1スレ496

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1スレ496 - (2007/06/29 (金) 13:58:01) の1つ前との変更点

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-作者 496 -投下スレ 1スレ -レス番 496 -備考 非エロ等 1001 :111 :3007/06/29(金) 00:00:00 ID:katayama 本文
-作者 496 -投下スレ 1スレ -レス番 496-497 -備考 電波 496 名無しさん@ピンキー sage 2006/11/19(日) 22:40:02 ID:vPfD2N43 いい加減なシチュでジュウ×円を書いてみる  ジュウがその日、全く無目的に立寄った公園でたまたまそんな状況に遭ったのは全く偶然であった。  すなわち、彼の「友達」の一人である円堂円が所謂不良の集団に絡まれているという全く既視感を覚えるような 状況であり、むしろそこから二人で共闘して哀れな獲物たちを完膚なきまでに叩きのめした所まで含めてお約束 と言えるかもしれない。  しかしながら往々にしてイレギュラーとは起きる物であって。  「捕まえたぞ!」  「っ!」  自分の担当側の最後の一人を倒した所で、突如背後から聞こえた叫びに振り返ると、先程自分が倒した一人が 何時の間にか起き上がって、鼻血を垂らしながらも円を背後から羽交い絞めにしている所だった。加減しすぎたか 、とジュウは舌打しながら駆け出す。  もがく円だが、流石に組み付かれると体格差のせいで動きが封じられてしまっているようだ。  と、その前でフラフラと立ち上がる円に腹を打たれ蹲っていた男。その目は怒りに燃えて血走り、そしてその右手 には特殊警棒。それが大きく頭上へと振り上がり、そして……激突!  間一髪、円を背後の男ごと突き飛ばして割り込んだジュウは、その瞬間、頭部への衝撃と同時に目の前に火花が 明滅し、意識が暗くなりかけたが、何とかこらえて手を泳がせ、とりあえずそれに当った物を掴んで踏み止まった。 頭を一つ振って未だチカチカとする視界に自分の手を捉えてみれば、その掴んでいるものは正しく今自分の脳天へ と振り下ろされた凶器と、それを掴む男の手。それをゆっくりと上へ辿ると、やがて呆然とした男の顔に行き当たった。  ニヤ、と凶暴な笑みを浮かべる。  今度こそ男の顔が恐怖に歪むのを確認する暇もあらばこそ、ジュウの全力を込めた拳は、確かに歯を砕く感触と 共にその真ん中へと叩き込まれていた。  そしてそのまま、ガクリ、と前のめりに膝をついた。背後からは、倒れて体制が崩れたのを利用して戒めを解いた のだろう円が、自分の名を呼びながら駆け寄ってきていた。  「なあ、もう大丈夫だって」  「いいからじっとしていなさい」  “下から見上げながら”抗議するジュウにも構わず、円はそう言ってそっと彼の額に手を当てた。そのひんやりとした 感触が心地よくて、思わずジュウは目を閉じた。  あれから、円はジュウに肩を貸して、先程の場所から少し離れたこの小さな公園にやって来た。そして自分のハンカチ を水で濡らしてジュウの頭の血を拭いてくれたのだが……。  「あなたが丈夫なのは知ってたけど、特殊警棒で殴られてこの程度の怪我で済むなんてね」  「だからもういいって。もう血も止まってるし」  前には金属バットでぶん殴られた事だってあるしな、とは流石に言わなかったが。  「頭部への怪我は一見大丈夫に見えても後でどうなるのか分からないのよ。きちんと病院へ行って検査しなさい。代金 はこっちで出すから」  からかいではなく真剣な面持ちで諭す円に気圧されながらも、ジュウは費用については丁重に断る。が、円は何故か頑 として譲らない。なんとなく、自分に借りを作っておきたくないのだろうか、と判断して、少し寂しいような気持ちになりながら もジュウは引き下がった。  「……」  「なあ」  不意に落ちた沈黙になんとなく話題を探したジュウは、とりあえずさっきからの疑問を口に出した。  「なんで膝枕なんだ?」 497 名無しさん@ピンキー sage 2006/11/19(日) 22:41:09 ID:vPfD2N43  「嫌だった?」  照いも無く、平然とこちらを見下ろしながら聞く円に、なんと答えればいいのやら、ジュウは口篭もる。いきなり力ずくで 頭をベンチに座ったそのしなやかな太腿の上まで持っていかれた時に感じた気持ちや、今こうして存外に柔らかいその 感触を感じているのは正直嫌な気分とは程遠かったけれど。  「まあ、私みたいな男嫌いの空手女よりは雪姫や雨に膝枕された方が柔沢君もそりゃ嬉しいだろうけど。無いものねだ りは良くないわ」  「いや、ねだってねえよ」  なんだかコイツは一体自分をどういう目で見ているのだろう、と心中不安に感じながら、人が通らないかを気にしてみる 。幸いここは表の通りからは奥まった所にあって、入り口の木と藪で視界も遮られてあるので、この状況を他人に見られ る心配はあまりないようだ。  とりあえず忠告を聞いて大人しくしておくか、と思い直し、何とは無くぼんやりと円の顔を見上げた。改めて見ると、綺麗 な顔をしているんだな、と思う。冷気すら漂わすような整った面長の顔。鋭く、深い輝きを放つ切れ長の黒い瞳。短く整え た髪型のせいで一見すると美少年にも見えがちで、しかし柔らかな晩夏の木漏れ日を浴びてそっと目を閉じた彼女は まるで白石の彫刻の様な女性的な美を感じさせた。  思わず見とれていたジュウの視線を感じたのか、円が瞼を上げた。ハッとして、ジュウはつい目を逸らす。  「どうかしたの?」  「いや、なんでもない」  気恥ずかしくて顔も見れないまま、ジュウは答えた。いつも開けっ広げで大胆な雪姫などとは違い、氷のような円に「女」 を感じてしまった事で、妙に恥ずかしさが湧き上がってきて、そうなると何かもうこの状況が一刻も耐えられないような気持 ちになってきて、  「あの、もう、ホントに大丈夫だから、もういいぞ」  「そう」  今度は存外に素直にそっと手をどけた彼女に不審がる余裕も無く、ジュウは身を起こすと手早く立ち上がった。  「じゃあ、とっとと病院行くか」  「そうね。家の関係の所なら安く済むし、色々と話が付けやすいから案内するわ」  「ああ、すまねえな」  「私の方から言い出した事よ」  こちらを一顧だにせずにそう言い置いてサッサと先に立ち歩き出す円は、既にすっかりいつもの彼女だった。 今日はここまで。続きはまた今度。

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