租税法

  • 国税通則法(昭和37年4月2日法律第66号) 最終改正:平成28年3月31日法律第15号 ※最終改正までの未施行法令あり。
  • 所得税法(昭和40年3月31日法律第33号) 最終改正:平成28年6月3日法律第63号 ※最終改正までの未施行法令あり。
  • 法人税法(昭和40年3月31日法律第34号) 最終改正:平成28年5月18日法律第40号 ※最終改正までの未施行法令あり。


【基本書】

  • 金子宏『租税法(法律学講座双書)』弘文堂(2016年4月・第21版)……東大学派。租税法のバイブル。毎年改訂されている。広範な租税法を1冊で網羅しているので分厚いが、司法試験の出題範囲のみを考えれば、薄いとすらいえる。一通り勉強したことのある人でなければ、本書のコンパクトな記述は理解することができないともいわれる。逆にいえば、本書を読んで理解することができるレベルにあれば、司法試験の合格レベルにあるといえる。A5判、1126頁。

  • 水野忠恒『租税法』有斐閣(2011年4月・第5版)……東大学派。租税実体法に重きを置いた本。最近、改訂されていない。A5判、868頁。

  • 水野忠恒『大系租税法』中央経済社(2015年12月)……租税実体法を中心に、法の構造と理論的分析の解説に重点をおいた体系書。国際課税に1章を設けるなど、実務の動向にも目配りをしつつ、多数の重要判例にも言及。A5判、960頁。他に、『テキストブック租税法』(中央経済社、2016年3月、A5判、320頁)等がある。

  • 清永敬次『税法』ミネルヴァ書房(2013年5月・新装版)……京大学派。基礎理論と手続法に関する記述は良い。A5判、384頁。

  • 酒井克彦『スタートアップ租税法』財経詳報社(2015年4月・第3版)……基礎を網羅して説きつつ、重要論点には踏み込んで解説している。実務的な観点にも少し触れられている。A5判、290頁。

  • 佐藤英明『スタンダード所得税法』弘文堂(☆2016年3月・第2版)……東大学派。司法試験の所得税法に関する決定版基本書。ケースメソッドで、しかも口語体で記述されているため、読みやすい。A5判、480頁。

  • 岡村忠生『法人税法講義』成文堂(2007年11月・第3版)……京大学派。基礎から説き起こす法人税法。理論的なことがしっかりと書かれた体系書。A5判、584頁。

  • 本庄資・藤井保憲『法人税法-実務と理論』弘文堂(2008年9月)……簡潔に書かれているため、初学者が使うのは難しい。情報量は多い。A5判、376頁。

  • 増田英敏『リーガルマインド租税法』成文堂(2013年5月・第4版)……後半はケースブックである。A5判、614頁。

  • 平野敦士・佐藤善恵・村井淳一・岡野訓『税務訴訟と要件事実論』清文社(2005年4月)……租税法と税務実務の観点から要件事実論により租税実体法を立体的に解説。判例解説集としても使える。版元品切。A5判、400頁。

  • 谷口勢津夫『税法基本講義』弘文堂(2016年1月・第5版)……上級者向け。記述に濃淡があり、硬い文章で図も少ないため、他の基本書で一通り勉強していなければ、理解することは難しいであろう。司法試験考査委員であり、他の基本書にはあまり書かれていない問題意識が載っているため、一読の価値はあるかもしれない。A5判、560頁。

  • 山本守之『租税法の基礎理論』税務経理協会(2013年3月・新版改訂版)……A5判、816頁。(評価待ち。)

  • 税大講本……税務大学校のテキスト。国税庁のHPからダウンロードできる。



【概説書】

  • 中里実・弘中聡浩・渕圭吾・伊藤剛志・吉村政穂編『租税法概説』有斐閣(2015年4月・第2版)……学者と実務家とのコラボレーションによる概説書。A5判、386頁。(評価待ち。)

  • 図子善信『税法概論』大蔵財務協会(2016年4月・13訂版)……A5判、280頁。

  • 水野忠恒『テキストブック租税法』中央経済社(2016年4月)……学部レベルの教科書として執筆されているが、税理士試験受験者あるいは企業経理担当者の基本書としても有用。国際課税、金融取引、信託など実務上の最新課題にも言及。A5判、320頁。



【入門書】

  • 増井良啓『租税法入門(法学教室ライブラリィ)』有斐閣(2014年3月)……東大学派。法学教室連載を単行本化したもの。A5判、358頁。(評価待ち。)

  • 佐藤英明『プレップ租税法』弘文堂(2015年10月・第3版)……「大学生の会話で学ぶ租税法」といった趣の本である。租税法の最重要論点を会話を通して学べる。読みやすい。四六判、316頁。

  • 三木義一『よくわかる税法入門(有斐閣選書)』有斐閣(2016年3月・第10版)……四六判、382頁。(評価待ち。)

  • 岡村忠生・高橋祐介・渡辺徹也『ベーシック税法(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2013年4月・第7版)……京大学派。清永の弟子による著書。所得税に絞り、コンパクトに税法を解説した入門書。執筆者の私見も随所にちりばめられており、またポートフォリア投資といったビジネス用語が説明なく出てくるため、ある程度の予備知識は必要である。制度趣旨の説明が薄い箇所も散見される。そのため、既に税法以外については一定の知識がある人向けの税法の入門書といえよう。四六判、390頁。

  • 金子宏・清永敬次・宮谷俊胤・畠山武道『税法入門(有斐閣新書)』有斐閣(2016年5月・第7版)……第7版は、旧版(2007年4月・第6版、新書判、230頁)以降の税制改正,行政不服審査法等の法改正に対応。新書判、228頁。

  • 葭田英人『基礎から理解する租税法 所得税法・法人税法入門』日本評論社(2010年3月)……A5判、284頁。

  • 増田英敏・林 仲宣 編者『はじめての租税法』成文堂(2011年2月)……B5判、196頁。

  • 増田英敏『基本原理から読み解く 租税法入門』成文堂(2014年10月)……A5判、266頁。

  • 大淵博義『知っておきたい国税の常識』税務経理協会(2015年7月・第17版)……A5判、288頁。

  • 八ッ尾順一『図解 租税法ノート』清文社(2015年12月・8訂版)……B5判、272頁。

  • 木山泰嗣『超入門コンパクト租税法』中央経済社(2015年2月)……A5判、220頁。

  • 木山泰嗣『「税務判例」を読もう!―判決文から身につくプロの法律文章読解力』ぎょうせい(2014年9月)……四六判、頁。

  • 岸田貞夫・柳裕治・吉村典久・矢内一好『基礎から学ぶ現代税法』財経詳報社(2015年3月・第2版)……A5判、294頁。

  • 林仲宣・竹内進・四方田彰・角田敬子『ガイダンス新税法講義』税務経理協会(2015年3月・3訂版)……所得税法、法人税法、消費税法、相続税法、地方税法など税目別に章構成し、税制の全体像を示した入門書。A5判、228頁。

  • 川田剛『租税法入門』大蔵財務協会(2016年3月・12訂版)……A5判、480頁。

  • 西村美智子・中島礼子『そうだったのか!税法条文の読み方』中央経済社(2013年6月)……税法条文を読むために必要なテクニックを税理士が解説。まずは税法特有の用語や定型文、条文内容を計算式や図式化する方法等の基本事項を解説後、実際の条文を読解する。練習問題付。A5判、212頁。

  • 酒井克彦『レクチャー租税法解釈入門』弘文堂(2015年11月)……A5判、208頁。


【国税通則法】

  • 川田剛『基礎から身につく国税通則法』大蔵財務協会(2016年4月・平成28年度版)……A5判、300頁。


【所得税法】

  • 木山泰嗣『弁護士が教える 分かりやすい「所得税法」の授業』光文社(2014年3月)……新書判、頁。

  • 小田満『基礎から身につく所得税』大蔵財務協会(2015年7月・平成27年度版)……A5判、248頁。

  • 高柳昌代『知っておきたい所得税の常識』税務経理協会(2015年7月・第19版)……A5判、256頁。


【法人税法】

  • 三木義一編著『よくわかる法人税法入門(有斐閣選書)』有斐閣(2015年4月・第2版)……「よくわかる税法入門」の法人税法版。四六判、302頁。

  • 川田剛『基礎から学ぶ法人税法』大蔵財務協会(2013年6月・6訂版)……A5判、660頁。

  • 有賀文宣『基礎から身につく法人税』大蔵財務協会(2015年8月・平成27年度版)……A5判、296頁。



【その他参考書】

  • 岩政明・平野嘉秋・川端康之共編『税法用語辞典』大蔵財務協会(2011年10月)……A5判、1000頁。

  • 金子宏編著『税法用語事典』税務経理協会(2006年11月・7訂版)……国民生活に関係の深い所得税、法人税、相続税・贈与税、消費税と各税共通の手続法規国税通則法等の重要用語約1800余語を厳選し、各税の元審理担当者等が実務的にわかりやすく解説。A5判、664頁。

  • 金子宏監修『租税法辞典』中央経済社(2001年3月)……租税法の全体系から制度上・理論上で重要な概念と用語を選定して解説を加えた中辞典。四六判、344頁。

  • 伊藤滋夫『租税法の要件事実(法科大学院要件事実教育研究所報第9号)』日本評論社(2011年3月)……A5判、296頁。

  • 酒井克彦『行政事件訴訟法と租税争訟』大蔵財務協会(2010年4月)……A5判、938頁。

  • 酒井克彦『クローズアップ課税要件事実論』財経詳報社(2015年10月・第4版)……A5判、頁。

  • 木山泰嗣『税務訴訟の法律実務』弘文堂(2014年6月・第2版)……A5判、408頁。

  • 木山泰嗣『法律に強い税理士になる リーガルマインド基礎講座』大蔵財務協会(2013年12月)……B6判、228頁。

  • 木山泰嗣『税務判例が読めるようになる ― リーガルマインド基礎講座・実践編 ―』大蔵財務協会(2015年10月)……B6判、276頁。

  • 小川英明・松沢智・今村隆編『租税争訟(新・裁判実務大系18)』青林書院(2009年2月・改訂版)……A5判、564頁。

  • 畠山武道・渡辺充『租税法(現代法律学講座)』青林書院(2000年2月・新版)……A5判、432頁。


【国税通則法】

  • 佐藤孝一『国税通則の法解釈と実務』大蔵財務協会(2010年4月・3訂版)……A5判、1616頁。

  • 山上淳一編著『国税通則法(税務調査手続関係)通達逐条解説』大蔵財務協会(2013年3月)……A5判、336頁。

  • 黒坂昭一・佐藤謙一編著『図解 国税通則法』大蔵財務協会(2015年10月・平成27年版)……B5判、580頁。

  • 黒坂昭一『Q&A 国税通則法詳解』清文社(2015年3月・3訂版)……難解といわれる国税通則法を、具体的な事例、参考となる判決や裁決を織り込み、Q&Aで解説。A5判、408頁。



【所得税法】

  • 一杉直『所得税法の解釈と実務』大蔵財務協会(2009年3月・平成21年増補改訂)……A5判、1448頁。

  • 注解所得税法研究会編『注解 所得税法』大蔵財務協会(2011年9月・5訂版)……A5判、1396頁。

  • 森谷義光・北村猛・一色広己・田中健二共編『所得税基本通達逐条解説』大蔵財務協会(2014年8月・平成26年版)……A5判、1120頁。

  • 福田あづさ編『図解 所得税』大蔵財務協会(2015年7月・平成27年版)……B5判、824頁。

  • 中村淳一編『図解 譲渡所得』大蔵財務協会(2015年7月・平成27年版)……B5判、764頁。

  • 安楽恒樹編『図解 源泉所得税』大蔵財務協会(2014年6月・平成26年版)……B5判、560頁

  • 影山武編『図解 源泉所得税』大蔵財務協会(2015年6月・平成27年版)……B5判、584頁


【法人税法】

  • 安楽恒樹編『図解 法人税』大蔵財務協会(2014年7月・平成26年版)……B5判、944頁。

  • 影山武編『図解 法人税』大蔵財務協会(2015年7月・平成27年版)……B5判、938頁。

  • 渡辺淑夫『法人税法』中央経済社(2015年8月・平成27年度版)……法令に規定された制度の解説に加え、沿革、会社法や会計との関係、外国との比較などから法人税法を立体的に理解できるように配慮した基本体系書。27年度改正をフォロー。A5判、848頁。

  • 山本 守之『法人税の理論と実務』中央経済社(2015年8月・平成27年度版)……法人税法の根幹を中心に理論・実務両面にわたり、ポイントや実務上留意すべき事項を盛り込んで解説。27年度版では、法人税率引下げ、繰越欠損金控除等の税制改正に対応。A5判、760頁



【コンメンタール】

  • 志場喜徳郎・荒井勇・山下元利・茂串俊共編『国税通則法精解』大蔵財務協会(2016年1月・平成28年改訂版)……A5判、1600頁。



【判例集・ケースブック】

  • 中里 実・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘 編『租税判例百選』有斐閣(2016年6月・第6版)……司法試験受験生の必携書。本書の重要判例の事案と判旨を理解していれば、司法試験で合格点をとることができる。判例123件を収録。B5判、240頁。

  • 日本税務研究センター編『租税基本判例80』日本税務研究センター(2002年11月)……機関誌「税研」106号。

  • 日本税務研究センター編『最新租税判例60』日本税務研究センター(2009年11月)……機関誌「税研」148号。

  • 三木義一・田中治・占部裕典編著『〔租税〕判例分析ファイルⅠ-所得税編-』税務経理協会(2009年11月・第2版)……A5判、476頁。

  • 三木義一・田中治・占部裕典編著『〔租税〕判例分析ファイルⅡ-法人税編-』税務経理協会(2009年11月・第2版)……A5判、492頁。

  • 山田二郎・大塚一郎編『租税法判例実務解説(判例実務解説シリーズ)』信山社(2011年7月)……B5判、352頁。

  • 木山泰嗣『租税法重要「規範」ノート』弘文堂(2011年9月)……百選掲載の判例の判旨を抜き出しただけの本。百選の重要判例をピックアップするのには役立つが、百選があれば不要かもしれない。A5判、232頁。

  • 酒井克彦『裁判例からみる法人税法』大蔵財務協会(2012年8月)……法人税法の解釈に有益な重要裁判例166事例を収録。A5判、832頁。

  • 林仲宣『実務に役立つ租税基本判例120選』税務経理協会(2014年8月・改訂版)……A5判、272頁。

  • 林仲宣・谷口智紀・高木良昌『重要判決・裁決から探る税務の要点理解』清文社(2015年1月)……国税から地方税、国家賠償請求、税理士損害賠償事件まで、最重要税務判決・裁決について76の事例をあげ、争点の周辺事項も検討し、税務のポイントを解説。A5判、480頁。

  • 大蔵財務協会編『裁決事例集 (第75集)~(第99集)』大蔵財務協会(2009年4月~2016年2月)……国税不服審判所では、審査請求事件の裁決のうち法令の解釈、適用に関し、先例となるべき判断を含んだもの又は他に参考となるべき重要な判断を含んだもの、事実認定に関し他の参考となるべき判断を含んだものを公表しており、その公表された裁決事例を全て収録。「裁決事例集(第99集)」については、平成27年4月から平成27年6月までの公表裁決を収録。A5判、384頁。

  • 佐藤孝一『最近の税務争訟 VI~XI』大蔵財務協会(2010年10月~2015年6月)……「最近の税務争訟XI」については、全91事例を掲載。A5判、1632頁。

  • 中里実・増井良啓編『租税法判例六法』有斐閣(2015年7月・第2版)……租税法の基本条文・判例を同時に読むための1冊。基本となる判例は租税法総論としてまとめ、個別法の判例は条文の後に列挙。所得税法・法人税法については、施行令も抜粋して収録。第2版は、平成27年度税制改正まで織り込んだ最新の改訂版。 A5変型判、522頁。

  • 金子宏・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘『ケースブック租税法』弘文堂(2013年9月・第4版)……法科大学院の定番書。A5判、728頁。



【演習書】

  • 岡村忠生・谷口勢津夫・増井良啓・渡辺徹也・佐藤英明『租税法演習ノート―租税法を楽しむ21問』弘文堂(2013年3月・第3版)……難易度はかなり高い。A5判、392頁。

  • 岩崎政明『ハイポセティカル・スタディ租税法』弘文堂(2010年10月・第3版)……租税法の体系に沿った18の設例。難易度はかなり高い。A5判、340頁。

  • 中村芳昭・三木義一編『演習ノート 租税法』法学書院(2013年9月・第3版)……A5判、頁。

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最終更新:2016年11月16日 18:05