(フリー百科事典ウィキペディアより引用) ナック(正式社名:株式会社Knack)は、アニメーション作品の版権管理および、実写映画を主体とした映像作品の企画・制作を主な事業内容とする日本の企業である。
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旧虫プロダクションの文芸出身である西野清市(後、「西野聖市」に改名)が、小柳朔郎、月岡貞夫と東映動画(後の東映アニメーション)の作画出身の林静一らと共に1967年に設立し、『いじわるばあさん』(1970~1971)よりテレビアニメの元請制作を開始した。制作・企画した比較的有名なアニメ作品は、『ドン・チャック物語』『グロイザーX』『星の王子さま プチ・プランス』など。
1984年から企画・制作した『アタッカーYOU!』は日本ではそこそこの人気に留まったが、イタリアでのテレビ放送では爆発的な人気を獲得し、同国にバレーボールのプロ・リーグが創設されるきっかけを作った。 1990年~1991年に制作した『PEACH COMMAND 新桃太郎伝説』を最後に、テレビアニメの制作からは退いた。
アニメ制作事業と並行して特撮ドラマ作品の制作を行っていた時期もあり、その時期の有名な特撮作品に『バトルホーク』がある。
1988年に制作した『渋谷ホンキィトンク』でOVAの制作元請業務に進出し、翌年手掛けた『冒険してもいい頃』にて18禁OVAの制作元請を始めた。1990年以降はVシネマの制作に進出(同ジャンルでの第1作は、『冒険してもいい頃2』)し、アニメと並行して実写映画作品の制作を行うようになった。1996年、『ルナティックナイト』の制作に関与したのを最後にアニメ制作事業から完全に撤退し、以降は実写映画やVシネマを中心に制作活動をしている。