とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part04

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匿名ユーザー

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うちの子



月明かりが静かに降り注ぐ

「……う~ん」

御坂美琴は静かに瞳を開けた。

(あれ? これは夢??)

目の前には愛しの人の顔。
背中には愛しの人の左手のぬくもり。
鼻には愛しの人の香り

(ってこれだけはっきりしてて夢な訳がない!!!!)

美琴は上条当麻にがっちりとホールドされていた。

(*+‘?>>*‘++><#%%&$#!!!!!!!!)//////////

大混乱である。

しかし、暴れるわけにはいかない、暴れて彼が起きようものなら……

「ん、う~ん、あれ? 美琴?」

暴れなくても起きるんかい!!!!!!

「えーと、ああ、そっか、そうだった」

現状把握を始めるな!!

美琴は限界で、例のあれを

「ふny「ちょっとまて美琴!! ふにゃ~はやめろ!!」!!!!!?」


気絶すら許されないとは!!!

その時胸部に違和感を得た美琴はそちらに視線を移し、全て思いだした。

赤ちゃんインデックスはまだすやすやと眠っている。

「……さて、それじゃあ、オレは風呂場で寝るよ」

「えっ?」

「大丈夫、オレって結構頑丈なんですよー」





少し離れただけでインデックスから黒い何かが噴出した。
再びもとの状態に戻る


すなわち上条が美琴を抱きしめる。

(殺す気か!!!!)

(いや、そうしないためにあわてて戻ったんだろ!!)

(そっちもだけど!!……まあいいわ、わたしが風呂場で寝る)

(ちょっ(冗談よ、ホテルでも探すわ)そんな……)

(たまには美琴センセーに頼りなさいって!!)





少し離れただけでインデックスが急にぐずり始めた。
泣いたら近所に大迷惑だ。

美琴は急いで元の位置に戻る

すなわち上条に美琴が抱きしめられる。


(さて、どうしますかね)

(あわわわわわわ)

(どうしたの? 御坂さん?)

(な、なんでもないわよ!!!)

さて、どうしたものか
その疑問も

「……ぱーぱ、まーま……」

インデックスのその寝言で考えは決まる。

「「……あのさ」」

「な、なによ」

「そっちこそなんだよ」

「そっちからいいなさいよ」

「……お前が嫌じゃなかったらなんだけどさ」

「うん」

「今日はこのまま寝ないか?」

「……」

「やっぱりダメ「だめじゃない」えっ?」

「そのー、さ、この子の寂しそうな顔見たら、断れないわよ」

「……御坂」

「じゃあ寝るわよ、変なことしたら殺すからね」

「しねーよ」

インデックスが、少し微笑んだ気がした。



ロンドンのとある空港。
上条達が何度か足を運んだ地にそれはいた。

見た目は18の少女。
透き通った白い肌に輝く青い瞳。
そして何よりも特徴的なのは、
身長の3倍ある金色の髪である。

「学園都市……楽しみでありけることね」

ローラ=スチュアート。
イギリス清教の最大主教。

「~~♪」

その笑顔の裏にある策謀はいったい、世界にどのような影響を与えるのか。

「……インデックスは元気でありけりしかしら?」

彼女は学園都市に単体で向かった。









超音速旅客機で。

彼女は科学陣営の恐ろしさをまだ知らない(笑)



小鳥が飛ぶ。

「ちゅん、ちゅー!!」

窓の外を指さすインデックスのあどけなさに、
二人は静かに微笑むしかない。

「そうね、かわいいわね、インデックス」

美琴はインデックスを撫でながら話しかける。

目にはすんごい隈があった。

寝れるわけなかったのだった。
大好きなアイツがすぐ横にいるのだ。
ちょっとした動きもわかるのだ。
かすかにあの安心するにおいがするのだ。

寝れるわけねーだろ!!


「ぱーぱ!! ちゅん、ちゅー!!」

「そうだな、ちゅんちゅんだ」

上条も青空を見上げる。

真っ赤なお目目で。

眠れるわけなかったのだった。

まだまだ純粋な高校生なのだ。
左手に感触が残っているのだ。
自分とは違ういい香りがかすかにするのだ。

眠れるわけがねーだろ!!

しばらく二人はぼけーっとインデックスの相手をしていた。



その後、昼食時の事である。

「すごいわね」

「まさか、このころからだったとは」

二人は目の前の状況が整理できないでいた。

「……二日分は飲んだわよ」

「粉ミルク、足りるか?」

しかし、目の前のインデックスはまだ物足りないようだ。

二人とも味噌椀片手に冷静でいるが、
先ほど、お腹がすいたインデックスが本能から美琴の胸をもみ、
美琴が変な声を出し、
上条が顔を真っ赤にしたという経緯がある。
しかし、こんなイベントをいちいち気にしていたら上条の周囲では生きていけないのだった。

「夏休みでよかったな」

「そうね、そうじゃなかったら二人して遅刻だもんね」

「ぐびぐび……っぷー、まーま!! だーうー!!」

「まだ、飲むの?」

「仕方ない」

「??」

「一緒に買い物に行かないか?」

「ふぇ?」













「よしよし、あれが禁書目録。うんうん、やっと見つけた」

この暑さにかかわらずコートで身を固めている男。
整った顔つきだが、そのどぎつい紫の頭髪と、茶色のスーツがその姿を異常にしている。
はるか遠くのビルの屋上から、見えるはずもない美琴の部屋に、インデックスの存在を

彼は確認した。

「あう??」

インデックスが何かを察したとき、すでにその姿はない。










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