英雄伝説6空の軌跡エロパロSS
『オリビエのエステル寝取っちゃえ大作戦2』
1
翌日の朝、ホテルのロビーで他の三人と合流した時、オリビエはエステルの様子をそれとなく眺めてみたが、ツインテールの少女はいつもと変わらない立ち振る舞いで、昨夜の影響があるような印象はまったく受けなかった。ヨシュアも別段変わった気配はない。
四人は話し合い、試合は午後からだから、午前中のうちに少しでも力をつけるために地下水道で魔物退治でもしようかとエステルが提案したが、ジンやヨシュアは難色を示した。
「本番当日になって焦ったように何かしても仕方ない。かえって疲れて試合に支障が出るだけだ」
「でも、一昨日ジンさん王都の外でやってなかった?」
エステルがそう訊くと、
「ああ、ありゃ単に身体をほぐしてただけさ。別に鍛えてたわけじゃない」
という答えが平然と返ってきた。
「エステル……キミってもしかして、一夜漬けで何とかしようってゆータイプ?」
オリビエがそうつっこむと、ヨシュアがプッと吹きだした。
エステルは一瞬、オリビエを大きく瞠(みは)った目で見つめると、
「えっ──ち、違うわよッ! あたしはただ、ジンさん以外は大会に備えてなかったから、せめてそのぐらいはと思っただけで──!」
と、ブンブンと大仰に両手と頭を振り、見るから焦ったように否定した。
「でも確かに、一夜漬けで筆記テストを乗り切ろうとしたことは何度もあったよね。学校でも遊撃士見習いの時も……」
「ヨ、ヨシュアッ!?」
焦りまくったエステルの様子に、どっと笑う男たち。
「ああ、みんなして!? あたしはただ──あーもう! いいわよ!
……はあ~……」
諦念したように大きなため息をつくエステルであった。
結局、午前中は試合に備えて心身を休め鋭気を養うことになった。
昼にまたここに集合することで、ジンは街へぶらぶらしに出かけた。ヨシュアはこの機会に都の本屋を一度覗いてみたいという。
「オリビエはどうするの?」
エステルがそう訊いてきた。
「そうだねえ……ボクも優雅に読書でも……と言いたいところだが、まあテキトーに過ごすよ。キミはヨシュアと一緒に行くのかい?」
「ううん。あたしは天井まである本棚にギッシリ並べられた本なんか見てると、頭がクラクラしてきちゃうのよね」
「エステルはもっと活字に慣れないとダメだよ。それでなくとも筆記テストに弱いんだし」
ヨシュアがそう言うと、エステルはぐっと詰まり、困った表情になった。
「も、もう遊撃士にはなれたんだから、筆記試験する必要なんてないじゃん!」
「アハハハ。でも、遊撃士は色々な仕事をするんだから、色々な知識が書かれてある本を読むのはためになると思うよ。……じゃあ、僕も出かけてきます。また後で」
二人にそう言って、ヨシュアもホテルを出て行った。
ロビーに残ったのはオリビエとエステルだけになった。
「ためになるってさ。ついてかなくていいのかい? せっかく二人きりでデートできるチャンスなのに」
「……二人きりなんて、いつもそうだから……チャンスでも何でもないわ」
「……なるほどね。じゃあ、エステルは何して過ごすんだい?」
「ウ、ウン……」
エステルはなぜか言葉を濁して、逆に訊いてきた。
「オリビエは……部屋に戻るの?」
「ああ、これといってやることもないしね。試合前にお酒を飲むのも何だし、かと言って無聊を慰める楽器も今は手元になし……せいぜいゆっくりしているさ」
「そ、そうなんだ……」
エステルは顔をあさっての方へ向けて何気ない風に後ろで手を組んでぶらぶらさせながら、つま先で床にのの字を描きはじめた。
「あ、あのさ……」
「ん……?」
「もし……オリビエが付き合ってくれるなら……その……また……」
心なしか、エステルの首すじに赤みがさしてきたように見えた。
オリビエの顔に柔和そうな笑みが広がってゆく。
「特訓……かい?」
顔を背けたまま、恥ずかしそうに頷くエステル。
「……う、うん……」
「ボクは別にいいけど……キミの身体の方は問題ないのかな」
「……うん、大丈夫。まだちょっとアソコが疼いてるけど、一晩寝て朝もゆっくりお風呂に入ったら、だいぶ良くなったわ」
「それは良かった」
口調はなんでもなかったが、内心、オリビエはエステルの回復力に舌を巻いた。
(昨夜あれだけベッドで乱れたのに、これが十代の若さってやつか……)
あるいは、オリビエの想像以上に体力が備わっているのかもしれない。
ともかくも、一つ言えることは──
心配は杞憂に終わったということだった。
オリビエの心の中で昏い悦びが湧き上がる。
実のところ、エステルがあの「特訓」をまた受けようとする確率は五分五分、いや、それ以下だろうと踏んでいた。
確かに上手く籠絡できた。しかし、まったく性的な知識に乏しいといっても、一人の娘として普通に育っていれば、やったことが何であるかぐらい、よくよく考えればおぼろげにでも分かりそうなものだ。時間が経って快楽の縛鎖が緩むことにより、平静の判断力を取り戻す可能性は十分に考えられた。
物事は都合良くいかないのが現実だ。最悪、ヨシュアと決闘、いや死闘になるかもしれない、とまで想定していた。
だが……どうであろうこれは。
エステルの中でヨシュアを想う気持ちが消えたわけではないだろう。
しかし、巣立ちの日を迎える前に成鳥の営みを知ってしまった小鳥は、夜を待ちきれないほどに……囚われた籠の魔力に深く掛かってしまったのだ……。
オリビエはさりげなくエステルの腰に手を当てた。
「じゃあ、エステルは短期集中でものを詰め込むタイプみたいだし、試合前の軽い運動がてらに、エステル君は本では得られない経験を得るとするか」
「あっ……!」
エステルは少しびっくりしたように身をすくませた。
オリビエの薬指と小指が尻の割れ目に当たり、そっとなぞり上げたのだ。
反射的に身を引こうとした。「なにするの!?」──そんな言葉がエステルの頭の中に生まれる。
だが──体は動かなかったし、その言葉が口端に登ることはなかった。
投げ網が瞬時に広がるように、脳裏に昨夜の体験がフラッシュバックしたのだ。
あの──なにも考えられなくなるぐらいの濃密な時間──!
(あ……ああ……!)
それだけでもう、からだがカッと火照って意識が不覚になり、動くことを忘れてしまう。
わずかに頬を染め、恥ずかしげにうつむくエステル。
脚に震えが起こる。止められない──
そんなエステルの様子を見て、オリビエはますます笑みを濃くした。
ここに一つ、素晴らしく生気香り立つ楽器があった。この様子なら、昨夜よりも彩りの深い音色を奏でてくれることだろう……。
「ボクの部屋のベッドメイキングも、もう済んでる頃かな。……じゃ、いこうか」
少女は伏せた睫毛をかすかに震わせながら、黙って頷いた。
2
レースのカーテンの隙間から午前中の澄んだ陽ざしが差し込んでくる。
街からの音は、盛り場の少ない区画にある格調高いホテルには遠い。
時間がゆっくりとたゆたう落ち着いた雰囲気の中、オリビエは真裸になって、品の良いソファに寝そべるようにして座っていた。
その視線の先に立つエステルは、昨日と同じく全ての服を脱ぐことを命じられ、羞恥に震えながらも大人しくその指示に従い、指を動かしている最中だった。
一枚、また一枚──
ほどなくしてすべての布が足下に落ち、エステルの肢体を覆うものが何もなくなる。
「あ、あぁ……」
エステルは切なげな吐息をついた。
また、ヨシュアではない男の前で生まれたままの姿になってしまった──胸もアソコも何もかもさらけだして──
しかし、手は脚の後ろの付け根に当てたまま、隠すようなことはしなかった。どうぜ今隠しても、後でたっぷりと隅々まで見られてしまうに違いないから……
昨日の夜は……途中からもう何も考えられなくなったが、理性を取り戻している今は、これでいいのだろうか、とも不安に思ってしまう。
なにか、どっかに微かにある、後ろめたいような違和感──
でも……
羞恥に伏せがちな瞼を持ち上げると、こちらをじっと見つめているオリビエの瞳。
あたしのからだを──隅々まで──奥の奥を覗くぐらいまで──
(──あぁっ……!)
見られてるだけで──視線を注がれるだけで、なにか変になってくる。
昨日のことを思い出して、からだの奥が熱く疼いてくるのだ。ドキドキする、へんな気分……
そして、そう、見られるだけでは……終わらない……
(あたし、オリビエに……もてあそばれるように色んなところを弄くられちゃうんだ……)
あの長くしなやかな指で、何もかもぐちゃぐちゃに蕩けきったように……!
(──ッ! ……ぁ……あ……!)
考えるだけで快感のさざ波が生まれ、身も心も溶けてしまいそうなほどに心地よく全身に広がる──
オリビエは、これが女らしくなることだと言う。
だとしたら……このままで……このまま……
(そうよ……何もおかしく考える必要はないわ……これは女らしくなるための単なる訓練なんだから……)
そう考えるエステルの目の端に淫らな翳が浮かんだ。しかし、少女は自分がどんな表情をしているかなど、思い寄るべくもなかった。
「ウム……昨日の脱ぎ方と全然違って、色っぽさが感じられたよ」
そう言うと、オリビエは身を起こしてきちんと座り直した。
エステルの目線が下がる。
股間に隆々とそびえる、竿のように反り返った浅黒い肉の棒……。
よく見てみればグロテスクな形をしているのに、なぜか目が釘付けになってしまう。
(……どうして目がいっちゃうんだろう……)
へそまで届かんばかりにそそり立つ醜悪な偉塊に、ゴクッ──と、少女の喉が鳴った。
(そうなんだ……また──裸同士なんだわ──)
そう思っただけで、ドキドキ感がさらに高まっていく。
オリビエがこのまま立ち上がってあたしを抱き締めて腰を押しつけてくれば──アレは簡単にあたしの中に侵入してくるんだわ……そして……あたしの中はさんざんに掻き回されて……
「──ッ!!」
足腰が震えて力が抜けそうになる。
「エステル」
名前を呼ばれて、エステルはハッと我に返り、顔を上げた。
オリビエは目を細め、笑みを浮かべて剛直をシュッシュッとしごき上げた。
「これがそんなに気になるかい?」
エステルは目を逸らし、恥ずかしそうに唇をキュッと結んだ。
「べ、別に……」
「ハハ、今は正直な気持ちを言っていいんだよ。ほら、こっち来てボクの足下に座って」
「は、はい……」
エステルは主人の命令に従うように歩き出し、オリビエの脚の間にしゃがみ込んだ。
肉棒が眼前に迫った。
オリビエも朝風呂を使ったのか、そこからは石鹸の清潔な香りがした。
「そんなに怖がらなくてもいいんだ。昨日はこれがキミを一番気持ちよくさせたんだからね」
「う、うん……」
エステルは目を離せないまま、再びゴクッとつばを飲み込んだ。
「さて、今から男を悦ばせるテクニックを覚えて貰う。女らしくなるためにキミ自身が気持ちよさを覚えるのも大事だが、女らしさというのはただ受け身になるだけじゃ成熟しない。女らしく男を悦ばせるテクニックも必要だ──キミもそうだとは思わないかい?」
オリビエがそう尋ねると、エステルは得心した表情で頷いた。「思うわ」
オリビエも頷き返した。
「今からフェラチオという実技を練習してもらう。これを」オリビエは勃起しているペニスを再びこすった。「こうやって手でこすったり、口でしゃぶったり舐めたりして愛撫するんだ」
「口や手を使って……これを舐めたり擦ったりすると、男の人は気持ちよくなるの……?」
エステルは不思議そうに勃起したペニスを撫で回した。
(熱い……)
その下に二つ付いている膨らんだ袋状のものも物珍しかった。どちらにしろ、少なくともあまり美味しそうには見えなかった。
少女の柔らかな掌に包まれ、肉棒はびく、びくと気持ちよさそうにヒクついた。
「ああ。エステルがおっぱいやおまんこを弄くられて気持ちいいように、ね」
「きゃあ♥」
突然の嬌声。オリビエの手がエステルの乳房に伸び、戯れるように乳首を軽く弄くったのだ。
「あん……もう……」上目遣いに媚びを湛えるエステル。
「昨日、エステルのおっぱいやおまんこをさんざん弄くってあげたけど、気持ちよかっただろう? 男も同じで、コレを弄くられると気持ちよくなるんだ。エステルがヨシュアと結ばれたら、彼にフェラチオをしてあげれば、彼も随分と喜ぶと思うよ」
「わかったわ……」
エステルがそう答えると、オリビエは彼女から手を離してしまったので、少し未練がましそうにしながらも、少女は「それ」に注意を向けた。
オリビエはソファの背にもたれかかり、脚を大きく広げ腰を前にずらした。
顔にくっつくほど寄ってきた肉棒に、エステルは顔にかかる髪の毛を払いのけながら、自らも口を近づけてゆく。
「あん……間近だとずいぶん臭くてムワッとするのね……」
しかし、言葉とは裏腹に、エステルの表情はうっとりとなっていた。
「フフ……男の臭いと思って貰えれば光栄かな……女は花のような匂いに香り、男は獣の如き臭いを放つ……こんな臭いを嗅ぐと、昂奮しないかい?」
「うん……なんかちょっとドキドキしてきちゃったかも……」
そう言ってエステルは、まずは棒の先にある赤い頭をペロペロと舐めた。
「ん……しょっぱい……」
「そんな舌先でちょっと味見する程度じゃ、本当の味はわからない。思い切って頬張るんだ。唾液をたっぷりまぶして、口いっぱい使って……アイスキャンディーをしゃぶる要領でやってごらん。あと、痛いから絶対に歯は立てないと」
「は……はい……」
エステルは口を「あーん」と開け、最初はおずおずと、天を衝く肉棒を亀頭からゆっくりと口腔内に含んでいった。
(ああ、臭い……けど、なんか……頭が痺れるような感じがする……)
それに臭いばかりでなく、石鹸のいい匂いがする。体をきちんと洗っているのだろう。
オリビエ、身だしなみはきちんとしてるしね──と、エステルはあまり嫌悪感を抱くことなく、好奇心とドキドキする心を勝らせながら、ためらわずに口に頬ばった。
「あ……む……ん……」
「そう、そうやって苦しくないとこまで呑み込むんだ……手で竿の部分を擦りながら頭を動かして……」
呑み過ぎてしまい喉頭に当たってエステルは少し顔をしかめたが、舌の上に頭部を乗せ改めて口内を感じてみると、自分の口の中で熱い塊が脈動しているのがわかった。
(あは……なんだか……キャンディーとは全然違うわ……咥えただけでゾクゾクしてきちゃった……へんなの……)
「ふぁん……♥」
エステルは甘ったるい声で鳴くと、頭を前後に動かしはじめた。
ムチュッムチュッムチュッムチュッ──
少女のすぼめられた唇からいやらしい音が立ちはじめる。
「あぁ……いいよエステル……その感じだ……もっと吸い付いたり、舌で先っぽの割れ目や裏を舐め回したりするんだ……おぉ……うぉ……そうだ……いい……いいぞ……」
エステルは上目遣いにオリビエの切なそうな表情を見て、ちょっと感動をおぼえた。
(本当に気持ちいいみたい……コレも口の中で喜んでるみたいにビクビクいってるし……アハ……なんか嬉しいかも……)
思い返してみれば、いくら教えてもらう身とはいえ、何時間にも渡ってずっと自分だけ気持ちよくして貰ったりしたのだ。その分お返ししなくちゃ、とエステルは思った。
ちょっと口を離すと、
「オリビエ、あたし頑張るから、どこをどうすればもっと気持ちよくなるのか、遠慮なく教えてね」
と、エステルは微笑んだ。まるで何も知らない天使のような笑顔──
対するオリビエは、悪魔の心を包み隠した優しい笑みを送り返した。
「わかったよ、エステル。本当にキミは素晴らしい生徒だ。色々教えるから、キミもどうすれば男が気持ちよくなるのか、どんどん学習して女らしくなっていくんだよ。それが引いてはヨシュアのためにもなるからね」
「はーい♪」
いっぱいお返ししようと、エステルは一生懸命にむしゃぶりついた。
少女の手と頭の動きはすぐにリズミカルになり、さっきにも増していやらしい音が部屋中に満ちはじめた。
「あむ……あむぅ……んちゅ……ちゅば……」
「おおそうだ……あぁ、いいよエステル……その調子だ……先っぽ全体もねぶり尽くすようにしゃぶって……余ってる方の手で袋もマッサージするんだ……」
「ふぁい……んむぁ……んちゅ……んちゅば……」
エステルの頭の動きはさらにいやらしさを増し、もう一方の手が陰嚢を揉み込む。
「おお……おおぉ……!」
うら若い少女の温かく柔らかな口腔粘膜と指の感触──!
エステルの積極的なフェラチオに、射精感が急速に膨らんでいく。昨夜ひさびさに大量放出したのがスイッチになってしまったのか、まるで性欲に目覚めたばかりの十代の少年のように、腰があっという間に熱くなり、射精欲が股間から衝き上げてくるのだった。
奥歯を噛みしめ、それを抑えるのに必死になるオリビエ。
それほどにエステルの口唇奉仕は気持ちよかった。
「うあぁ……エ、エステル……初めてなのにすごく上手いよ……たまらない……」
「んぷふぁ……あは……オリビエもなんか可愛い……すごく切なそうな顔してて……」
「フ……エステルが気持ちよくなってる時も同じ顔をしてるんだよ?」
「そうなんだ……本当に気持ちいい時ってこんな表情になるのね……ヨシュアもそうなのかな……」
そう言ってエステルは再び肉竿を口に含み、ますます情熱的なフェラチオに励んだ。
(ふぁあ……これ……熱くて固くて臭くて……しゃぶってるうちにどんどんへんな気分になる……これがあたしの中に入るのよね……)
そう考えると、なんだか臭さも我慢できるような気がする。
上目遣いにオリビエの気持ちよさそうな顔を見上げた。
男の人に奉仕するような感覚に、奇妙なほど胸が熱くなる。
(オリビエが気持ちよくなってくれてる……なんか嬉しいかも……)
口淫にますます拍車がかかる。
チュバッ、チュバッ、チュバッ、チュバッ──
うっとりとしながら、エステルは夢中でオリビエの肉棒をしゃぶり続けた。
頬をすぼめて口腔粘膜でカリ首を擦り上げ、唾液をたっぷりと絡ませた舌で肉茎を撫ぜるように舐め回し、竿と袋を指でマッサージするように弄くる。
(あぁ……なんか……やってるあたしが昂奮してきちゃった……)
なにもしていないのに、アソコや乳首が熱くなってくる。
(ダメよエステル……こっちに集中しなきゃ……あん、でも……)
エステルはまたチラッとオリビエを仰ぎ見た。顎を上げて薄目を開け、かすかに開いた口から気持ちよさそうに吐息をついている。
(少しぐらいなら……)
そう思うと我慢できなくなり、袋を揉んでいた手を離してカーペットにぺたんと座っている脚の間に差し込み、秘陰に指を触れた。
クチュッ……と湿った水音がして、ほわん──と、痺れるような快感が四肢に広がる。
「ふぁ……んふぁあ……♥」
(あぁ……いいっ……もう痛くないわ……すごくへんな気持ちで……蕩けちゃいそう……♥)
二つのことを同時にやりはじめた分、口技がおろそかになったが、オリビエは気づいても何も言わずにエステルの痴態を見下ろしていた。
(フフフ……どうだいヨシュア君……エステル君が自分の股間を弄くりながら、ボクのペニスをとても美味しそうに頬張ってるよ……彼女の初めてのフェラチオもいただいた……何もかも、彼女の全てをあますところなくいただいてしまうからね……フフフフフ……)
他に想い人がいる少女が、自分の手の中で淫らな蝶に羽化していく──
心の中でますます邪な笑みを色濃くするオリビエであった。
ムチュッ……ピチャ……ムチュッ……ピチャ……
「エステル……そろそろ出る……!」
肉棒から口を離し、トロンとした目でエステルは見上げた。
「えっ……何を……?」
「男は気持ちよさが頂点に達すると……コレの先から体液を発射するのさ。昨日、たっぷりとキミの中に出しただろう?」
「あ、あれね……」
気分がやっと鎮まって気付いたら、アソコの中に溢れかえるほど出されていたやたら白くてネバついてて変な匂いの液体……。
あの後に風呂を使った時、まだ何か挟まっているようにじんじんとするアソコを広げると、まだこんなに入っていたのかと驚くぐらい、だくだくと溢れ出てきたのだった。おかげでそこを洗うのが大変だった。……今もまだ奥に残っている感じがする。
「エステルが気持ちよくなると、おまんこからヨダレを垂らすのと同じさ……」
「そうなんだ……」
「よし、出すところを見るんだ……イキそうになったら言うから……」
「う、うん……わかった……」
エステルは口唇奉仕を再開した。
ムチュッ……ピチャ……ムチュッ……ピチャ……
肉棒が口の中で明らかに温度を増してゆき、ビクビクと頻繁に跳ねるようになってきた。
(あ……出るのかな……)
エステルは本能的にそう思い、自分を慰めるのをやめて袋弄りも再開し、自然にしゃぶる速度と手の動きを早めた。
「ああっ……いいよエステル、最高だ……! おお……おぉ……もっと早く、もっと早く……ああぁ……!」
ムッチュムッチュムッチュムッチュ──!
「ああ、ああ、も、もう出ちゃいそうだ……! エステル……! そろそろ出す……! 口から……離して……!」
「うん……」
エステルが口を離すと、
「そのままで……後は両手で激しく擦り上げるんだ……! 顔に向けて……!」
オリビエの言う通りに、シュッシュッと両手で包み込んで擦り上げると、
「ううっ……か、顔に……かけるよッ……目にかからないように口を開けてッ──クウウゥ!!」
オリビエがエステルの頭を掴んだ。
と同時に、少女の掌の中で火のように熱くなっていた肉茎が、突然、膨張したかと思うと、
ビュルルルルッッッ!!!!!!
ブビュルルッビュルルルッッ!!!!!!
と、激しく暴れながら先端からものすごい勢いで白い液体を噴き出してきた。
「んああッ!?」
避ける暇などなかった。ビシャビシャとエステルの顔面に大量の白濁液が飛びかかってゆく。その大半が開けた口の中に入っていった。
「うぶッンンンッッ!!??」
頭を動かそうにも、オリビエにガッチリ掴まれて少しも動かせない。
(な、なにこれぇ──!? 苦くて臭ぁい……!!)
ビュルルルウッッ!!!!
ブビュッブビュッブビュッ!!!!
「んぶ──んぶ──ん──ん──!」
口の中に収まりきらない精液がドロドロと溢れ、顎を伝ってカーペットに垂れ落ちてゆく。
顔面パックのように白く染まるエステルの顔。それでもなお、次から次へと濃厚なミルクが浴びせかけられてゆく。
鼻の中にも少し入ってきて、びっくりしてわけがわからなくなるエステル。
「んぶ──んぶぅ──!」
(くさいよぅッ……おぼれッ……おぼれちゃう……!!)
白濁液をえんえんと射ち出しているように思えた肉棒は、エステルの顔をどこもかしこもすっかりドロドロにしてから、ようやく満足したようにビクッビクッと空打ちし、ようやく打ち止めになった。
「はぁ、はぁ……エステル……」
意識を半分以上持って行かれていた射精感が収まり、オリビエはエステルを見下ろした。
顔面がほとんど真っ白になっていた。目の部分はかろうじて無事だったが、頬も鼻もすっかり精液にまみれ、顎からダラリダラリと幾筋ものミルク色の粘糸を垂れ落ちさせているエステル──口の中に溢れかえったザーメンをどうすることもできず、ゴポゴポと唇からこぼれさせていた。
(おお……これはこれは……)
あのエステルが顔じゅうをザーメンまみれにさせているのだ。
「よし、全部飲むんだ……」
(エエェッ──こ、こんな臭くて苦いのを……!?)
だが、こうなってしまっては全部吐き出すか飲むかしかない。
できれば飲みたくなかった。しかし、オリビエの命令に逆らうのは、なぜか怖かった。
覚悟を決めて、唇を閉じた。
ゴク、ゴク、ゴク──
口の中に溜まった濃密で生温かい精子が次々と少女の喉を、食道を穢しながら体内に飲み込まれてゆく。しかし、初めてフェラをしたエステルには飲みきれる量ではなく、白濁液が口の端に泡を作りながらネトネトと溢れ、カーペットに白い水たまりを作っていった。
(ウアァ……ドロドロ濃すぎて喉にからみつくよう……)
それにこの何とも言えないとびきり臭い匂い!
(ンモゥ──オリビエひどい!)
だけど……自分がオリビエをここまで気持ちよくしたのだ。
そう考えると、まんざらな気分ではなかった。
だから頑張って嚥下した。
「──プファアッ──! ぜ、全部飲んだよ……!」
最後の塊を飲み下すと、精液まみれの顔でエステルは少し得意げに笑った。
「よし、いいぞエステル。最初とは思えないほどよかった。さて、それでは顔を洗った後、からだの実習に移ろうか」
「え……それって……昨日の……?」
「ああ。何事も反復練習を積み重ねてからだに覚えさせないとね」
「は、はい……」
ついにきた。
(ああ、また……あれをされるのね……)
エステルのからだがゾクゾクとわななき、痺れるようにして力が抜けてゆく。
「あ……ぁ……」
あえぎとも吐息ともつかない声。胸が大きく上下する。
瞳が潤み、蕩けたような表情──
そこには確かに、期待と情欲を孕んだ昂奮が見え隠れしていた。
エステルが洗面所から戻ってくると、オリビエは寝そべって待っていたベッドから抜け出し、エステルに近付いた。
もう抱かれる──一瞬そう思った。
エステルの体はすくんだように動かなくなった。
だが、胸の先が触れるか触れないかぐらいの距離で──
オリビエは立ち止まった。
お互いの体からの熱が感じられる……
「その様子だと……昨日の事はまだ明確に覚えてるようだね」
「……う、うん……」
「眠るほんの前にやった事だものな。当然といえば当然か」
エステルの赤らんだ顔を見下ろしながら、オリビエは呟くように言った。
「まだ……お腹の奥が疼いてて……」そっと下腹に手を当てるエステル。「痛みもまだ少し残ってるんだけど……それよりも……」
「フフ、そうか……」
オリビエはエステルの足下にしゃがむと、
「脚を開いて」
と命じた。
「ん……は……はい……」
恥じらいながらも言うとおりにするエステル。
股間に隙間がつくられてゆき、エステルのアソコがオリビエの前で視野いっぱいに丸見えになった。
エステルを垂直に見上げるようになるぐらいに顔を近づけ、オリビエは両手で少女の秘淫を左右に拡げた。
「あっ……」
処女を散らされた蜜孔は、まだしかし、小指も通らない小さな点のようでしかなかった。だがそこはもう、うっすらとしたぬめりに光り、エステルの呼吸とは別に、かすかに蠢いていた。
「あぁ……!」
恥ずかしいところを穴が開くまで見つめられて、エステルの腰に甘い震えが走り、力が入らなくなる。
「フフ……なんだ、もう熱く湿ってるじゃないか、エステル……?」
「そ、そんな……」
「恥ずかしがることはない。またボクの肉棒を入れて掻き回して欲しいんだろ。からだの奥が疼くのを、どうにかして欲しいんだろう?」
「そ、それは……」
恥辱の涙をにじませながら弱々しく否定するように首を振るエステル。
「おや、素直じゃないね……」
オリビエは拡げた淫唇内に舌を入れた。
ぐねぐねと舌を踊らせ、なぶるように圧し舐める。
「はあっ……! あぁっ……はぁ、はあぁん……♥!」
ゾクゾクとからだを震わせるエステル。
「フフ、石けんの匂いに混じって、ボクの精液の臭いがするな」
「せ、精液……?」
「さっきも出した白い体液の名前さ」
「そうなんだ……」
「男と女の体の仕組みはうまくできててね……男の棒が女の穴の中を擦ったり突いたりすることでお互いに気持ちよくなれる……。だから、最終的に男の精液はたいてい女の中で出される。男にはそういう欲求がある。女からすればいい迷惑かもしれないがね」
オリビエは行為の重要な部分──生殖のことには触れず、そう説明した。
「ううん」
エステルは首を横に振った。
「あたしは迷惑じゃなかったわ……その……なんて言ったらいいのか……よくわかんないんだけど……」
「ほほう。昨日の最後、ボクにあんなにグイグイ腰を押しつけられて、溢れ返るほどたくさん注ぎ込まれて……感じた?」
カーッと顔を赤らめるエステル。
「う、うん……と、とっても気持ちよくて……なんかわからないけど……最後はもうわけがわかんないぐらい……それに、あなたに潰されるぐらい強く抱かれて……すごい安堵感っていうか……欲しいっていうか……もうぜんぜん来て構わないっていうか……わけがわかんなかっただけかもしれないけど……」
「そうか、フフフ……中出ししても全然構わないなんて言われると、男としては大いに発奮するね」
オリビエは笑みを浮かべながら立ち上がると、エステルの後ろに回り、背中から抱きついて胸と秘部に手を伸ばしまさぐりはじめた。
「エステルのからだ……もうこんなに熱くなってるんだね……」
「あ……あぁ……オリビエのからだも……熱い……はぁぁ……!」
クリトリスと乳首をやわやわと弄くられ、気持ちよさそうに目を瞑るエステル。
「どうだい、弄くられて痛まないかい?」
「ううん平気……」首を振るエステル。「だいじょうぶ……それよりも……気持さがあるから……」
「了解」
オリビエはその場に立ったまま、続けてエステルのからだを愛撫し始めた。
「は……ぁ……あ……♥!」
抑えられない喜悦の混じった吐息をつきながら、エステルはオリビエの腕の中で身悶えた。後ろ手にオリビエの頭を掴んで支えにする。固く熱いものがおしりに当たっている感触。半ば無意識に腰をすり寄せると、オリビエはおしりの割れ目に剛直を突き当て、エステルの会陰に擦りつけながら、ゆっくりと素股をはじめた。
「あぁ……」と高ぶった声を上げると、エステルは内股になって挟み込み、自ら腰をうごめかしながら、反り返った太い肉棒の感触を少しでも深く迎え入れようとした。
「さきっぽがぬるぬるしてて……ああっ……あああっ……熱くて長いので股を擦られてる……♥」
「こうやって後ろから打ちつけられてると……お腹の中をあれだけ激しく突き回されたのを思い出すだろう……?」
そう言って、エステルのおしりに密着するまで深く腰を押しつけ、オリビエは小刻みに淫裂を擦り上げた。
思い出したのか、エステルの体熱がカッと騰がり、さらに息が荒くなった。
「ハァ、ア、アア……♥!」
エステルの瑞々しい肌に汗がじっとりとしはじめ、オリビエの掌がぬるぬるしてゆく。
少女の反応は昨日と同じく素晴らしいものであった。オリビエの愛撫から生まれる快感の波に洗われながら甘いあえぎ声を上げ、享楽の淵へと沈み込んでゆく。つい昨夜まで性的な事など何も知らなかった処女とは思えないそぶりであった。
(昨日の薬が効きすぎたかな……フフ……)
だが、困ることは何もない。エステルの感じまくるままに、愛欲に狂い叫ぶまで快楽を与え続けてやろうじゃないか……。
そうして、オリビエは少女のほころびはじめた蕾に栄養を与えるべく、愛撫にますます情熱を籠めていった。
立ったまま蛇のようにくねりながら絡み合う淫靡なダンス──
しかし、少女の方は早くももう力が入らなくなっていくようで、足腰が砕けはじめ、手を離せばバランスを保っていられなくなりそうである。
「ア……ア……ア……♥」
「フフフ……もうすっかりやる気満々じゃないか……」
「ウゥ……ア……アァ……♥ ……ウ、ウン……頑張って……少しでも早く……女らしくなりたいから……♥」
(フフ……違うだろうエステル……キミはまた、ボクのこの肉棒を味わいたくてたまらないんだろう……?)
「もう立っていられないかい? それじゃ、このままベッドに行くよ……」
オリビエはエステルを支えながらベッドに倒れ込み、少女に覆い被さったまま、襲っているような姿勢で愛撫を続けた。
ぐにゃっとしてベッドに伸びてしまったエステルのからだ。その腕の脇から手を下に潜らせ、胸に双つ並んだ漏斗のような柔肉を揉みしだく。
「うぅあ……はあぁ……!」
「もうこんなに乳首を尖らせちゃって……ほら」
オリビエの爪はまったく伸びてなかったが、それでもカリカリと乳輪をくすぐり、プックリと膨れあがっていた乳首を人差し指の腹で横から上から圧したり弄くったりすると、
「ふあッふあぁッ♥!」
と、堪えられないようにエステルのからだが震え、嬌声が跳ね上がった。
「おねがい……も、もっと……強く……きゃぅん♥!」
今度はエステルのからだが跳ねる。要望に応えてオリビエの指が乳首をつまみ、絞るようにしごきはじめたのだ。
「はぁ……はああぁぁん……♥!」
気持ちよさそうに喘ぎ続けるエステル。
「フフ、エステルはどうやら多少激しくやるのが好きみたいだね」
「う、うん……♥」エステルは恥ずかしげに頬の色を濃くした。
「フフ……そうそう、胸のマッサージを毎日欠かさずやってごらん。それだけでも成長具合が違うよ」
「ふぁ、ふあぃ……♥」
(それにしても……)
始まってから間もないのに、エステルのからだはもう汗びっしょりだった。感じることで出てくる汗の質は普通の運動で出る汗とは若干違うが、エステルはどっちもよくかく体質らしい。
エステルの汗の匂いは、どんなに濃度を増そうが嫌味がなかった。肉食が少ないのかもしれない。エステルの体臭を嗅いでるだけで元気が出て来、ますますそのからだを欲しくなる。
(こちらも……)
オリビエはそっと秘陰に手を伸ばす。そこももうしっとりと濡れていた。
「くぅん──!」
秘肉を弄くられ、鼻声で鳴くエステル。
汁気の多い女は嫌いではない。じっとりとした汗にまみれ、淫靡な水気を帯びた女の肌は、いつまでも抱き締めていたくなる衝動が生まれる。
そういえば、とオリビエは気づいた。よく考えると、エステルの後ろから肌を合わせていることが多い……倒錯した欲望に駆られスケベになり過ぎてるためかと思ってたが、エステルのからだにも密着したくなる秘密があったのだ。
とにかく、エステルのからだの淫らな部分を発見し、オリビエはいやらしく笑った。
(これは……もしかしたら手放せなくなりそうだな……)
3
………………。
…………………………。
静かな時間が流れる屋内に、明るい陽光が差し込む。
あと二時間ほどで昼を指すアンティーク時計の針が動く以外は、動くものも音も無く──
いや。
一つだけ動いているものがあった。
窓側のベッドの掛けふとんが小高い山のように盛り上がり、中で何かが激しく蠢いていた。
くぐもった、しかし熱に浮かされたようなあえぎ声が聞こえる。
「ア……ア……ア……アァ……♥」
すると。
中から二本の腕が伸びてきて、ヘッドボードを掴んだ。
続いて出てきたのは栗色のロングヘア、ぐっしょり汗まみれで紅潮したエステルの顔と上半身──そして、その背中に覆い被さったオリビエ。金髪の青年は、滝のように広がる少女の髪の毛を掻き分け、両脇から乳房をぐにゅぐにゅと揉みしだきながら、バッグから腰をひたすら突き上げていた。
ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ!!
「ンハァ! ンハッ! ンア、ンアァ、ンアァァ♥!」
えぐり込まれるように胎内を掻き回され、からだを揺すぶられ、狂おしいほどの快感に陶然とした表情で悶え叫ぶエステル。
腰と腰がぶつかり合う音、性器が擦れ合う音、そしてエステルの嬌声が部屋じゅうに響き渡る。
抜き差しされるたびに結合部から淫らな水しぶきが飛び散った。
「アアッ、アアッ、イイ、イイよぅッ♥! ダメ、ダメッ、こんな、こんなの狂っちゃううぅ♥!」
肉の悦びが少女の頭の天辺小指の先まで心地よい痺れを広げ、全てを支配していた。
エステルは顔を横に向けた。そこにあった対の目が、まるで励ましを与えるかのように微笑みを返してくる。
あたしの中に入り、この快感を与えてくれている人──
そう考えた途端、何だかたまらなく愛しい気持ちが胸の奥から湧き上がってきた。理性ではなく、まるでからだがそう反応しているようだった。
無性にキスをしたくなる。
昨日もそうだった。気持ちよさでもうどうにかなりそうになると、口づけをしたくなってしまうのだ。最後、膣内をさんざんに掻き回されてる時が最高潮だった。もう何もかもわけがわからなくなり、何度キスを求めようとしただろうか。だが、それだけは何とかこらえていた。
それだけは、それだけは──!
(ああ、でも──ッ!)
快感がからだの奥深くに刻み込まれてゆくにつれ、キスの欲求はますます強くなる一方であった。
キスをしたことはない。小さな頃、何かの父――カシウスのほっぺに感謝の印をしたことぐらいはあるが、本当の口づけはまだやったことがなかった。ファーストキスのことは知っていた。だから、学園祭の時のヨシュアとクローゼのキスは、演技だったとはいえ、自分自身でも驚くぐらい衝撃的だった。キスは本当に好きな人とするものと思っていたからだ。
キスは──最初のキスだけは──
「ん……?」オリビエが気付き、腰の動きがゆっくりになった。「キス……し
たいのかい?」
エステルはブンブンと何度も首を振った。
「ダメ、それだけはダメ……!」
それは特訓という名の陥穽にはまってから初めて出た激しい拒絶の言葉だったが、どちらかというと自らに言い聞かせるような口ぶりであった。
「キスだけは……おねがい……」
オリビエにはエステルが何に拘っているのか知らなかったが、からだは許しても唇は拒むという判断基準は可笑しかった。ま……からだを許しているという気持ちはないのかもしれないが……。
「いや、キスしたかったら無理することはない。ホラ」
オリビエはエステルの腰を引っ張ってヘッドボードから引き剥がした。エステルが枕の上に落ちると、繋がったままそのからだをめくり返し、向き合ってその上に押し被さると、肩を揺らして首すじを少女の目の前に示した。
「ボクのからだを代用しなよ。いくらでも吸い付いて構わないよ。欲求をこらえるのは気分が良くないだろう……」
そう言うと、枕に頭を突っ込むように置き、再び腰を打ち付けはじめた。
グチュッ! グチュッ! グチュッ! グチュンッ!
「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ♥!!」
エステルはたまらずにオリビエの首に夢中でしがみつき、強く吸い付いた。
(あぁっ……♥)
すごく気分が楽になってゆく。これだったら、いい。
「フフ……まるで小さな子どもみたいだ……可愛いよエステル……」
「アアッ──アアアンッ……!」
大きな不安が消えたエステルは、オリビエの首すじに何度も吸い付き、時にはひときわ大きい官能に襲われて噛みつきながら、安心しきったようにめくるめく快楽の境地に埋没していった。
「はあ……はあぁ……♥! もっと……もっと奥まで……奥までえぐってえぇ……♥!」
「フフ……」
オリビエはいったんピストン運動を止め、エステルの腰を掴んで膝でにじりさがり、再びふとんの中に入ってゆく。
「ほうら、また中に引きずり込んでやるぞう」
「ああっ……あああっ♥」
エステルはオリビエの為すがままで、二人のからだがまたふとんの中に消える。
羽毛の掛けふとんがこんもりと膨らみ、その中からくぐもったあえぎ声が漏れ続いてゆく……
ふとんの中は淫臭でむせかえるほどにまでなっていた。
二人分の体臭と体液の匂いが皮膚に玉を作るほど熱を帯びて入り混じり、淫靡そのものの空間を造り上げる。
この息苦しく狭い暗闇の中に潜ってからだを絡ませ合い、熱の籠もった淫気に意識が朦朧となりながらも交歓に没頭する──オリビエは嫌いではなかった。新鮮な空気の下でやるより早く理性を失い、ケダモノ同士になれるからだ。
「ンヒッ、ンヒッ、ン、ン、ン、ッヒィ、ンヒィッッ♥♥!!」
エステルの嬌声が終わることなく続いていた。今度はまた四つんばいにさせられ、肉棒の代わりに二本の指が蜜孔を拡げ突き入れられていた。
打ち付けるぐらいの勢いで抜き差しされる二本の指の動きに、文字通り身も心も奪われているエステル。指は根元までズボズボと出入りし、肉壁を思う存分に擦り回される。
からだが溶け消えてしまいそうなほどの快感に、際限なくからだを引きつらせ、蕩けさせ、淫悦の涙を流しつづけるエステル。
「ンヒィ、ン、ンッ、ンヒッ、ンンッンンッンンンッッ♥!!」
もうすっかりぐちょぐちょになった秘孔は、奥へ奥へと膣襞が蠢めきながら収縮し、オリビエのほっそりした長い指をすべて呑み込まんばかりに迎え入れる。
「ああッ、あああッ♥! まッまたッ、イ、イ、イィ♥!
イクッイクッイッちゃううぅぅぅッッ♥♥!!」
もう片方の手で、下を向いてもあまり形の変わらない乳房をもてあそんでいたオリビエは、いやらしく口端を吊り上げた。
「またイクのかい? 本当にエステルは感度がいいね……」
まるでお茶でも飲んでるような口調だったが、手が別人のようにスピードとリズムを上げ、淫音がひときわ高まった。
グチョッグチョッグチョッグチョッ!
「ハァァッ♥! ンハ、ンハァ、ンンンン♥!
ア、ア、ア、ダメ、そこは、アッ、アアッ、アアアアアッッ♥!!」
自らも腰を擦りつけ、オリビエの指を少しでも深いところで感じようとするエステル。
からだじゅうを桃色に染め、大きく股を拡げて快楽を貪り尽くすように腰をくねらすその姿は、まるですっかり発情しきったメス犬であった。
キュンキュンと膣肉が締まってくる。
「イクッイクッイクウウゥゥッッ♥!!」
だが、エステルがイク寸前でオリビエは指を引き抜いてしまった。
「ふぁはぁああぁッ……!?」
またおあずけなのッ?──後ろに首を曲げたエステルの霞む目に、暗いベッドの中でのしかかってくるオリビエの白いからだが見えた。
エステルの体内に燃えるような期待感が弾ける。
(ああっ……また来るのね……♥!)
指よりももっと深くをえぐり回してくれるもの。
お腹の中がさらに熱く疼く。
オリビエの汗だらけの熱いからだがエステルの背中に密着した。二人分の汗でオリビエのからだがぬるぬると滑る。しかし今はもうそれすら気持ちよかった。
横にオリビエの顔が並んだ。「また……入れるよ」
ヌジュプ──
アソコから、全身を貫き脳天にまで響く心地よい異物感があり、
「ハアアァァァ♥」
エステルのからだの底から生まれるような歓喜の嬌声。入れられただけでイッてしまいそうなほどの挿入感──!
「くうぅ──!」
オリビエの唇からも気持ちよさそうな熱い息が吐かれる。
「さっきよりも……熱くて熔けてしまいそうだ……!」
それはエステルも同じだった。体内に侵入してきたオリビエの剛直は、まるで溶岩でできた鉄棒のようであった。さっき貫かれていた時もそうだったが、ただただ気持ちよさしか生まれてこない。
(ああぁ──これが──これが男の人を迎える悦びなのね……!)
喜悦の渦の中でエステルは狂おしくそう思った。
ヨシュアを迎え入れる時もきっと──
だが、愛しい人の姿は一瞬で掻き消えてしまった。
オリビエのピストン運動が始まったのだ。
グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ──!
「ンアアア♥! ンアアアァァン♥♥!!!!」
もうさんざんに弄くりまくられた秘孔は淫らにうねり返り、愛液にまみれた肉襞をギュウギュウとすぼめる。
(くうぅ……エステルの狭いおまんこがさらにきつく……! なんて締まりの良さだ……!)
ぬるぬるのヴァギナに締め付けられた肉竿はさらに勢いを増し、長いストロークで膣壁をたっぷり擦り上げ、子宮の壁を何度も突き回す。
すっかり下がっていた子宮にその衝撃は響き渡り、
「アアッ♥!! アアッ♥!! アアアアッ♥!!!!」
何もかもが吹き飛ぶような愛悦の嵐に、お腹の奥から歓喜に打ち震えた嬌声を上げるエステル。
「そこッ! そこッ! イ"イ"ッ! イ"イ"ッ! イ"ヒイイィッッ♥♥!!!!」
淫気しか吸えないふとんの中で、エステルのからだはオリビエに捕まって補食されているように覆い尽くされ、腰を激しく打ち付けられて貪り喰われる。しかしもう逃げられない。快楽の糸に絡め取られたエステルには逃げる意思など微塵も宿らず、ただただ媚肉を喰われるがままに、からだを淫欲の泥土に沈めていった。
グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ──!
「もうッ──もうぅッダメエェッ──♥!
イク、イク、イッちゃううウウゥゥ────ッッッ♥♥!!!!」
「よしッ……ボクもいくぞッ……!!」
オリビエも二度目の挿入でいつでも出せるような状態だった。エステルの腰をガッシと掴み、ラストスパートに入る。
ズチュッズチュッズチュッズチュッズチュッズチュッ──!!
「ヒ! ヒ! ヒ! ヒ! ヒ! ヒィィッッ!!!!」
膣奥を猛烈なテンポで突き、擦られ、ガクガクと細かくからだを揺らされながら、断末魔にも似た悲鳴が上がる。
「くっ……うっ……来る! 来る! 出すぞ! 出すぞぉ! またたっぷりとエステルの中にぶちまけてやるからな!」
「ちょうだいッ、白いのちょうだいッ!
あたしの胎内(なか)にぜんぶぅウウゥゥゥ──ッッッ!!!!」
「ボクの精液欲しいかッ!? そんなに欲しいんなら、とびきり濃厚なやつをたっぷりと――エステルの子宮に注ぎ込んでやるぞッ!」
「きてぇーーーッ! 精液あたしの子宮にきてぇーーーーーッッッ!!!!」
エステルはもう自分が何を言っているのかほとんどわからないままに、本能の叫びを口にする。
「オリビエの精液ちょうだい!! お腹の奥に白いドロドロしたのいっぱいちょうだいいぃぃぃ♥♥!!!!!!」
「よおーし一番奥で中出ししてやるッッ──ゥオオオオオ……ッッ!!!!!!」
(こうなったら……孕ませるぐらいに……! 関係ない……オリビエ……レンハイムの子種を何度も何日もタップリと中出ししまくり続けてやるッッ!!!!)
オリビエの最後の一突きは、非常にゆっくりとした速度で入り口付近まで引き、ズニュウウッと子宮めがけてまっすぐ突き進んでいった。
エステルの背中がこれ以上ないほど突っ張り、砕けそうなほどに仰け反る。
「──────────ッッッッッッッッ♥♥♥♥♥!!!!!!!!!!」
グチュン!!
根元まで埋(うず)まり尽くしたとほぼ同時に、オリビエの脳裏が焼け焦げるほどのホワイトアウト。
その瞬間、これまで抑えに抑えていた射精欲が臨界点を突破した。
「ウオオオオオオオオッッッ!!!!!!!!」
ドビュルーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!
ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!
ドビュドビュドビュドピュビュビュビュビューーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!
エステルの最奥でものすごい量の精液がぶちまけられた。
言葉通りの濃厚な精子がこれでもかとばかりに次から次へと子宮口に叩き付けられ、肉色の世界を真っ白に濁った世界に変えてゆく。わずかな精子溜まりの窪みなど用をなさず瞬く間に飲み込まれ見えなくなる。
「──────────ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッッッ♥♥♥!!!!!!!!!!
感じるうううゥゥゥッッッ♥!!!! でてるうううゥゥゥッッッ♥!!!!
あたしの中でいっぱいでてるううゥゥゥゥゥ──────ッッッッ♥!!!!!!」
ドビュビュビュビュルルルルルルルッッッッッ!!!!!!
ドプッドプッドプッドプッドプッドプププッッッ!!!!!!
エステルの目は大きく見開いているが、まったく焦点が定まってなかった。
淫肉と淫液の性宴。少女の胎内は完全に生まれ変わり、淫らな肉と化した膣壁は絶頂の歓喜に踊り、すべてのオス汁を絞り取らんばかりに肉棒をギュウギュウと締め上げていった。
種汁の前衛基地と化した膣奥から、エステルの子宮に我先とばかりに精子が流れ込んでゆく。それでも膣内の精液量は増す一方で、エステルの腹部が次第にタプタプと膨れていく。
「お──なか……が……お……な……か……があぁ……♥」
エステルはシーツを握っていられず、わなわなと中空に伸ばした手をオリビエの手が掴み、互いの五指がギュウウッと絡み取り合った。
次々に射ち出されるザーメンが怒濤の如く逆巻いて膣道を逆流し、結合部の隙間からブクブクと泡立ちながらペーストのように溢れ出てくる。淫裂にザーメンが溢れ返り、ネットリとした粘糸がダラダラと白滝のように流れ落ちてゆく。
オリビエはまだ続く射精のさなか、さらに何度も腰を振り、精液タンクとなったエステルの膣内を掻き回し、最後にまたグンッと押し込んだ。
「ああ──ああああああ……♥」
ビュルッ……ビュルッ……ビュクッビュクッビュクッ……
最後の精液が射ち出され、二人のオーガズムはようやく下り坂を迎えた。
ピンと仰け反り続けていたエステルの背中がブルブルと震え、それにしがみつくようにしてオリビエが抱き締める。
「ア"──ア"──ア"ア"ア"……!!!!!!」
「オ"オ"オ"オ"オ"オ"……!!!!!!」
快感の坂道を転がり落ちるがままに獣のような低いうめき声を上げ、腰を隙間なくくっつけ合い、快楽の光に包まれた楽園を旅する二人。
(おなかが……おなかが熱いぃぃぃ……♥)
それは曰くしがたい多幸感だった。
理性まで蕩けさせながら、エステルは肉欲の法悦にいつまでも浸っていた。
引き抜かれる気配のまるでない結合部──膣口と精嚢がともにキュッキュッと収縮し、溢れ出した白濁液がとめどなくどろどろと滴り落ちていく……
絶頂にイッた後は、まだ硬度を保つ肉棒をゆるゆると動かし、エステルのヴァギナ全体に精液をなじませながら、火照るからだを徐々に醒ましつつ、後戯の愛撫で余韻を楽しませてやり、ベッドの中でまるで恋人同士のようにイチャイチャと仲睦まじく過ごした。
そして、まだ時間に余裕があるうちにベッドから抜け、身支度を整えた。
あれだけまたイキまくったので多少心配だったが、エステルはやはりオリビエが思う以上に体力があるらしく、まったく疲れを感じさせない勢いで腕を振り回しながら、
「さあ、武術大会頑張るわよー!」
と、弾けるような笑顔でそう言った。
オリビエは驚いたように肩をすくめ、
「元気だねえ……」
と、正直な感想を口にした。あれだけ責めまくったのに、エステルの腰の強さは尋常じゃない。
(それに、こんなに切り替えの早い性格だったっけ?)
彼はちょっと放出しすぎたらしく、腰のあたりがちょっと痺れたようであった。
これが男と女の違いなのか……いや、とオリビエは思った。エステルはなんか特殊だ。
それとも、好きこのんで遊撃士になんかになる女は、皆こんな感じなのか。
「アハハ……!」
闊達に笑うと、笑顔を緩めてオリビエを見つめるエステル。
暖かみの籠もったまなざしで、
「オリビエ、ありがとう。なんだかすごくサッパリした感じ。身体が暖まって調子もいいわ」
と言った。
「凄いね……」
そうとしか言えない。
「でも、訓練だということを忘れてないかい?」
「あっ……いっけない」
エステルはしまったという表情になり、明るくペロッと舌を出した。可愛い仕草だった。
「フッ……」
オリビエもつられて微笑んだ。
(だが、色っぽさを感じさせるのはまだまだ──)
そう思った時だった。
エステルの眼がうっすらと細められ、婉然とした笑みを浮かべたのは。
「……ねえ……」
と、艶を帯びた声音。
オリビエは思わずドキッとしてしまった。
「……なんだい?」
「……今夜も……できないかな?」
「え……う、うーん。熱心なのはいいけど……。試合の後、疲れてなければね……」
「そうか……」ちょっと寂しそうな顔をするエステル。
「調子が出てきたところ悪いね、エステル」
「ね……」
「なんだい?」
エステルはそっとお腹を両手をそえ、少し赤らんだ顔で、
「なんか、オリビエの精液がまだ中に残ってる感じがする……」
と、呟いた。
エステルにしてみれば、言葉そのままに、あの白い汁がまだ体内にあるような感じなのを告げただけなのだろう。
だが、オリビエはたまらない欲望を感じてしまった。
「そうか……」
オリビエはエステルの腰に腕を回した。
「あっ──」
突然ぐいっと引き寄せられたエステルは驚いたが、拒まなかった。
オリビエはエステルのお尻を押さえて前掛けをめくり、腰を擦り付ける。
服越しに互いの性器のかたちが感じられた。
エステルの背すじが震えた。少し背を丸め、唇の端を淫蕩にほころばせながらオリビエの胸に手をつく。
「あ……また……へんな気分になっちゃう……♥」
オリビエはエステルの耳元に口を寄せ、囁いた。
「フ……ずいぶんと練習がお気に召したようだね。この分じゃ、効果が出るのも早いかな?」
「……そうね……そうだと嬉しいな……」
「じゃあ、早く女らしくなれるように、ボクも頑張って付き合うかな」
ゆったりとした手つきでエステルのお尻を揉み、さらに性器を押し付ける。
「……また、たっぷりと中出しして貰いたいかい?」
「……アァ……」エステルは蕩けた目で切ない吐息をついた。「……うん……後で洗うのがちょっと大変だけど……あれって……すごく感じるの……なんか……すごく……」
「こうやって──?」
オリビエはエステルの体を持ち上げてベッドに押し倒した。エステルの尻肉を揉みまわしながら、今度はスカートもめくり、いやらしい腰つきで性器のある部分を強く押し当てて前後に擦る。スパッツ越しに秘裂が割れ、固く膨らんだズボンの前が柔らかく埋まるのが感じられた。
「ハァァ……♥! だめぇ……! まだお腹の中もアソコも熱くて……濡れてきちゃう……♥!」
だが、エステルは脚を閉じないまま、オリビエの首に腕を絡ませてしまう。
「フフ……」
時間さえあれば、今すぐにでもまた注ぎ込んでやるのに。
オリビエは時計を見た。あと三十分ある。
「……やるか……」
「え……?」
「ほら、脚上げて」
「え……うそ……」
そう言いながらも、エステルはオリビエに両脚をいっぺんに抱えられ持ち上げられると、されるがままに、脚を閉じたまま屈曲位になる。
「中にボクのミルクが欲しいんだろう? お望み通りにしてあげるよ。さ、自分で脚を抱えてお尻をこっちに突き出すんだ」
オリビエは手を放し、エステルがその通りにすると、スパッツをパンツごと、荒々しくずり上げた。
エステルの性器が剥き出しになる。
「あぁ……♥!?」
オリビエはコートを脱いでズボンのジッパーを下げ、カチカチの肉棒をとりだす。
「よかったねエステル。まだもうちょっと時間があって」
「で……でも……服を着たままだし……洗う時間が……!?」
「ウム、だからすぐに終わらせよう」
そう言うと、オリビエはエステルの陰唇をもう片方の指でパックリと拡げた。完全に充血が引いていない秘陰は、まだわずかにぬめっていた。
そこにズブズブ……と、肉棒を突き刺してゆく。何ら抵抗なく迎え入れる膣孔。
「ハァ……アア……アアアア♥!!」
ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ……
本当に始まったリズミカルなピストン運動に、あっという間に淫楽の海に舞い戻るエステル。
「あ……イヤ……ダメ……あぁ……アア……アアア……♥!」
「激しくしないよ。なるべく汗をかかない方向でね」
ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ……
「アア……アア……ハアァ……アアアア……♥!」
オリビエの動きはさきほどとは違って並よりやや遅いぐらいのテンポだったが、それでもエステルは十分に満足そうであった。もうトリップしたように中空にぼやけた視線を泳がせはじめている。
「イイ……アアァ……ハアァッ……♥ イイ……イイよゥ……♥!」
ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ、ズッチュ……
膣孔の奥を小突いて引くと、白い粘液が掻き出され、トロトロと会陰を通って後ろの穴を濡らした。
「お……奥にまだ残ってたのが出てきたぞ……」
「アッ……アッ……アッ……♥
や、やっぱり……まだ残ってたんだ……アッ……アアッ……♥!」
「深いところは掃除しにくそうだしね……でも、奥で出して欲しいんだろ?
こうやって!」
そう言うと、オリビエは腰を振るスピードを一気に上げ、さらにエステルの最奥をズンズンと突き上げた。
「アッアッアッアッ♥」
激しく揺すぶられ、エステルもたまらずに嬌声を跳ね上げた。
「うん! して! してぇ♥! おなかの一番奥に、あたしの一番奥にオリビエの熱くてドロドロしたミルク汁出してぇッ♥!!」
「よし……お望み通り……出すぞ!!」
オリビエはエステルの膝裏を掴んでさらに彼女のお尻を持ち上げ、斜めに打ち下ろすように抽送速度を早めた。
ズッチュズッチュズッチュズッチュズッチュ!
「ハアァァッ♥! 感じる、感じちゃう♥♥!!」
今回は遠慮することはない。
エステルのキツくて熔けるほど熱いヴァギナを思う存分に擦り上げ、腰が蕩け落ちるほど熱くなり、射精感が高まるままに快楽に身を任せ、一番奥を突くと、
「くっ……出るッ!!」
オリビエの肉棒は気持ちよさそうに爆発した。
ドビュビュビュッ!!!!
ドビュビュビュビュビュウッッ!!!!!!
「アア~~~~~ッッ♥♥!!!!
出てるッ♥!! あたしの中でビュクビュク出てるよぅ♥!!!!」
「オオオ……!」
ドビュルルウウウッッ!!!!
ビュリュッビュリュッビュルルルッッッ!!!!
こうして何も考えないでただ出るがままに女を犯すのが一番気持いいのは、男の悲しい性だ。だが最高だ。
オリビエはぐりんぐりんと大きく腰で円を描きながら、欲望のままに孕ませ汁をエステルの最奥に吐き出し続けた。
ドクッ……ドクッ……ドプッ……ドクッ……
「ハァ……ハァ……ま……まだ出てるぅ……♥ またあたしのおなか……いっぱいになっちゃう……ハァ……ハアアアアァァ……♥」
再び胎内に濃厚な精液のほとばしりを受けながら、エステルのからだがビクビクと小刻みに震える。イッたらしい。
「フフ……中で出されながらイクなんて、よっぽど精液生出しが好きになったんだね。エステルは感じちゃうんだ……ボクの特濃オス汁がエステルの蜜壺いっぱいに注がれて……さらにその奥にも……おなかが痺れちゃうぐらい熱い精液を流し込まれて、エステルの子宮の隅々まで占領されて、喜んじゃうんだ……奥の奥まで白いミルクに満たされていくのを……」
「ア……ア……あたしのおなかの中……オリビエの熱くて濃いミルクでいっぱいなのね……あぁ……♥ おなかも……あたまも……痺れて気持いいの……♥」
エクスタシーの余韻に動けないまま、うわごとのように呟くエステル。
「そうか」
オリビエは悪戯っぽく笑みを作った。
「ようし、エステルがチンポ汁大好き娘になった記念に、このまま精液を洗い流さずに大会に出てみようか」
「──えっ……!?」
一瞬、エステルにはオリビエが何を言っているのか解らなかった。
「そんな……!? い、いやよ……! だって、このままじゃ下着が汚ちゃうし、そ、それに……た──垂れちゃうよ……!? もしそんなの見つかったら……!」
「大丈夫大丈夫。スパッツ履いてる上、その前掛けもあるからバレやしないって」
「でも、でも、匂いだってすごい臭いし……!」
「まさかエステルがそんな匂いの元だなんて誰も思いやしないさ。それとも」と、オリビエはヌップ、ヌップと腰を動かした。
「教官の言うことが聞けないのかな? これも訓練のうちなのに」
「ハァ、ア、ア、ア……♥」
まだ余韻冷めやらぬエステルは、ビクビク、ビクビクと腰を震えさせる。
「あ、あ、ああぁ……♥ わ、わかった──わかったからぁ……♥
も、もう……これ以上やると……おかしくなっちゃうぅ……♥」
「フフ、抜かずにもう一発出してあげてもいいんだよ?
時間がオーバーするだろうだから、そっちの方がさらに酷くなるけどね」
「あぁ……ああぁ……お、おねがい……もう……! い、言うこと聞くから……このまま精液一滴も拭かずに行くからぁ……♥」
「よぉーし」
オリビエはやっと腰を止め、
ヌップゥ──
と、肉棒を引き抜いた。白くネットリとしたいやらしい糸が長く引く。
「あ──あ──♥」
エステルのからだが官能に震え、秘腔からねろねろと大量の濃縮ミルクが溢れ てくる。愛液と精液にまみれたぐちょぐちょのおまんこ状態であった。
それをまったくぬぐうことなく、オリビエはパンツとスパッツを元に戻した。
「じゃ、このままでロビーに行くんだ」
じわじわと、スパッツの真ん中に黒い染みが広がってゆく。
指で圧してみた。
グチュッ
と、いやらしい水音が立ち、オリビエの指の先は第一関節いっぱい、ぬるぬるし た精液にまみれてしまった。
「ハウンッ♥ も、漏れちゃう……やめてぇ……!」
(フフフ……大会が楽しみだ……)
淫らな染みが徐々に浸透してゆくスパッツの様子を眺めながら、オリビエは愉 悦に満ち溢れた笑みを浮かべる。
「もし大会を乗り切ったら、今晩は特別にたっぷりと可愛がってあげるよ……」
「あ……は……はいぃ……♥」
エステルは情欲に染まりきった瞳を悦びの涙で濡らしながら頷いた──
(第3話に続く)