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第二章 険しき道のり - (2006/10/04 (水) 08:59:24) のソース

&color(#FF3399){【走れ、復讐の道を】}

北の地にて一揆集の足止めを振り切った
濃姫と蘭丸は、本能寺へと急ぐため、
春日山を通り抜けようとしていた。
しかし、その行く手を
領主である軍神・上杉謙信が
阻んだのであった。
&color(#FF3399){蘭丸君、何としても突破するわよ}

&color(#FF3399){【第二章 険しき道のり】春日山忍法帖}

まよいごが きましたね
よもつひらさかをゆく、まよいごが
&color(#CC33FF){信長様は死んじゃいないよ…!}
&color(#FF3399){蘭丸君、惑わされちゃダメよ}
&color(#FF3399){上様が…死ぬはずがない!}
退け! 乱世が深まる原因は、もはや消えた

&color(#FF3399){どいて! 私達は急いでいるの!}

悪いが、ここは通さない…
魔王は死んだ…それでよかったんだ
&color(#FF3399){まだ死んだと決まったわけじゃないわ}
&color(#FF3399){お前の血にまみれても、ここを通ってみせる!}

&color(#FF3399){今は進むだけ…それしかないのに!}

&color(#CC33FF){濃姫様…頑張ってる…}

&color(#CC33FF){濃姫様、がんばれ、がんばれ!}
&color(#FF3399){蘭丸君は休んでなさい! 後は私が!}

おまえがわたくしにふさわしきあいてか?

魔王の子、お前もこれ以上人を殺さずにすむ
&color(#CC33FF){うるさい! 信長様は死んでない!}

謙信様のために戦う…私は幸せだ
だがお前は違う! お前はとても苦しそうだ
&color(#FF3399){私の気持ちなど…お前には分かるまい…!}
そうやって強がるのはやめろ!
もうその必要もないんだ…!

なるほど、ほんのうじにゆくのですね
しかし、ここはとおしませんよ
&color(#FF3399){ならば、力づくで道を開けさせてもらうわ}

謙信様には…近寄らせない!

まのものは、ちにかえるのがどおり…
ちじょうにてほろびるは てんめいですよ
&color(#FF3399){あの人は死んではいないわ!}
&color(#FF3399){お前が安心していられるのも今のうちよ!}
わたくしに そらごとはつうようしません
ただむなしく、あはれです

ゆえなく、とびまわるちょうよ…
わたくしが めいふへみちびいてあげましょう
&color(#FF3399){こんな所で倒れては駄目…!}
&color(#FF3399){まだまだ、道のりは遠いのに!}

なぜだ、なぜ戦う…?
お前が戦う理由は、なくなったはずだ!

ちりぬれば あとはあくたになるはなを
おもいしらずも まどうちょうかな

あきらめなさい
まのものがほろび、てんもよろこんでいます

春日山を突破した濃姫と蘭丸は、
続けて武田軍が陣営を張る
三方ヶ原をも突破しようとしていた。
しかし、ここでも大きな困難が
二人を待ち構えていたのであった。
&color(#FF3399){三方ヶ原…ここさえ突破できれば…}

&color(#FF3399){【第三章 甲斐の虎】三方ヶ原逆襲戦}