歌詞倉庫@メモ帳
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2009-11-26T17:41:21+09:00
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Sound Horizonの歌詞を中心に載せています。
完全に「メモ帳」です。 ご注意ください
そして、自己満足です。 此方にもご注意ください
他者が勝手に編集することはできませんので、
ご了承くださいませ。
[[Sound Horizon>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/14.html]]
2009-11-26T17:41:21+09:00
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Sound Horizon
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-[[Thanatos 2nd Story CD>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/73.html]]
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その他
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2009-06-25T19:57:15+09:00
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LiNK
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***LiNK
野を駆ける 風の名も
知らぬまま 砂は零れて
過ぎ去った 鳥の影に
夢の後を 重ね見る
また会えるよね
手を振る友と 交わしたあの日の約束と
宝石箱に詰めた笑顔は
誰にも奪えないから
僕たちは今でも
繋がってるんだよ
君を描く夜空
煌く流れ星(Shooting Star)
生命とは何か...
存在とは何か...
過去とは何か...
記憶とは何か...
触れられないものをすべて否定しようとする
実存という怪物(モンスター)
彼に立ち向かう強さ
それを教えてくれたのは君だった
二度と会えなくとも
さよならは言わない
僕たちの約束
LiNK
世界は繋がっている
僕たちがこの手で 紡ぐ未来は
優しい夢のように 微笑む綺羅星(Shining Star)
僕たちはいつでも 繋がっているんだよ
移り行く世界で 変わらぬ北極星(Polestar)
LiNK the Star Lights
世界は繋がっている
LiNK the Star Lights
世界は繋がっている
2009-06-25T19:55:46+09:00
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聖戦と死神 第二部「聖戦と死神」~英雄の不在~
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/58.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***聖戦と死神 第二部「聖戦と死神」~英雄の不在~
愚者は問う…鉄壁の王城を捨て
女王は何処へ往くのかと…
賢者は識る…どれ程堅牢な守備を誇ろうと
陥落しない城など存在し得ぬことを…
プリタニア暦627年『カンタベリーの戦い』
ハーシファル騎士団長率いる第四騎士団
ドーバーより上陸した帝国軍第一陣を迎え討ち
カンタベリー平原にて開戦
どんな敵も恐れはしない祖国(くに)を護る為に剣を振るえ
胸に気高き女王(クイーン)の薔薇を抱いた同胞(とも)よ
進め我らは<薔薇の騎士団>(ナイツ・オブ・ザ・ローズ)だ
死をも恐れぬ薔薇の騎士達は彼に続く…
緋い戦場を駈け廻る一条の雷 パーシファルの雷槍(スピア)
進め我らが<薔薇の騎士団>(ナイツ・オブ・ザ・ローズ)だ
──時は来た!時は来た!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!)
──時は来た、見よ!ベルガの死神だ!(Chrono, Venies! Vidies! Velesa!)
帝国暦元年『グラスミアの戦い』
アルヴァレス将軍率いる帝国軍第三陣
辺境の地 ホワイトへブンより上陸
疾風の如く馬を駆り敵陣の後背を突いた…
殺す相手を愛する者や 祈る者がいることは忘れろ
邪教の使徒は根絶やしにしろ 眼を背けるなこれが<聖戦>だ
燃え上がる山村 虐殺される人々
逃げ遅れた娘 追い駈ける男
馬上で弓を引き絞り 獲物に狙いを定める
放たれた火矢 細い娘の身を掠める
「シャルロッテ!」
転倒した娘 飛び出した男
娘に振り下ろされた白刃を弾き返す
動かない娘 向かい合う二人の男
此方…白馬のアルヴァレス
彼方…黒馬のゲーフェンバウアー
「武器を持たぬ者に何をするのだ…」
「小娘といえど邪教の使徒、情けを掛けてやる必要などありわせぬ…」
「道を踏み外すな目を醒ますのだ…」
「貴様にだけは言われたくないわ…偽善者、英雄狂、人殺し<ベルガの死神>(アルベルジュ)」
「親父はオッフェンブルグで死んだ…兄貴も…弟も…戦友も…皆…」
「待て…貴様、帝国を裏切るつもりか…まぁそれも良かろう…<ベルガの死神>(アルベルジュ)よ、
貴様を殺す男の名を忘れるな、その男の名こそ<ベルガの死神の死神>(ゲーフェンバウアー)だ!」
幾度も繰り返される過ち 歴史に何を学ぶ…
奪い奪われてはじめて 気付く闇がある…
──時は来た!時は来た!(Chrono, Velesa! Chrono, Velesa!)
──時は来た、見よ!ベルガの死神だ!(Chrono, Venies! Vidies! Velesa!)
狭い山道を風のように駈け抜ける白馬
馬上には白銀の甲冑の男
傷ついた娘を抱きかかえたまま南へと疾り去る…
「ゲーフェンバウアー…世界を憎み呪うかのようなあの眼…
あの男は私だ、私の過去だ…ロッテ…嗚呼…シャルロッテ…私は何と戦えば良い…」
2009-04-22T10:01:02+09:00
1240362062
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聖戦と死神 第一部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/57.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***聖戦と死神 第一部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~
(第九巻 527ページ…)
プロイツェン領オッフェンブルグ…
眩暈がする程の血の雨の薫に咽ぶことなくその男は笑っていた…
フランドル暦182年『アラゴンの戦い』
アルヴァレス将軍率いる フランドル軍五千
ピレネー山脈を越え カスティリヤ領に進撃
アラゴン平原にて カスティリヤ軍
北方防衛駐留部隊一万二千を相手に開戦
勇み歩を進める毎に 足元に死が絡みつく
研ぎ澄まされてゆく刃風(かぜ)に 敵兵は戦意(こころ)惑わす
猛る兵士と軍馬の嘶き「全軍突撃!我に続け…」
白銀の甲冑…<ベルガ人の将軍>(アルベルジュ)
──時は来た、見よ!ベルガの死神だ!(Chrono, Venies! Vidies! Velesa!)
「時に…アルヴァレス卿の軍はまた勝利を収めたようですな…
倍数以上の敵軍を完膚なきまでに叩きのめしての大勝利とか」
「…銀色の死神、忌々しい<ベルガの亡霊>(アルベルジュ)め、
今や陛下よりも奴を崇拝する者まで出始めておる始末」
「丁度良い手駒もあることで御座いますし、機を見ていづれ、
目障りな英雄殿には、ご退場願うのが宜しいかと」
「手駒…ああプロイツェンで捕虜にしたあの男の事か?
…破滅を演じる歴史の舞台、今宵も面白い劇が観れそうだ…」
「我ら<唯一神>(クロニカ)の名の下に…」
彼は誰が為に戦場を駈けるのか…護るべき女性(ひと)と祖国(くに)を失って尚…
2009-04-22T09:58:59+09:00
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聖戦と死神 第三部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/59.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***聖戦と死神 第三部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~
「此処は何処なのかしら?私は確か…追われ…矢を射られ…倒れたはずだったわ…」
「気付いて良かった、大丈夫かい?
私の名はアルヴァレス、君達の村を襲った軍隊の指揮官…
だったのだが…今ではもう追われる身だ…からと言っても…言い訳に過ぎぬ…私が憎いかい?」
「えぇ…憎くない…と言ったら嘘になるけれど…助けてくれた貴方のこと、私は信じたい…」
「私はベルガ人(ベルジュ)なのだよ…
亡国の仇を取る為、旧フランドルへ身を寄せた<異邦人>(アルベルジュ)
この意味が解るかい…お嬢さん?この手はもう取り返しのつかない程に汚れている…」
「最初は怒りからプロイツェンを…
次に異国での居場所を確保する為ロンバルドを…
そして己の願望を満たすという目的の為に、カスティリヤを滅ぼした…」
「今でも目を閉じると、鮮やかに浮かんでくる風景がある…
私にはどうしても取り戻したい場所があったのだ…
そんな私に当時のキルデベルト六世陛下は約束してくれた…」
「国をあと一つ…例えばプリタニアの征服を条件に…
ベルガの独立自治権を許すと…私は他人(ひと)の国を売って…自分の国を買い戻そうとしたのだ…」
「私はそんな愚かな男なのだよ…」
「そう…そんな愚かな男なら、私がここで殺してしまっても構わないわね?」
「あぁ…好きにするが良い…私は取り返しのつかない過ちを犯してしまった…」
「馬鹿!それでは何も解決しないじゃない…貴方はそれで満足かも知れない…
でも貴方の仇を取ろうとする者が現れないとは限らない…その論理が繰り返し悲劇を生んでいるのよ…」
「取り返しのつく歴史なんて一つもないの、だから尊いの、だから私達は新しい歴史を創ってゆくの…
愚か者とは…過ちを犯す者のことじゃない…過ちと知ってなお、正そうしない者のことをいうのよ…」
「…ねぇ…そうでしょう?」
「お嬢さん…君は強いな…」
「えぇ…そうよ…私は強いわ、この国の未来を背負っているんだもの…」
「この国の未来?プリタニアの女王は若い娘だと聞いていたが…まさか…君が…!」
「ローザ・ギネ・アヴァロン…そう…私がこの国(プリタニア)の女王よ…
黙っていて御免なさい…でも解って欲しいの…アルヴァレス将軍…私は貴方を信じます…」
「これは…女王陛下とは露知らず、数々の非礼を…」
「お願い!畏まらないで、私はそういうの好きじゃないの、私のことはローザで良いわ…」
「それにしても貴方があの有名な「ベルガの死神」(アルベルジュ)とはね…
…想像していた像(イメージ)と随分違うわね、熊のような大男だと思っていたのに…」
「…でも<ベルガの死神>(アルベルジュ)はやめた方が良いわね…
この国では流行らないわ…プリタニア風に言うと…
そうね、<ベルガの暴れん坊>(アーベルジュ)かしら…
そっちの方がずっと素敵よ…ねぇ…そうしなさいな…?」
「何?さっきから女性(ひと)の顔をそんなに見つめて…」
「いや…最初に貴女(あなた)を助けた時、ある女性に似ていると思ったのだが…」
「思ったのだが?」
「…今にして思うと全然似ておらぬ…」
「なに!?」
ウインダミアの湖畔を白い風が駈け抜けて往く…
トリストラム騎士団長率いる第六騎士団が衛る地
ランカスターへと…
2009-04-19T04:48:58+09:00
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雷神の系譜
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/67.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***雷神の系譜
(第四巻 27ページ…)
世界を救いし隻腕の英雄亡き後
邪神が封印されし地に街を築き
自らが結界の役割を果たし
永き平和への礎と成す…
誇り高き右腕に刻まれし雷の紋章(あかし)
彼の者達の名は 雷神の民
伝承の謎 紋章の秘密
少年が描く軌跡 雷神の系譜
弱い者ほど徒党を組み
身代わりの羊を捜す
愛を知らない幼き日々は
灼けた石の痛み
ひとり唇噤んだまま
膝を抱えて耐えていた
雨も宿ればいづれ過ぎ去る
嵐もまた然り
されど輝やかざる紋章(しるし)
本当の強さって何だろう?
差し出された少女の小さな手が
とても大きく見えた…
黙したまま何も語らぬ歴史の手の平の上で
出会ってしまった少年と少女の物語
十年の歳月も一閃の雷が如く
過ぎ去ってしまえば刹那
今…黒の歴史が再び動き出そうとしている…
遠い空見上げて この胸を焦がす
浮かぶのは彼女の 愛らしい笑顔だけ
適わぬ想いと 識っていながら…
麗しの君は何故 一族の長の娘
部族一強き者の許へ
嫁ぐこと定めしは 変えられぬ民の掟
嗚呼…雷(ちから)無きこの腕じゃ 君のこと護れない?
想いなら誰にも負けないと
叫んでもその言葉 虚しくも風に消えた…
期は満ちようとしていた 長の娘も今年で婚礼を定められし齢十六
その誕生の日が差し迫り 一族の猛者達は競って名乗りを上げた
期は満ちようとしていた 邪悪なる波動が街全体を包み込み
空に立ち込めたる暗雲は 「三度目の嵐」の訪れを告げようとしていた…
(「どうなされました?お婆様…」)
「おぉ…何ということじゃ…!黒き法衣(ローブ)を纏いし者達の影が見える…
予言書の使徒、奴らを封印の深奥へ行かせてはならん、
邪神の封印を解こうとしておるのじゃ…!
いまや雷神様の血も薄れ、我らに扱えるは小さき雷のみ…
あぁ恐ろしいや…!天地を揺るがす強大な力じゃ…来るぞ…あぁ来るぞ…!」
地を割る咆哮 天を裂く爪牙 烈火の如く燃えさかる六対の翼
暗黒を宿した瞳に魅いられただけで 勇猛なる戦士が次々と倒れていった…
嗚呼…人間(ひと)とは神の前では かくも無力なモノなのだろうか…
誰もが深い絶望に呑まれかけていたその瞬間(とき)
ひと際眩い閃光が雷(ちから)無き青年の体を貫いた…
「覚醒めよ…勇敢なる右腕を持つ者よ…
直系の雷(ちから)を受け継ぎし者よ…
かつて私は邪神(やつ)を封印せし折、雷の槍を放ったが故右腕を失った…
今その雷(ちから)を開放すれば、右腕はおろか全身が吹き飛ぶやも知れぬ…
御主にその覚悟があるか?
…ならば今こそ覚醒めよ『雷神の右腕』よ!」
「ひとりでは耐え切れぬ、雷(ちから)でもきっと、ふたりなら大丈夫、私は信じる!」
暗雲を貫く雷 あの日出会った少年と少女は
今…二つの紋章(しるし)重ね合わせて 輝ける未来(とき)を紡ぐ…
「…ちゃん…ねえ…お婆ちゃん…お婆ちゃんったらぁ!」
「どうしたの?それからお話どうなったの?」
「おお…そうだったねえ、ごめんよ」
「その後、雷神様が邪神をやっつけたんだよね?ね?」
「さて、どうだったかねえ…昔の話だからもう忘れちゃったねえ…」
「えー、そんなのずるいよぉ」
…そう言って微笑んだ祖母の瞳(め)は とても優しい色をしていた
…その時の事は今でも印象深く覚えている
…私は信じているのだ 雷神の系譜は途絶えていないのだと…
受け継がれるモノ…受け継がれざるモノ…
暗雲を貫く光を翼に受け…その白鴉は羽ばたいて往く…
2009-04-18T12:18:29+09:00
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Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
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-Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
[[黒の予言書>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/52.html]]
[[詩人バラッドの悲劇>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/78.html]]
[[辿りつく詩>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/53.html]]
[[アーベルジュの戦い>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/54.html]]
[[約束の丘>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/55.html]]
[[薔薇の騎士団>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/56.html]]
[[聖戦と死神 第一部「銀色の死神」~戦場を駈ける者~>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/57.html]]
[[聖戦と死神 第二部「聖戦と死神」~英雄の不在~>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/58.html]]
[[聖戦と死神 第三部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/59.html]]
[[聖戦と死神 第四部「黒色の死神」~英雄の帰郷~>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/60.html]]
[[書の囁き>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/61.html]]
[[蒼と白の境界線>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/62.html]]
[[沈んだ歌姫>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/63.html]]
[[海の魔女>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/64.html]]
[[碧い眼の海賊>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/65.html]]
[[雷神の左腕>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/66.html]]
[[雷神の系譜>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/67.html]]
[[書の魔獣>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/68.html]]
[[キミの生まれてくる世界>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/69.html]]
Bonus Track
[[<ハジマリ>のChronicle>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/70.html]]
[[<空白>のChronicle>http://www29.atwiki.jp/kasisouko/pages/71.html]]
2009-04-18T01:32:37+09:00
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雷神の左腕
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/66.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***雷神の左腕
(第一巻 816ページ…)
こんな嵐の夜は 傷痕が疼く
右腕を引き千切る様な 在るはずの無い痛み
誰に話すこともなく 男はひとり苦惱している
残った左腕で何を為すべきかを…
不吉な予兆は 日に日に影を色濃く落とす
確實に その時が近づいている
あの日と同じ嵐の夜 男は人知れず旅立った
覺悟は決まっている まだ左腕がある…
男は扉を必死で押さえていた
扉の向こうは闇 邪悪な力が溢れ出ようとしている
それを左腕で必死に抑えていた
もうダメだ…右腕…右腕さえあれば…
男が諦めかけたその時
薄れゆく意識の中 温かい光を感じた
右手に槍を掲げ 嵐の中幾千の人々が祈っている…
あの時の子供達は皆 大人になった
雷神は右腕を失い 世界は生まれ変わった
右手が蒔いた種を育てたのは左手
そして美しい花がさく 幾千の花が咲く…
彼には勇敢な左腕と 幾千の右腕がある
決して負けはしない そんな想いが歴史を紡ぐ…
…やがて時は流れ…
「ねぇおじいちゃん、どうして?雷神様には、右手が無いの?可哀想だよ…」
と街角の子供は問う…
子供の小さな手を取り 老人は微笑んで答える
「雷神様の右手は、今もここにあるよ…ほれ、その右のポッケの中にも…」
2009-04-18T01:32:01+09:00
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黒の予言書
https://w.atwiki.jp/kasisouko/pages/52.html
Chronicle 2nd 1st Story Renewal CD
***黒の予言書
(幻想物語組曲…Chronicle 2nd)
それは…歴史を辿る少女と世界の物語
詠いたい詩があるんだ…辿りたい途があるんだ…
守りたい丘があるんだ…誇りたい薔薇があるんだ…
収めたい戦いがあるんだ…聴かせたい歌があるんだ…
語りたい航海があるんだ…掲げたい右腕があるんだ…
どんな時でもボクらは諦めない
歴史の彼方 遠くて近いソラ
キミとの約束 受け継がれる想い
終らないボクらの系譜(クロニクル)…
「<黒の神子>(ルキア)よ…私は悲しい…!
君ならば書の真理が理解できると思っていたのだがねぇ…
まぁ良い…歴史を変えられると思い上がっているのなら…
いつでも掛かって御出でなさい…」
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)
物心ついた時 母は既に居なかった
仄かな哀しみは 優しい子守唄…
(――似たようなやつはどこにでもいるさ)
生まれてくる前に 父も既に居なかった
確かな憎しみは 激しい恋心…
(――似たようなやつは何人もいたよ)
違う星を抱いて 生まれてきたボクらも現在は
同じソラに抱かれてる それなのに…それなのに…
あの頃ボクらが夢見てた 未来へ駆ける白馬を
追い駆ける影が在ることも 識らなかったボクらを乗せて
疾って往くよ…予言された終焉へと…
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)
<黒の予言書>(ブラッククロニクル) それは「存在してはならない書物」
とある予言書崇拝(カルト)教団の施設より押収された
全二十四巻から成る黒い表紙の古書
そこに記されていたのは 有史以来の数多の記録
ある種の整合性を持つ 歴然とした年代記
それを史実と認めるならば
我らの肯定してきた歴史とは何なのだろうか?
書の記述は未来にまで及び 一つの相違(しゅし)に
複数の学説(は)を芽吹かせ 蟲惑の論争(はな)を咲かせる
その最大の論点は 近い未来(さき)この世界が
終焉を迎えるという<史実>
何処までが味方で何処からが敵だ?
そこを見誤ると歴史に屠られる
各々で勝手に境界を敷いてる
白地図に刻むは争いの軌跡だ
嗚呼…狭い…ここは何て狭い世界だ…
――ジャスティス
敵は全部殺すんだ 盟友(とも)よそれで一時安心だ
(幸セカイ? 嗚呼…シアワ世界? 死逢ワ世界? ソレデ…幸セカイ?)
けれど味方も敵になるんだ ならば先手を打って殺すんだ
(幸セカイ? 嗚呼…シアワ世界? 死逢ワ世界? ホント…幸セカイ?)
しかし敵は無くならないんだ だから怯えながら暮らすんだ
(幸セカイ? 嗚呼…シアワ世界? 死逢ワ世界? ソレデ…幸セカイ?)
されどそれを繰り返すだけだ それが幸せを掴む途だ
(幸セカイ? 嗚呼…シアワ世界? 幸セヲ掴ム途ダ…)
間違ってる そんな論理は 間違ってるんだ
この世界を売ろうとしてる 奴らがいるんだ
気づくべきだ 気づいたなら 戦うべきだ
たった一羽 時風(かぜ)に向かう 白鴉のように
あの頃ボクらが夢見てた 未来へ託した地図を
描き換える影が在ることも 識らなかったボクらを超えて
疾って往こう…予言にない<ハジマリ>へと…
<黒の予言書>(ブラッククロニクル)
物心ついた時 母は既に居なかった…
病死だとボクに告げたのは
孤児であるボクを引き取り養育した組織だった
組織には似たような奴らが何人も居た
やがて組織に疑問を抱いたボクらは組織から逃亡した…
2009-04-18T01:30:47+09:00
1239985847