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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/わたしのヒーロー/Part02」(2021/07/07 (水) 12:54:27) の最新版変更点

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---- #navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/わたしのヒーロー) 2.気になるアイツとの出会い 超えられない壁はない。難題にぶつかってもいつでも自分の力だけで突破してきた。 ちょっと傲慢になっていて、自分より優れた人間なんていないんじゃない? とおもいあがっていた時期もある。世界で活躍する大人やレベル5も自分より年上で 自分が同じくらいの年齢になったら、自分のほうが絶対に上よ! という自負もあった。今おもうと、まるで井の中のゲコ太だけど… 腕っ節も強く、成績はトップ。ママ譲りの外見。 ほっといても人が集まってくるカリスマ性。 そして、レベル5という学園都市最強の称号。 まわりの人間と自分との圧倒的な差を感じるようになり、 わたしは他者との関係性がよくわからなくなっていた。 そんな幻想がぶち壊されたのは夏のあの日… レベル5に達してしまって、小学生の頃より勉強や能力開発に身が入らなくなっていた。 レベル6という前人未到の領域は存在するいう噂だが、 どんな優れたレベル5でも、何百年とかかる御伽噺レベルの話らしい。 すなわち、到達不可能。レベル5が最大レベルという現実。 最高レベルに到達するという目標の一つを達成してしまい、道を見失った。 他にも目標はある。しかし…レベル6に到達できないという現実は わたしの根幹を揺るがすには十分な材料だった。 そのことから…街をブラブラすることがふえた。 小学生の頃では考えられないことだ。 ゲームセンターでゲームにうつつを抜かし、門限破りもしばしば。 最近、素行が悪いぞ!と寮監に指摘されたことすらある。 フンだ…わたしの気持ちも知らないで… 人間観察が最近の趣味だ。いま所属している常盤台中学は、お嬢様しかいない。 その中でみられる人間模様などまったく自分にとっては興味のないものだ。 外に出るに限る。 そして、今日もバカなナンパ師どもがわたしに声をかけてくる。 心を読む能力がなくてもわかる、コイツらの下衆な思考が。 そういうことに興味がないわけではない。最も興味のある年頃だから。 興味本位で、街中で声をかけてくる男についていけば 大人の階段を登ることは容易だろう。 しかし、それは自分の中の幻想が許さない。 ロマンチックな出会いじゃなければ絶対にダメ… 男にほいほいついていくような安い女とはわたしは正反対。 完全無欠なお嬢様を街のチンピラごときに扱えるかっつーの。 その身の固さを表すように、スカートの下にはいつも短パンを装着している。 わたしのパンツをみていいのは、結婚相手だけなんだから…(赤面) ちょっと電磁波でもだしてナンパ師どもを追っ払うかとおもったその矢先… ウニのような頭をした少年が割って入ってきた。 わたしと同い年くらいの学生か。 いきなりわたしの手をとり、「遅れて悪かった」と言い その場から何事もなかったかのようにわたしを連れ去ろうとした。 異性にいきなり手を握られたことについ取り乱し、 「だ…だれアンタ?なんでわたしの手に気安くさわってんのよ!?」と怒鳴ってしまった。 どうやら待ち合わせをしていたカップルのふりをして 一般的にみたら危険なこのシチュエーションから助けだそうとしてくれたらしい。 しかし、その目論見はわたしの一言で全て台無しになった。 少年は観念したらしく、芝居をやめ、こう言った。 少年「しょうがねえな…お前ら複数で女の子1人囲んで恥ずかしくねえのかよ!」 その勇気溢れる透き通った声にドキっと自分の心臓が高鳴った。 こんな見ず知らずの他人を助ける 人間なんてママやパパ以外に見たことはなかった… 世の中つまらない人間ばっかりとやさぐれ気味だった心。 幼少の頃の高潔な目標も忘れかけていた心に一筋の光明が差した、と思われたその時、 その男は、「まだ反抗期も抜けてないガキ相手にしてんじゃねぇよ!」 といい放った。ついその言葉にイラついて、電磁波を周囲に開放してしまった。 まぁ…どうせナンパばっかしてる男どもだし、いい薬よ…とその場を後にしよう としたが、そのウニ頭は平然と何事もなかったかのように立っていた。 自分の力がレベル2くらいまで落ちてしまったのか? 最近、サボり気味だったのが悪かったのか…?どうしよう… 冷静に考えればそんなことはまずないのだが、 電撃にビクともしない男の姿にパニクってしまい、正常な思考ができなかった。 と、そんな感じで涙目になってる間にウニ男は「ひえー」と消えていった。 その後、人通りの少ない鉄橋に移動し、電撃を発射したところ いつもと変わりがない高電圧だった。鉄橋もビリビリと振動している。 わたしが弱くなったんじゃなくて、アイツが私より強い? レベル5の上位者か…ならば…!この壁をこえるしかないわ!!! この日から新しい目標ができた。打倒ウニ頭。 この日、夢をみた。 なぜかわたしが純白のドレスをきて、結婚式で花嫁をやっている。 お婿さんの顔をみると…さっきのアイツだ!!!!!!!! ガバッと飛び起き、黒子に「お姉さま?どうされたのです?」と心配された。 このとき、頭の中にアイツのことが広がっていった。 アイツ私よりたぶん強いわよね?レベル5の力を無効化し、 不良が複数いるとこに悠々と割ってきたくらいだし。 も…もしかして、本当にかなわないんだったら、ゴニョゴニョ。 わたしより強いんだったら、この美琴センセーの夫になる資格があるんだから… いやいやいや!何いってるんだわたし!夫じゃなくて、彼氏…!でもなくて友達! そうそう、友達にしてやってもいい(赤面)寝起きで思考が正常にまわらない。 初めて出会った自分より強い人間。しかも男。 みた夢の影響もあってか、なんだか知らないがドキドキする。 …それに、アイツはこの常盤台の制服をみても、 わたしをお嬢様あつかいせず、ズバっといいたいことを言ってのけた。 わたしにものごとを臆せず言える人間なんて、寮管以外にはここ最近はみたことがない。 自分と対等につきあえる同年代の子。やっと見つけた!胸が躍った。 自分と対等な人間と言えばレベル5…ということになるかもしれない。 しかし、わたし以外のレベル5は、どいつもこいつも 人格的に問題のあるヤツらばかりと聞いたことがある。 天才と狂人は紙一重というやつか。レベルを鼻にかける嫌なやつなんだろうな。 そういや、わたしは雑誌のインタビューとか受けたり、 テレビなんかにもでちゃったことあるけど、他のヤツらみたことないな… レベル1からレベル5に成り上がったのは、どうやらわたし一人だけらしい。 他のやつらってどうやってレベル5になったんだろう。 ま、それといいとして、気になるアイツはレベル5なのに 自分の力を無闇にふるわず、話術と説教だけで 不良に囲まれてる女の子を助けられるような強くて優しい人間。 明日…アイツを探す!友達になるんだ。 そして、この日からことあるごとにあのウニ頭を追い回すようになった。 わたしを簡単にあしらうレベル5の強者に勝ちたい! 日に日にアイツへの想いが強くなっていく。 レベル5に達して、目標の一つがなくなり、 ちょっと荒んでいた心が最近は妙に軽い。 アイツを追い回していると、生きている!っていう実感がわく。 幼い頃、ママと遊んでいた時の素の「美琴ちゃん」に戻れる。 最近、黒子から 「お姉さま~。ここのところお肌のツヤが良いですわね。 ますます、女に磨きがかかって。ううーーー。我慢できませんのーーー。」 ダイビング→黒焦げ。というやり取りが何度かあった。 これって、わたしが生き生きとしてるってことなんだろうか? それとも恋なのか?いやいやいやいや! この美琴センセーが容易く男になびくもんですか! アイツがどんなヤツか全然わからないんだし… …でも、この心に初めて芽生えたモヤモヤは とても温かくて心地のいいものだった。 小説やマンガでは決まって恋愛描写がでてくる。 そういうものをみると自分もいつか…とは思う。 やりたいことはなんでも実現させてきた自分だけど、 恋愛だけはやりたくてもできない。好きになれるような男がいなかったから… わたしは妄想する力は他人より人一倍強い。 なんせ最強のレベル5の「自分だけの現実」を発現させることができるくらいだから。 自分には普段、他人にみせない乙女チックなところがある。 まわりの期待に答えるために、そのような一面は見せるわけにいかないのだが。 しかし、今日も妄想してしまった。 大きなお花畑で、かわいいドレスを着て、優しくて温かい最愛の人と よりそい見詰め合う。そして…唇を奪われる… そんな妄想をしてるときはいつも、まわりの子から 「御坂様、お顔が赤いですが、熱でもあるのですか?」問われてしまう…気をつけねば。 レベル5ともなると、電子操作を行い、ハッキングを行うことも容易である。 人のプライバシーを探るのは気を引けるので、このような行為はしたくないのだが、 気になるアイツのこと。つい理性のネジが緩んで、バンクにハッキングしてしまった。 なになに…名前は上条当麻。苗字はありふれてるけど、名前は変わった漢字ね。 呼び方は、とうま。トーマ。うーん、いいかもしれない!心地よいフレーズ。 「とうま!待ったぁ?」「とうま!今日はどこいく?」「とうま!わたしのことよく見て…」 う、また少し妄想入ってしまった。 年齢は15歳かー。たったの1個上じゃん!同年代いいねぇ。 しかし、次の項目に目を疑う。え!レベル0… 聞いたこともないような凡庸なレベルの高校に通っていて成績も劣悪。 一瞬頭の中が真っ白けになった。わたしの中の幻想が音を立てて崩れ去っていく。 レベル5の王子様というイメージは砕け散り、 アイツが落ちこぼれのダメ人間だったという驚愕の現実に心が打たれる。 なんだ…努力もしないで享楽的に生きてる側の奴なのかな?… だとしたらわたしの嫌いなタイプだ。初恋は終った… でも…そう簡単に決め付けてはいけない。 そ、そうよ。佐天さんみたいに、がんばってるけど 結果がでないだけかもしれないし。 …王子様である必要はない。 わたしに必要なのは、自分をレベル5だからって 特別扱いせず、対等に接してくれる存在。 レベル5どうしなら周囲の目から晒されてる プレッシャーとかの悩みを共有できるし、 そういうことから対等な付き合いもできそう。 そんでもって…わたしより強いなら、心を許せる。甘えられる。 もしかして付き合っちゃったり…デヘヘ…なんて 思っただけであって、本当のところレベルは関係ない… レベルを度外視してもアイツ、いいヤツだし… 不良に絡まれてる人間をなんの見返りもなく 助けられる人間なんて自分以外にはアイツくらいしかしらない。 弱者にも強者にも対等に接することのできる強い心を持ったアイツ… 恋人ってのはナシでも、友達にはなりたい… でも、レベル0なのにどうしてこのレベル5様を軽くあしらえるのかしら? 見たところ、アイツはいつも本気を出していない。 電撃を消し去った後、おちょくるだけおちょくって去っていく… クソ!むかつくわー! 謎を解明する為にもとにかく勝負せねば! 明日も勝負よ、気になるアイツ! ---- #navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/わたしのヒーロー)
---- #navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/わたしのヒーロー) 2.気になるアイツとの出会い 超えられない壁はない。難題にぶつかってもいつでも自分の力だけで突破してきた。 ちょっと傲慢になっていて、自分より優れた人間なんていないんじゃない? とおもいあがっていた時期もある。世界で活躍する大人やレベル5も自分より年上で 自分が同じくらいの年齢になったら、自分のほうが絶対に上よ! という自負もあった。今おもうと、まるで井の中のゲコ太だけど… 腕っ節も強く、成績はトップ。ママ譲りの外見。 ほっといても人が集まってくるカリスマ性。 そして、レベル5という学園都市最強の称号。 まわりの人間と自分との圧倒的な差を感じるようになり、 わたしは他者との関係性がよくわからなくなっていた。 そんな幻想がぶち壊されたのは夏のあの日… レベル5に達してしまって、小学生の頃より勉強や能力開発に身が入らなくなっていた。 レベル6という前人未到の領域は存在するいう噂だが、 どんな優れたレベル5でも、何百年とかかる御伽噺レベルの話らしい。 すなわち、到達不可能。レベル5が最大レベルという現実。 最高レベルに到達するという目標の一つを達成してしまい、道を見失った。 他にも目標はある。しかし…レベル6に到達できないという現実は わたしの根幹を揺るがすには十分な材料だった。 そのことから…街をブラブラすることがふえた。 小学生の頃では考えられないことだ。 ゲームセンターでゲームにうつつを抜かし、門限破りもしばしば。 最近、素行が悪いぞ!と寮監に指摘されたことすらある。 フンだ…わたしの気持ちも知らないで… 人間観察が最近の趣味だ。いま所属している常盤台中学は、お嬢様しかいない。 その中でみられる人間模様などまったく自分にとっては興味のないものだ。 外に出るに限る。 そして、今日もバカなナンパ師どもがわたしに声をかけてくる。 心を読む能力がなくてもわかる、コイツらの下衆な思考が。 そういうことに興味がないわけではない。最も興味のある年頃だから。 興味本位で、街中で声をかけてくる男についていけば 大人の階段を登ることは容易だろう。 しかし、それは自分の中の幻想が許さない。 ロマンチックな出会いじゃなければ絶対にダメ… 男にほいほいついていくような安い女とはわたしは正反対。 完全無欠なお嬢様を街のチンピラごときに扱えるかっつーの。 その身の固さを表すように、スカートの下にはいつも短パンを装着している。 わたしのパンツをみていいのは、結婚相手だけなんだから…(赤面) ちょっと電磁波でもだしてナンパ師どもを追っ払うかとおもったその矢先… ウニのような頭をした少年が割って入ってきた。 わたしと同い年くらいの学生か。 いきなりわたしの手をとり、「遅れて悪かった」と言い その場から何事もなかったかのようにわたしを連れ去ろうとした。 異性にいきなり手を握られたことについ取り乱し、 「だ…だれアンタ?なんでわたしの手に気安くさわってんのよ!?」と怒鳴ってしまった。 どうやら待ち合わせをしていたカップルのふりをして 一般的にみたら危険なこのシチュエーションから助けだそうとしてくれたらしい。 しかし、その目論見はわたしの一言で全て台無しになった。 少年は観念したらしく、芝居をやめ、こう言った。 少年「しょうがねえな…お前ら複数で女の子1人囲んで恥ずかしくねえのかよ!」 その勇気溢れる透き通った声にドキっと自分の心臓が高鳴った。 こんな見ず知らずの他人を助ける 人間なんてママやパパ以外に見たことはなかった… 世の中つまらない人間ばっかりとやさぐれ気味だった心。 幼少の頃の高潔な目標も忘れかけていた心に一筋の光明が差した、と思われたその時、 その男は、「まだ反抗期も抜けてないガキ相手にしてんじゃねぇよ!」 といい放った。ついその言葉にイラついて、電磁波を周囲に開放してしまった。 まぁ…どうせナンパばっかしてる男どもだし、いい薬よ…とその場を後にしよう としたが、そのウニ頭は平然と何事もなかったかのように立っていた。 自分の力がレベル2くらいまで落ちてしまったのか? 最近、サボり気味だったのが悪かったのか…?どうしよう… 冷静に考えればそんなことはまずないのだが、 電撃にビクともしない男の姿にパニクってしまい、正常な思考ができなかった。 と、そんな感じで涙目になってる間にウニ男は「ひえー」と消えていった。 その後、人通りの少ない鉄橋に移動し、電撃を発射したところ いつもと変わりがない高電圧だった。鉄橋もビリビリと振動している。 わたしが弱くなったんじゃなくて、アイツが私より強い? レベル5の上位者か…ならば…!この壁をこえるしかないわ!!! この日から新しい目標ができた。打倒ウニ頭。 この日、夢をみた。 なぜかわたしが純白のドレスをきて、結婚式で花嫁をやっている。 お婿さんの顔をみると…さっきのアイツだ!!!!!!!! ガバッと飛び起き、黒子に「お姉さま?どうされたのです?」と心配された。 このとき、頭の中にアイツのことが広がっていった。 アイツ私よりたぶん強いわよね?レベル5の力を無効化し、 不良が複数いるとこに悠々と割ってきたくらいだし。 も…もしかして、本当にかなわないんだったら、ゴニョゴニョ。 わたしより強いんだったら、この美琴センセーの夫になる資格があるんだから… いやいやいや!何いってるんだわたし!夫じゃなくて、彼氏…!でもなくて友達! そうそう、友達にしてやってもいい(赤面)寝起きで思考が正常にまわらない。 初めて出会った自分より強い人間。しかも男。 みた夢の影響もあってか、なんだか知らないがドキドキする。 …それに、アイツはこの常盤台の制服をみても、 わたしをお嬢様あつかいせず、ズバっといいたいことを言ってのけた。 わたしにものごとを臆せず言える人間なんて、寮監以外にはここ最近はみたことがない。 自分と対等につきあえる同年代の子。やっと見つけた!胸が躍った。 自分と対等な人間と言えばレベル5…ということになるかもしれない。 しかし、わたし以外のレベル5は、どいつもこいつも 人格的に問題のあるヤツらばかりと聞いたことがある。 天才と狂人は紙一重というやつか。レベルを鼻にかける嫌なやつなんだろうな。 そういや、わたしは雑誌のインタビューとか受けたり、 テレビなんかにもでちゃったことあるけど、他のヤツらみたことないな… レベル1からレベル5に成り上がったのは、どうやらわたし一人だけらしい。 他のやつらってどうやってレベル5になったんだろう。 ま、それといいとして、気になるアイツはレベル5なのに 自分の力を無闇にふるわず、話術と説教だけで 不良に囲まれてる女の子を助けられるような強くて優しい人間。 明日…アイツを探す!友達になるんだ。 そして、この日からことあるごとにあのウニ頭を追い回すようになった。 わたしを簡単にあしらうレベル5の強者に勝ちたい! 日に日にアイツへの想いが強くなっていく。 レベル5に達して、目標の一つがなくなり、 ちょっと荒んでいた心が最近は妙に軽い。 アイツを追い回していると、生きている!っていう実感がわく。 幼い頃、ママと遊んでいた時の素の「美琴ちゃん」に戻れる。 最近、黒子から 「お姉さま~。ここのところお肌のツヤが良いですわね。 ますます、女に磨きがかかって。ううーーー。我慢できませんのーーー。」 ダイビング→黒焦げ。というやり取りが何度かあった。 これって、わたしが生き生きとしてるってことなんだろうか? それとも恋なのか?いやいやいやいや! この美琴センセーが容易く男になびくもんですか! アイツがどんなヤツか全然わからないんだし… …でも、この心に初めて芽生えたモヤモヤは とても温かくて心地のいいものだった。 小説やマンガでは決まって恋愛描写がでてくる。 そういうものをみると自分もいつか…とは思う。 やりたいことはなんでも実現させてきた自分だけど、 恋愛だけはやりたくてもできない。好きになれるような男がいなかったから… わたしは妄想する力は他人より人一倍強い。 なんせ最強のレベル5の「自分だけの現実」を発現させることができるくらいだから。 自分には普段、他人にみせない乙女チックなところがある。 まわりの期待に答えるために、そのような一面は見せるわけにいかないのだが。 しかし、今日も妄想してしまった。 大きなお花畑で、かわいいドレスを着て、優しくて温かい最愛の人と よりそい見詰め合う。そして…唇を奪われる… そんな妄想をしてるときはいつも、まわりの子から 「御坂様、お顔が赤いですが、熱でもあるのですか?」問われてしまう…気をつけねば。 レベル5ともなると、電子操作を行い、ハッキングを行うことも容易である。 人のプライバシーを探るのは気を引けるので、このような行為はしたくないのだが、 気になるアイツのこと。つい理性のネジが緩んで、バンクにハッキングしてしまった。 なになに…名前は上条当麻。苗字はありふれてるけど、名前は変わった漢字ね。 呼び方は、とうま。トーマ。うーん、いいかもしれない!心地よいフレーズ。 「とうま!待ったぁ?」「とうま!今日はどこいく?」「とうま!わたしのことよく見て…」 う、また少し妄想入ってしまった。 年齢は15歳かー。たったの1個上じゃん!同年代いいねぇ。 しかし、次の項目に目を疑う。え!レベル0… 聞いたこともないような凡庸なレベルの高校に通っていて成績も劣悪。 一瞬頭の中が真っ白けになった。わたしの中の幻想が音を立てて崩れ去っていく。 レベル5の王子様というイメージは砕け散り、 アイツが落ちこぼれのダメ人間だったという驚愕の現実に心が打たれる。 なんだ…努力もしないで享楽的に生きてる側の奴なのかな?… だとしたらわたしの嫌いなタイプだ。初恋は終った… でも…そう簡単に決め付けてはいけない。 そ、そうよ。佐天さんみたいに、がんばってるけど 結果がでないだけかもしれないし。 …王子様である必要はない。 わたしに必要なのは、自分をレベル5だからって 特別扱いせず、対等に接してくれる存在。 レベル5どうしなら周囲の目から晒されてる プレッシャーとかの悩みを共有できるし、 そういうことから対等な付き合いもできそう。 そんでもって…わたしより強いなら、心を許せる。甘えられる。 もしかして付き合っちゃったり…デヘヘ…なんて 思っただけであって、本当のところレベルは関係ない… レベルを度外視してもアイツ、いいヤツだし… 不良に絡まれてる人間をなんの見返りもなく 助けられる人間なんて自分以外にはアイツくらいしかしらない。 弱者にも強者にも対等に接することのできる強い心を持ったアイツ… 恋人ってのはナシでも、友達にはなりたい… でも、レベル0なのにどうしてこのレベル5様を軽くあしらえるのかしら? 見たところ、アイツはいつも本気を出していない。 電撃を消し去った後、おちょくるだけおちょくって去っていく… クソ!むかつくわー! 謎を解明する為にもとにかく勝負せねば! 明日も勝負よ、気になるアイツ! ---- #navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/わたしのヒーロー)

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