういう訳か、見るも無残な姿へと変貌していた。 王子は欝のエルの死体を天高く放り投げると、構えを取った。 「《破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)》ブラストモード……」 その言葉を紡いだ瞬間、彼の手の中の『破棄すべき全ての手』が禍々しい光を放ち始めた。 その光に辺りの空気も毒されているようだ。 「……全力全壊……《破棄すべき全ての首(ネック・ブレイカー)》ーーーッ!!!!」 その言葉と共に王子の手によって7つの斬撃が同時に放たれ、欝のエルへと突き刺さる。 下から……両足首……両手首……両乳首……そして首。 合計7箇所に同時に放たれる高速無比の斬撃。 それが熱血王子が編み出した新たな牙『破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)』のブラストモード―― ――『破棄すべき全ての首(ネック・ブレイカー)』 欝のエルの死体はアルレッキーノのものと同じように見るも無残な姿になった。 「そう、手首だけじゃ足りないね……首と名のつくものは全て――ッ!? ……乱発は控えた方がいいかぁ、まさしく最後の切り札か。 少し休んだら、活動再開だ」 熱血大路は変身を解くと、しばらく休憩する事にした。 復讐はその後だ。 【午前】【C-8】 【熱血王子@漫画ロワ】 【状態】:疲労(中)、全身に軽い打撲、顔面に小ダメージ、変身解除 【装備】:『破棄すべき全ての手』(ブラストモード『破棄すべき全ての首(ネック・ブレイカー)取得)、ウルトラリング 【所持品】:支給品一式 【思考・行動】 基本:手首と言わず全ての首を狩り尽くし、復讐を果す。 1:脱・サラマンダー。相手は誰でもいいので見敵必殺。 2:666とネコミミストと会ったら今度こそ手首そして全ての首を狩る。 3:逃げていった最速の人達をもう一度見つけ出し、手首そして全ての首を狩る ※変身後の姿は銀目銀髪の高町なのはの顔に、ウルトラマンレオの体、声は赤木しげるです。 ※変身前は、ウルトラマンメビウスのヒビノ=ミライの様な容姿です。 ※第一回放送の前半を聞き逃しました。 ※【『破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)』@漫画ロワ&誤爆スレ】 一話で二人の人間の手首をはねた逸話に由来する宝具。 真名を解放しながらの攻撃は、全て手首を斬り飛ばす一撃となる。 ちなみに外見はfateのルルブレ。存在は誤爆スレと漫画ロワ毒吐きを見て勝手に作った。 ブラスターモード『破棄すべき全ての首(ネック・ブレイカー)について: このモードは『破棄すべき全ての手(リスト・ブレイカー)』の強化版。 真名を解放しながらの攻撃は、相手の首と名のつく場所、つまり両足首・両手首・両乳首・首の合計7箇所に高速無比の斬撃を同時に繰り出す。乱発す ると身体がもたないので、最後の切り札的な位置づけです。 ※【『ウルトラリング(書き手ロワ特別バージョン)』】 透明な麻雀牌がついた指輪と、レイジングハートがついた指輪の二つで一つ。 この二つを合わせる事により、戦闘形態へと変身を遂げる。 |189:[[愛だよ、愛]]|投下順に読む|191:[[Sa・Ga/Drastic our soul]]| |169:[[さあ、立ち上がれ]]|時系列順に読む|191:[[Sa・Ga/Drastic our soul]]| |163:[[混ぜるな自然]]|熱血王子|192:[[さよなら誤解先生]]| ----
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