personal note内検索 / 「ハプニング」で検索した結果

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  • ハプニング
    ハプニング 監・製・脚:M・ナイト・シャマラン  出:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル 、 ジョン・レグイザモ、スペンサー・ブレスリン、ベティ・バックリー  M・ナイト・シャマランの作品だという認識で、ただじゃすまないという期待感があって、ある意味でそれは裏切られるのだけれど、ほとんど状況説明がないまま冒頭から異変がはりまり、90分という時間を突っ走る映画としては、やはりスゴ味がある。 説明のなさは、かえって見ている側を混乱へと引き込む力を際立たせていた。多発的・静寂的に用意された死の場面は、主要人物という投影軸を失うギリギリの演出だと思う。実際に、主人公という重みのある設定はほとんどなく、感情移入した先からどんどん死んでしまう。 スティーヴン・スピルバーグの『宇宙戦争』も、背景がほとんど描かれないまま殺戮シーンが続いたけれど、主人公の...
  • 映画
    ...動く城 ハッシュ! ハプニング ハンニバル ハード キャンディ バタフライ・エフェクト バタフライ・キス バッファロー’66 バトル・ロワイアル バベル バーディ バーバー パニックルーム パンチドランク・ラブ パーフェクト・サークル ヒポクラテスたち ビッグ・リバー ピアニスト ピストルオペラ ピンポン ファイト・クラブ フィラメント フランス映画史の誘惑 ブギーナイツ ブロンド少女は過激に美しく ブロークン・フラワーズ プライベート・ライアン プレイタイム ヘヴン ベティ・ブルー ベニーズ ビデオ ベルリンを舞台にした映画 ベルリン・天使の詩 ホァン・ミンチェン ボウリング・フォー・コロンバイン ボルベール ポルトガル映画祭2010 ポルノスター ポーラX マイノリティ・リポート マインド・ゲーム マグノリア マタドール マトリックス マトリックス レボリューションズ マトリック...
  • ニューワールド
    ニューワールド 監督・脚本:テレンス・マリック  出演:コリン・ファレル、クリスチャン・ベール そういえば『シン・レッド・ライン』をまだ見ていなかった。テレンス・マリックの鬼才なイメージばかりが宣伝されていたように思うけど、この作品をみてとても映画的な正しさを貫いている作風に感じた。 ヴェルナー・ヘルツォーク『アギーレ・神の怒り』とか、コッポラ『地獄の黙示録』などを思い出すオープニング。「未開」の地へ入っていくその静けさ、先住民たちの気配、先の見えない閉塞感と突き抜ける広大さの狭間で存在する時間を思う。 2007-04-06/k.m コメントをぜひ 名前 ...
  • めがね
    めがね 監督・脚本 : 荻上直子 出演 : 小林聡美 、 市川実日子 、 加瀬亮 、 光石研 、 もたいまさこ その島に訪れた客が2人だったことは、オープニングに示唆されていたけれど、まるで時差を経た同一人物を描いているかのように、似ていた。 カキ氷を断る出会いから、自転車に二人乗りする中盤、そして赤いマフラーをしてくるエンディングまで、似ている二人の絡みが映画の中心にあって、それはこの島を訪れる人の心の経過を伝える合わせ鏡のようでとても興味深かった。 一つのエピソードに対してカット数は出来るだけ絞られていて、固定されたカメラアングルの中でゆっくり動く人物像は、まるで写真(水平の広がり)と映画(時間的な広がり)の曖昧な領域を見続けているような気分にもなった。 効果的だったのは、声だけが連続していてカットが細かくつながれる海辺で語る加瀬亮のシーン...
  • キッズ・リターン
    キッズ・リターン 監督:北野武 出演:金子賢、安藤政信、森本レオ、山谷初男、石橋凌、丘みつこ、ほか 幾つもの円弧 主人公の2人がある希薄さに包まれているのと、はたしてこの世に希薄でない人生など存在するのかと思わせるニヒリズムを感じる。そしてこの感じが北野映画の持つ大きな魅力ではないのだろうか。 シンジ(安藤政信)とマサル(金子賢)はオープニングからエンディングまでの間に一つの物語的な円を描いている。そしてラストに閉じられた円はある大きな円の一部でしかないことを告げられているようだった。映画にはいくつもの小さな円が描かれている。それら脇役達の描く円も主人公2人のものと同列に配置され、物語の進むペースに絶対的なリズムを与えている。 いくつもの小さな人生劇場達は、それぞれの関係性と共に自らの知らないところで巡り合い、時に...
  • 隠された記憶
    隠された記憶 監督:ミヒャエル・ハネケ 出演:ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ 監督のミヒャエル・ハネケは、1942年ドイツ、ミュンヘン生まれ。オーストリアのウィーン大学在学中には哲学、心理学、演劇を学ぶ。カンヌ国際映画祭にとても強い監督。『ベニーズ ビデオ』は衝撃だった。 オープニングもそうだけど、それが「監視された映像」だというのは、与えられた文脈であって、映像からはうかがえない。その事実を巧みに利用して見る側を惑わせる映画だ。 それは人物間の内面を繊細に描くとか、ストーリーの緻密さで惹きつけるとか、いわゆるサスペンス映画とは違った魅力だ。アルジェリアとフランス、中産階級と移民。パリ暴動など最近でも話題なだけに、この地域の抱える困難について、「監視された視線」はとても考えさせる映像だと思う。 映画...
  • 「π」
    「π」 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ショーン・ガレット/マーク・マーゴリス/スティーブン・パールマン/ベン・シェンクマン/サミア・ショアイブ/アジャイ・ナイデゥ 1997年/アメリカ/85分/モノクロ ダーレン・アロノフスキー監督作品。わずか6万ドルの低予算で制作されながら、大ヒットを納めた作品。 北川原さん設計の渋谷シネマライズに見に行った。21:20〜のレイトショーだというのに、立ち見まで出る勢いだった。 先週キューブリック遺作の「アイズワイドシャット」を先行オールナイトで見にいったときは、30人程度だったが。 オープニングはテクノサウンドにのった激しい数字のカットが続き、久々に期待感がまった。けれども見終わった感じでは、ただパラノイアの苦悩が、永遠と続くだけだったような、、。 映像と音楽の連続観は、確か...
  • ブロークン・フラワーズ
    ブロークン・フラワーズ 監督・脚本 : ジム・ジャームッシュ 出演 : ビル・マーレイ/ジェフリー・ライト/シャロン・ストーン/ ジェシカ・ラング/ティルダ・ウィンストン 映画は時間を通じた作者の世界観を伝えることの出来るメディアだと思うけれど、この作品はまさにジム・ジャームッシュの時間だと思った。映画のために作られた物語で、描写やプロットに無駄な部分を感じさせない。 それはビル・マーレイの映画だと言っても同じ事で、役者のキャラクターのために作られた作品で、セリフや「間」の取り方に無駄な部分を感じさせない。いきなり憂鬱な表情とフレッドペリーのジャージ姿でTVを観ている彼が、ずっと前からそうしているのだと感じさせるオープニング。 突然送られてきた手紙に暗示させたピンクや、旅先で遭遇する思わせぶりなピンクも、視覚的な効...
  • エリ・エリ・レマ・サバクタニ
    エリ・エリ・レマ・サバクタニ 監督:青山真治 出演:浅野忠信 、宮崎あおい 、中原昌也 、筒井康隆 オープニングから「かっこいい」という印象が続き、ビクトル・エリセの映画を思い出すような画面構成、固定カメラ、引きのアングル、そして音楽や役者オーラなど、一流映画としての貫禄を感じた。 けれど、だからこそ内容はつまらないと思った。これだけお膳立てがそろっているのに着眼点がイマイチだ。青山真治はどうしてこのような空振りを続けるのだろう。本人はかなり成功していると思っているのだろうか。けれど興行を無視しては単なる自主制作映画と変わらない。 レミング病だとかの設定も、チープな近未来SF映画のようだ。チープなりに救いのない深刻さがあればまだメリハリがあるのだけど、そのような切迫感もない。ノイズについても、音と画の構成上必要な組み合わせ...
  • 巨人と玩具
    巨人と玩具 監督:増村保造 出演:川口浩、野添ひとみ、高松英郎、小野道子(長谷川季子)、伊藤雄之助 原作:開高健 脚本:白坂依志夫 撮影:村井博 1958年/カラー/96分/大映スコープ 増村なのか大映なのか。この過剰な演出は。いきなりオープニングの歌から大爆笑だった。1958年と言えばいまから半世紀近い昔の映画ということになる。なんとも驚くべき内容で、今現在を描いていると言ってもおかしくない。むしろこれほど滑稽に資本主義の矛盾を露呈させた描き方は今の社会では無理なのではないか。ある意味それほどに不自由な時代なのだ。 あるいはこの映画が当時それほど進んでいなかったとすれば、現在はそのころから全く進歩していないことになってしまう。ディテールこそ違えど広告活動の過剰さはまったく差がない。SMAPの渋谷ジャックやラッピングバスの激走。マンション広告・CM、FMでのヘビーローテ...
  • サッドヴァケイション
    サッドヴァケイション [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 監督:青山真治 出演:浅野忠信、石田えり、中村嘉葎雄、板谷由夏、宮崎あおい、オダギリジョー、光石研、嶋田久作、豊原功補 最近自分でも(遊びで)動画をよく撮るせいか、どうやったらカッコイイ表現になるかを気にして映画を見るようになっている。青山真...
  • オースティン・パワーズ
    オースティン・パワーズ/ゴールドメンバー 2002米/ギャガ=ヒューマックス 監督:ジェイ・ローチ 製作・脚本・出演:マイク・マイヤーズ 製作:ジョン・スタッフォード・リオンズ/エリック・マクロード 脚本:マイケル・マッカラーズ 出演:ビヨンセ・ノウルズ/マイケル・ヨーク/マイケル・ケイン/ヘザー・グラハム/セス・グリーン/エディ・アダムス 「おバカ・スパイ」と言うよりも、政治力すら彷彿させる「バカ殿さま」という感じ? 初めてこの映画を真剣に観ました。それも劇場で。チケットが安く手に入ったという事情もありますが、興味もありました。歌舞伎町は「バイオハザード」や「インソムニア」が封切りされたばかりで、賑わっていました。オースティンはもう1ヶ月ほど立つので、大きな劇場を持て余している感じでした。今時真ん...
  • 映画三昧-2008お盆
    映画三昧-2008お盆 ■鳥の巣 北京のヘルツォーク&ド・ムーロン 監督: クロストフ・シャオプ ユーロスペース ドキュメントだけど、大変興味深い映画。建築もさることながら、西欧の知と中国の業がぶつかった様というか。逆に西欧が排除してきたオリエンタリズムと、東洋の世界観とのぶつかり合いか・・色々と向こうで苦労しているという同業の方々の噂は聞くけれど、これだけの作品を成し遂げたことはやはり素晴らしい。 建築はそれを構想した設計者にも分からない未知の領域を常に含んでいる。空間もそれがまとう外観も、実際のスケール、その環境、空気の中で体感するとき、設計者もまた無邪気な存在にさせてしまう、それが建築なんだと。 ■8 1/2 監督: フェデリコ・フェリーニ シアター・イメージフォーラム 何時か観たような曖昧な記憶とともに引き...
  • ナイン・ソウルズ
    ナイン・ソウルズ 2003日本/東北新社=リトル・モア 監督・脚本:豊田利晃 製作:竹井正和/瀬崎巌/石川富康/菊地美世志/小西啓介 撮影:藤澤順一 音楽:dip 出演:松田龍平/原田芳雄/千原浩史/鬼丸/板尾創路/KEE/マメ山田 個人的に現在日本の若手で一番期待している映画監督の一人である豊田利晃さん最新作。公開2日目。混雑を予想して午前中の回へ行く。会場は日曜日だが半分も埋まっていなかった・・・。 刑務所の中はどうも共同体的なぬるい空気なものか、殺伐としたいじめのそれか、どちらも門切り型でありきたりに感じてしまうのだが、この映画は前者のタイプだった。けれどほんの数分後には脱走のシーンとなり、得意の大音量バックのスローモーションという阪本順治監督ゆずりなオープニングにはやくも鳥肌。ああ、またこの...
  • シャープさんフラットさん
    シャープさんフラットさん imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 NYLON100℃ 32nd SESSION 15years Anniversary 「シャープさんフラットさん」 -ダブルキャスト2本立て- 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演【ブラックチーム】 大倉孝二 犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ 長田奈麻 植木夏十 -喜安浩平 大山鎬則 廻飛雄 柚木幹斗 三宅弘城 小池栄子 坂井真紀 住田隆 マギー オープニング、舞台装置へ重なって映像が写され、役者が階段を降りる姿が実際のように展開される。そこへ流れるクレジット。映画と演劇が融合したようでとてもカッコ良い。 様々な要素が入れ子になっていて、面白かった。主人公・大倉孝二の演じる役は劇作家...
  • 「ワラッテイイトモ、」
    「ワラッテイイトモ、」 「ワラッテイイトモ、」展 アップリンク・ギャラリー 期 間2004.1.20-2.1 時 間日〜木 12 00〜19 00 金・土 12 00〜21 00 料 金1ドリンクオーダー制 キリン芸術文化活動支援 タモリ「誰だお前」 K.K「私はK.Kです」 タモリ「幸太郎くん?」 K.K「いや・・K.Kです」 タモリ「幸太郎くん?」 仕事帰りにさくっと「ワラッテイイトモ、」展へ行った。ワンドリンク頼むのが条件であの話題作が見られる(見ながらコーヒー飲んでもいいみたい)。と言っても、はたしてまわりで何人が知っているのだろうか。既に昨年末カレーランチを食べに来たことがあったアップリンク・ギャラリー。結構うまかった。 今日は暗い室内に20...
  • スパイダーマン
    スパイダーマン 2002年 監督:サム・ライミ 出演:トビー・マグワイヤ、ウィレム・デフォー、キルスティン・ダンスト 孤独なヒーロー。 オープニングのクレジットから伸びやかなCG。少し長いくらいの「凝りよう」で、期待をそそる。日本版・実写「スパイダーマン」の記憶はおぼつかない程度だったが、そんなのを抜きにして、普通に楽しめる映画だ。 うだつの上がらない主人公が突然未知の力を持ってしまうという典型的なヒーロー物。そして学園でのあれこれ、幼なじみへの憧れ。どれも在り来たりなドラマを見ているような展開。よく言えば安心感?。 ただ主人公は屈折したヒーローの道を歩む。自分が特別な存在であるという興奮から、育ての親である叔父と叔母の助言すら耳に入らずに舞い上がっていた矢先に出会ってしまう叔父の死。どんなに力を持ってして...
  • インテリア
    インテリア INTERIORS 93 分/製作国 アメリカ /1979 監督: ウディ・アレン 製作: ロバート・グリーンハット、チャールズ・H・ジョフィ 脚本: ウディ・アレン 出演: ダイアン・キートン、ジェラルディン・ペイジ、E・G・マーシャル E.G.、 クリスティン・グリフィス、モーリン・ステイプルトン、サム・ウォーターストン、メアリー・ベス・ハート、リチャード・ジョーダン  「自分の部屋をインテリア雑誌のように飾っているヤツは神経症だよ」みたいなことが金井美恵子の小説にでてきたことを思い出した。自分がそれを職業としていることでやや敏感に反応してしまうのだろう。以前はそんな風に了解した。そのとき調べた神経症の状態には以下のようなものがあった。 心が一個所に止まって動かなくなる ...
  • イノセンス
    イノセンス [監][脚]押井守 [原]士郎正宗 [プ]石川光久 鈴木敏夫 [作監]黄瀬和哉 西尾鉄也 [音]川井憲次 [美]平田秀一 [歌]伊藤君子 [声]大塚明夫 田中敦子 山寺宏一 大木民夫 仲野裕 竹中直人 [制作データ] 2004東宝 [上映時間] 99分 前作をあまり覚えていないが、まあ何れにしろこまかい理解を目指しても無駄なのだろう。どおせ何回も見た人が難解な解釈を重ねてしまう作品なのだろうし。それってコアな魅力をもっている証拠なのだろうが、素直に感じればいいじゃん。っと、あらかじめ誰に対してなのか分からない自己防衛的姿勢で見に行ったのだった。 構えたのがばからしいほどに「すごい映画」だった。オープニングの格好良さ、絶妙な音楽の入り方。多くの名映画がたどっ...
  • シャンドライの恋
    シャンドライの恋 監督: ベルナルド・ベルトルッチ 原作: ジェームズ・ラスダン 脚本: クレア・ペプロー/ベルナルド・ベルトルッチ 出演:デビッド・シューリス/サンディ・ニュートン/クラウディオ・サンタマリ アフリカから亡命したメイド、シャンドライと、彼女の夫を救うためにすべての財産を投げ打つ音楽家、キンスキーの「無償の愛」を描いたもの。 無償の愛というのも、難しいテーマだ。描かれる人物が、あまりに出来過ぎていても入り込めないし、かといって宗教的すぎる慈悲愛にもリアリティーを感じない。ヨーロッパの人なので、キリスト教的慈悲の愛かと思うが、アジアへのこだわりを見せるベルトルッチなので、やはりブッダの唱える仏教的な慈悲なのだろうか。 個人的に、「リトル・ブッタ」は、西洋からのオリエンタリズムにしか見えず、まだジャン・ジャック・アノー監督の「...
  • リリイ・シュシュのすべて
    リリイ・シュシュのすべて 監督・脚本:岩井俊二 出演:市原隼人/忍成修吾/伊藤歩/蒼井優/大沢たかお/稲森いずみ/市川実和子 撮影:篠田昇 音楽:小林武史 配給:ロックウェルアイズ 2001年/日本/2時間26分/カラー/ビスタサイズ(1 1.85)/DTS 5.1ch/35mm オープニングの歌にさくっとハマリました。いきなりクライマックスといった感じ。 これが今の中学生の「リアル」なのかと言えば、それは監督の描いた「リアル」なのだろう。けれど共感しうる内容であり、それを「リアル」と呼ぶのなら、十分に「リアル」だった(*1)。なぜそんなことを思うのかと言えば、こういった14歳を描くときには、どうしたって社会性なりここ数年の事件などを背景に思い浮かべる。そしてどれほど現実の思春期に根ざした問題をなぞ...
  • ハウルの動く城
    ハウルの動く城 [監督][脚本]宮崎駿 [原作]ダイアナ・ウィン・ジョーンズ [音楽]久石譲 [声の出演]倍賞千恵子/木村拓哉/美輪明宏 オープニングから城は動いていた。いきなりクライマックスな演出かと思ったが、もっとすごい場面はそこではなかったのだ。ソフィーという垢抜けない主人公が愛と冒険を繰り広げていくなかで成長していくドラマだった。ハウルという城の家主は「はかなげ」だった。そしてこれは擬似家族が形成されていくドラマでもあった。 舞台はほぼワンシチュエーションだ。まるで三谷幸喜が演出したかのようにシンプルな場面構成の中で人物のキャラクターを立たせた群像劇のようだ。戦争が描かれていた。ハウルは常に戦いのなかで消耗しきっていた。けれどその戦いは何故起こっているのか、また終わりはあるのか。それらは全く明らかにされなの...
  • パンチドランク・ラブ
    パンチドランク・ラブ 監・製・脚:ポール・トーマス・アンダーソン 製:ジョアン・セラーほか 出:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ルイス・ガスマン 2002米/東宝東和・95分 ・恵比寿ガーデンシネマ ポール・トーマス・アンダーソンの新作!。前作「マグノリア」の力の入った演出と打って変わって、気の抜けたつくりだ。かといって面白さはむしろ成熟していて、巨匠の貫禄すらうかがえる傑作ではないか。 映画はある緊張感を必要とし、特に冒頭の20分くらいに対してそれは、作品の流れを掴むために最大に作用する。起承転結の少ないものは延々と続くその緊張感へ疲労し、眠くなってしまうことも多い。反面プロットの少ない小津映画のような作品は、冒頭からそのような空気が感じられて、流れを掴むことよりもただ感じ...
  • ピンポン
    ピンポン 2002日本/アスミック・エース 監督:曽利文彦 製作:椎名保 製作:小川真司/鈴木早苗/井上文雄 原作:松本大洋 脚本:宮藤官九郎 撮影:佐光朗 音楽:二見裕志 出演:窪塚洋介/ARATA/サム・リー/中村獅童/大倉孝二/竹中直人/夏木マリ その宣伝を目にする機会の多いこと!。もうそれだけで完全に「見なければ気が済まない」状態にまで追いつめられていた。松本大洋の魅力に引き寄せられて沢山の才能が集結して出来上がったこの映画、それを追従するかのように「パルコ」やら「HMV」やら「ビームス」やらの渋谷カルチャーリーダー達を集合させたキャンペーン!。「勢い」に圧倒され・・さらに暑さに負け・・逃げるように「新宿」テアトルで観たのでした(3館上映です)。 夏休みとは言え、ロビ...
  • パンク侍、斬られて候
    パンク侍、斬られて候 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 原作:町田 康 脚本・演出:山内圭哉 出演:山内圭哉/小島聖/中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース) 廣川三憲(ナイロン100℃) 加藤啓(拙者ムニエル) 原作は読んでいなかったけれど、世界観はとても近いようだ。冒頭、詩を作るのが趣味という侍が読み上げる奇妙な言葉がスクリーンへ映し出される。 紐を連続させたカーテンで、たて格子のように手前から映像を当てればスクリーンとなり、奥を光らせれば空間が浮かび上がる。光の強弱で場面を切り替えることが可能なため、とても素早い転換で映像を見ているようだ。 目の見えない娘が付き添う病弱な老人をいきなり切りつける浪人。人物の背後から小さな噴水が湧き、赤い照明でリアル...
  • サイト・グラフィックス展
    サイト・グラフィックス展 会期  2005年1月20日(木)〜4月10日(日) 会場  川崎市市民ミュージアム・ギャラリー 昨年、多摩川駅近くにあるart river bankでの片山博文展をみてその後、深川雅文さんによるサイト・グラフィックスという概念を知り現代写真に興味を持ち始めた。そして今年この展示が開かれ今日、川崎市市民ミュージアムへ行きオープニング・トークショーにて深川さん本人からレクチャーを受けることが出来た。しかもart river bankを主催している美術評論家の杉田敦さんとのトークショーだった。 会場はイスのないカーペット敷きに60人が車座になって入るこじんまりとしたものだった。満員だが静かな雰囲気で、きっと写真を勉強しているのだろうと思われる学生風の人が多かった。深川さんは私のすぐ脇にあったPCに移動してきて...
  • NYC旅行+写真
    NYC旅行+写真 2009年、5月初旬。日本中が新型インフルエンザ感染の恐怖から、海外旅行を自粛するムードの中、キャンセルするほどとも思えず、NYC行きは予定通りとしたのですが、さすがに帰りの飛行機で読んだ日本の新聞に報道熱が冷めていない点、検疫で2時間機内にとどまったこと(外国の方かなりブーイング)、帰宅後に日時の近いNW便から感染者が出ているニュースなどをネットで見て、厚労省の進める自宅待機を考えました(結局、出社)。 今回の旅行ではトラブルが多く、イエール大から帰る電車を間違い逆方向のワンウェイに乗りヒヤヒヤしたこと(車掌さんに助けられた)、帰りの飛行機(直行でない)がNYCを4時間遅れで飛び、予定とは違うミネアポリスに行かされたあげく、デトロイトへ別の便で移動させられ時間切れ、空港近くのホテルへ1泊。終いに成田ではロストバッゲイジ(その後、発見されましたが)...
  • イーオン・フラックス
    イーオン・フラックス 監督:カリン・クサマ 出演:シャーリーズ・セロン 、マートン・ソーカス 、ジョニー・リー・ミラー シャーリーズ・セロンは爬虫類のような動きがコミカルで、それはいかにもキマったヘアスタイルや、ステイリッシュ過ぎるインテリアにも覚えてしまう既視感へつながる気がした。『ガタカ』の頃はむしろ好きだった洗練さ加減は、まるでレストラン業界を支配している「和ダイニング」インテリアのように食傷気味だ。 近未来SFアクションへどこまで期待するかはともかく、近未来も、SFも、アクションも、洗練さだけでは引っ張れないと思う。アメリカのヒステリー、トラウマといった心理学的なもの同様、アニメーション原作主義もちょっと飽きた。いっそタルコフスキーでも見直したほうが良いのか。面白いSF映画、ありますでしょうか。(そうは言っても、それなりに面白いケド)2006-10-04/...
  • ニンゲン合格
    ニンゲン合格 監督/脚本:黒沢清 出演:西島秀俊/役所広司/菅田俊 なにかすごい映画を見てしまったんだという思いがした。そしてなにがすごいのかを、ちょっと言えなく、しかしこの思いは現実のものだった・・。 事故で十年ほど寝たきりだった青年(西島秀俊)がある日突然目を覚ました。しかし、彼を取り巻く環境はがらりと変わって いた(当然なようで、しかしちょっとひどい現実です)。 青年への感情移入は、意外と容易です。 「誰でも実家というものを離れて、正月とかに3日間だけ帰る。何か違う感じだけど、昔に帰った気分になって、また、じゃあね、という感覚を極端に描いてみたかったんです。」 黒沢清監督のインタビューでの発言の通り、親元を離れて暮らす人へは共通の感情を発見出来るかもしれない。 しかし、十年間もの昏睡状態をくぐり抜けて...
  • 近況
    過去の近況 2003/6月 2003/7月 2003/8月 2003/9月 2003/10月 2003/12月 2003/11月 2004/1-3月 2004/4-6月 2004/7-12月 2005/2-1月 2006/4-7月 2006/8-1月 2008/3-12月 2016-01-05 久しぶりにログインした。実に3年近くも、、。 2013-07-23 平和憲法や慰安婦などのベーシックな問題点解説とか、政治家と政策の模式図を選挙期間だけでなく常に取り扱う、ちゃんと視聴率の取れる情報番組が欲しいなと。それにはネットとTVのさらなる戦略的な連携も必要で、政治を良くわからないブラックホールとしない...
  • 東京・ドバイ・ラゴス
    東京・ドバイ・ラゴス Inter Communication 2007年summer 東京スキャニング 「今、東京は浮き足立っている」という言葉からはじまる特集。先日ドイツへ行き、ベルリンは浮ついていると思っていた矢先に足元をすくわれた感じ。建築家が都市を語らない、語れなくなって数十年。現在、東京を語ることは都市を語ることになるのだろうか。 意外と売れている『東京から考える』からそうだけど、東浩紀はいわゆるファスト風土として批判されている部分に目を向けている。もちろん、下北沢や吉祥寺の古きよき部分を取り上げて東京を語るだけではもう限界だ。タワーマンションの乱立する巨大都市を今、ある環境として正面にとらえていく視点には共感。 対談以降の紙面で続く特集はどれも高度というかよく分からないシステムのお話で、最近...
  • 欲々しい
    欲々しい 「OJO(オッホ)!」での最後の公演。 作・演出:黒川麻衣 仕事納めと連日の飲み会で疲弊しきった体を起こし、久々の観劇に行ってきた。新宿のTHEATER/TOPSへ。 「空間はイベントによって生じる」なんてことを演劇を見るたびに実感するけれど、今回もまさにその構造が様々なところにあって面白かった。一見殺風景な舞台にやがて手前、中、奥と3つのゾーニングを認識し、瞬時に時間と空間を移動していく、この感じ。 日常生活やTV画面などを見ている状況では余り使われない、役者の演技によってのみ時間と空間を生成させていく能動的な過程。そんな(一種の)思考作業があって、それは演劇を見ていると実感出来る楽しさの一つなのかもしれない。 結果的にTV画面というハコの中で見せている「ドラマ」と似たような展開を伝えてもいるのだけど、見ている側の能動的な作業...
  • ヴェルナー・パントン展
    ヴェルナー・パントン展 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 東京オペラシティ アートギャラリー  2009年10月17日(土)~2009年12月27日(日) ヴェルナー・パントン(1926-98)は、デンマークに生まれ、ポール・ヘニングセンやアルネ・ヤコブセンなど、同国を代表するデザイナーと交流し、多くの名作デザインを世に送り出しました。 靴を脱いでの展示は、すっかりとこの美術館のウリになっているように思う。話題の展示だけれど思ったほどボリュームはなく、こじんまりしていた。もちろん、ファンタジー・ランドスケープだけで十分行く価値はありますけど。キューブリック「時計じかけのオレンジ」を思わせるカラフルな空間。「2001年宇宙の旅」もそうだけど、キューブリック映画は本当にスタイリ...
  • 攻殻機動隊
    攻殻機動隊 『攻殻機動隊』は、膨大な情報量と緻密な設定によって圧倒的な世界観を提示した士郎正宗氏によるマンガである。それが押井守監督により『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』としてアニメーション化されたのは1995年。翌年、それは米ビルボード誌のビデオチャートで一位獲得し、ジャパニメーションの代名詞として世界に確固たる地位を確立。さらに、『マトリックス』をはじめとする数々のハリウッド映画に多大な影響を与えたことでも記憶されている。(引用元) http //www.bandaivisual.co.jp/kokaku-s/index2.html 今頃ですが、気になったのでつくりました。2003-09-25/k.m ちょっと気になる「攻殻機動隊」。。。 eanak (2003-09-09 (火) 23 11 19) ~ 気になって、昔のノート(『マイ...
  • 飽きる力
    飽きる力 生活人新書 河本 英夫 (著) 河本英夫さんはオートポイエーシス論で有名な方。その魅力的な響きへ惹き込まれ何度かチェレンジするものの、未だ難しくて理解できないオートポイエーシス。けれどこの新書を通じて少しだけ分かってきたような気がします。 これは悩ましい大人たちへの指南書なんだと思った。禅の思想にも近いような。難しい理論を展開する人が時々新書を通じて平明な言葉で、けれど決して要約するのではなく視点を少し変えて説明してくれる、そんな良書です。 無理な頑張りは続かない、努力したのに自分が疲弊してしまって、結果が出ない場合は責任まで取るはめにも、、。渦中にいない時だからこういった危険性に納得できる。一方で渦中に自覚してこそ効果大なのが「飽きる力」。難しいな。 「飽きるとは、次への選択のための隙間を拓き、異なる努力モードに気づくこと。」がむしゃら...
  • 「伊東 豊雄」メモ書き
    「伊東 豊雄」メモ書き 伊東さんは、僕の学生時代で一番気になる建築家でした。 分厚い著作集の「風の変様体」を、なんだかよく分からないまま読んでいたのを思い出します。 ある一人の建築家へのこだわりは、逆に色んな人達をも教えられました。富永譲さんや、長谷川逸子さんなどの菊竹さん門下生達を知ったのも伊東さんからです。 90年頃ですから、ちょうど公共的な仕事へシフトしてきた頃です。それまで初期の作品など、なにか内向的な空間表現も伺えていましたが、なにより伊東さんが、学生の僕にうったえかけていたのは、その軽やかさでしょうか。 風の様に漂う建築、シュミレーション的、浮遊する建築。光と風の視覚化。なにか建築の存在そのものを否定するかの様なコンセプトをなげかけられ、それらは僕らの存在そのものを解放系へとさそう魅力にも感じられました。 小さい作品から、突然大きな...
  • プレーンソング
    プレーンソング 中央文庫 保坂和志 世の中には二通りの人間がいる。イヌ好きとネコ好き。もちろんどちらも好きな人、どちらも嫌いな人、いろいろ居ると思う。でも潜在的にどちらかに分けられる様な気もする。 僕はイヌ好きだ。だけど家で飼うイヌは好きではない。イヌは外に居る方がよい。たくましくて、毛足の短い日本犬がいい。柴犬とか。イヌとは、さっぱりとしたつき合いがよい。散歩以外はとくに可愛がったりもしない。けれど目が合えばいつもイヌのほうはシッポを振ってくれる。いじらしい。そこが好きだ。 ネコはあまり好きではない。眼がタテになるのが恐い。どう接して良いか分からない。おもむろに触れようとして、ひっかかれたときもある。気持ちが通じない。 この著者はネコ好きらしい。小説にネコが出てきた時点で、ちょっと引き気味になった。別にネコ好きな...
  • :近況-2003-8
    近況-2003-8 2003-08-31 森のビアガーデンにて。ここは20年も続いているそうだが、ハッキリ言って知らなかった。外からはほとんど気配すら感じられない静かな森の中だが、一端はいると900人収容という広さがほとんどうまっていた。まさに大盛況だ。見上げれば空、目線には木々、ややちらりと周辺のビルが見える程度で、ここが都心とは思えないことがシチュエーションの贅沢さを出している。今回はお二人が初参加。こうして新たな広がりがでるのはとても楽しい。周囲が騒々しくナカナカ皆さんとのお話が深まらなかったが、まあこれもビアガーデンならでは。その後2件のカフェをハシゴし、解散。僕らは小腹が空き明大前でつけめんを食べて帰宅。 今日は所用で少し出かけただけなのに、妙に疲れた。ウダウダとマラソンを見るが、なかなかスタートしないTBS。ああパリ行きたい・・。 2003-08-29 やさしさで人を傷つけ...
  • 模型による住宅のスタディー
    模型による住宅のスタディー-2001 こちらでは模型による住宅のスタディーを簡単にまとめています。「ある計画のために」がきっかけなのですが、実際はもっと住宅全般に対して、日頃の問題意識や形態との関係性をスタディー出来ればと思っています。なるべく明快なモノを心がけています。 とは言え、実体のないプロジェクトは様々な「与件との対話」が生じないので、図式化したプログラムがそのまま形となり、単なるダイヤグラムとなっているかも知れません。そうであろうと形にしてみることは、「そこからの観察」が可能ですから、自分の考えに「相対化して反省」する機会を与えてくれます。 もちろん設計実務において、これらの繰り返しを試みているつもりなのですが、テーマは常に散漫とあるものですし、少しずつでも消化して行かなくてはこのサイトを立てている意味がありません(笑)。自己消化プロジェクトの一環として、...
  • さようなら、ギャングたち
    さようなら、ギャングたち 講談社文芸文庫 高橋源一郎〔著〕 \1,100 1997.4 作家の文体が独創的な場合、それを評価するにも独創的でなければうまくいかない。特にこの作品を高く評価する言葉は興味をそそる。戸惑いを生む読後感、長編というつながり、笑えたり、感心したり、退屈だったり、哲学だったり。様々に振る舞う姿は、まるでなにかから逃げ回るかのようだ。ただそれに開放感を覚えるほどの抑圧を共有しているはずもなく、それは作り手にも言えることだろうか。 阿修羅ガールが3部構成になっていて、この作品とちょっと重なって見えるのは、それが同じように戸惑うからばかりではない。そして同じように高く評価する言葉が興味深く飛び交う、それもネット上で激しく見かけるのも、文学が次のステージを求めているからだろうか。時代性にあった何かが文学に求められるだけではきっとこんなに評価は高くない...
  • ミステリアスセッティング
    ミステリアスセッティング 阿部 和重 (著) 朝日新聞社 (2006/11) これはまさに「今、この瞬間」読むべき小説ではないか。程度の差こそあれ、誰もが生き難さを感じながら過ごしているであろうこと。それが唯一の同時代性かもしれないと思う今日この頃。だからこそ、疎外感やディスコミュニケーションを緻密に描いていくことでこんなにも面白い小説が出来てしまうのではないか。 もともと阿部の小説には、自意識の過剰さと一方通行の対話が招く様々な困難の交錯を、鮮やかなまでに映像化された描写で脳裏に焼き付けてくる、ある種の爽快感がカタルシスを生むものがあった。 時代の「困難さ」こそが食いつぶすネタだと言わんばかりに、悲壮感を滑稽さへ昇華させてしまう力技があった。僕らはまるで忠犬のように教授され翻弄されることを妄想した。そうして彼の小説に向か...
  • :近況-2004-4-2004-6
    近況-2004-4-2004-6 2004-06-16 セキュリティ社会。日経アーキテクチュア見ていたら、あの池田小学校新校舎のレポートが載っていた。既存校舎をメモリアルとして残したり、教育大附属という性格上求められる「新しさ」の追及など。結局オープンスクール(=新しさ)という考えは、見通しが良いので、避難しやすいということもあって準用されたようだ。ただし完全にオープンではない。保護者からオープンすぎる使用勝手に抵抗があったようだ。非常呼び出し装置は314ヶ所。警報ブザーは105ヶ所に設置されたそう。 2004-06-15 中原昌也。さっきコンビニでSPA!の映画評を立ち読みしたら、今回は自虐ネタ99パーセント。まったく映画には言及していない。よくこれでOKだすよな。しかも気になっていた「21グラム」についてだったのに。自虐のスキマからにじみでた評価を結構参考に(そんなの参考にする...
  • ヴォルフガング・ティルマンス展
    ヴォルフガング・ティルマンス展 Wolfgang Tillmans | Freischwimmer 期間:2004.10.16[土]─ 12.26[日] 会場:東京オペラシティアートギャラリー 開館時間:12 00 ─ 20 00(金・土は21 00まで、最終入場は閉館30分前まで) 休館日:月曜日 入場料:一般 \1,000(\800) 先日恵比寿でウイリアム・クラインの展示を見たときとだいぶ雰囲気が違っていた。同じようなポートレイトもたくさんあったが、配置・構成がまったく違っていた。前者は同じ大きさの写真が均質に展示されていて、写し出された人物達の差異がはっきりとしていた。 今回見に行ったヴォルフガング・ティルマンスの展示は、写真の大きさがバラバラだった。しかし本人がじっくりと考えてつくりだした「空間」...
  • レミング/世界の涯まで連れてって
    レミング/世界の涯まで連れてって 作・演出/寺山修司 演出・音楽/J・A・シーザー 舞台美術・メイク・衣装/小竹信節 出演/大浦みずき 他 舞台監督/矢島健 振付/京えり 初めてのサンシャイン劇場。なにかミニシアターへマイナー映画でも見に行く感覚で会場につくと、ものすごい人だかりにビックリ。しかも熟年のオバサマ達がぎっしりと、ちょっとせまいホワイエに詰まって待ちかまえていたので、入るのをちゅうちょしてしまうほどであった。やや見かける若めの人達は、ベレーボーをかぶった、下北沢にでも歩いていそうな人達。どちらも普段あまりかかわらない方達なので、やや違和感をおぼえました。---- “もしも壁がなくなったら”というたったひとつの問いかけによって始められた台詞。寺山修司作のレミングには、テーマのシンプルさゆえにか、そ...
  • ボウリング・フォー・コロンバイン
    ボウリング・フォー・コロンバイン 2002カナダ 監督・脚本・出演:マイケル・ムーア 製作:ウォルフラム・ティッチー 製作:チャールズ・ビショップ/ジム・チャルネッキ/マイケル・ドノバン/キャサリン・グリン 出演:マリリン・マンソン/チャールトン・ヘストン/マット・ストーン/ジョージ・W・ブッシュ 全米を震撼させたというコロンバイン高校銃乱射事件。その1時間前にアメリカはコソボへの大爆撃を行った。9・11後、国内の社会問題はほとんどがうやむやのまま軍事費増大の右傾化へ向かう。アメリカのこの状況に疑問や危機感を抱く世界中の声があふれている。 この映画の登場はタイミング的にもすばらしかった。マイケル・ムーアはアメリカ銃社会を皮肉に、そして批判的に、時に大爆笑させるギャグとして描く。大笑いしたあと、心のスキマにグ...
  • :近況-2006-8-2008-1
    2008-01-26 週末日記●昨日は近所の現場事務所で長い打ち合わせをおこなっていて、6時くらいからなんだか「いいにおい」がただよっていて、近くの夕飯にしては臨場感あるなぁとか思っていた。8時頃、そろそろ終わりそうな感じになってきて事務所へ戻ってあれとこれを、なんて考えていたら、ニコニコしたおじさんがやってきて、どうぞおねがいします、コミュニケーションが大事ですからと。職長会の飲み会で、工務担当者〈現場監督)と、職長〈職人さんたち)が20人くらい集まり5時半からはじまっていて、焼肉パーティーだった。みなさんかなり出来上がっていて、テンションの開きに戸惑いながら気づけば10時のお開き。やれやれと直帰して、土曜日起きれば、なんだか風邪もよう。花粉症かとおもっていたら、体もだるくなってきた。結局今日1日ゴロゴロしていた。まだぼーっとしています。来週も忙しいのになー・汗。 2008-0...
  • 「サウンディング・スペース─9つの音響空間」
    サウンディング・スペース─9つの音響空間 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 「サウンド・アート」は、多くのアーティストが表現手段としている世界的にも注目のジャンル。ICCでは、すでに2000年に『サウンド・アート―音というメディア』展を開催していたが、今回の『サウンディング・スペース-9つの音響空間』では,国内外から6人と3組のアーティストたちを集め、空間を「サウンド」させる作品を展示する。開催期間は7月11日から9月28日まで。(shortcutwebより) オペラシティーへ行き、「サウンディング・スペース-9つの音響空間」と「ガール!ガール!ガール!」展を見た。どちらもなかなか楽しめた。 「サウンディング・スペース」では、クリスティーナ・クービ...
  • アカルイミライ
    アカルイミライ 2002日本/アップリンク 監督・脚本:黒沢清 出演:オダギリジョー/浅野忠信/藤竜也/笹野高史/白石マル美/りょう/小山田サユリ 「ニンゲン合格」を見て以来、黒沢映画にすっかり魅了され、どんな作品であろうと「とりあえず」見ておきたい衝動に駆られている(とは言え過去の作品すべては見きれていないけれど・・)。そんな準備が出来ているために公平な判断などできるはずも無いが、やはり今回も素晴らしかった。 どこが良いのか例によってあまり表現できない。それは中原昌也の言い難さにも通じる。ただ依然として監督の作品には断然が描かれている。不可解なまでにその存在自体をあっけらかんと描く。オダギリジョーの演技は十分にはまっていた。浅野忠信も分からない人間だった。もちろん殺されたオヤジにも不可解さはある。世代の断絶があるとすれば...
  • :近況-2003-9
    近況-2003-9 2003-09-25 雑誌ファウストの掲載小説で3つめ(西尾維新)のを思い出したように読んでみると意外と面白かった。探偵とかゲーム、青春、無意味、残酷など、キーワードを色々とあげたくなるような感じ。そういえば石原慎太郎の「完全なる遊戯」が文庫新刊で出ていたけど、それを思い出す作品(どんなだ)。ここでも10歳の少年がとても理路整然と語る姿がある。このような低年齢化はもう行き過ぎとかいう印象を通り越して一つのお約束のようでもある。それにしてもこの3者はコアなファンがたくさんいそうだ。どれか1冊でも(舞城はとりあえず読んだから、佐藤、西尾作品のどれか)読んでみなくては・・。 昨日、24時間連続で6人の女性タレントとデートするという企画の「堂本剛の正直しんどい」を見ていて、堂本のシンドイ姿はわざとらしいけど、けっこう癒されるなぁとか思っていたら、こちらをみかけた ● 。彼は...
  • 「せんだい」
    「せんだい」へ建築視察-2001 お盆休みを利用して仙台へ建築視察に行ってきました。 発端はやはり「せんだいメディアテーク」を見たい思いでした。けれど結果的には仙台市を中心に、宮城県にここ数年続々と竣工した「公共施設」を見ることが出来ました。それらを通じて、開かれた公共空間の最先端を実感し、市民生活をサポートする公共資産の明るい未来をのぞむことが出来ました。 一泊二日という短いスケジュールでしたが、朝早く東京を発ち、次の日の夜遅くまで仙台に居たので、まる二日間滞在したことになり、予想以上に多くの建築を見ることが出来ました。 初日は仙台市内に絞り、地下鉄とバスを利用して3つの施設を見学。次の日はレンタカーを利用して、松島から名取市まで5つの施設を見学しました。初日の行動によって、車では感じ得ない仙台の街の大きさ、郊外ニュータウンの存在、起伏と緑の多い多様な都市...
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