機甲盤古日本語翻訳wiki

第五章

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機甲盤古 第五章
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<翻訳者コメント>
※1~11ページは日本人じゃない人が書いたので違和感を感じるかもしれません。
※4ページ 貨幣単位の「文錢」をそのまま「文銭」に翻訳しました。
※7ページ 「聶正岩」は一応「じょうせいがん」と読みます。
※5ページ 台詞の構成を少しだけ変えさせていただきました。 


  • 1ページ
   魯天雨さんへ 私は馬商の江晨と申します。数日前に貴方のお孫さん、魯泉に大変助けていただきました。
   お礼で玉を一つ付けて送りますから、どうぞ受けて下さい。魯泉の旅は無事ですから心配しないで下さい。
魯天雨「おお!この手紙は魯泉からのか?」
   「それに本当にお土産も買ってくれたね、優しい子。」
  魯泉の爺さんも文字を知らなかった。
魯天雨「わかんねな。彼ら今どこに居るんだろう?」

  • 2ページ 台詞なし

  • 3ページ タイトル:神府炭田【前編】
  列車がもう直に神府に着く!

  • 4ページ
鉱夫1「石炭買うの?1トンに30文銭だ。」
魯泉「……え?「1トン」?」
  「安い……」
  「私は家の爺さんに送るもんだけでいいです。」
  「ちょっとだけは買えませんか?」
鉱夫2「ガキ、なら路辺にあるもん拾うだけでいいよ。」
   「あんなに小っちゃいもんは私たちも売れないんだ。」
魯泉「拾ったもんは金払わなくてもいいですか?」
鉱夫2「小っちゃいもんは誰も要らないよ。」
   「ここは石炭が溢れてる神府炭田なんだよ!」

  • 5ページ
盤古「神府炭田は機械が沢山ありますね!」
魯泉「あれは...?」
  「盤古、あれはどんな機械?」
盤古「知りません。」
魯泉「あ、採炭場だ!」
  「僕たちも行ってみよう!」
盤古「ん?」
  「何か起こったですか?」

  • 6ページ
鉱夫3「あ。」
   「ちくしょう」
魯泉「人が押されちゃった?」
鉱夫たち「鉄骨が崩れてる!」
    「早く助けないと!」

  • 7ページ
魯泉「盤古、文字幻術で助ける方法は無い?」
盤古「うう……」
  「それがし考え中です。使えるしご主人さまが書ける文字を……」
  「……あった!」
聶正岩「うわあああ!」
盤古「ご主人さま、先ずは「上」を書いてください!」
魯泉「上?」
盤古「その後一番下の横線の左に……」
魯泉「え?」
盤古「ちょっと短い縦線を書いてください!」

  • 8ページ
盤古「文字幻術・止字訣!」
  停止

  • 9ページ
鉱夫たち「鉄骨が止まった?」
    「今だ、人を引け!」
    「あ。」
    「すげぇぇ――!」
    「このでかいカメは何だ?」

  • 10ページ
鉱夫3「メカ亀……」
   「盤古?」
鉱夫4「こんなのは初めて見た。」
魯泉「おじさん、脚は大丈夫ですか?」
聶正岩「大丈夫さ、ちょっと押されただけだ。」
   「あのメカ亀は盤古言われるけど」
   「君の名前は何だ?」
魯泉「私は魯泉と申します。」
聶正岩「助けてくれてありがとう!君にお礼をしたい!」
   「そう!先ずは君達に飯をご馳走するわ!」
魯泉「大丈夫です。やるべきだったです。」
  「?」

  • 11ページ
聶正岩「あ?」
   「大丈夫?」
魯泉「え?」
聶正岩「君は俺が命の恩人に飯を上げる事さえさせないのかよ?」
   「どんだけ俺の体面を汚すつもりだ?!」
魯泉「す…すみません。た…食べます…」
聶正岩「よし!決まったぜ!」
   「監督さん、俺今日サボりますよ!」
   「行こう!君にいっぱい食べさせるわ!」
盤古「うわ――ご主人さま!」

  • 12ページ
聶正岩 「おっしゃ、これ全部俺がツケとくぜ! さあ食え! たらふく食え! 吐くまで食え!」
魯泉(ツケ!? この人お金払う気ないの? 流石にそれは…)
   「あの…あなたのお名前を教えていただけませんか?」
聶正岩 「俺か? あれ? 言ってなかったっけ?」
魯泉 「ええ、まあ…」
聶正岩 「だはははは! わりぃわりぃ、忘れてたわ!」

  • 13ページ
聶正岩 「俺は聶正岩ってんだ。ここじゃ鉱夫をやってる」
魯泉 「聶正岩さん、どんな字なんですか?」
聶正岩 「あん?」
聶正岩 「なんだ、お前字がわかんねえのか」
魯泉 「はい、勉強中なんです」
  「私たちは今盤古の元の工場に帰ってメンテナンスを受けようとしています。」
  「旅立ちながら盤古から字を書くのも学んで貰っています。」

  • 14ページ
魯泉「盤古、そういえば神府炭田はどう書くのか教えてくれ。」
盤古「了解。」
  「紙をください。それがしが書いて見せます。」
聶正岩「魯泉、」
   「あのメカ亀は相当特別なもんかもな」
魯泉「はい?」
  「私は盤古と出会う前にはロボットを見たことが無いのでよく分かりません。」
  「そんなに特別ですか?」
聶正岩「例えばさっき鉄骨を止めた力。」
   「そしてもう一つ……」
   「盤古は機械なのに見ると感情をちゃんと持っている事。」

  • 15ページ
魯泉「それが変ですか?」
聶正岩「普通機械は感情を持てない!」
   「彼はどうしてそんな事が出来るんだ?」
盤古「…………それは……」
  「それがしは習いました。」
  「人間の感情を。」
  「それがしもあの感情を持ちたいです。」
聶正岩「あん?」

  • 16ページ
聶正岩 「ま、まず食えや。字は後でいいだろ」
盤古 「ご主人様、それがしもエネルギーの補充をお願いしたいのですが」
魯泉 「え? もう電池切れちゃったの?」
聶正岩 「電池?」
魯泉 「はい、盤古は機械ですから」
盤古 「エネルギーの供給が欠かせないのです」
魯泉 「盤古の食事は結構お金かかるんだよなあ……また電池買わなきゃ」
聶正岩 「じゃあ、石炭ならどうだ?」
魯泉 「石炭ですか?」
聶正岩 「ああ。汽車も石炭を食うんだ。機械なら石炭だっていけんじゃねえか?」
盤古 「可能といえば可能ですが。しかし、それがしこんなものはちょっと……」
聶正岩 「こんなもの!?」

  • 17ページ
聶正岩 「テメェ……神府の石炭バカにしてんのか。ああ?」
    「神府産の石炭は世界も認める一級のシロモンだ!! それをこともあろうに「こんなもの」呼ばわりだあ……!?」
魯泉 「盤古、ちょっとでいいから食べて……」
盤古 「りょ…了解です」
聶正岩 「ほー、口使って食うんだな」
    「どうだ? うまいか?」
魯泉 「?」

  • 18ページ
魯泉 「へ?」
盤古 「あわわわわわわ……」
客 「なんだこの煙、どこから?」
  「あの辺からか!」
盤古 「だから石炭は嫌だったのですよ。汚染された煙を排出してしまうので」
魯泉 「盤古、それ先に言って……」

  • 19ページ
聶正岩 「わりぃ。お詫びと言っちゃなんだが、神府の名所案内するぜ」
    「なんか見たいモンあるか? 景色とか」
魯泉 「景色…」
   「そういえばずっと気になってたんですけど…」
   「あの機械って何なんですか? どうしてあそこに一台だけ?」
聶正岩 「ああ、ありゃあ戦車だな」
    「戦争があった頃、この神府はまさに戦場だったんだ」
    「戦争終結後、あの戦車は戦場のシンボルとしてあそこに廃棄された」
魯泉 「兵器なんですか? 置いといたら危険なんじゃ…」
聶正岩 「心配ねえよ。戦争中にはもう壊れてたんだとさ」

  • 20ページ
盤古 「なあ…!!」
魯泉・聶正岩 「?!!」

  • 21ページ
聶正岩 「戦車が動き出しやがった!?」
    「なんでまた…誰かが動かしてんのか?」
魯泉 「ど、どういうこと? 盤古、大丈夫?」
盤古 「うぐ……」
聶正岩 「どこのどいつだ!! いきなりぶっ放しやがって! 今すぐやめろ!」
    「危ねえだろうが!」

  • 22ページ
町人 「きゃ! どうしたの?」
   「何が起こっとるんだ?」

  • 23ページ
聶正岩 「戦車が動き出したんだ! みんな早くこっから離れろ!」
魯泉 「このままじゃ危ない…盤古、あの機械早く止めないと」
盤古 「う…りょ…了解です…」
魯泉 「ば、盤古!!」
  (銃やブルドーザー相手でもビクともしなかった盤古が傷を負うなんて…)

  • 24ページ
魯泉(ほ、本当に恐ろしい兵器なんだ…!)
   「あの、戦車も機械なら、鉄でできてるんですよね?」
聶正岩 「おう、そうだな!」
魯泉 「よし、それだったら!」
   「ごめん盤古。ちょっとだけ我慢して……この文字ならあれを止められるはず!」
盤古 「は、はい…!」

  • 25ページ
盤古 「ダメです、ご主人様! 「雷」の字はもう使用できません!」
   「文字幻術はそんなに自由に使えるものではないのです!」
   「ご主人様と初めて会ったとき、それがしには習字機能があると言いましたが」
   「このシステムは字の習得効率を高めるために、文字の重複使用に関してある制限が設定されているのです」
   「その制限とは……」
   「同じ文字は2回も文字幻術としては使用できないこと!」
魯泉 「!」
   「なんだって?」

  • 26ページ
盤古 「!」
   「があ!!」

  • 27ページ
盤古 「あ……」
   「う…あ…」
魯泉 「盤古!」
盤古 「あ…あ…」
魯泉(僕のせいだ…僕が戦車を止めようなんて言ったから、盤古は……)
聶正岩 「バカ…!」

  • 28ページ
聶正岩 「魯泉、盤古を看てな!」
魯泉 「え?」
聶正岩 「あいつは俺が…!」
魯泉 「聶さん、無茶です! 万が一撃たれたりしたら…」
   「衛兵に任せましょう?」
聶正岩 「………ふん……」
    「いらねえよ! あいつ…俺の町だけじゃなく……」
    「命の恩人にまで手をかけやがった……」

  • 29ページ
聶正岩 「この報いは、「こいつ」で…きっちり受けさせてやるぜ!!」


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