痛み

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痛み - (2007/09/25 (火) 20:42:47) の編集履歴(バックアップ)


現時点で考えている切り口、方向性など:

 2007年2月2日、日本テレビのアナウンサー大杉君枝さんが43歳という若さで自殺された。このニュースに驚かれた方も多いに違いない。何故なら、大杉さんは「線維筋痛症」という病を苦に自殺されたからである。「線維筋痛症」とは原因不明の全身に激しい痛みが生じる病で、通常の血液検査、画像検査などでは異常値は現われない病気である。命を奪う病気ではないはずなのに、結果的にあまりの痛みの苦しさに、アナウンサーは自ら命を落とされたのである。
 我々、医療に携わる者あるいは医学を学ぶ者は、ついつい患者さんの生命予後に気を取られ、肝心の患者さんの訴えを置き去りにしてしまうことが多いように思われる。とりわけ「痛み」に関してはそうである。生理学、薬理学、系統講義を聴いていると、今の医学はどんな「痛み」も治してしまうという幻覚を抱きがちになってしまうが、実際身内のケースを見ていると、必ずしもそのようには思えない。患者さんの「痛み」を医師は共感できても、患者さんの「痛み」そのものを感じることはできず、医師側は厄介なものだと見ることさえある。
 しかし、本当にそれで良いのだろうか。我々は患者さんの「痛み」に対して見て見ぬふりをしてきたが、これからの医療、21世紀・22世紀の医学では避けては通れない分野ではないだろうか。「痛み」に対して真正面から取り組むことはこれからの医学にとって間違いなく重要な課題であり、責務である。そこで、今回、基礎統合講義という学生主体の講義で、「痛み」をテーマに取り上げてみた。

 現在、私は以下のような構想を考えている。

1.「痛み」の基礎研究
2.線維筋痛症の基礎と臨床
3.ペインクリニックの実際
4.癌性疼痛に対する緩和ケア

 以下、それぞれについて敷衍していきたい。
 1の最初の講義では、「痛み」についてのメカニズムについて講義を聴きたい。まだまだ分かっていないことも多いと思われるが、生理学・病理学的な側面などから、今現在分かっている範囲内でお話を聴ければと思います。
2の「線維筋痛症」の基礎と臨床では、原因不明の痛みを生じる疾患を通じた研究から「痛み」についてスポットを当てて見たい。お呼びする先生は、聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター長の西岡久寿樹先生を考えています。
3のペインクリニックでは実際の臨床現場における患者さんの訴えとそれに対する治療法についてお話を聴きたい。候補の先生はまだ決めていませんが、麻酔科でペインクリニックをご専門にされている方を呼べれば、と思います。
4の癌性疼痛における緩和ケアでは、激しい「痛み」に加え、「死」を目前にしている患者さんを前にどのように現場では対応されているのか、講義を聴きたいです。勿論、癌によっては痛みを感じないものもあるが、ここでは痛みを伴うものに焦点を絞っていきたい。候補の先生としては放射線科の中川恵一先生を考えています。

栗原先生より(9/25)
ミーティングで話したとおり、これが一番悩ましいですね。放射線の中川先生は臨床の方なので、まずは宮川先生に相談してみますが、かなり学生が動かなければならないかもしれません。その点ではリスキーですがやりがいがあるかもしれません。中川先生の研究室にはだれか出入りしているのでしょうか?

担当学生:

柳谷

コーディネータ:

講師:




  • 線維筋痛症 -- 柳谷 (2007-09-21 17:39:52)
  • 癌性疼痛 -- 柳谷 (2007-09-21 17:40:03)
  • ペインクリニック -- 柳谷 (2007-09-21 17:40:15)
  • 鍼、東洋医学も良いかもね。 -- 柳谷 (2007-09-21 17:40:30)
  • 「痛み」の基礎研究 -- 柳谷 (2007-09-21 17:40:49)
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