校内を探索する仮面ライダー書き手。 まとめキングを探さなくてはならないが、そのために高いところへと一旦登ろうと考えたのである。 ライダーロワは完結している。ゆえにまとめキングが死んだところで、ライダーロワに支障などはない。 だが、仮面ライダー書き手にとってまとめキングはそんな存在ではない。 全てを懸けて守るべき存在。草加雅人となった自分のように、彼に関連する何者かと化しているのだろう。 それでも、彼の性別が何であれ、己の愛をかけて守る存在だ。 ただ、それだけでいいと校内を進むと、人の声が聞こえてきた。 眉を顰め、耳を向けると小さな喘ぎ声が保健室から聞こえてくる。 お盛んなことだとあきれ果て、ついでに人数を減らせるいいチャンスだと考えて仮面ライダー書き手は進む。 「ん……あ……。カ……、君は本当に我慢が…………」 声が小さくて聞こえづらい。中の様子を探るためにも、ドアの隙間から覗こうとする。 「ああ、カズキ。君は…………本当に、大きく……太くて、硬くて、暴れっぱなしなんだな…………」 その台詞を聞いた瞬間、仮面ライダー書き手は腰にベルトを巻きながら、カイザフォンに変身コードを打つ。 瞬間、壁が破壊され、仮面ライダー書き手が存在していた空間が吹き飛ばされた。 「おや、今のでイってしまったと思ったのだが。まあ、いい。 君もカズキと一緒に混ざるか? 私は10Pまでのプレイに対応可能だぞ、フフフ…………」 「痴女が……キサマだったとはな、エロ師匠!!」 『9・1・3・ENTER』 『Standing By』 待機音を鳴らすカイザフォンを右腕に握り締め、左肩まで持ち上げる。 そのままベルトへとカイザフォンをセットした。 「変身」 『Complete』 姿を仮面ライダーカイザへと変えた、仮面ライダー書き手はエロ師匠へと対峙する。 対して、エロ師匠は頭に疑問符をかしげていた。 「私は君のような書き手には見覚えはない。しかし、その声はどこかで……ああ! 我が漫画ロワのしたらば管理人、◆WXWUmT8KJE氏ではないか。君の描く斗貴子はエロくてよかった。 なるほど、ドットーレの着ぐるみの下の素顔はそれか。なかなかハンサム顔じゃないか」 「それはそっちの俺だろ。今の俺はライダーロワのしたらば管理人であり、地図製作者であり、書き手である男だ」 「それで漫画ロワのしたらば管理人、書き手やっているんだから、なかなか精力的だな、彼は。なあ、カズキ。 きっと精も濃くてしつこそうだ。腕が鳴る」 ぺろりと上唇を舐めながらエロ師匠はセクハラ発言をする。 仮面ライダー書き手は気にも留めず、十字架のような柄の剣に黄金の刀身を生やし構える。 そういうキャラだというのは、漫画ロワで斗貴子をリレーした彼が一番よく知っている。 彼の変身した姿に、エロ師匠は悦に入った表情になる。 「太さや大きさはカズキに及ばないが、なかなか硬そうな物を持っているな。 私も君に応えねばな」 そういったエロ師匠はデイバックよりアイテムを取り出した。 それを目撃した瞬間、仮面ライダー書き手は息を呑む。 「ふむ、少しビクッとしたな、仮面ライダー書き手。カズキの感じたリアクションにそっくりだ。 ネクストコナンズヒント『蝶ネクタイ』に与えられたこのカードデッキ、使わせてもらうぞ」 エロ師匠は校舎の窓ガラスにカードデッキをかざし、銀のベルトにはめる。 「変……ンア……身……ンギモッヂイイ」 なぜか、喘ぎながら。黒衣の戦士に身を変えて、緑の強化スーツに銀の鎧を着込んだ雄牛の戦士と化す。。 仮面ライダーゾルダInエロ師匠。仮面ライダー書き手の前に、ただいま参上した。 「てか、キャラに合っていないんじゃないかな?」 誰に突っ込んだか分からない、仮面ライダー書き手の声が校舎に響いた。 「なかなか射精する側というのは気持ちいいものだな! カズキ!!」 ハッピートリガーよろしく、銃弾を放ち続けるエロ師匠がハイになって叫ぶ。 その様子を忌々しそうに見つめながら、仮面ライダー書き手は応戦するべくカイザブレイガンをガンモードに変形させる。 剣より刃が掻き消え、銃口をエロ師匠へと仮面ライダー書き手は構える。 引き金を引くと、エロ師匠の持つ銃型バイザー、マグナバイザーと違い実弾ではなくエネルギー弾を発射させる。 正確無比な射撃は、銃の扱いに慣れていないエロ師匠を撃ちぬく。 「んぁ……熱い…………」 エロ師匠の喘ぎ声を無視して、仮面ライダー書き手は突き進む。 ゾルダの欠点は、接近戦が苦手という部分だ。 一気に間合いを詰める仮面ライダー書き手に、エロ師匠が変わらず笑い声を上げる。 「フフ……なかなか激しいな。私も負けていられない!! なあ、カズキ! 武装錬金!!」 叫ぶ彼女の手に、白い槍が顕在する。ヤバイ。仮面ライダー書き手は急ブレーキをかけて、地面に伏せる。 「臓物をブチ撒けろ!!」 山吹色のエネルギーを纏った槍を持って、突進してくるエロ師匠。 仮面ライダー書き手の身体を掠め、壁に叩きつけられた。 「ちょっときつか……なに!!」 槍のエネルギーを収め、振り返ろうとしたエロ師匠の身体が動かない。 己の身体を見つめると、光に拘束されている。 「ちょっと……手間取ったけど、変身を上手く扱えるのは俺のほうのようだな」 ゆらりと仮面ライダー書き手は黄金の刀身を復活させたカイザブレイガンを逆手に構える。 そのまま光の矢となって、エロ師匠に迫った。 「フフ……死ぬかと思ったぞ」 「フン」 仮面ライダー書き手はまだゾルダに変身しているエロ師匠を前にイラついていた。 攻撃が届く瞬間、エロ師匠はサンライトハートのエネルギーの刃を増大させ、無理矢理身体を移動したのだ。 必殺の一撃を躱され、仮面ライダー書き手は乱暴に剣を引き抜いて構える。 しかし、エロ師匠は待ったをかけるように右手を突き出した。 「なかなかのスパンキングだ。仮面ライダー書き手、私と組まないか?」 「お前とだと……?」 「そうだ、君は殺し合いに乗っているが、一回の戦闘でこうも消耗しては優勝を狙えまい。 何より、君の描くかがみや斗貴子はエロくてよかった。殺すには惜しい」 「そういう台詞は、優勢な方が言うものだ」 「まあ、そういってくれるな。今なら私と一晩過ごせる権利つきだぞ」 「いらない。まあ、いいだろ。ただし、まとめキングだけには手を出すな。 あの人は、俺が守る」 その台詞を聞いて、エロ師匠はゾルダの仮面の下で目をぱちくりさせる。 瞬間、エロ師匠の変身が解けた。 「おや、十分経ってしまったか」 「十分? 俺はまだ変身できているが」 「正確には九分五十五秒だな」 「……龍騎の設定には、ミラーワールドでその時間しか活動できない。 ここはミラーワールドとでも言うのか? ばかばかしい」 「なるほど。ところで、君が奉仕マーダーとして参加するとは意外だな。 そんなにいい女なのか? まとめキングとやらは」 「さあな。ライダーロワの男女比率から考えれば、女である可能性は低い」 「! 聞いたか、カズキ!! 彼は堂々と同性愛者である事を告白した!」 「いっていろ。だが、どちらにしろあの人は守る価値はある。俺の話を上手くリレーしたあの人にはな!!」 「ふむ、バイセクシャルか。良かった、私の相手が出来ないでは、組むメリットがないからな」 エロ師匠の呟きを無視して、仮面ライダー書き手は変身を解いて踵を返す。 ここで無駄に時間を過ごして、まとめキングを危険に晒したくないからだ。 「ところで仮面ライダー書き手」 「何だ?」 「や ら な い か ?」 「断る」 「噂に聞くレイパーライダーの外見をしているのに?」 「…………なんで知っている」 「私のエロ知識に底はない。そこで裸エプロンになってやるから、来い」 もう、こいつ置いていこうか。 仮面ライダー書き手はチーム組む相手を選ぶべきだったと後悔した。 【深夜】【E-5 学校・保健室前】 【エロ師匠@漫画ロワ】 【装備:サンライトハート(後期型)@武装練金 カードデッキ(ゾルダ)@ライダーロワ】 【所持品:支給品一式×2、マジックペン@文房具、不明支給品×2人分】 【状態:健康、お肌ツヤツヤ、パワーアップ?】 【思考・行動】 1:仮面ライダー書き手、や ら な い か ? 2:エロスを楽しむ。ほどほどになんてしない。エロスでどんどんパワーアップ! 3:この殺し合いの舞台を利用して、LSのボマーを倒す。できれば自分の手で倒す。 4:そのための戦力強化を図る。主に、同盟相手の模索&他人の支給品強奪で 5:バイセクシャルとはスペック高いぞ、仮面ライダー書き手!! ※外見と声は銀髪銀眼の津村斗貴子(エロ度200%増)です。無駄にエロいです。何でもエロくします。 ※サンライトハート(後期型)は支給品ではなく自前です。核鉄として心臓の代わりも兼ねています。 ※エロスで本当にパワーアップできるのかどうかは不明です。強くなった気がするだけなのかもしれません。 ※カードデッキだけはなぜか九分五十五秒しか変身できません。 【仮面ライダー書き手@ライダーロワ】 【状態】健康 【装備】カイザギア@ライダーロワ 【道具】 【所持品】支給品一式(未確認) 【思考・行動】 基本:まとめキングこと◆vHOqGgdf1Uを優勝させる。 1:まとめキングを探し、守る。 2:俺を好きにならない奴は殺す。 3:駄目だ、こいつ(エロ師匠)。早く何とかしないと。 ※外見や声は草加雅人です。