とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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だれでも歓迎! 編集

上条さんを悩ませたかったんです ガールズサイド(ほとんど美琴)

前回の続き的な感じです。
注意点(設定)は前回と同じなので読んでいただけるとありがたいです。


いつものファミレス


「御坂さん!これ見てください!」

と言って初春さんが1枚のチラシを差し出してきた。
それには明日公開の映画である
「ゲコ太 天使になる!」
について書かれていた。これは元はガチャガチャで手に入れられるバッジ(超電磁砲漫画4巻参照)に描かれていた
イラストから話を膨らませていったという大作であって………………以下略。
とにかくとっても面白そうなのだ。もちろん私は明日見に行く!

「これって明日公開される映画よね?」
「そうなんですけど…ちょっと右下の入場者プレゼントの所を見てみてください!」
「入場者プレゼント?」

たしか入場者限定でレアなゲコ太ストラップをもらえるというやつだった気がする。もちろんこれも欲しいんだけど。
改めて佐天さんの言う通りそこを見てみるとこんなことが書いてあった。
「入場者プレゼント!スペシャルゲコ太携帯ストラップ!…」うんここまでは普通だよね?その後に続くのが……

「カ、カップルの方にはゲコ太とピョン子の手をつないでるバージョンもプレゼン、ト………………………」

な、なななななな何何何なの、これ?カ、カップル?

「「御坂さん!私達が言いたいこと、分かりますよね?」」

………………………………あうぅ、つまりアイツと一緒に言ってこいと、仲良くなっちゃえと、そういうことなのね?

「「そして思い切って告白してみるとか!!」」
「こ、こここ告白!?…………………ア、アハハ……………」

アイツを誘う前にこの二人からの質問責めに私耐えられるかな…………………………………



夜  常盤台中学女子寮


というわけでこれからアイツに電話をするんだけど………………………あぁ、やっぱり恥ずかしい!!
でももう遅くなってきたしアイツが寝ちゃったら意味ないし…………………………………………ああもう!女は度胸よ!!!

通話ボタンを押す。そしたら1コールでアイツに繋がった……早い!!こ、心の準備が…………

「み、御坂か?なな何か用か?」

よよよよよぉし、お、落ち着け私!!

「ア、アアアンタ、明日の放課後その……ひ、暇?」
「あぁ特に予定は無いけど?」
「じゃ、じゃあえっとその…ちょっと付き合ってくれない?」
「あ、あぁいいけど………どっか行くのか?」
「その…………え、映画なんだけど…………」
「ん。まぁいいけど。てか何見るんだ?…………はっ!ま、まさかゲコ太とか……」
「っ!!な、なんでわかっ…………………………と、とにかく!明日4時にいつもの公園で!」ピッ

マズい、ばれたかもしれない。………………………………で、でもいいよね?誘えたし、うん!!
………明日は髪留め変えてみようかな?アイツ気付くかな………
えへへ、明日が楽しみだなぁ。



いつもの公園


おかしい。結構早く待ち合わせ場所に来たはずなのにもうアイツがいる。なんで?まぁとりあえず……

「ごめんね!待った?」
「い、いや俺もちょうど今来たところだ」

それなりに楽しみにしてくれてたのかな?だったら嬉しいんだけど。

「そ、それじゃ行きましょ!」
「ああ、そうだな!」

だったら私ももっと楽しまなきゃね!



映画館へ行動中


「そういえば結局見るのはゲコ太なのか?」

うっ!確かにそうだったわね。や、やっぱりダメだったかな………………………………

「……そ、そうよ!悪い!?」

いやいや何でそこで語気荒くなっちゃうの?素直にならなきゃ。

「いや、悪くないけど…………………………なんで俺となんだ?」

アンタが好きだからに決まってんでしょーが!!なんて絶対言えない。

「それは、その…………………………」

な、なんとか理由を…………………………え~と、あ、あれだ!

「こ、これ……」

と言ってアイツに初春さんから貰った映画のチラシ、というかパンフレットを渡した。

「それの右下のトコ……………………」
「入場者プレゼント!スペシャルゲコ太携帯ストラップ!さらにカップルの方にはゲコ太とピョン子の
手をつないでるバージョンもプレゼント!……………………か」
「それで男友達ってアンタしかいないじゃない?だ、だからか、彼氏役ってやつよ」
「ふ~ん、そういうことか。まぁ前にも一回やったことあるし、別にいいけど」

よく言えた!私GJ!なんて素晴らしい理由!さりげなく彼女役になれるなんて………し、幸せかも。

なんだかんだで目的の映画館に着いた。

「それじゃ、入るか?」
「うん!」

今日は楽しい一日になりそう。



「結構面白かったな」
「でしょ!!アンタもやっとゲコ太の良さが分かってきたみたいね!」

うん!すごく面白かった!特にゲコ太が……………以下略。
とにかく、面白いって言ってくれたのが一番嬉しいかな。

あ、そういえばコイツ髪留め変えたの気付いてるのかな?
……………よし、ちょ、ちょっと聞いてみよう。

「ね、ねぇ?」
「ん?なんだ?」
「えっと…………その、さ。な、何か気付く事……………ない?」
「何が?」
「だ、だから!その…………いつもと違うトコ、とか……」
「ん、そうだな……」

はぁ、気付いてなかったみたいね、残念。

「ん?あれ?髪止めるやつ変えたのか?」
「え、あ、うん。ちょっと違うのに変えてみたんだけど………………ど、どう、かな?」

嘘……あの鈍感なアイツが気付くなんて……………というか私さりげなく感想聞いちゃってるし!

「えっと、そ、その、似合ってるんじゃないか?」
「そ、そそそうなんだ………………………あ、ありがと」

や、やばい。嬉しすぎて気絶しそう。
………あれ?なんかアイツが珍しくごにょごにょ何か言ってるような??

「ん?何か言ったかしら?」
「っ!いや!なんでもない!」

そうなのかな?ま、別にいいかな。

「そ、それじゃお前の門限も近いだろうし俺はそろそろ帰るよ。き、気を付けて帰れよな!」

い、嫌………………今日は何だか素直になれてるしまだ一緒にいたい!

「………あ、あの!………ま、待って!!」
「は、はいぃ!」

………どうしよう、何故か見詰め合っちゃってるし…………うぅ。
………………………………………初春さん達が言ってたこ、こここ告白、とか?

「ぁ…」
「あのさ!」
「な、ななななななな何でせう!?」
「えっと………………その……さ」

言うのよ!あなたのことが好きです!!って、で、でももし断られてこの関係も壊れてしまったら……………………

「……………………………………や、やっぱり何でもない!ア、アアンタも気をつけて帰りなさいよね!じゃ、じゃあね!!」

はぁ、こんなんじゃいつ告白なんて出来るのよ………………………



翌日いつものファミレス


「「それで!告白したんですか!!??」」
「え、えっと、その……………………………」

案の定初春さんと佐天さんが聞いてきた。

「…………………してないです」
「そ、そうですか……………」
「で、でも!きっと仲良くなれましたよ!」
「う、うんまぁそう、かも」

うぅ、後輩に励まされてしまった。

「私達は応援してますから!」
「うん、ありがとう………」
「それではデートの内容を、く、わ、し、く、教えて頂けますよね?」ウフフ
「ア、アハハ……………」アセアセ

この後二人に根掘り葉掘り聞かれたのは言うまでもない。







翌日 とある大通り


「いや、ホントに気にしないでいいですよー」テヲフリフリ エイギョウスマイル
「いえいえ、是非お礼をさせてください!」

困った。
昨日、高校生くらいの男が不良に絡まれていたのを見つけたので助けた。で、今偶然その人と会ってしまい
お礼として奢らせてほしいとのこと。……………どうしよう?

「お願いします!」アタマサゲル

うぅ、ここまでされるとさすがに断り辛いのよね。
………………………まぁ、助けてもらっておいてお礼が出来ないっていうのは……………確かに嫌だしね。

「そ、それじゃーお礼貰おうかしらー」

つい棒読みになっちゃったけど相手は気付いていないみたい。
さて、どうしようかしら…………………………って、あ、あれは……………!!

ファミレスの看板「ゲコ太フェア!!A定食を注文されたお客様に限定ゲコ太バッチをプレゼント!」

…………………………………………………………………………ゲットするしかない。

「じゃ、じゃあそこのファミレスで奢ってもらっていいかしら!?」メヲキラキラ
「あ、はい!お安い御用です!!」


その後限定ゲコ太バッチはおいしく私がいただきました。ていうか最近ゲコ太って人気なのかしら?嬉しいな。



さらに翌日


朝、いつも通り自販機の前で待っているとアイツがやって来た。

「お、おっす………」
「あ、お、おはよう!」

あれ?なんだかアイツの雰囲気というかそういうのが暗いような……………気のせいかな。

「そ、それじゃ、行きましょ!」
「ああ、そうだな……」


え~と、何か話題はないかしら……………あ、勉強とかいいかも。どうせまだ宿題出来てない~とかだろうし。
それに上手くいけばコイツの家で一緒に勉強……………………………………ふにゃぁ。
ハッ!!ここで気絶する訳にはいかないわ!!!とにかく………………

「そ、そそそういえばアンタって最近勉強の方はどうなのよ?」
「まぁなんとかなってる。冬休みに御坂に教えてもらったからかもな」
「そ、そうなんだ………」

嘘………何で頭良くなってるの?いやいや良い事だけれども。私のおかげっていうのは嬉しいけど
もう教えなくても大丈夫ってことよね。つまりもう勉強が理由でコイツの家にいけないって事か。うぅ、どうしよう。
なんとなく顔を見てみる。ってやっぱりなんか顔暗い!!

「ね、ねぇ、アンタ悩みでもあるの?暗い顔してるけど…………また何か厄介事でも抱えてるの?」

気のせいだと思う。平和な今、コイツがやるべき事はもう終わったんだから。

「いや、別に何にもねぇよ」
「本当に?」

一応念は押しとく。

「本当だ。それに俺が暗い顔してるのっていつもの事じゃねーか?不幸とかで」
「う~ん、そうかな~?」
「そうだよ」

多分自分の事で何か悩んでる、とかかな?なんて勝手に想像してみたり。

「ふ~ん。ま、まぁ相談事だったらいつでも聞いてあげるわよ?」
「え、あ、あぁ、ありがとな」

悩みならいくらでも相談してくれてもいいのにな。アンタにとって私は…………………友達、なんだから………………………
あ、でも恋愛相談だったら………………どうしよう。



その日の夕方 とある裏路地から大通りに出たトコ


え~~と、落ち着け、私。よし、まずは状況を整理してみよう。

見たいテレビ番組の時間が迫ってたから抜け道として裏路地通ってたらいつのまにか不良に囲まれてたと。
で、そしたら確か御坂さんの携帯の待ち受けとかで見た事あった上条さんが突然現れて囮役になって
私を助けてくれて今に至ると。

………………………………って!どどどどどどうしよう!?これじゃ上条さんボコボコにされちゃうじゃない!!
こういう時は警備員?風紀委員?いやいやそれじゃ来るのが遅くなっちゃうかもだし………あ、でも白井さんとか?
………………ん?あ、あれ?道の向こう側にいる人って……………………………………御坂さん!?
…………な、なんて都合のいいSSみたいなタイミング………まぁSSだけど………………………って、それはともかく!
ここで御坂さんに助けてもらう→上条さんの御坂さんへの好感度アップ!→御坂さんも嬉しくて素直になる!…多分。
まさに一石二鳥!いや三鳥!うん、これしかない!
そうと決まったらまずはここからじゃ聞こえないだろうし携帯で御坂さんに電話してっと………………



とある裏路地


「御坂さん、こっちです!!」

アイツが何故かケンカをしているらしい。いつもは逃げて相手が諦めるのを待つって言ってたのに。

「ここです!ってあれ?もう終わっちゃってる?」
「っ!」

アイツが倒れていた。すぐに傍に駆け寄った。……………………倒れたんじゃなくて眠っていた。びっくりさせないでよ、もう。
傷があるところから考えると……ケンカが終わった後疲れたから寝た…ってところかしら。何てマイペースな。

「まったく心配かけて………………」
「フフフ、さりげなく膝枕してますね?」ニヤニヤ
「っ!いや!これは…その………えと………」アワアワ

いつの間に膝枕なんて恥ずかしいことを………………

「どうやらお邪魔みたいなので先に帰りますね?」ニヤニヤ
「あ、えと、これは、その…………」テレテレ
「がんばってくださいね!!」ニヤニヤ タタタ
「あぅ…………」カオマッカ

裏路地でアイツと二人きり……………………………い、いい意識しちゃだめ!私が気絶しちゃう!

「う、う~ん……………」

わわわ!起きてきちゃった!

「………………………………………………え~と、一体どういう状況なんでせう?」
「あ、ええええっと、その……アンタの助けた女の子が偶然私の友達で…」

ちゃんと説明して……と

「で、助けてほしいって言われてここに来たんだけど、アンタがボロボロで眠ってるから…」

って佐天さんがここにいない事どうやって説明しよう?私達に気を使って帰ったなんてい、言える訳ないじゃない!

「ち、ちなみに私の友達は危ないからって来させなかったんだけどね!」
「ふ~ん」

あ、あれ?普通にスルー?悩んだ私が馬鹿みたいじゃない…………………

「で、なんでそのひ、膝枕なんでせう?」

っ!!!!!

「い、いいい今はそんな事どうでもいいでしょ!!そ、それよりアンタはどうなのよ!」

な、なんとか誤魔化せた?

「お、俺か?えっと………」

そういえば聞きたい事もあった。

「いつもだったら逃げてるじゃない。なんでやられてるのよ?」
「いや~逃げてたら行き止まりの所に行っちまってさ。で、なんだかんだでこうなったんですのことよ」

たしかにこの先は行き止まりだ。とにかく本当に動けなくなるまでやられなかった事がせめてもの救い、かな。

「も、もうまったくアンタは無茶ばかりして……………し、心配するこっちの身にもなりなさいよね」
「あ、ああごめんな?」

そう言うとアイツは立ち上がった。

「じゃ、じゃあ俺は帰るわ。じゃあな………………うおっと?」

……………………………………こ、これってもしかしてアイツの家で看病イベントのフラグ?……………な、なら!!

「フラフラじゃない!!……ほ、ほらかかか肩貸すから…アンタの寮まで行くわよ。ここなら近いし、ね?」
「……………そ、それじゃお言葉に甘えて……」

勢いで言っちゃったけどアイツにみ、密着されるってことよね?気絶しないようにしないと!!



上条宅


気を失いそうになりながらもなんとかアイツの家に辿り着き、ベッドに寝かせてあげた。

「本当にありがとな、御坂」
「ど、どどういたしまして」

今は夕飯時、アイツは今料理が出来ない、そしてその人が好きな女の子がいる…………………作るしかない!!!

「そ、そろそろ夕飯時だし何か作ってあげる。ほら、その体じゃ何も作れないでしょ?」
「……………………ほ、本当にありがとうございますですよ、御坂さん。うぅ………」
「ちょ!な、なに泣いてんのよ……………」

そんなに嬉しいものなのかしら?

「えっとこの材料だったら……う~ん、カレーでいい?」
「あぁ、いいぞ~」

よ~し、とびっきり美味しいのを作ってあげるんだから!



「うん、よし、カレー出来たわよ~」
「お、おう……………美味そうだな」

うん、我ながら美味しく出来たと思う。あ、そういえば……………

「でも、男の人に料理って作ってあげた事無いから口に合わなかったらごめんね?」
「あぁ大丈………………」

あれ?どうしたんだろ?突然黙っちゃって。

「あ、あれ?御坂って彼氏いるんじゃないのか?」
「か、かかかか彼氏?ア、アアアアアンタなななな何言ってんのよ!」

なななななんでアイツが私にか、彼氏がいるかなんて聞いてくるのよ!?

「い、いやだってさ、この前男と一緒に仲良さそうにファミレスに入っていったの見たぞ?あれはどう見ても彼氏だろ?」
「こ、この前?」

……………………………………………………………………………なるほど分かった。
つまりコイツは、御坂には彼氏がいるのに看病してもらったり料理作ってもらったりするのは気が引ける、と思ってる訳か。
要は嫉妬なんか全然してないってことね………………………………………自分で言(思)ってて悲しくなってきた。
まったく、そんな誤解はさっさと解いておかないといけないわね。

「………………………その人ね」
「その人?」

「えっと、アンタがそれを見た前の日にその人が不良に絡まれているのを私が助けたのよ。で、その時はさっさと
帰っちゃったんだけど、次の日に偶然バッタリ会っちゃってさ。お礼をさせてくれって言うから仕方なく受けたのよ。
ま、まぁちょうど小腹が空いてたからあのファミレスはちょうどよかったわね。
…………そ、それにお礼をしたいのに出来なくてすっきりしないのは私もその、分かるからさ……………」

ゲコ太バッチについては黙っておこう。

「そ、それじゃ、あの楽しそうにしてたのは?」
「ん?あぁ、楽しそうにしてたのって多分私が笑ってるように見えたからじゃない?」
「笑ってるように見えた?」
「営業スマイルってやつよ」
「な、なるほど……」

確かに勘違いさせやすい事しちゃってたかな?まぁとにかく納得はしてくれたわよね。
それにしても嫉妬もしてくれないなんて………………………………わ、私がどれだけアンタを好きか思い知らせてやる。

「「………………………………………」」

なんて思ってみたはいいもののそう簡単に言えたら今まで苦労はしていないワケで……………………だけど……………

「「………あ、あの!!!」」
「……………………」
「……………………」

うぅ、気まずい。よし、先はアンタに譲るわ。まずは覚悟を決めてから。

「ア、アンタから先にいいわよ?」
「そ、そうか?じゃ、じゃあ…………えっと…………その………」

なんだろ?悩みの相談に乗ってくれないか、とか?

「突然だけどさ、お、俺、お前が……御坂の事がす、すすす好きなんだ!大好きなんだ!
こんな不幸な俺だけど、その、つ、つつつ付き合ってくれないか!?」

………………………………………………………………………………………え?
今コイツ何て言った?好き?私を?
………………………………………………………………………

「えぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!?えええええっと……そそそそのあの…………………………………………ふ…」

も、もう、無理……………………………

「ふにゃー」ビリビリ!
「ふにゃーじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!!」イマジンブレイク!


「ん………うぅん…………」

どうやら私は気絶していたらしい。寮のではない天井が見える。

「あれ?どうして?」

どうしてこんなところ、に…………………

「……えっと…………………………………………………あ…あぁ、あああああああああああああ!!!」

そそそそそうだそうだ、いきなりアイツが私を好きって………好きって言ってきたんだった!!
え、えええええええっとこれって私も好きって返事をすればいいんだよね!?

「お、おおおおおおお落ち着け!御坂!」
「ふぁいぃ!!」
「そ、その…さっきの事は忘れてくれ!!!変な事言ってごめんな?そ、それよりもさっさとカレー食べようぜ?冷めちまう…」

え……………………やめて……………そんな…話を先に進めないで……………

「いや!!!!!!!」
「………そうだよな、こんなので許してくれるわけが……」
「あぁそうじゃなくて!!!」
「…………そうじゃない?え?どういう意味だ?」

なんでコイツはこんなにも鈍いのよ!!!

「あ~~もう!!!!だから!!私も!!アンタが大好きってことよ!!!!!!!!!!!!!!」

「だ、だから!その………………………………………………これからもよろしく、ね?」ウルウルウワメヅカイ

「プシュー」→カミジョウサンノアタマトカ
「バタン!!」カミジョウサンタオレタ

「えぇ!?ちょ!!ア、アンタ何で真っ赤になって気絶??………………カ、カレーホントに冷めちゃうわよ~…なんて」
「そうでした!!!」ガバッ
「回復するの早っ!!」



夕食後


「ってかそろそろ門限ギリギリじゃねぇか?」
「あ、そうね………」
「だからその…………送ってくよ……………………か、彼氏だし?」
「う、うん。あ、あああありがとう………………」

か、彼氏だって………………えへへ。


帰り道(美琴の女子寮への)



「…………きょ、今日は何だか色々あったな」
「そ、そうね。と、当麻はボロボロだし突然その……こ、告白してくるし…」
「あ、あぁそそそうだったな……………」

自分で言っててものすごい恥ずかしい。

……………この辺りでいいかな、もっと一緒に居たいけど。

「あ、ここまででいいから。さすがに寮の前まで送ってもらうのはちょっと、ね?」
「あぁなるほど。確かにマズイよな」

そう、特に黒子に見られてたりとかしたら。うん、マズい気がする。

「じゃあまた明日な!美琴」
「………ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!!」

………せ、せっかく恋人になったんだから……………その…アレ、を………………………

「………………………………なんでせう?」
「………………………………ん…………………」

当麻は分かってくれるかな?

「えっと………………」
「…………………………………ん!」

分かってくれるよね?

当麻の両手が私の両肩に乗りそして………当麻の唇が私のそれに優しく当てられた……………

「こ、ここここここここれでよろしいでしょうか?」
「う、うん。ああああああああああありがと……………そ、それじゃまた明日ね!」
「お、おう!ま、また明日な!」

今きっと私の顔はすごい真っ赤でにやけてるのが分かる。
寮に戻るまでに何とかしなくちゃね。えへへ。




美琴(大人)「………………………………………………っていう感じだったかな」
当麻(大人)「そ、そんなに俺の事を思ってくれていたなんて…………………みことぉぉ~」ギュッミコトタン
美琴「と、当麻ったら娘の前で……………」テレテレフニャフニャ
美子(4歳に決めた!)「みこもみこも~~~~」ギュッカミジョウサン

おわり


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