personal note内検索 / 「「距離感」」で検索した結果

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  • 「距離感」
    「距離感」 写真を撮る趣味がないので、あまり対象との距離感について実感がもてませんが、あるモノへ入り込んでいくなかで、息苦しさを感じてしまう事があります。それは建築でもなんでもいいのですが。もちろん建築において、入り込むことはなにより自然な流れなのでしょうが、決定項目が無限に存在する建築行為を、集中的に行っている時にも生じます。 決定するという事は、常に自分への問いかけ(もちろん話し合いによる決定も多い。)へと向かいます。原寸図をひたすら書き続けるうちに、自動的に決まってくる納まりはまだいいのですが、なにか理由を伴う決定事項を続けている時ってつらくなってきたりします。「決めることが大事だ。」とよく所長がいっています。 そんな中で、全く違う観点から出来たモノ(そう思えるモノ)を見ると、ちょっと救われる気になります。そこには、自分がこだわってきたものを超えた...
  • インフォアーツ論
    インフォアーツ論 ネットワーク的知性とはなにか? インフォアーツ論 ネットワーク的知性とはなにか? 野村 一夫著 洋泉社/ \720 新書 2003.1 著者の言う「インターネット的」なるものへ共感出来る人は、みなこのような問題意識をどこかで持っているのではないだろうか。それを「ネットワーク時代にふさわしい人間的条件」とまで言い切れるかは疑問だが、少なくとも理想のコミュニケーション環境を垣間見て、それをさらに持続させたいと願ったことはあると思う。 著作ではそのようなコミュニケーション過程を明確に記述しなおすことで、より広範囲に流通させることを狙っているようだ。教育者の視点でもラディカルさをもって言及している所は興味深い。やはり実践的な領域でイキイキと語れる人の話は面白い。学術的な言葉を使用しつつも...
  • プロトタイプ
    プロトタイプ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 「設計思想の一貫性を支える条件」/奥山 信一さんの文章を読んで、思ったこと。 抽象的な議論から建築へアプローチするときに、敷地との折り合いの付け方をいったん保留にして、プログラムそのものへの、問題意識を探る事がある。常に与件からスタートする設計において、回答はすでに決まってしまったかの様な錯覚に陥ってしまう時もあるので。 だが抽象的な議論から、具体的なシーンを抽出する事は難しい。いつもその矛盾と飛躍とを不思議に思い、ふたつの距離感が気になる。抽象さのなかには、個別の建築を、都市計画まで拡張してしまう危険性がある。人の動きを、ゲームの駒の様に扱い、あたかも動線をぶつけ合う事が、新たな発見を促す最前の手段であるかの様な...
  • 業界感覚
    業界感覚 型としてのプロトタイプ/奥山さん 決定ルール/青木さん 身体感覚の共有/山本さん 最近の建築家の文章を読んで思うことを顕在化させてもらった。最後に出てきた、山本さんの「主体性をめぐるノート」新建築11月号において、それら建築家の語る方法論を、業界の内側の話しと言う言葉でまとめられている。 業界感覚。この言葉に内在するモノは、その業界に関わる者へ、常に微妙な距離感を与えてはいないだろうか。最近の僕自身が感じる、建築家への距離感もきっとその「業界感覚」に対してだと思う。 主体性へと置き換えられるその感覚は、モノをつくっていく者にとって死活問題である。しかし莫大な予算と、山本さんの言う「生活の秩序」を決定させてしまう建築には、同様かそれ以上の死活問題として業界の外が存在する。 「外」をうまくまとめる事は、単なる苦労話になってしまうのか、「内」...
  • ディスタンス
    ディスタンス 監督・脚本:是枝裕和 製作:秋枝正幸 撮影:山崎裕 出演:ARATA、伊勢谷友介、寺島進、夏川結衣、浅野忠信、りょう、遠藤憲一 これは今までにあまり見たことのない映画だった。ドラマなのかドキュメントなのか。この監督がドキュメンタリー出であるということを知って納得の作品なのだが、それにしても初めての経験には変わりはない。 カルト宗教の無差別テロ。数千人の被害を出し、その実行犯は教団に殺された。残された遺族の話なのだが、社会的に加害者であり、教団の被害者であるという倒錯した立場を突きつけられた人達といったところか。これは当然あの事件を映画化しているのだとも思うが、そんな説明をしないまでも十分に「リアル」な出来事をドキュメンタリーな演出で撮るというのはどういうことなのだろうか。 キャストに手渡された...
  • ネイバーズ・ホーム・サービス
    ネイバーズ・ホーム・サービス 前川 麻子著 集英社 \1,600 便利屋兼家政婦紹介所「ネイバーズ・ホーム・サービス」を舞台に、心を病む一人暮らしの女性、痴呆の老夫婦など、都会の孤独と幸福を見つめるサト(28歳)をめぐる物語。著者は幼少時より舞台に立ち、女優・演出家として活動。2000年「鞄屋の娘」で第6回小説新潮長篇新人賞を受賞し作家デビュー。 心の微妙な振幅を丁寧に描いている作品だ。初め家政婦と言うよりも(ここでは隣人のような存在と言っている)、精神分析医を思い起こさせた。患者との距離感を気にし、転移を恐れ、入り込むことに慎重になる医師のように。サービスの内容よりも、そこから派生するユーザーとの関係へ話題が続くことへ興味が深まる。分析医がやがて患者との距離感に葛藤を抱いていくような物語があるが、この主人公は、自ら...
  • ラストデイズ
    ラストデイズ 監督 :ガス・ヴァン・サント 出演 :マイケル・ピット、ルーカス・ハース、アーシア・アルジェント 監督、脚本、編集を行い、『ジェリー』、『エレファント』、『ラストデイズ』と人生の最期を描くガウ・ヴァン・サントの三部作。気合の感じる作品。(他の2つはまだみていない。) 部屋で一人セッションをする姿をゆっくりと引きで撮るシーンがとても印象深い。もうじき死へ向かう主人公へ、決して感情移入を許さない距離感がある。これは終始作品に感じるもので、ただ映された画面を追いかけることでしか参加できない。 安易に感情を落とし込む内面の見え透いてしまった感動映画は、一見して分かるように「死」そのものは描いていない。死がうばう感情や、それが与える絶望感をテーマパークのように体感させているだけだ。 死には何の意味もなく、なんの...
  • 空中庭園
    空中庭園 角田光代 文芸春秋 1,600円 父と母、祖母、姉と弟という構成の家族と、父親の愛人で弟の家庭教師でもある女性の関係を軸に描かれた家族小説。これまで描かれてきた擬似家族的な作品とはちょっと違う。本当の家族のお話。けれど「本当の家族」なんて擬似家族より関係としてはシブイのだ。そんなニヒリズムがただよう。 連作長編で、章ごとに語り手の変わる構成。最近だと吉田修一の「パレード」とかに近い。この構成の面白いところは、「どう見られているか」と「どう見ているか」という人の視点と自意識の表れをとても如実に感じられることだ。そして両者を一人の作家が演じられるように、他者とは自分のなかに存在するのだという紛れもない事実を見ることだ。 もちろんここにはエンターテイメント性が意識されていて、意外性のある視点とか、何を考えているのか表面からじゃ分からない腹黒さを過剰に演出し...
  • ケンチクスタディー-03
    ケンチクスタディー-03 関係性のデザイン 我々建築を計画する人間は、「モノ」や「コト」の「関係のデザイン」を常に思考して行きます。 AとBをおさめるCという箱を考えるのではなく、より良いAとBの関係、距離感などを考え、お互いの「あり方」をデザインします。 トイレと手洗い器の関係から、部屋とバルコニーの関係。 住戸と廊下の関係から、敷地と道路との関係。 歩道と、街並みの関係から、自然と都市の関係。 スケールの大小にはあまりとらわれません。 常に行き来して考えていきます。 思考の方法にはこだわります。 けれどアタマだけではどうにもならなく、カラダを使って思考することを大事にします。 スケッチは手が導くと思うほど、アタマの中とは違った動きをします。現場で走って考えたりもします。 「関係のデザイン」にはコミュニ...
  • まどろむ夜のUFO
    まどろむ夜のUFO まどろむ夜のUFO 角田光代 幻冬社文庫 495円 自由であることの残酷さを知っている「私」が、どこかで安心できる道を選んでいく。その迷いと葛藤を描いているのだと思った。 幼き頃に何か神秘的な存在や出来事に興味を持った思いではある。UFOや心霊写真なんかは当然話題になった。タカシは「まだそんなことを信じているのか」と、幼い思考を振り返るようなセリフを言う。しかし実際には神秘的な存在にたいする妄想はより実体としてタカシのなかに存在していて、テレビのアイドルと妄想の中で恋愛していると言った、ややあぶなっかしい人になっていた。「私」は幼き頃のタカシをどこか懐かしみ、大人びている弟との距離感へ戸惑を感じ始めた。ただ実際にタカシの「今」が発覚して来るにつれて、通常の高校生とはかけ離れたその妄想の大...
  • ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー
    ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー Takashi Homma New Documentary 会期:2011年4月9日[土]─ 6月26日[日] 会場:東京オペラシティ アートギャラリー [巡回情報] 2011年1月8日[土]─ 3月21日[月・祝] 金沢21世紀美術館 http //www.kanazawa21.jp/ 2012年7月15日[日]─ 9月23日[日] 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 http //mimoca.org/ 吉田健一は「東京の昔」で昭和40年代頃から見た昭和初期の東京について書いていて、すでにその頃の「今」は銀座が銀座でなくなっているといった表現をしていて、椹木野衣はホンマタカシ展の図録で時代は郊外化を避けられず、むしろ彼の写真はそれを絶命的に行っていると書いている。どちらも面白い。 両者は興味深く共鳴している。その時代を生きる...
  • 煙か土か食い物
    煙か土か食い物 舞城王太郎著 ノベルス 講談社、2001.3 ¥1,000 正直、舞城王太郎はこれで4つ目なのだけど、単行本1冊とあとは文芸誌に載っていたやつ2作だし、まだよく分からない作家だった。唯一まとまったもの「阿修羅ガール」はかなり不可解な小説だし、賛否両論大きいし、感覚的にもかなり無理して読みきった。その後の「我が家のトトロ」や、「ドリル・ホール・イン・マイ・ブレイン」はそれなりに読めたが、まだ「分かろう」という思いが先行して、「楽しみ半分」という気分でもあった。 そんな訳でもう一歩入り込めない作家だが、その割りに評判がいいのだからやっかいだ。別に己の感覚に合わないものは放っておけばいいじゃないかと思うのだが、何か自分の知らないところで重要な楽しさを逃してはいないかとの貧乏性に突き動かされた。どうやら面白いと話題...
  • つくることの楽しさ、またその思考
    つくることの楽しさ、またその思考 カテゴリー 建築 関連リンク 新建築住宅特集9911号をみて、気になる作品が2つあった。 一つ目は「立てかける壁がつくる収納スペース」/久野紀光。 作品は物置です。初めはずいぶんと小さい家だなと思い、よく見ると物でいっぱいの、小さな建築でした。久野さんは、物置という既製品ですませる事が一般的な外構商品へ、正面から取り組んでいた。むろん相談する施主あってのジョブだが。久野さんの言うように、確かに住宅の廻りには、まだまだデザインされるべきオブジェクトがたくさんある。(本文参照) ヨドコウなどで4,5万程度の物置へ、ゼロからの設計行為を、ジョブとして成立させることは費用からいっても不可能に近いと思うが、久野さんは、セルフビルドという手段で対応した。 その経験...
  • ランドマーク
    ランドマーク 吉田修一[著] 出版社:講談社:群像 ホームドラマ!を見た。あの「ちゅらさん」を書いた岡田恵和の脚本だ。最近の堂本剛の長髪がいったい何を意味するのか、はたして彼はどこを目指しているのか、その疑問は日に日に増すばかりだった。長い髪ばかりではない。けっこう「ふっくら」してきている。アイドルとしてギリギリではないか。そこまでリスクを背負う意味とは一体何なのだろう。 けれどこのドラマを見て思った。かれは金八先生になりたいのだ。あの長髪は武田鉄矢だったのだ。事故で家族を根こそぎ失ってしまった人々がやがて寄り添うように疑似家族をつくっていく。しかしそこには否応なしに世間の冷たい眼差しが差し込む。常識だとかの既成概念の前では被害者は徹底して被害者の道を歩まされる。哀れみと言う名の排他性でもって共同体から駆除されていくのだ。 ...
  • 最後の対話
    最後の対話/ナショナリズムと戦後民主主義 福田和也著・大塚英志著 PHP研究所 「ナショナリズムと戦後民主主義」というタイトルが示すように、福田和也と大塚英志の思想的差異と、共通意識などをベースにした対談。昨年の選挙前に出版されたモノの続編的存在。 この二人の著作はあまり読んでいないので、論壇での位置づけなど知る由もないが、大塚 英志の執拗なまでのこだわりから出たセリフによって、福田 和也とは相容れないながらも、お互いの差異が同じ認識による表現の差からくるものでもあるのがよく分かる。もちろんそこらあたりにはあまり興味はなかったのだけれども、今回の「テロ以降」にされた対談であることがまず興味を引いた。 ナショナリズムを表徴するモノはなにか?「天皇」がどうのと、こだわっているのはこうした言論の世界だけで、僕が抱くその距離感というものは無意識なりにも縮まらな...
  • 2003年ベスト
    2003雑感 今年はwikiを使ってサイトを構築し、それまでのやり方と大きく変わった。更新が楽だということが、「サイトする」ことの意識をも変えていった。 ひとつは「近況」として日記的な書き込みを継続していけたこと。これはウェブログという形式が主流を占めつつある状況の中で、むしろ旧来のウェブ日記をしているという感覚だった。そして個人日記というメディアに対して考えさせられる出来事でもあった。「はてな」を中心に広がっているブログは、2度目の個人サイトブームを引き起こし、ある決まったメンバーによる思考の流れがとても視覚化された状況をつくっている。もはやそれらとの距離感によってしか、自分のサイトを位置づけるこが出来ないかのようでもあり、やや息苦しさを感じている方も多いのではないか。 もうひとつは、すべてのページにコメント欄をもうけられたことにより、3年前に書いたノートが再び話...
  • MovableType開発者に聞くを読む
    **「小さい会社こそ、大きなことができる」 CNET Japanの参照記事 MovableType開発者に聞くを読む Movable Typeと言うシステムがある。コチラに書き込み頂く方も、最近活用されている。このシステムを使わずして、あれこれ考える暇があったら「とにかく使え」といわれそうですが、実際に使う前に、そもそも今のネット状況がこれほどにBlogで賑わっているという認識もなかったし、はたして今後ネットはどうなっていくのだろうと、漠然とした覚書をノートしておく必要がある(何のために?)と思った。 個人サイトの役割はきっとこの「覚書」なんだろうと思う。こうしてテキストを書き、ハードディスクに保存する感覚で「Movable Type」は更新できるらしい。いまなら僕はこれをいったんハードディスクに落として、HTML化させて、レンタルサーバ...
  • :近況-2005-2-2006-1
    2006-01-12 リア王●岩波文庫/シェイクスピア (著)/野島 秀勝 (翻訳)/映画『乱』の映像と重ねて読んでいたからか、すごく面白かった。さすが黒澤。さすがシェイクスピア。例えばボリス・ヴィアン『うたかたの日々』にインスピレーションを得た映画『クロエ』のように(新旧めちゃくちゃw)、この作品はイワユル原作モノとは違う、あくまでもオリジナルだと思った。テクストはあくまでもイメージだ。原作に忠実な映画なんて基本的にありえない。それにしても。翻訳ものは苦手なんだけど、これはとても美しい日本語のリズムだ。激しい罵倒がまるで妖艶な歌のように響く。憎しみ合うさまが濃密に絡みつく。全てが夢のようにリアルではかない感じだ。 2006-01-11 買いすぎ●最近、本屋へ行くたびに何か買ってしまう。今月は文芸誌が面白そうだったし、とか。文藝と新潮2冊。星野智幸の自作解説は面白かった。小...
  • 2003問題
    2003問題-東京の巨大再開発の幕開け前夜 第1回 近未来都市「東京」 2003問題といわれる東京の巨大再開発の幕開けまであとわずか。今回は一足早くオープンした「丸の内ビルディング」、「汐留A街区(主にカレッタ汐留)」、「六本木一丁目西地区・泉ガーデン」を見学。クリスマス近い3連休、私にとっては今日1日だけの休日なのでしたが・涙。近未来都市のイルミネーションも見所。ここ数年都内の景観を確実に変えてきたこれらの巨大な開発は、様々な批判をも呼んでいます。新宿のみが唯一の高層街区と呼べる、どこまでも平坦な拡大を続けてきたメガロポリスですが、ここへ来て急激な都市化を成し遂げるその姿は案外静かに進んでいます。しかしその全貌を見るまでもなく、いままでにない「東京」のオーラは既にイビツなカタチで僕らの日常へ進入して来ているのでした。 地図をリロードする。 今回のように東京をあらためて巡っ...
  • カンバセイション・ピース
    カンバセイション・ピース 著者:保坂和志著 本体価格:\1,800 出版:新潮社 発行年月:2003.7 何故か保坂さんの小説を読んでも本の感想は書けない。 久しぶりに保坂さんの小説を読んだ。実はまだ3,4冊程度しか読んでいなくって、半分も手にしていない。それでいて、そんなでもないのは微妙な距離感で、読んでいるときはとても楽しく他の作品にも興味を持つのだが、それなりに疲労もしていて、読み終わることで得られるある種の達成感と引き替えに、読み進む興味を失ってしまっているようだ。 それでも本屋で時折手にすることもあって、パラパラとしてみる。しかし一度失ったものはなかなか戻らなくって、結局新作という別種の動機付けを必要とするのだった。それは読むのが遅いためにあの、のんびりとしたテンポにはまりすぎてしまうからなのかも知れないし、この小説そのものの中に、哲学が入り込ん...
  • 「愛国」問答
    「愛国」問答 「愛国」問答 これは「ぷちナショナリズム」なのか 香山リカ著 福田和也著 \720 中央公論新社 2003.5 ナショナリズムという問題はじわじわと浸透している。言葉の定義からすれば本来のそれとすれ違っているのかもしれないが、とにかく話題に上っているし、日常生活で口にする言葉の中へも定着していく感もある。関連した本もたくさん出ている。大きな本から、比較的読みやすい新書まで様々だ。この状況はとにかくも日本で比較的タブー視されてきた領域への議論を色んなカタチで生産させる契機になっているのだろう。 この領域においてはかなり引き出しの差がある二人の対談だと思うが、一方でこういった状況こそがナショナリズムという言葉を取り巻く「今」をとても反映しているのだろう。香山氏の切り出しに対して福田...
  • 太陽-The Sun
    濃密なワンシチュエーション・ドラマ 監督:アレクサンドル・ソクーロフ 出演:イッセー尾形 、ロバート・ドーソン 、 佐野史郎 、桃井かおり 、つじしんめい こうして現代に描かれた昭和天皇に接することで、僕らはなにを見たことになるのだろうか。しかもイッセー尾形の演技でロシアのソクーロフ監督により描かれたその姿を。映像を通じて初めて接する世代も多いだろう中で。 緊迫した時代の空気ではなく、濃密なワンシチュエーション・ドラマの閉塞感。アラヒトガミとしてのオーラではなく、挙動不審で米兵にチャップリンと呼ばれる姿。人間宣言という時代の転換点ではなく、一人の男が手放した重荷。そんなふうに見えた。 だからこそ、歴史は後追いでしか生まれないというか、その場に居合わせたらこんな感じでしかないだろうという妙な「リアル感」はヒシヒシと感じる。マ...
  • クライマーズ・ハイ
    クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ 監督: 原田眞人 出演: 堤真一、堺雅人 力強い人間ドラマで飽きさせずラストまで突っ走る映画。 堤真一カッコいい!、堺雅人の狂人じみた目ツキ病み付き!。 共同通信の第一報から、日航機墜落事故の現場が見つかるまで、地元新聞社なりうるか、記者間の駆け引き。登山家が挑むような険しい山を、救助隊と競うように墜落現場へと駆けつける記者の普段着感覚。あまりの惨事に、トリツカレれたようになってしまう記者。携帯のない時代、現場付近の家屋に押しかけ電話を奪い合う記者。やっとの思いで手に入れた「現場雑感」を意図的に締切遅れとする社内での足の引っ張り合い。まさに映画が苦手とするM2層(男性35~49歳)、M3層(男性50歳以上)を狙ったような、すべてが男同志の共感を誘う演出だ。ニクイ!。 その後も主人公の記者・堤真一が事故の真...
  • 全然大丈夫と「システム=社会」
    全然大丈夫と「システム=社会」 監督・脚本 藤田容介 出演 荒川良々、木村佳乃、岡田義徳、田中直樹 広義のワーキングプアでもある僕らは、ふと我に返ればその意味さえ問えないほど毎日繰り返すヘビーな仕事に囲まれて、そこから抜け出せないという見せ掛けの現実と暗に戦いながら、目の前にいる他者とさえ向き合えずに携帯やネットを通じて交わされる確認作業から何かを了解する。そんな殺伐とした「システム=社会」へ順応出来ない部分を補うものに文学や芸術があるとすれば、まさにこの映画は心の故郷のようではないか。 荒川良々の「安心感」はどこから来るのだろう。それは木村佳乃の対人恐怖症や、田中直樹の優しさを演じるよりも自然でありオーラである。 システムを「抜け出せない概念」として思い浮かべるとき、そこへメタ・俯瞰的な視点が存在する。けれど目の前の出来事だけに右往左往する荒川良々の姿を見て...
  • 介護入門
    介護入門 モブ・ノリオ (著) 価格: ¥1,050 (税込) 出版社 文藝春秋 介護をする生活を通して見えてくる世界。親戚への、介護者達への憎悪を通して見えてくる世界。それは恍惚としたドラッグの経験を通して語られる。祖母への想い。家族への愛情。それらは一連なりのメロディーとして語られる。 ラップのようなリズムで暴力的な言葉が連なり、YO、ニガーと続く。介護とは無償の決断なのだろうか。血の絆を信じるとはいったい自己を捨てるということか。祖母を在宅介護するとは・・。 仮にこの小説が介護など興味も現実味もない人達へ向かって放たれた過酷な体験記だとすれば、芥川賞を取ったことによりその使命は果たされたかもしれない。けれどこれはフィクションだ。ドキュメントではない。なので僕らはこれを読んで笑い飛ばし、く...
  • 過去のない男
    過去のない男 2002フィンランド/ユーロスペース 監督・製作・脚本:アキ・カウリスマキ 撮影:ティモ・サルミネン 出演:カティ・オウティネン/マルッキィ・ペルトラ/マルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカ/アンニッキ・タハティ/ユハニ・ニエミラ/カイヤ・パカリネン/サカリ・クオスマネン ああ、このテンポ!。と思わずにはいられないカウリスマキ節。昭和歌謡のようなマッタリした曲調を連続させ、さらに磨きをかけた独自の世界観ではないか。見ていてとても嬉しくなってしまう不思議な映画だ。 人々の連帯意識と殺伐とした都会の空気とが入り交じっていて、でも全体的には心あたたまる人間関係ばかりでもあって、感情を抑制していることがかえってそのような気分がありありと伝搬してきて、モノや事象が等価に存在して、時間の感覚が無いばかりでなく、 すべ...
  • ファウスト
    ファウスト 講談社 2003.9 933円 太田克史編集長インタビュー 人気レーベル「講談社ノベルス」と文芸誌『メフィスト』でおなじみの講談社から新書サイズの新雑誌『ファウスト』が創刊 ノベルス系はまったく読んでいなかったと思う。この雑誌が入門編となればと思って買ってみた。今日現在、編集後記しか読んでいない。けれど意気込みが伝わってきて面白そうな雑誌だ。舞城や京極など、どおしてノベルス系の作家は次々に新作をだすのだろう。何年かぶりの保坂さんとはずいぶんと違う。そういったスピード感がこれらの基本なのだろか。そんなところも興味があった。とにかく遠慮がちな所へ踏み込むにはもってこいの創刊かもしれない。今年はなんだか文芸誌が熱いなぁ。2003-09-05/k.m ドリル・ホール・イン・マイ・ブレイン/舞城王...
  • 凶気の桜
    凶気の桜 凶気の桜 新潮文庫 ヒキタクニオ著 2002.9 \552 カテゴリー-映画 関連リンク #related 渋谷を描いた小説で、ここまでバイオレンスなものは読んだことが無く、むしろ「渋谷系」という表現から僕が思い浮かべるのは、暴力とはほど遠い「マッタリ」とした空気のほうだ。「現代のとらえ所のない若者の無気力感」という門切り型な解釈をそこに当てはめれば、あたかも渋谷の街がそれらを体現しているようにも見える。 しかしこの小説ではそんな若者を徹底して嫌う立場を取っている。現代の情けない日本を一番象徴している存在でもあるかのような、嫌悪感たっぷりに。そして「ナショナリスト」という右翼的な意匠を取っていることは、成熟した社会が作り出す空気として、世界中で巻き起こされてもいる「動き」をあらわしているのではないだろうか。 反動とも言えない小競り合...
  • リセット・ボタン
    リセット・ボタン 伊藤たかみ 幻冬舎文庫 457円 著者は1971年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で文藝賞受賞。「ミカ!」で第49回小学館児童出版文化賞受賞・・・。 この物語に登場するような無力感が、はたして今の自分にとってリアルかと言えば、けっしてそうだとは言えない。それでもこの小説を面白いと感じる自分がある。それはどこにあるのかと言えば、あるいはごくありふれた恋愛モノであることに共感しているのかも知れない。 自殺願望者達の集まるホームページでの出会いが、「実際にもありそうだ」と言うレベルの話ではなく、「匿名でのコミュニケーション」という新たな特権を得たネットユーザー達の直面した「現実感」が、はたしてどのように存在しているのかという所へ、同時代的なリアルを感じ...
  • ロックンロールミシン
    ロックンロールミシン 新潮文庫 鈴木 清剛著 女性1人に男性2人。この「ドリカム系」とも言える・・そういえばもう3人じゃないんだっけ?、それではこの「エブリ・リトル・シング」・・これも違ったっけ?。そんな訳で必ずしも長く続くことのない(?)この組み合わせによる、建築系で言うと「ユニット系」は、この小説の柱となっている。賢司という刹那的な語り手である主人公への共感という楽しみもあるが、ここではむしろこの「装置」へ注目してみる。 まさに稼働し、そして崩壊していく間を描いたもので、しかしこの組み合わせには事件が付き物だ。やはり3人の中に男女のペアが発生してしまうことが破綻へのキッカケなのだろうか。必ずしもこの小説では「それ」が原因として描かれていないものの、やはりペアは存在していた。ではもっとほかに構造的に見えてくるものはと言えば、それは創作に...
  • ハッシュ!
    ハッシュ! 2001日本/シグロ 監督・原作・脚本:橋口亮輔 製作:山上徹二郎/渡辺栄二/石川富康/塚田博男 撮影:上野彰吾 音楽:ボビー・マクファーリン 出演:田辺誠一/高橋和也/片岡礼子/秋野暢子/冨士眞奈美/光石研/つぐみ 橋口監督は確かゲイとしてカミングアウトしている。監督・原作・脚本とマルチに関わっているこの作品は、まさに監督の人生観が大きくにじみ出たものに仕上がっているのだろう。 たまたま昨年「シナリオ」という雑誌でこの映画の脚本を読んでいた。現代小説のように、日常生活を綴った場面の多い描写だった。様々なシーンが連鎖しているのが脚本に出ていて、映像のための本とはこのように構成とデザインとが入り込んだハイブリッドな読み物なんだ、と楽しんだ。とは言え、今日見た実際の映画には「既視感」はともな...
  • 「空の穴」
    「空の穴」 2001年/35mm/カラー/127分 第10回PFFスカラシップ作品 第51回ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門正式招待 第30回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門正式招待 国際批評家連盟賞スペシャルメンション授与 監督/熊切和嘉 脚本/熊切和嘉、穐月彦 撮影/橋本清明 出演/寺島進、菊地百合子、澤田俊輔、権藤俊輔、外波山文明 心の交通? 寺島進演じる主人公は、恐らく一度も家を出たことが無く、閉じた狭い輪の中で生きてきたのだろう。それはいわゆる「ひきこもり」とは違って社会へ適応出来ていない訳ではなく、交通(他者との関わり合いをそう呼ぶとすると)を持とうとしていないだけだ。そしてそのような孤独感だけを見れば、世の中にはそれに共感出来る人がたくさんいるのかも知れない。ただそれでは物語としてありきたりなだけだ。この作品の面白い所は、誰しもが持つであ...
  • 写真
    今までに取り上げた写真関連リスト 近況-2004-4-2004-6 MenuBar Self-Reference ENGINE photographers #039;gallery なぜ、植物図鑑か アンリ・カルティエ=ブレッソン サイト・グラフィックス展 シルバーウィークにアレコレ・感想4つ フォトグラファーの仕事 マーティン・パー写真展 ランドスケープ 柴田敏雄展 ヴォルフガング・ティルマンス展 写真展と写真集メモ 写真新世紀-2006 土田ヒロミのニッポン 映画と写真は都市をどう描いたか 最近の冬 東京国立近代美術館の写真作品 野口里佳の展示を見て 銀座で写真展2つ 写真-覚書 2013-07-16 片山博文「Facts in Flatness 」■アンドレアス・グルスキーが写真をデジタル加工し、コンセプチュアル性を高めているのに対し、彼は写真...
  • パレード
    同居生活をチャットやBBSにたとえる 吉田修一著 \1,600 幻冬舎 2002.2 2003-04-29 「家族」や「空間」という視点で見ても面白い小説だ。大学進学時点で一人暮らし(援助受けて)している経験から、家族という概念自体が世間体やら規範などのぼんやりとしたルールとしてあるように思う。別に家族の崩壊だとか、幻想だとかまで広がらなくても、どこかそんな意識はあると思う。 「家族」する。という行為の問題として考えることが出来れば、血縁という繋がりだけに限ったことではないことはあきらかで、そのような「ゆるい共同体」が最近の小説のなかで様々に定義され、その断面がこの作品にも出ているのだろう。 「空間」という意味では、そんな「ゆるい共同体」という現実は、空間がどのようにつくられていようとも存在していくもの...
  • :近況-2004-7-2004-12
    近況-2004-7-2004-12 2004-12-23 相対的浮世絵●久々にお芝居を観た。三茶で。「相対的浮世絵」 作・演出:土田英生。20年前、親友と弟を見殺しにしてしまった。親友と共に、死んだずの二人から夜の墓地に呼び出される。他愛無い昔話に興じる4人。二人が死ぬ事なった事件については触れようとしなかった・・・。かなりヒット。タイトルもシブイ。死者。他者。過去。記憶。恨み。和解。途方。黄昏。終了。お気に入りの映画監督である、大谷健太郎の新作ではこの土田さんのお芝居が映画化されている。さっそく近日シネクイントに行こう。 2004-12-20 星野智幸●なんだかんだと5冊目。「ロンリー・ハーツ・キラー」に入りました。そして今日アマゾンから過去の著作3冊届きました。もう、とことん魅了されています。「どういいのか」を考えるよりも、ただこの文体に「ひたって」いたいです。●とこ...
  • しとやかな獣
    しとやかな獣 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 劇団・団体 オリガト・プラスティコ 公演期間 2009/1/29~2009/2/14 演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:浅野和之、緒川たまき、広岡由里子、近藤公園、すほうれいこ、佐藤誓、大河内浩、玉置孝匡、山本剛史、吉添文子 川島雄三監督最後から二番目の作映画。なんか見たことあるような、でも覚えていないような気分で行った。紀伊国屋ホール。前から数列目で、自分の前が空席だったおかげで、とても臨場感のある距離で見ることができた。 緒川たまきをまじかで見られ、その美しさに感動。近藤公園と、すほうれいこが途中踊り狂うシーンがあって、野獣のようにソファの上で叫んだり、まったく楽しそうでなく真剣な顔つきだっ...
  • 笹本晃「ストレンジ・アトラクターズ」
    笹本晃「ストレンジ・アトラクターズ」 Take Ninagawaにて 2010年12月18日より2011年1月29日まで 週末、東京タワー近くでパフォーマンス・インスタレーションを見てきた。笹本晃 「ストレンジ・アトラクターズ」 http //tinyurl.com/4kjfgg6 30㎡くらいの狭いスペースへ所せましと30人くらい入り、センターで自由に動き回るアーティスト。ぶつからないよう移動するギャラリー。 「はい、このドーナッツ食べて、真中からね」と実際にギャラリーへ食べさせる、「人間の99.9パーセントは凡人だ」などと話しながら壁に円を描き、ダンボールのドラムカンへ入り込む。そんな感じで40分程度。意味不明な行動と空間の過密さでなんとも言えない緊張感に満たされる。 机を転がす。全員で大移動。吊ってあるオブジェを解く。さらに移動、、。凡人の話は社会問題...
  • カリスマ
    カリスマ 監督; 黒沢清 出演; 役所広司,池内博之,大 杉漣,洞口依子,風吹ジュン 1時間43分 普段至近距離で、人混みの中を歩いている。そのストレスは以外と大きなものかもしれない。反面、なにか大きな自然に接したときの清々しさ。そこには開放感と同時にどこか恐怖感を伴わないだろうか。自分の世界観を支える社会的な基盤のなにも存在しない大地。 移動の時間的短縮によって、気持ちの移動が追いつかないことがある。それは山登りですら、自然をどこかフィクションとして受け止めさせてしまう。本当の自然とはどんなものなのか。森の奥深くにはいったいなにがあるのか。 都市と都市とを結ぶ線の途中へ、省略されるかのような山並みは、踏み鋳ることのない別世界だ。安部公房「砂の女」は、砂に埋もれた集落に閉じ込められた男の孤独なたたかいを描いていた。...
  • ブロンド少女は過激に美しく
    ブロンド少女は過激に美しく 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 原作:エサ・デ・ケイロス『ブロンド少女の異様さ』 出演:リカルド・トレパ、カタリナ・ヴァレンシュタイン ポルトガル・フランス・スペイン映画 64分 なんでしょう、この見終わって心がざわざわする感じ、映画館を出て、空調で冷えたからだへなまぬるい風が心地よく当たり、節電で暗いビルの谷間へスターバックスが見えて、誰かとこの映画について語り合いたいような人恋しい気分になりつつ。 1時間ちょっとの短い作品。冒頭の電車の中で切符を切るシーンでいきなり5分くらい?の長回し。見ているこちらがハラハラしちゃうような時間の使い方、100歳超えの監督にはコワイものありません的なオーラで。 リスボンから郊外へ向かう列車。男は隣席に座った見ず知らずの女性へ身の上話を始める。伯父の店の2階で働いていた男は、道を挟んだ...
  • 虐殺器官
    虐殺器官 伊藤 計劃 (著) ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション タイトルのおぞましさや、買ったとき最初のページだけ読んで半年ほど積読だったせいもあり、恐ろしい小説(それくらい出だしは強烈)だろうと勝手に予測していた。けれど読み終わってみれば、なんとも繊細でそれはナイーブなほどだ。ナイーブとは現代小説批判でもよく聞く言葉で、イマ・ココにある日常で起こるささやかな出来事に翻弄されるコミュニケーションベタな若者像を論うキーワードではないか。 いったい惹かれるSFには夢も希望も救いもないものが多い。バラードにしても伊藤計劃にしてもウエルベックも冷たい語りと終末的な世界ばかりだ。近未来を思考する人間の本能的態度か。けれどそれゆえに心を動かされ、実は救われている。あるいは、志向性がマイノリティーだという幻想に癒されている。それは坂口安吾が言う「文学のふるさと」のようなもの...
  • Invitation
    雑誌インビテーションについて創刊時に考えたページ 雑誌インビテーションについて創刊時に考えたページ4号 創刊3号 創刊2号 創刊0号 総評的なもの。 デザインについて コメント Invitation-雑誌 680円 月刊誌 「ぴあ」のページ プレスリリース 編集長の日記 4号 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (invi04.jpg) 特集は「戦時下のニューヨーカーたち」。 「イラク戦争の中、ニューヨークの知識人/クリエイターは、この戦争を、今のアメリカをどう考えているのか? 文学、音楽、映画、アート、ファッションを代表する34名が語る現在のアメリカとニューヨーク」 仲俣さんのコメント● http //d.hatena.ne.jp/solar/20030512#105269830...

  • 旅 お客さん、終点ですよ! あれ、寝ちゃったか ここ、どこだろう?? 気づくと大きな通りを歩いてる自分、、 品川??おーい随分遠いなやっちまったなw それにしてもどの辺、、なんだろうか 、、タクシーいないな、少し歩くしかないか、 上り坂かよ、しばらく歩き、、、 これって、、五反田、、あたりかな? なんか川があったぞ! 夜の川辺もよいな、、写真撮ろう、 なんだ!めぐろがわ、か! するとこのまま行けば、、、 池尻か、、、いけねーよ! 、、っあーiphoneだ! 位置情報でみる、ハイテク 五反田あたり、、か、川があって 上の方に伸びている! 川沿いは遊歩道のようだ、、 これなら歩いてもよさそう! 、、それにしても暗い、、、真っ暗だ あれ!、人がいるこんな時間に散歩か ...
  • ロスト・イン・トランスレーション
    執拗に描きだすソフィア・コッポラ [2003米/東北新社] [監督][製作][脚本]ソフィア・コッポラ [製作]フランシス・フォード・コッポラ/フレッド・ロス [製作]ロス・カッツ [撮影]ランス・アコード [出演]ビル・マーレイ/スカーレット・ヨハンソン/ジョバンニ・リビシ/アンナ・ファリス/林文浩 もう来週で終わる時期なのに、新宿武蔵野館は満席だった。 ソフィア・コッポラの作品をはじめて観た。とても好みな作品だった。あらかじめ阿部和重の「映画覚書」で彼の批評を読んでしまったのでかなりの部分で見方が出来上がってしまったが、それはかえってよかった。阿部はソフィア・コッポラの映画的主題としてデビュー作同様に、一種の「引きこもり状況を描いている」ことを上げていた。 自分のなかでスカーレット・ヨハンソンの...
  • イタリア旅行記/2000年12月25日
    イタリア旅行記/2000年12月25日 12月25日。今日はミラノを経ちヴェネツィアへと向かう日だ。先日の雪ですっかり街は白くなっていた。駅までスーツケースを運ぶのが大変だったが、一面の雪景色でなんだが楽しい気分になった。 ミラノ中央駅から長距離列車に乗っていく。それにしてもこの街はクリスマスだからといって、なにか特別な雰囲気があるようには感じられなかった。東京でのミレナリオがきっとお祭り騒ぎなのだろう。ミラノでは確かに様々な通りで思い思いの電飾が見られたが、それらはどれも「ささやか」で自然だった。この時期は外出せずに家族とゆっくり過ごすのだろう。こんな時期に遠出するのは我々観光客くらいなものか。 ヴェネツィアへ向かう列車は、6人単位が個室になっているコンパートメントだった。僕らの個室には4人の家族連れが同席していた。出発寸前まで、見送りの人へ手を振り名残惜しんでいた...
  • 文藝-2003-冬号
    文藝/2003-冬号 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 2003年10月7日発売 【特集】藤沢周  対談×豊川悦司×魚喃キリコ他 第40回記文藝賞発表 『黒冷水』:羽田圭介 今年は3作受賞で、盛りだくさんだ。まずは「黒冷水」から。他の2作の倍、400枚というボリューム。しかも高校生(あの綿矢さんをしのいで最年少受賞)。ここまでくると出版社の作戦か?とも思ったが、読んでみて納得の力作。斉藤美奈子さん言われるように、ぐいぐいと読ませる。 テンポよく進み、兄弟間の内面を執拗にこまごまと練り上げるしつこさはとても小説的だと思った。こまかな背景描写に頼らず、完結に積み上げていくところなどは、シンセミアにも通じる(単によんだばかりのためかも)。 僕は男兄弟がいないの...
  • キル・ビル
    キル・ビル 製作・監督・脚本:クエンティン・タランティーノ 製作:ローレンス・ベンダー アクション・コーディネーター:ユエン・ウーピン「マトリックス」 美術:種田陽平「スワロウテイル」 アニメーション:プロダクションIG「攻殻機動隊」 撮影監督:ロバート・リチャードソン 出演:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ダリル・ハンナ、デビッド・キャラダイン、千葉真一、栗山千明 制作データ:2003米/ギャガ=ヒューマックス 上映時間:113分・R-15 「刀は疲れ知らず。あんたも少し力が残っているといいけどね」(ルーシー・リュー) いやー。またすごい映画を。タランティーノ監督はやってくれた。正直あまり期待せずにいたのだけど(その割には公開日初日に見ることは決めていた)、かえってそれが...
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