**職業の内容 宇宙船に乗り、宇宙に行き、宇宙を研究し、解明する仕事 **なるために JAXAの場合 資格 ・日本国籍を有すること ・大学(自然科学系※)卒業以上であること ※理学部、工学部、医学部、歯学部、薬学部、農学部等 ・自然科学系の研究・設計・開発・などに3年以上の実務経験があること (修士号取得者は1年、博士号取得者は3年とみなす) ・堪能な英語力があること ・心身ともに健康であること (身長:149~193cm 視力:両目とも裸眼0.1以上、矯正1.0以上 など) ・協調性等、長期間宇宙飛行士業務に従事できる心理学的特性を有すること 選考(最近の例) ①書類選考と英語検定 (864名→195名) ②一次医学検査・一般教養試験(筆記)・基礎的専門試験(筆記)・心理適性検査 (195名→54名) ③2次医学検査と面接試験(心理・英語・専門・一般) (54名→8名) ④長期滞在適性検査と面接試験 (8名→3名:古川さん・星出さん・山崎さん) **有名人 毛利衛 (もうり まもる) 秋山 豊寛(あきやま とよひろ) **雑学 -毛利衛の名言 アメリカの社会を駆動してきたモチベーションは、 新大陸とフロンティア精神にあった。 島国の日本はその文化や国民性を考えると、 新しい挑戦の源は海にあるんですね。 海を乗り越えてやってきた知恵や技術が、 日本の活性化を促してきた。 いま、その海から、科学技術や地球環境を考えていきたい。 地球の4分の3は海。陸地ではないんです。 公務員試験の2次試験会場を抜け出して、 月面着陸するアポロ11号の中継テレビを見たくらいです。 衝撃でした。 結局、あれが大きなチャンスだったと思います。 自分にとって、瞬間的にどっちが大事なんだ、と。 公務員試験はいつでもある。 個人のことより人類史上初めての月着陸のほうが、 ずっと価値があるんじゃないか、と判断したんです。 科学というのは、 自然や人間を理解するために生まれました。 しかし、21世紀のいま、ヒトゲノムが研究し解明され、 人間の遺伝情報が詰まった4つの塩基の組み合わせで、 いくらでも人間という生物が変わることが分かった。 神様がつくり、人間は特別だと思って進歩させてきた科学が、 人間は他の生命と変わらない、 ということを証明することになったんです。 - 飛行士はだいたい、「地球が見たい」って答えるそうです。 でもわたしは太陽。 核融合の研究などをしていたからですが、 実際に見たら、漆黒の闇に浮かぶ、 エネルギーの塊ということだけを実感しました。 挑戦することに、年齢は関係ないですよ。 90歳でカンバスに向かう老芸術家だっている。 精神的な年齢に、老いも若いもないんです。 92年、44歳で宇宙に飛び出し、 その後、およそ8年間のブランクをへて、 再び宇宙へ再挑戦しました。 52歳で飛んだ2回目は、11日間宇宙に滞在しました。 多くの人から、何かにチャレンジするときに、 気持ちが続かないと聞きますが、 それは、心の底から、おもしろがらないからじゃないでしょうか。 月は太陽に照らされて光る。 他者があって自分があるという、 その深みに惹かれたのです。 宇宙船から見る下弦の月。 あれは一生忘れません。 ひととつながってこそ、自分がある。 人生もそうありたいですね。 宇宙からは、 国境線は見えなかった。