<翻訳者コメント>
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盤古「しゅ…守芬さん!」
守芬「だ…大丈夫よ! あなた達はそっちに専念して!」
(くっ…こんなに易々と…!)
(完全にお荷物じゃない私!)
「きゃ!」
(うそ…どうして魯泉まで…?)
守芬「だ…大丈夫よ! あなた達はそっちに専念して!」
(くっ…こんなに易々と…!)
(完全にお荷物じゃない私!)
「きゃ!」
(うそ…どうして魯泉まで…?)
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守芬「え?」
古伏「あー…」
「うっかり蹴り出しちまったい」
「もうちょい楽しみたかったんだが…」
「まあ、しゃあねえか」
「そんじゃ…」
「次次っと♪」
古伏「あー…」
「うっかり蹴り出しちまったい」
「もうちょい楽しみたかったんだが…」
「まあ、しゃあねえか」
「そんじゃ…」
「次次っと♪」
- 3ページ タイトル:月牙泉武舉[十七]
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謝亨「あれは…隕字訣?」
陶穩「ぬ…!」
陶穩「ぬ…!」
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艾方「う…!」
刑普「盾が用を成してませんね」
禹殊「だから、肉体の方を「威」字で強化ってわけか」
刑普「盾が用を成してませんね」
禹殊「だから、肉体の方を「威」字で強化ってわけか」
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陶穩「文字幻術・隕字訣!!」
謝亨「?!」
「な!?」
陶穩(吸い込まれた!?)
(…まさか…あの星を纏った空間って…)
謝亨「?!」
「な!?」
陶穩(吸い込まれた!?)
(…まさか…あの星を纏った空間って…)
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陶穩(宇宙…!?)
- 8ページ・9ページ
艾方「………………!!」
畢輔「マジか!?」
刑普「うう…!」
畢輔「マジか!?」
刑普「うう…!」
- 10ページ
柳生・柳鶯「………」
刑普「倉頡さま…これは流石にやり過ぎでは?」
禹殊「仕方ねえさ。残酷なようだが…」
「あいつの目的が試験じゃなく…」
「この世界の規則(ルール)書き換えようってんならよ…」
刑普「倉頡さま…これは流石にやり過ぎでは?」
禹殊「仕方ねえさ。残酷なようだが…」
「あいつの目的が試験じゃなく…」
「この世界の規則(ルール)書き換えようってんならよ…」
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柳生・柳鶯「が…」
「艾方選手、立ち上がった!」
倉頡「強情だね! 儂に敵わないことくらいわかるじゃろうに」
「別のやり方でも考えてみたらどうかね?」
「艾方選手、立ち上がった!」
倉頡「強情だね! 儂に敵わないことくらいわかるじゃろうに」
「別のやり方でも考えてみたらどうかね?」
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艾方「別の…やり方?」
倉頡「儂の権威に頼らずとも」
「字を創って悪字を無くすなり正すなり…やり用はあるじゃろう」
「唐の女皇・武則天は「則天文字」を創造した」
「また、湖南省の「女書」は瑶族の女達によって創られ、女性のための文字として語り継がれてきた」
「これらを成したのは…」
「いずれも神明ではない、普通の、人間の女性達じゃ」
趙牙「………」
倉頡「儂の権威に頼らずとも」
「字を創って悪字を無くすなり正すなり…やり用はあるじゃろう」
「唐の女皇・武則天は「則天文字」を創造した」
「また、湖南省の「女書」は瑶族の女達によって創られ、女性のための文字として語り継がれてきた」
「これらを成したのは…」
「いずれも神明ではない、普通の、人間の女性達じゃ」
趙牙「………」
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艾方「都合がいいにも」
「程があります…」
「武則天没後、則天文字は廃れ、今や見る影もなし」
「女書もマイナー文字に止まり、遂に発展することはなかった」
「字を創ったところで…」
「認めてもらえなどしない!」
倉頡「……認めてもらう?」
「ひとつ教えてあげよう」
「程があります…」
「武則天没後、則天文字は廃れ、今や見る影もなし」
「女書もマイナー文字に止まり、遂に発展することはなかった」
「字を創ったところで…」
「認めてもらえなどしない!」
倉頡「……認めてもらう?」
「ひとつ教えてあげよう」
- 14ページ
倉頡「はるか昔…」
「字を創ることは不吉とされていた」
艾方「な…?」
倉頡「太陽を見ては「日」を。月を見ては「月」を」
「当時の儂は夢中じゃった。自分の書いたものの「意味」を、誰かに伝えたくてのう」
「じゃが…人々は皆、儂を神の力を奪ったと罵った」
「字を創ることは不吉とされていた」
艾方「な…?」
倉頡「太陽を見ては「日」を。月を見ては「月」を」
「当時の儂は夢中じゃった。自分の書いたものの「意味」を、誰かに伝えたくてのう」
「じゃが…人々は皆、儂を神の力を奪ったと罵った」
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倉頡「彼らにとって、神の声は絶対じゃった。全ての事柄は神が決めること」
「人の身で道を拓くなど、神への冒涜に他ならなかった」
「儂は部族を追われ」
「字を創る度、多くの者らに命を狙われるようになった」
「人の身で道を拓くなど、神への冒涜に他ならなかった」
「儂は部族を追われ」
「字を創る度、多くの者らに命を狙われるようになった」
- 16ページ・17ページ
倉頡「結果、儂はそれで命を落とした。じゃが…」
「儂の遺した「意味」は、人々の手によって…」
「今もこうして伝え継がれている」
「儂の遺した「意味」は、人々の手によって…」
「今もこうして伝え継がれている」
- 18ページ
倉頡「世界を変えるとは…」
「それ程のことなのじゃ」
「女部でルールなんかの「秩序」に抗うなら…「妖」という字があるが」
「「認めてもらう」なんて心持ちじゃあ、使えないよね」
「暗部へ踏み込む覚悟のない者に」
「世界を変えられるものか」
「それ程のことなのじゃ」
「女部でルールなんかの「秩序」に抗うなら…「妖」という字があるが」
「「認めてもらう」なんて心持ちじゃあ、使えないよね」
「暗部へ踏み込む覚悟のない者に」
「世界を変えられるものか」
- 19ページ
艾方「だ…」
「黙れ!」
「あなたに…」
「何がわかる!!」
「黙れ!」
「あなたに…」
「何がわかる!!」
- 20ページ・21ページ 台詞なし
- 22ページ
一同「?!」
- 23ページ
柴拓「…は? え?」
□堯「何で別のリングに試験官がいきなり…?」
甯荒「ウサギさんには勝ったはず。なのに…どうして?」
柳生・柳鶯「皆さんご注意を――」
「月牙泉武舉中、試験管は受験生を降しても、リングを離れることはありません!」
□堯「何で別のリングに試験官がいきなり…?」
甯荒「ウサギさんには勝ったはず。なのに…どうして?」
柳生・柳鶯「皆さんご注意を――」
「月牙泉武舉中、試験管は受験生を降しても、リングを離れることはありません!」
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柳生・柳鶯「自身がリングアウトするまで、リング中央の「陣」より他のリングへ移動し」
「受験生との対戦を継続いたします!」
劉□「な…」
仇厲「何ぃ!?」
柴拓「い…異議あり! どーしてまたそんな後出しすんの!?」
柳生・柳鶯「後出しではありませーん! 元々そういうルールでーす!」
古伏「チッ! まーたしくっちまった」
「せーっかくオモチャが2つもあったってのによォ……」
「受験生との対戦を継続いたします!」
劉□「な…」
仇厲「何ぃ!?」
柴拓「い…異議あり! どーしてまたそんな後出しすんの!?」
柳生・柳鶯「後出しではありませーん! 元々そういうルールでーす!」
古伏「チッ! まーたしくっちまった」
「せーっかくオモチャが2つもあったってのによォ……」
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古伏「てなわけだ…」
「オメェにゃちったあキバってもらわねえとな」
「オメェにゃちったあキバってもらわねえとな」
