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金沢21世紀美術館 - (2008/04/15 (火) 01:39:36) のソース

**金沢21世紀美術館 
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-http://www.kanazawa21.jp/
-情報化された身体って?。 
-開放的な建築って?。 
-普段着で来られる美術館? 
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金沢で行われていることは「第4世代の美術館づくり」ということでもある。それは「観客の参加体験を重視した」第3世代から、さらに「観客の主体性、自己実現の関与を重視」ということらしい。つまり・・より双方向的になれ、ということか。 

それはインターネットで培われた思考法の反映ではないか。どうも世の中はネットを通じて得られた情報との接し方を、既成の社会機構へこぞってフィードバックしているように思える。だから情報化された身体だとか、開放的な建築、普段着で来られる美術館という発想へ繋がってもいくのだろう。 

そういった意味でもこの美術館は「最先端」を走っている。あきらかに東京フォーラムと場所を間違えてしまった東京都現代美術館。最先端でありながら、勝ち組棟の最上階という階級性を与えてしまった森美術館。東京にはない構えがここにはある。 

そして入口が4つもあり、各展示室が独立しつつ自由に繋がり、搬入もセッティングも丸見え。そんな既成概念をくつがえした建築を支える運営体制が出来た。 

これと同じような興奮を覚えたのはやはり「せんだいメディアテーク」だ。あの建物も公共施設としては異常な賑わいを見せていたし、混雑の中で自分のリビングのようにくつろぐ人も多かった。 

照明のフェースもすべて同面で納めた艶のあるアルミ天井。グレーに光るコンクリートの床。目線の突き抜ける広い廊下。この3つは、まるで武家屋敷や茶屋街での「暗がりから見える庭」と同じ光の効果を生み出していた。その景色は兼六園であったり、片町であったりする。 

つまりホワイトキューブが景色をフレーミングし、長い廊下が路地特有の奥行きをつくっている。まさに街の陰翳が凝縮されているようで既視感すらあった。平面で1万平米もある強大な「平屋建て」という規模と、4mの天井高で構成された廊下とのバランスが、この建物のすべてを決定しているようだった。2005-04-25/k.m

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カテゴリー-[[建築]]