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「伍長暗殺」 - (2006/12/18 (月) 13:23:18) の編集履歴(バックアップ)


第4部 バルバロッサ編 第3話「伍長暗殺」

2006年12月14日 放送

概要
マキの叔父クラウス・フォン・シュタウフェンベルクによる総統暗殺事件。
ドイツの暑い一日が始まる。


1904年から日本で販売されている煙草「チェリー」のこと。
戦時中は敵性言語と言うことで、作中の「桜」に改名していた。
ちなみに、現在(2006年現在)販売中の煙草「さくら」「チェリー」は、双方ともに「桜」と違うブレンドである。

ヴェルナー・フォン・へフテン中尉

第二次大戦中のドイツ陸軍少尉。
1944年7月20日の計画として知られているヒトラー暗殺計画に共謀した。

ベルトルト

ベルトルト・フォン・シュタウフェンベルク
クラウス・シェンク・グラーフ・フォン・シュタウフェンベルクの兄

ユンカース52

Ju 52
ユンカースとはドイツの航空機メーカー。
Ju 52は主として、輸送機や旅客機として用いられた。1930年代から第二次世界大戦中のドイツ軍用輸送機として用いられる。
ジュラルミン波板の外皮構造と3発のエンジンが特徴で、極めて頑丈な機体であった。
第二次世界大戦では、ルフトヴァッフェにより爆撃機としても使用された。

総統大本営

ヴォルフスシャンツェ(狼の巣)
ポーランド(東プロイセン)のラシュテンブルクにある。

クリスタルナハト

水晶の夜と呼ばれる事件。
1938年11月9日夜から10日未明にかけてナチス党員・突撃隊がドイツ全土のユダヤ人住宅、商店、シナゴーグなどを襲撃、放火した事件。

ポーランド戦でのSS特別行動隊

ドイツ軍は侵攻時から民間人や避難民の行列を攻撃対象にするなど無差別攻撃を行った。
約2万人のポーランド人の民間人が犠牲になったタンネンベルク作戦は、ドイツが行った最初の戦争犯罪の一つである。
ドイツ軍のポーランド侵攻の期間、民間人の総犠牲者数は、ポーランド人約15万人、ドイツ人(主にドイツ系ポーランド人)約5千人と推定されている。

フロム

フリードリヒ・フロム
国内予備軍司令官兼陸軍補充局長。
ヒトラー暗殺事件に連動した、国内予備軍を使った新国家樹立のための軍事クーデター計画、暗号名「ヴァルキューレ」発動に際し、ヒトラーの死亡が確認できないとして、計画発動に同意しなかった

兵務局長

ヴェルサイユ条約により参謀本部は存続を禁止されたため、兵務局として偽称して存続する。
1935年陸軍総司令部において参謀本部が復活するため、この時には存在していないはずだが?
史実では1941年当時の参謀総長はフランツ・ハルダーなので、作中では彼を指しているのだろうか?
話の流れからするとオルブリヒトを指している可能性もあるが?

クヴィルンハイム

アルプレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム
ドイツ語ではクヴィルンハイムとも読む。
第二次大戦中のドイツ陸軍大佐。
ヒトラー暗殺計画を実行したシュタウフェンベルクから暗殺成功の連絡を受け、オルブリヒト将軍はクヴィルンハイムに「ワルキューレ作戦」発令のテレタイプ発信を命令する。
これを受けてパリでは予定通りに親衛隊幹部が拘束された。
しかし、ヒトラー暗殺計画は失敗し銃殺された。

ヴァルキューレ

ヴァルキューレ作戦
国内有事のために国内予備軍司令部が策定した鎮圧計画の暗号名称である。
詳しくは作中にて説明。

気温は25度

史実での暗殺計画では気温が高かったため、地下室で行われる予定の作戦会議は地上の会議室で行われた。
この予定外の変更が計画失敗の一つの原因となる。

カイテル

ヴィルヘルム・ボードヴィン・ヨハン・グスタフ・カイテル
総統の個人的な参謀部に当たる国防軍最高司令部総長。
史実では戦後、ニュルンベルク裁判にて戦犯として裁かれ、1946年10月16日絞首刑に処された。

秘書のリンゲ

ハインツ・リンゲ
ヒトラーの秘書

ホイジンガー

アドルフ・ホイジンガー
ドイツ陸軍中将(陸軍参謀本部作戦部長兼陸軍参謀本部諸部代理)

戦況会議室

最深部にあるとの説明から、史実とは違う部屋だろうか?

「予備も一緒に」

史実では2つ用意した爆弾は一つしか仕掛けれなかった。

ハイレ大尉


ホス少将


「ブラント大佐が邪魔な鞄をテーブルの奥に足で押し込んだ」

史実では爆弾をセットしたアタッシュケースを邪魔だと陸軍参謀本部作戦課長の副官のブラント大佐が移動させた。
このために会議テーブルの分厚い木製脚部が遮蔽物となり、ヒトラーは爆風から守られ奇跡的に生き残った。

「国防省内の国内軍の司令部へ事件発生の第一報が入った」

ここでヴァルキューレの発動に対して会話している二人はクヴィルンハイムとオルブリヒトである。

パール・フォン・ハウゼ


オルブリヒト

フリードリヒ・オルブリヒト
国内予備軍副司令官
ヒトラー暗殺事件での中心的な実行者。
「ヴァルキューレ」の発動を上官の国内予備軍司令官フロム上級大将に強要するが、その後、ヒトラー存命が確認されたことにより失敗に終わり、逮捕されてその日のうちに銃殺される。

ベック元帥

ルートヴィヒ・ベック
第二次大戦中のドイツ陸軍大将。
史実では1944年7月20日のヒトラー暗殺計画の成功の暁には新生ドイツの国家元首に就任予定であった。
暗殺計画の失敗後、拳銃自殺を試みたが失敗した。
作中ではヒトラー暗殺直後に国家元首に就く。

フォン・ヴィッツレーベン

エルヴィン・フォン・ウィッツレーベン
第二次大戦中のドイツ陸軍元帥。
ヒトラー非難し、退役させられた。
ヒトラー暗殺計画に関与した罪で処刑される。
作中ではヒトラー暗殺後に国軍最高司令官に就く。

エーズペック


ヘルムート・ジェームス・フォン・モルトケ


考察

史実と違いヒトラーの暗殺に成功した理由はなんであったのか。
作中では暗殺に失敗した原因とされている気温による会議室の変更や、爆弾を一つしか仕掛けれなかったこと、爆弾をテーブルの奥に押し込まれたことなどが史実と相違をもって描かれる。
決定的になったのは、史実と異なり予備の爆弾を同時に使用したことであると思われる。