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    <title>kiyopso2 @ ウィキ</title>
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    <description>kiyopso2 @ ウィキ</description>

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    <title>繰り返しの現実【前】</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/55.html</link>
    <description>
      目の前の事象が現実じゃなければどんなに良いだろう。
全てを救うなんて大それた事を考えているわけではない。
ただ目の前の、手に届く大切な仲間だけは絶対に救いたいと願うのは間違いなのだろうか。

殺せ、彼女の事を思うならば、全ての敵になる前に殺せ。
その言葉を吐いたのは未来を知って闇と共に生きた自分自身だった。
彼女を殺し、彼女の願った平和を手に入れる。これこそが自分のするべき事であると己の声で聞くたびに、きっとこれが正しい答えなのだろうと分かってはいるのだ。
しかし、選べるものか。
仲間を殺して得る平和の中に、もっとも平和を望んだ彼女がいないのならば、意味があるものなのかどうかさえも分からない。
全てが平和なら、その犠牲は無かった事のようにするのか。それが本当に正しいのかと問う相手は、肝心な時に姿を現さない。
答えが欲しい訳ではない。ただ一つの同意が欲しかった。

「無いな」
「お前なぁ、考える時間もなく即答か」
「彼女の望んだ事だろう。そのために作られたのだとしたら、その理由を君の感情だけで奪うのか？」

左右色の違う瞳を怪訝そうに歪めた青年は、目の前にあるコーヒーを飲み干して、カップをカツン、とテーブルに置く。
何を馬鹿げたことを、と呟く。未来から戻った《自分》が過去を変えてきた現実を受け入れていない訳ではないだろう。
こういった事象に対して柔軟な考えを持つ相手だ。それ故に話し相手としては丁度良かったとも言える。

「君はそこまでして助けたいと願うの？」
「当たり前だろう」
「それは―――彼女だからかい？　それとも誰にでもなのか？」

彼の言葉に自身はあっさりと即答する。《彼女だけな訳じゃない》。
その答えは、きっと彼の望まないものだろう。

「なら、君はどこまでを救う気だ？　[[ミルヒ]]、悪い事は言わない。君は全てを救いたいという馬鹿げた願いを捨てろ。
　彼女だけを救いたいならまだしも、誰でも―――」
「誰でも、ではない。私の手の届く《人間》だけは救いたいだけだ」

はぁ、そうか。
残念そうな声を漏らし、彼は茶菓子を口いっぱいに頬張る。
どうせ君の決めた事なのだから、とあっさり肯定するのだろう。
真実を目の前にして決して逃げない。事象の答えを見つけ出すまでは彼は何事も全力で対処していく。
だ    </description>
    <dc:date>2017-07-11T01:40:13+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/54.html">
    <title>Question and answer</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/54.html</link>
    <description>
      【Question】

ここに一匹の猫がいる。猫の名前は《ミケ》。猫にはほかの猫とは違い、不思議な力があった。
《ミケ》には、望んだ過去に戻れるという特殊な能力がいつの間にか授かっていて
《ミケ》は事あるごと…そう、例えば。
猫にとって困ることであったり、全く望んでいない未来であったり…不都合なことが起こる度に時間を遡ることができた。
何度も何度も《ミケ》は遡った。その度に今度こそ猫の望んだ未来になると信じて繰り返した。
幾度も繰り返していくうちに《ミケ》はこんなことを考えるようになった。

「なぜ、こんなにもやり直しているのに上手くいかないのか」

《ミケ》の疑問は次のやり直しの際にまた消えてしまう。
そして何度でも繰り返し、同じ場所へ向かっては戻っている。
そんな猫は一体どうすればよかったのだろう。


【Answer SIDE:S1】

そもそもの始まりは、どうして猫はこんな風に繰り返す選択肢を選ぶようになったのでしょう？
《ミケ》にとって繰り返す世界の先に何を見つけようとしたのかが問題で
その見つけられないのか、何が上手くできないのかは知らないけれど
猫にもっとも足りなかったのは学習するということなのだと思います。
繰り返すという事は、検証と実験を繰り返しながら正しい答えを導き出そうとする行為にも見えますが
必ず失敗するというのならば話は別。
必ず上手くいかないという事は間違っていることをわざわざ選択し、やっているということに他ならない。
つまり、それを止めない限り…猫は何をやったとしても猫が望んだ未来を導き出すことはできないんです。
だから、学習していくしかない。猫…確か名前は《ミケ》でしたっけ？　《ミケ》は望むべき未来を変更するべきだ。
そうでもしない限り、何度間違えて繰り返しても望んだものに辿り着くことは無いでしょう。

「では、《ミケ》が学習しなければ…結局何をしても同じ結果になると？」

聡明な貴女は理解が早くて助かります。つまり、その通り。貴女が言ったことが正解です。

「ふぅん、そうか。まぁ、面白い答えと言うよりは平平凡凡で詰まらない。
　答えとしては理解できるけれど、納得するには難しい答えだね。
　あと、この答えは私は好きじゃない」


【Answer　SIDE：S2    </description>
    <dc:date>2017-04-27T00:35:44+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/53.html">
    <title>ゆりかごの中は</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/53.html</link>
    <description>
      attention　この話にはNPCとの絡み及び捏造が入ります。ご注意ください。
また曲解が多々入るため、苦手な方はブラウザ右上の×ボタン、及び赤○マークの閉じるボタンをお願いいたします。




いつも僕は最後の最後で見逃してきた。
手が届くと思った答えの先に、例え何もなかったとしても掴み取るべきであった。
なのに真実は指の間をすり抜けていくだけで、掴むことすらできないでいる。
何も得られないまま過ぎる時間の最後は必ず一つの言葉で締めくくられる。

「僕はまた―――会えなかった」

記憶の中でも、現実でも探し続ける青い龍は声一つ聞けず、また言葉一つ思いだすことすらできなくなってきている。
サーバーの欠損率が著しく上昇しているわけでもない。
なら答えは簡単だった。《僕》の把握していない何らかの力が働き
その記録にだけは近寄らせないようにしていたのだろう。

「シュリ、どうした？」
「ああ、[[シトリー]]。またベッドの上で君と《こんにちは》してるね、僕」

シトリーの表情が暗い。
瞳は揃いのような青と赤のオッドアイになっている。
そもそも、彼女も自分も生まれた時は赤い眼を持っていたはずなのにどうして片目は青くなったのか。
その理由を自身は覚えていない。
サーバーに問いただしても理由のかけらさえ、出てくる事はない。

「シュリ、私は――」

いつもシトリーがこんな顔をするのには、きっと訳があるのだ。
記憶の障害。
アクセスできない個所。
そしていつも行きつく、あの大地の先で。
必ず目が覚めるとこの白いベッドの上にいる。

「起きましたか？　シトリー。[[シュトリ]]、気分は？」

家主である[[ミルヒ]]がさら、とした声で呼びかけてくる。これも何度目だろうか。
良く分からないが間違いなく一度や二度ではない。

「…ちょっと叔父上の所に行ってきます」

最近アークスの仕事から戻ってきた叔父にこの現象について聞いてみても良いかもしれないと思う。
しかし、叔父が自身をあまり好いていない事も分かっていた。
寝台から身を起こし、着替える。
そのまま彼の部屋まで続く廊下に出て、見知った姿を見た。
弟だった。
末の妹と同じく生まれた双子の男児。周りに興味のなさそうな姿。
誰かに似ていた。    </description>
    <dc:date>2017-04-27T00:31:42+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/52.html">
    <title>死線を越える先の彼方</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/52.html</link>
    <description>
      attention　本文にはNPCとの絡み及び捏造が入ります。









――――――思い返している。

「例えば夢を理解する人形がいて、愛を理解する機械があるとする。
　それの組み合わせを人だと呼ぶことは近年可能になった。人間の脳を持ち体を機械とするキャストもそれに近い。
　けれど人の皮を被りながら嘘を囀り、愛を夢をと嘯きながら真相をも
　闇の中に屠る君を果たして人は【ヒト】と呼ぶだろうか？
　機械の脳に縛られなければ全てを記録することすら、思い出を語ることすらできない君を他者は【ヒト】と呼ぶかな？」



――――――――とある男の言った正解を。正論を。



白く長く続く廊下を足を止めずに歩いていた。アークスシップ内居住区画。
ショップ街が並ぶ場所とは少しだけ離れたアークスが生活をする場所だ。
自身が身を寄せているチームのリーダー代行（本人は代行だと言っているが良く分からない）のキャストが
妹の面倒をみてくれているのと同時に、自身の素体である《006》と呼ばれる《自身》をも面倒を見てくれている。
彼女の部屋にささやかながら生活空間を貰っている《006》は自身が最初に生み出した素体の一つだった。
皆が知っている、穏やかで研究所にいたはずのシュリ、と呼ばれる男。
それの正体が人形に限りなく近い存在だと知ったら、いったいどんな顔をするのだろうか。
たぶん誰も気にとめたりなどしない。
とても簡略化された人間関係において、本物だろうが偽物だろうがそれは関係なかった。
それは血を分けた兄妹であろうが関係ない。
結局他者が求めるのは、関係のある人間においての立ち位置で、それ以外に関しては気にとめることもないのが普通なのだ。
故に《006》が人形であろうがなんであろうが、例えば[[シュトリ]]であろうが別の何かであろうが関係はない。
目の前にいる《それ》が自身の認識する当人であれば何ら問題はないのだ。
違和感を覚えたとて、何一つとして変わらないものであるならば、きっと「調子が悪かったのだ」程度で流せる問題なのだろう。

《006》という端末がとても稀有だったのは
大本である自身とかけ離れた精神構造と自己自立精神を持ってしまったことにある。
本来ならば、かの存在の人格形成を司る【サーバー・    </description>
    <dc:date>2017-04-27T00:15:22+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/51.html">
    <title>嫌だとうち震えられるなら③</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/51.html</link>
    <description>
      ――

とある男の報告書。

記憶の断片を拾うことができない黙示録は近親者の顔さえほぼ覚えていないに等しかった。
それでも自身の半身と自国の女王については鮮明に覚えており、近親者は名を告げられた瞬間に記憶が戻った所を見て
一度枝葉に凍結案件として王国の関係者のリストを入れていたと判断する。
黙示録は整理を続けており、現在アークスシップ内で特定の情報を集めながら
自身の欠けた記録を補完していると思われる。
何にしろ、出会わせてはならない。
答えに、導いてはならない。

――

断片は枝葉を消去します。必要事項以外は抹消し、それ以外の記録は全て《サーバー・アルカディア》に保管を要請。
―――…《サーバー・アルカディア》アクセス完了。
《サーバー・リオキシス》内から必要情報を破棄します。

「君の能力は酷く便利に見えて、とてもじゃないが利用しにくいものだね」
「何です、同情したような目で見ないでください。僕はこれが当たり前の世界の住人なんだ。
　貴方とは違う、僕は私は、システムなのです」
「面白い事を言う。人の姿をしたシステムだと君は言うか」
「ええ、それ故に。僕は…私は、この広大に広がる情報の海を愛し。
　感情の波を愛惜しむ事が出来る。前サーバーのキチェル・エノバとは違う」
「それでも君は、一体自分が誰なのかさえいずれ分からなくなるんだろう。残念だ、その姿を認識できなくなることが」
「そう、ならば貴方は私を覚えていて。僕が私を忘れても、貴方の記憶から消えませんから」


□■


足元が酷く不安定だった。管制官の女性は「あー、すみません」と間の抜けた声で返事を返してくる。
あの女、いずれ絶対にしばき倒す！
そう呟いたのは自身の妹と同行してくれている同じチーム所属の男だった。
優しげな仕草で妙に犬っぽい所があるが、彼はとても紳士的である。
それに引き換え、敵味方関係なくテクニックで吹っ飛ばす妹に頭を抱えるしなかった。

「[[シトリー]]」
「どうした、シュリ」
「何とかならんか、それ」
「何を指して何とかならんと言ってるのか、私には理解できない。もっと分かりやすく言え、端的に話すな。
　もっと人間味を強調しろ」
「シトリー、あのね。仲間巻き込んでテクニック使うのやめて、ね？」
「善処す    </description>
    <dc:date>2017-04-27T00:07:49+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/50.html">
    <title>私はそれを信じることしかできない</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/50.html</link>
    <description>
      （この作品にはEP1の内容の他に、NPCとの絡み・捏造が入ります。ストーリー全部に関係するため反転仕様ではありませんのでご容赦ください）


兄の行方を知っているのは、従妹だけだった。
否、知ろうとしなかっただけなのかもしれない。
目の前でダーカーに呑みこまれていった母親を見て、兄はおかしくなってしまった。
昔は言葉を持たなかった兄と意思疎通ができたのは自身だけで、その兄はいつでも優しかった。
双子。
愛すべき半身。
止める術を持たない私を止める唯一の楔。
そんなつもりでいたのは私だけで、私を置いて兄は遠く
あの白いキャストに導かれるままにアークスと名乗る組織に連れて行かれてしまった。
どうして私が置いていかれたのか。兄を良く理解していたのは私だけではなかったのかと、今でも思い出してしまう。

この感情に蓋をする方法があるのならば、今すぐにでもそうしたいほどに。




―　兄のサーバーは国から移動することに決めたらしい。
その話を耳にしたのは従妹が女王となってから二年も経った日の事だった。
寧ろ、移動することではなく移動した後だったわけだが
彼が急いでサーバーを解体までして何処かに消息を絶ってしまった理由が良く分からなかった。
実際消息を絶ったはずの兄は、半月後にはアークスシップに戻っていて
「どうしたの～？」と間延びした声で返してくることになったのだが、私にはどうしても不明確なままでそれは鎮座していた。

兄はこんなにも間の抜けた男ではなかった。

優しい男ではあった。誰よりも国を愛していたし、家族も愛している男だった。
私自身は他の家族をあまり好きだと思ったことはない。
妹も弟も、従妹も好きな人間はいたが、兄のように全員を愛おしいと思ったことはなかった。
彼は生まれた時に自身の脳で記憶するという能力を持たなかった。
それを障害だと医療ならばいうのだろう。勿論、私自身が判断するにしても、それは障害だ。
言語を発することができなかった兄は、生まれた時私の臍帯が首に巻きついていて窒息死寸前だったという。
生まれながらにして兄を殺しかけた妹とはどうなのかと思ったが
その結果、兄は自身の脳がほぼ使えず、声も出なかったのだという。
そんな兄に記憶する脳と役割を譲渡し、声を戻した人物が先のサーバー管理者    </description>
    <dc:date>2017-04-27T00:00:23+09:00</dc:date>
    <utime>1493218823</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/49.html">
    <title>嫌だとうち震えられるなら②</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/49.html</link>
    <description>
      “時間は悠久ではない。理論と構成をもってのみ作用する
　―――アーカイブ《サーバー・リオキシス》内のタイムレコードを新たな枝葉によって更新。
　新しい時間に修復を要請―――…サーバー承認しました。
　これよりタイムレコードを前記録からの逆算で算出。歪みの修復完了。
　システムの再起動と管理者意識データの再設定を行います”








「はいはい、それで？　君が[[シトリー]]のお兄さんってことですかね？
　あー、見た目はそこそこ似てるけど…双子は男女だと似ないね…特に―――」
「足の長さ、胴の長さの事だけは！！そこだけは勘弁して下さい！！！」

まぁ、ねぇ。
そうのんびりとした口調で呟いたキャストの女は長身だった。
首を随分を上に上げないと目線すら合わないくらいに酷くでかいが気にしないことにしている。
この船の中にはチームで行動するという任務があるのか、殆どの人間がチームに所属している。
従妹から連絡が入っていた【妹】こと、双子の半身はこのキャストのいるチームに所属しているらしかった。

「シトリーねぇ、好きな男を追いかけて任務に行ったけど」
「…本当に何とお詫びをすればよいか」
「まぁ構わんよ。で、君はどうするね」
「僕は通常の任務をこなしながら、ちょっと別件を」

なるほど、別件ね。
さら、と言った。チームとしては何も気にすることはないと言った上で、キャストの女はため息交じりに重ねる。

「それ…シトリーを止めてくれるってわけでは…」
「え、別件？　ないですね」
「…ですよねー」

どうにも双子の妹は彼女の部屋に住み着いてしまったらしいのだが、どうにも一室乗っ取りをかけられたらしく
キャストの女の部屋はシトリーの家財で埋め尽くされていたようだった。

「まぁもともと家具屋だし？　良いんだけど。
　あー、あとシトリーが言ってたけれど、うちのオジサン、君の親戚なんだって？」
「…オジサン？　誰ですか」
「アージェンス」
「……確かに、叔父ですね。実の」

カチンッと頭の中で音がする。耳鳴りのような感じだが、たぶん違うものだろう。
何の音かは分からなかった。叔父とはもう何年も会っていない。そもそも生きていたのかとさえ思う。

「ずっと会ってないんですよ。叔父は何処に？」    </description>
    <dc:date>2017-04-26T23:51:48+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/48.html">
    <title>天使</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/48.html</link>
    <description>
      ただ空を見上げていた。救命艦は待てども来ないと思っていたからだ。
物資もない、水すらもない。キャストである自身には必要ないが、救助を待つ同期の男には必要なものだった。
惑星ナベリウスからの任務帰り、救難信号を受けた艦は信号を頼りに進んでいた。
何てこともないいつも通りの救助だと思ったのに、今日だけは違っていたようだ。でなければこんなことにはなっていない。
少なくとも無駄に空を見上げるなどという行為はいらないのだ。
救助が来ないことを嘆く同期を横目に、青く、どこまでも突き抜けるような蒼穹に気を向ける。
こんなにゆっくりと空を見たのは何時頃だったか。少なくとも二年以上は見ていなかったと思う。
こんな時だからか、好きな男に捨てられた日のことばかりを思い出している。
あの日も突き抜けるような青空の下で最後に愛を確かめた。

今となっては良い思い出だが、思い返すのも馬鹿馬鹿しい程だ。
とりあえず救助が来てくれないと隣の奴が死ぬ。
ただそれだけを考えていた方が楽だ。気温は三十一度を越えようとしている。
ここが一体どこなのかさえも分からないというのに
こんなところで死にたくは無い。

『じゃあ、死なないで貰っていいですか？　僕は君たちが死なれると報酬が貰えないので』

一瞬のことだった。頭の中で考えていたことを理解されたという事実より
白銀の艦が自ら救助に来てくれた事が何よりも嬉しかったからかもしれない。

ただただその声に安堵した。オープンチャンネルで表示された相手の名前は聞いたこともない名だった。
開示された文字は『グレゴリ・エウシュカ』と書かれている。
表示された文字をそっと指でなぞり、降ろされた乗込み口を見つめた。



【天使】



青い空から一転して、まるで倉庫の中のような艦内は救助艦とは思えない造りだった。
一人で運用するには大きすぎる艦だが、これといった装備もなく、ただ数名が寝泊まりできる仮眠室は存在していた。
まっすぐに伸びた廊下の左右に扉が四つ見える。少なくとも四部屋は他にあるのだろう。
ただどの部屋もきっと倉庫のようなものに違いない。
殺風景な室内を見つめていると艦内放送が入る。
定期的に入ることから艦を操縦しているグレゴリはずっと操縦室にいる事が分かった。
同期はやっと安心したのか    </description>
    <dc:date>2017-04-26T23:39:35+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/47.html">
    <title>嫌だとうち震えられるなら①</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/47.html</link>
    <description>
      恐怖に慄く人の顔を君は知っているか。
その声は赤く、そして魂は青で出来ている。
折り重なる幾重ともなる螺旋の輪を潜り抜けて、探って触れて増やし続ける。
闇は蠢いては辛辣に語るのだろう。それは雄弁ではなく詭弁でもない。
絶対の悪は存在しない。では絶対の正義は存在するのか。

否、絶対というものは必ず善にはなりえない。


■□


遠く教会の鐘が響いていた。自国には無いその音は酷く脳裏に焼きつくように響き渡っている。
森は鎮座し続けていた。風がいくら木々を揺らそうともそこから動く気配さえ感じられることはない。
キャンプシップから見下ろした街は美しい赤い煉瓦の街に見えたというのに
それは転がった肉の塊と武器を振ういくつもの刃によって赤に染められていたに過ぎなかった。
温厚な人間はこの世に存在しないと従妹が笑いながら言っていたのを思い出す。

「[[シュトリ]]君はここで待っていてくれ。済まないな」

そっと撫でてくる手は金属で固められていた。その肉体から精神まで
本当は人工物であるはずだというのに有機生命体のように生きている。キャストの肌に触れたのは今回が初めてだった。
自身の国にキャストがいなかったということもあるが、何よりも自分自身が他者を知らなすぎる。

「レギアス、母はどんな人間でしたか？」
「貴方の母親は、とても優しい人だった。ダーカーがどうして侵食をするのか、そして対抗する術はないのか。
　常に最小限の犠牲で収めたいと願い続けて戦っていらっしゃった。立派な方だったよ」
「…そうですか。すみません呼びとめてしまって。お待ちしています」

それは最小限という名で固めた犠牲の在処。
引きとめてしまった行為でまた何人もの犠牲が出るのだろう。
触れた金属製の椅子を指ではじくと鈍い音が響く渡った。
誰もいないこの小さな箱の中で外はあんなにも美しい赤で染まっているというのに。
それを触れることも抱きしめてやることも、祈る事さえもがまるでいけないことのように。

「書は集まりを持って、原初と成す無音。時は記されるのを恐れ、記憶は記録を望まない。
　――――アーカイブにアクセス。保存を拒否します。惑星インラスの記録を全て廃棄してください。
　……要請を承認、黙示録は記録を破棄し、再起動を承認します。
    </description>
    <dc:date>2017-04-26T23:30:16+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/46.html">
    <title>願う先の未来【後】</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kiyopso2/pages/46.html</link>
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      attention　この話にはNPCとの絡み及び捏造が入ります。ご注意ください。
また曲解が多々入るため、苦手な方はブラウザ右上の×ボタン、及び赤○マークの閉じるボタンをお願いいたします。



◇サーバー・キチェル保存域66500


声が聞こえていた。幾度となく呼ぶ声は誰の声だっただろうか？
静かに、でも確かに呼んでいた。
惑星アムドゥスキアで毎日行われている実験はダーカー因子を何らかの方法で増幅させることで
体内に収めた龍族の捕食因子を強制的に活性化させ、戦わせてみたらどんな変化が起こるのか？
と誰かが考えついた、夢だの、理想だのを詰め込んだものだった。
実際体内で戦わせたいと願った一人の研究者は、毎日飽きもせずに繰り返して笑った。

「[[シュトリ]]君。君の体の内はどうなのか？」
「え？　内臓が中から喰われている感じがします」

これはデューマンになってから日に日に感じるようになったものだ。
しかもこの実験を始めてから、その感覚はどんどんと強くなっている。
体の中でぶつかりあう力と身体の持ち得る力がぶつかっているかもしれない。

「シュトリ君の能力は母星内で天候をどうこうする力だったね」
「あー、大体そんな感じです」

正直、母星でしか使えない力になど興味はなかった。
母星は消える。滅ぶ。そんな所の話などもう聞きたくもなかった。
確率からいっても助かる見込みはないと言われたあの演算結果を、この脳は記憶してしまった。
何度も何度もそれが間違いでないかと考えた所で、このままでは母星が滅びることも、自身が文明とともに死ぬことも
どちらにしても回避は出来なかった。
（ああ、こんなことなら）
確かな可能性など探さねば良かった。見据える未来の先に自身の脳と記憶を捧げれば良かったのだ。
そうすれば何も怖いものなどはなかった。辛いことすらなかったのに。

「シュトリ君？！」

声が遠くに聞こえていた。
一歩一歩踏み出す大地は深く沈んでいくような感覚を与えてくる。沈む。
沈む。落ちる。
まるで川の中を歩くみたいで、纏わりつくその倦怠感に似た何かを心の中で心地よいと感じているくらいには
既に感覚は失われている。
『歌って』と聞こえた。
何を、とは言わない。
口から洩れるものは静かに流れる水の    </description>
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