『ラーメン二郎』という飲食店は、
熱狂的なファンが多すぎて、
その行き過ぎた愛を表すコピペ(慣用文)が山ほどあるのだ…

その一部を紹介しよう(ネット書き込み原文まま)
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馬場でニンニクマシマシを食べた俺は周囲に遠慮しながらも帰りの電車に乗った。
車内には盲導犬を連れた小さな中年の女性が乗っていた。

俺が電車に乗ってしばらくすると盲導犬が挙動不審になり、
飼い主の女性をはじめ周囲の乗客が混乱し始めた。

俺のニンニク臭のせいだと悟った俺は電車に乗ってしまったことを後悔し、
深く溜め息をついた。
犬は失神した。
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フランス料理:バターと生クリーム入れときゃええねん。
イタリア・スペイン料理:ニンニクとオリーブオイルで炒めりゃええねん。
日本料理:醤油か味噌入れときゃええねん。
二郎:5時間丹念に煮込んだ豚肉とシャッキリと炒めたモヤシ、自家製手打ち麺と
    研究に研究を重ねたスープ、メーカーに特注するカネシ、アクセントを与えるニンニク
    そしてそれらすべてを調和させるラード。

こうしてみるといかに二郎が完成された料理であるかが分かる。
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二郎とは
既存の胃袋に負荷を与え適度に破壊する事で
より太く強靭な胃袋の再生を促す行為だ

内臓の悲鳴は「生まれ変わり」を告げる産声か
二郎では誰しもが己の弱さと直面せざるをえない
心と向き合い体に問いかける「沈黙の対話だ

しかも地道に継続しない限り答は出ないのだ
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モヤシの山盛っただけで二郎風語るとか・・・・

あのな、ニュー速でコピペが流行ったのは1年前からだとしても、
二郎は10年間から変わらず行列作ってんのよ。
盛りのすごさとかじゃなくて
もっと根本的な部分に魅力があるからそれができるわけ。

だいたいな、並みのラーメンにゆでたモヤシを山盛りにしてみろ。
そんなもんラーメンの水割りじゃねーか。
だが二郎はそれをやっても二郎なんだよ。

「ヤサイ」を乗っける事を前提に開発されてるからな。
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さて、今日も行ってまいりましたファーストロット!

ロットマスターとして店内の秩序を守ることたびたび、店主もそろそろ俺を認めてくれているはず。
いつロットマイスター認定されるかドキドキの毎日です(おぃw
シャッターオープンとともに入店、店主にあいさつするが忙しそうで返事は無し。
この媚びない態度にプロ意識を感じるね。
大豚Wに全増しコール。 麺を茹で上げる釜から漂う小麦粉の香りが食欲をそそる。
第一ロッター、第二ロッターの前にどんぶりが置かれ・・・やってまいりました、俺の二郎!
シャキシャキ山盛り野菜にざっとタレをかけ回し、テュルンテュルンの脂とにんにくをからめ、戦闘開始!

…というところでちょっと異変に気づいた。
おや?チャーシューの姿が見えない・・・。
野菜山の向こうにいるのかな?どんぶりを半回転させる・・・いない。
そうか、野菜に埋もれているのか!野菜を軽くほじくる・・・いない。
チャーシューの仕込みに失敗したのか・・・?と思い両隣のロッター見ると、そこにはしっかりチャーシューの乗った二郎が。
まあいい。このくらいはブレの範囲と言えるだろう。プルプル脂身さえあれば俺は幸福だ。

さて、野菜をワシワシ攻略、そろそろ愛しの極太麺ちゃんにご対面・・・w
のはずが、一向に麺が見えてこない。ていうか、麺が入ってない。野菜のみがどんぶりに盛られている状態。
なんだこれは・・・俺は何かを試されているのか?店主も助手も向こうを向いたまま、次のロットワークに取り掛かっている。
・・・まあ、これも、ブレの範囲と言えなくもない、か。

結局俺はその山盛りニンニク背脂サラダをたいらげ席を立った。
「ごちそうさま!」と大きな声で挨拶したが、返事は無かった。


家に着いた俺はそっと布団にもぐりこみ、そして声をたてずに泣いた。
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最終更新:2011年05月31日 19:51