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第五十章

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機甲盤古 第四十九章


<翻訳者コメント>




  • 1ページ
呉鎮(迴廊の壁画の内容は、全部記録してある)
  (あとはどんな問題が出るかだ!)
管幽「じゃ、ここに手を入れて……」
  「球を一つ取り出しなさい」

  • 2ページ
管幽「三番か…」
  「では、出題しよう」
  「もし…」
  「この迴廊にふさわしい字を一つ選ぶとしたら…」
  「それはな~んだ?」

  • 3ページ
呉鎮「「字」?」
管幽「そう」
呉鎮(…え?)
  (壁画全部に共通する字? どう考えれば…)
管幽「わからないかね?」
  「では今一度、迴廊をめぐってくるといい。この問題に制限時間はないのだから」
呉鎮(ぐ……)

  • 4ページ
諸揚「ナァ、そろそろイラついてこねえのかよ?」
  「守ってばっかいんなよ~」
  「お前機甲兵だろ。ちったあかかってこいよ~」
盤古「………」
諸揚「へ、ヤダって顔だな」
  「…じゃあこれならどうよ?」

  • 5ページ
諸揚「俺がお前らの邪魔をしてる理由、気になるよな?」
  「もし…俺を倒せたら、それを教えてやってもいいぜ?」
  「な? やる気出たろ?」
盤古「あなたは…闘って勝つことが正しいと、そうお考えなのですか?」

  • 6ページ
諸揚「そうだけど?」

  • 7ページ
盤古(…どんな理由であろうと……)
  (誰かを傷つけるなんて、それがしはもう…!)
諸揚「こねえんだったら、もういいや……」
  「ぶっ飛ばあす!」

  • 8ページ
盤古「?」
諸揚「あえ?」
  「何止まってんだ? 攻撃は?」

  • 9ページ
諸揚「ハンガ!?」
盤古「あ…!」
  (背中に入れておいたお弁当…!)
諸揚「バカやろ!」
  「食ってんじゃねえ! 前見ろ前!」
盤古「チ…」
  (チャンス!!)

  • 10ページ
盤古(それがしがダメージを受けるわけにいかない以上…)
  (切り抜けるには…)
  (最小限の被害で…)
  (敵を倒す!!)

  • 11ページ 台詞なし

  • 12ページ
諸揚「ヴィ……」
盤古(や…)
  (やった…!)
  (饕餮の弱点は、「食い意地」)
  (よかった……)
  (彼がここまで忠実に再現していてくれて……)

  • 13ページ
盤古(徐梅さんのお弁当に……)
  (こんな形で大きく助られるなんて)
諸揚『俺を倒せたら』
  『試験を邪魔する理由、教えてやってもいいぜ?』
盤古「………」

  • 14ページ
呉鎮「蒐物草よ…」
  「迴廊の「字」のありかを指し示せ!」
  (反応がない…!)
  (まだ探してないとこが?)
  (この迴廊にふさわしい字って、一体何なんだ?)

  • 15ページ
呉鎮「あ…」
  (わかったぞ!)
  (そういうことか!)
  (迴廊にふさわしい字って——)

  • 16ページ
管幽「——選ぶとしたら、それはな~んだ?」
呉鎮「!」
  「う…」
  (しまった! 先を越されたか!)
管幽「何をビクビクしてる…間違えても食ったりはせんよ。ホイ、力抜く!」
魯泉「ヒャ…はは…はい!」
管幽「じっくり考えてもいいが…」
  「解答権は一回だけだよ?」

  • 17ページ
魯泉(…………字?)
  (何かあったかな?)
  (なかったような…あっても気づかなかったよ……)
  (ばくは、盤古にたくされたんだ)
  (あきらめてたまるもんか……)
  (絶対に、答えを見つけてみせる!)
呉鎮(機甲兵ならいざ知らず。農夫、しかも子どもだ)
  (答えられるはずがない)

  • 18ページ
魯泉(もう一回地図を見なおそう!)
  (思い出せ…)
  (何でもいい…文字の手がかりを!)
  (もしかして……)
  「し…」
  「試験官さん……」
管幽「うん?」

  • 19ページ
魯泉「答えは……」
  「これですか?」
呉鎮「あーあ…」
魯泉「え……」
  「ち…ちがう? ごめんなさい…ぼく、地図が文字みたいだなって思ったんです……」
  「や…やっぱり、おかしいですよね……」

  • 20ページ
管幽「……ふむ」
  「小農夫…正解だ」
  「この迴廊の道そのものが…」
  「まさしく「魍」の字よ」

  • 21ページ
魯泉「え…合ってるの?」
  「本当に?」
  「あは…!」
盤古「魯泉? 正解したのですか?」
魯泉「うん、盤古の言ったとおりにしたよ!」
呉鎮「ハァ…」
  「お見それした。流石はそなわった字は何でも使える機甲兵だ。すごいよ」
盤古「はい?」

  • 22ページ
魯泉「盤古は…文字幻術は使ってないよ?」
呉鎮「え?」
  「じゃあどうやって答えにたどり着いたんだ?」
盤古「それは…ここが「陰刻迴廊」となっていましたので…」
  「「陰刻」とは印象(はんこ)や彫刻の技法」
  「インク部分を文字とする陽刻に対し、陰刻は白地部分を文字とする、くぼみ彫刻なのです」
  「もしも問題が地獄の壁画に関するだけのものなら、ストレートに「地獄迴廊」とすればいいはず」
  「だからそれがしは考えたのです。問題は彫刻に関するものなのではないか、と……」

  • 23ページ
呉鎮「例えば…迴廊自体が陰刻の大きな印章(はんこ)なんじゃないか……みたいな?」
盤古「はい。魯泉に地図を描いてもらったのはそのためです」
呉鎮(迴廊の構造は掌握してたんだけどなあ……)
  (壁画に目がいきすぎていて、全体を見とおす視点がぬけ落ちていた……)
盤古「しかし、問題が的中したのは運がよかった」
  「他にもパターンは考えられますからね」
  「それがしは魯泉に可能性をたくしたにすぎません」

  • 24ページ
呉鎮「的中も何も…」
  「機甲兵なら、二文字も使えばパパっとクリア……」
  (あれ……? そうだよ……)
  (どうして文字幻術を使わない? かえって遠回りになるだけなのに……)
  (あんな人間の子どもにまで解答をまかせて…)
  (普通にやれば勝つことなんて簡単なはず……)
  (でもこいつはそうしなかった)
  (…何故だ?)

  • 25ページ
管幽「そうだ、小農夫。一つ聞いておきたい……」
魯泉「はい」
管幽「陰刻迴廊を回ってみて…」
  「何か感想はあるかな?」
魯泉「……感想ですか?」

  • 26ページ
魯泉「地獄って、とってもこわいです」
管幽「よろしい!」
  「この後も頑張るのだぞ…若人よ!」
  「?」
  「もう一人いたような?」

  • 27ページ
??「お前らの勝ちだ」
  「持ってけ」
馬賢「どうも」
??「仙試科舉は楽しんでるか?」

  • 28ページ
馬賢「そりゃもう! 地獄とは雲泥の差ですよ」
??「クク」
  「じゃあ「仕事」の方は? 遊びにかまけてると、また失敗するぞ」
馬賢「ご安心を! 今仕込んでる最中で」
  「夕方には……」
  「全部終わってますよ」

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