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「進級をかけた男のあがき」(2007/12/09 (日) 12:41:41) の最新版変更点
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<h1>進級をかけた男のあがき</h1>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>133 :<a href="mailto:sage">名無しさん@ピンキー</a> 2007/07/08(日) 15:11:01
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>誰もいない?<br>
投下するなら今のうち……</dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>134 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:12:16
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「おかしい……何故いつも、僕が何かをしようとすると、裏目に出るんだ?」<br>
<br>
花井春樹は一人、自分の部屋で焦っていた<br>
谷先生から出席日数がやばいと言われた次の日、花井は学校に泊まろうとして、何故か北海道にいた<br>
その日は運良く出席になったが、このまま行けば後一日どころか一週間ぐらい休んでしまいそうだ<br>
終了式まで後一ヶ月……<br>
もう、自分の行動は信用しないほうが良い<br>
何か他に保険を作る必要があった <br>
<br>
「……朝は自分で起きるだけじゃだめだな。誰か一緒に登校してくれる人を探して、頼んでみよう」<br>
<br>
過去の経験から、一人で行動したときほどろくな事になっていない<br>
だから、誰かと一緒に行動すれば、悪いことにならないはずだ<br>
ただ、問題はその相手……<br>
<br>
「うちのクラスだと、男子は……ダメだな。あてにならない。高野君……もダメだな。余計悪化する気がする。<br>
大塚君……は家が遠いし……ヤクモンも家が遠い……と、なると……」<br>
<br>
花井の視線が窓の外に向けられた<br>
そこには幼馴染の家が見える<br>
<br>
「やっぱり、周防に頼むしかないか……」<br>
<br>
ハア……と、花井はため息をついた<br>
小学校以来、美琴とは一緒に登校することは滅多に無い<br>
長年の幼馴染という関係のせいで、茶化されることが多く、それが嫌でそんな風になってしまったのだ<br>
だが、今の状況から言えば、美琴は最も理想的である<br>
背に腹は代えられない<br>
<br>
「周防なら、断らないはずだしな。変な噂が立っても、どうにかなるし……」<br>
<br>
花井は美琴に頼むことにした<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>135 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:13:03
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「花井〜、来たぞ〜!」<br>
<br>
次の日の朝、約束どおり美琴は花井の家の前にいた<br>
いつもよりかなり早めに家を出て、花井を待つ……<br>
が、花井の家からは、人が出てくる気配どころか人の声も聞こえない<br>
<br>
「何だ?あいつ……まだ、寝てるのか?」<br>
<br>
ドアに手をかけると、鍵は開いてる<br>
顔を覗かせてみると、花井の家の中は静まりかえっていた<br>
<br>
「何だ、誰もいないのか……」<br>
<br>
美琴はそう言うと、勝手に花井家に入って行った<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>136 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:14:17
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd> 勝手知ったる他人の家……<br>
美琴は迷うことなく花井の部屋に着くと、そのドアをノックも無く開けた<br>
そこには案の定、花井がまだ寝ている<br>
<br>
「人に頼んでおいて、まだ寝ているとは……」<br>
<br>
美琴はちょっとムカッとしていた<br>
実際のところ、花井はいつもは四時に起きている<br>
だが、今日に限って言えば、昨日美琴と一緒に登校することを頼んだときに、交換条件として美琴の新技の実験台にされていた<br>
その傷が未だに癒えず、眠りが浅くなってしまって、いまだに寝ていることになっているのだが……<br>
<br>
「花井!起きろ〜!!」<br>
「……周防?」<br>
<br>
花井にかけられる美琴の元気な声<br>
その声で、花井は少し目を覚ました<br>
そして、振り上げられる美琴の綺麗な足<br>
……足??<br>
<br>
ゴスッ!<br>
「グホォ!!」<br>
<br>
無常にも、美琴の踵は花井に突き刺さった<br>
花井は搾り出すような声を出した後、全身の力が抜け動かなくなる<br>
<br>
「花井?起きた?……まだ寝てるよ……」<br>
<br>
寝ているのではなくて、気絶しているのだが……<br>
例え優秀な格闘家であっても、不意打ちを食らえばそのダメージは甚大である<br>
花井もその例の漏れず、見事に気絶していた<br>
<br>
「これでも起きないか……よし!奥の手だ!!」<br>
<br>
美琴はそう言うと、花井の布団を一気に剥いだ<br>
冬の冷気が体を蝕み、普通なら一気に目が覚める<br>
そう……気絶していなければ……<br>
案の定、この程度の刺激では、花井は目を覚まさない<br>
<br>
「起きないな〜……ウオッ!」<br>
<br>
美琴は寝ている花井を見て、思わず女性らしからぬ変な声を出してしまう<br>
男性諸君ならご存知だろう<br>
朝は見事なテントをはることを……<br>
花井も例に漏れず、大きくなっていた<br>
<br>
「なんつー所を大きくしてるんだ?こいつは……」<br>
<br>
美琴も興味が無いわけではないので、自然にそっちに目がいてしまう<br>
美琴は無意識に観察していた<br>
<br>
(思ったよりでかいな〜……って、そうじゃなくって!)<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>137 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:15:23
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ほら!起きろ!遅刻するぞ!!」<br>
<br>
恥かしくなった美琴は、花井を揺するが全く起きる気配がない<br>
<br>
(……こいつ、実は起きてるんじゃないか?)<br>
<br>
止めを刺したのは自分なのだが、そんなことは少しも思わず、美琴は思った<br>
もし、起きているとしたら、何か強行手段を取ったほうがいいかもしれない<br>
<br>
「ほら、起きないならズボンを脱がすぞ〜」<br>
<br>
そう言って、美琴は花井のパジャマのズボンの縁に手をかける<br>
真面目な花井のことだ<br>
脱がされる前に飛び起きるはず……<br>
だが……起きない<br>
<br>
「本当に脱がすからな?本当に…本当だぞ?」<br>
<br>
相手は気絶しているんだから意味が無いのだが、美琴は意地になっていた<br>
我慢比べと言わんばかりに、少しずつ花井のズボンをずり下げていく<br>
そして……<br>
<br>
「きゃあ!」<br>
<br>
ズボンの限界を超え、花井のたくましい息子が飛び出してきた<br>
目の前に予想以上に激しく出てきたため、美琴は女らしい悲鳴を上げる<br>
<br>
「すごい……昔とは全然違う……」<br>
<br>
昔、興味本位で花井のズボンをむしり取った時があったが、こんなに大きくはなかった<br>
たくましくて、固くて、熱くて……<br>
<br>
(あれ?あたし……)<br>
<br>
美琴は無意識に花井の息子を握っていた<br>
手の中の花井は、熱く脈打っている<br>
気のせいでなければ、手の中で少しずつ大きくなっている<br>
それでも花井は目覚めない<br>
<br>
「起きないのか?ねえ……」<br>
<br>
良く観察するために、美琴は花井の息子に顔を近づけてた<br>
表現することのできない独特の、でも嫌じゃない臭い……<br>
グロテスクだけど、どことなく可愛い形……<br>
ここまでしても、花井は起きない<br>
美琴の目は怪しい光を湛え始めていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>138 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:15:53
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「……キスでもしないと起きないかな?」<br>
<br>
美琴は花井の息子に口を近づける<br>
そして、チュッとキスをした<br>
<br>
ピクッ<br>
<br>
「…お?」<br>
<br>
その刺激で、花井は少し反応した<br>
だが、それだけ……<br>
<br>
「これ位じゃ起きないか……もっと強くしないとだめかな?」<br>
<br>
美琴はそう呟くと、花井の息子を口に咥えた<br>
それだけで、ピクピクと花井の体が反応する<br>
そのことが、美琴には少し面白い<br>
<br>
「ング……ンン………ジュルッ!」<br>
<br>
花井の息子は、口の中で舐めまわすと細かく震え、強く吸うとビクッと大きく震える<br>
花井が起きないのをいいことに、美琴はその行為をだんだん大胆にした<br>
<br>
(……何やっているんだろ……あたし……)<br>
<br>
起こそうとしただけのはずなのに、気がつけば自分は花井のものをしゃぶっている……<br>
花井が起きて、これを見たらどう思うだろう……<br>
もしかしたら、すでに起きていて混乱しているのかもしれない……<br>
この状況をどうしようか、悩んでいるのかもしれない……<br>
美琴はこの状況を取り繕う自信はなかった<br>
だが不思議なことに、この行為を止めることができないでいる<br>
<br>
(あたし……花井に…見られたいのかな……?)<br>
<br>
そう思ったら、トロッと美琴の内股を恥かしい液が垂れた<br>
美琴のそこは熱く濡れ、シーツでは吸い込みきれなかった恥かしい液が溢れ出したのだ<br>
<br>
(すごい……あたし…こんなに濡れてる……)<br>
<br>
美琴は自分のそこを触ってみた<br>
熱く濡れたそこから快感が走りぬけ、手が離せなくなる<br>
自然と、もう片方の手は胸に伸びていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>139 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:16:28
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ンン…ジュル……チュッ……ああ!」<br>
<br>
花井の部屋には、美琴の声と濡れた音が響いていた<br>
美琴は服の上から胸を揉み、自分の恥かしいところを弄る<br>
しかし……<br>
<br>
(……物足りない……)<br>
<br>
美琴は、服の上からの刺激では物足りなく感じていた<br>
花井の息子を咥えながら、美琴は制服の前を開け、シーツを膝まで下ろす<br>
<br>
「んんん!!」<br>
<br>
胸と恥かしいところを直接触ると、快感が全身に走り抜けた<br>
その強さを現すかのように、美琴の口の動きも激しくなる<br>
<br>
「ジュルッ…ジュ……ンン…チュッ!ジュルッ!!」<br>
<br>
美琴は強くなった快感に、絶頂に達しそうになっていた<br>
しかし……<br>
<br>
どぷ……<br>
<br>
「んんんんん!!!!!」<br>
<br>
美琴が深く咥えたとき、花井は美琴の口の中に吐き出した<br>
その直撃を喉に受け、美琴は目を白黒させる<br>
のどの奥に出され、吐き出すことのできないそれを美琴は飲みくだしていった<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>140 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:17:27
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ケホッ……急に出すなよな……」<br>
<br>
花井が出し終えたところで、美琴は口を離した<br>
青臭く変な味がしたが、不思議と嫌だとも不味いとも思わない<br>
口に出された分は、全部飲んでしまっていた<br>
<br>
「あ……小さくなっちゃった……」<br>
<br>
出し終えて満足したのか、花井の息子はみるみる小さくなる<br>
美琴は名残惜しそうに、それに触った<br>
その時!<br>
<br>
「あっ!」<br>
<br>
花井の息子を弄っていた美琴の手を、花井の手が掴んでいた<br>
<br>
(起きた!!)<br>
<br>
この状況で言い訳はできない<br>
それ以前に、花井のズボンをずり下ろした時点で言い訳なんてできないのだが……<br>
美琴は目を瞑り、花井の言葉を待つ<br>
襲われるかもしれない……罵倒されるかもしれない……<br>
でも、それならまだ良い<br>
花井に嫌われるかもしれないことが、美琴にとって一番怖かった……<br>
<br>
「す〜……す〜……」<br>
「……え?」<br>
(……寝てるのか?)<br>
<br>
見れば、花井はまだ寝息を立てている<br>
美琴は全身から力が抜け、へたり込んでしまった<br>
<br>
「はぁ〜…」<br>
<br>
緊張が抜け安心したことで、美琴の中に燻っている快感が再び燃え上がってきた<br>
美琴は、自分の手を掴んでいる花井の手を見る<br>
太くて固くて少しざらざらしている手……<br>
<br>
ごくっ……<br>
<br>
美琴は花井の隣に寝ると、その手を自分の熱く濡れている場所に持っていった<br>
<br>
「ああ!……んんん……」<br>
<br>
触ると同時に嬌声が上がり、美琴は慌てて口を噤む<br>
今、起こすわけにはいかない<br>
でも、その行為は止まらない<br>
<br>
「んん……んんん!!」<br>
<br>
自分の手では感じることのできない快感だった<br>
美琴は花井の手を自分の腰に押し付け、快感を貪る<br>
花井の指が少し動き、美琴の敏感な部分を擦った<br>
<br>
「んんんんんん!!!!!」<br>
<br>
口を噤んでいたため大きな声にならなかったが、美琴は確かにその瞬間、絶頂に達していた……<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>141 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:18:05
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「はぁ……はぁ……はぁ……まだ起きないよ……」<br>
<br>
美琴は隣の花井を見ながら、呆れたように言った<br>
季節が冬のせいか、熱が冷めてくると寒く感じる<br>
<br>
(この腕で抱きしめられたら、寒さも感じないんだろうな……って、何を考えてるんだ!あたしは!!)<br>
<br>
花井のたくましい腕に抱きしめられる自分を想像し、美琴は恥かしさで赤くなる<br>
と……<br>
<br>
がしっ!<br>
<br>
「え?……きゃあ!」<br>
<br>
ガシッ!<br>
<br>
隣で寝ているはずの花井に抱きしめられてしまった<br>
<br>
「ちょっと……離せ……」<br>
<br>
美琴はモゾモゾと抵抗するが、花井の力は強く、抜け出すことができない<br>
そのうち、美琴の抵抗は弱くなる<br>
<br>
(いつの間に……こんなに……たくましくなってたんだ……)<br>
<br>
目の前にある精悍な顔を見て、美琴は思った<br>
この腕の中にいると、とても安心できる<br>
このまま、自分の全てを任してしまってもいい気がする<br>
<br>
「………お休み……花井……」<br>
<br>
花井の頬にキスをすると、美琴は花井の腕の中で眠りについていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>142 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:19:28
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ん……朝か………うわ!」<br>
<br>
花井が目を覚ますと、何故か隣には美琴がいて一緒に寝ている<br>
思わず、驚いてしまった<br>
その声で、美琴も目を覚ます<br>
<br>
「……ん?……あ…花井……おはよう」<br>
「ああ……おはよう、周防……って、何で僕の隣で寝てるんだ!それになんて格好を……」<br>
「え?……あ、いや……これは……」<br>
<br>
見れば、美琴の格好は制服の前が開き、ブラが外れて胸が見えており、シーツがずらされている<br>
美琴の顔には白いものがこびり付いており、妙に布団の腰の辺りが湿っぽい<br>
花井も下半身丸出しだ<br>
美琴はさっきの行為の後、直す暇もなく花井と寝てしまったため、そのままだったのだ<br>
美琴は何とか言い訳しようとするが、物証が上がっているために上手く言う事ができない<br>
<br>
「まさか……これは……」<br>
「あのな、花井……ええっと……」<br>
「僕は…僕は、何てことをしてしまったんだ!」<br>
「……はぁ?」<br>
<br>
花井は美琴の言葉を聞かず、いきなり咆えた<br>
その言葉に美琴の目は丸くなる<br>
どうやら、何かを勘違いしているみたいだ<br>
<br>
「僕は寝ぼけて、周防を襲ってしまった!そうだろ!?すまなかった!!」<br>
「え?……えっと……」<br>
「はっきり言ってくれ!!」<br>
<br>
花井はその場で、飛び跳ねるように土下座した<br>
それを見ながら、美琴の混乱する頭の中で、様々な計算が繰り広げられていた<br>
このまま事実を言うのは、いくら花井とは言え恥かしい<br>
そうなると……<br>
<br>
「そ…そうなんだよ!驚いたな〜、急に抱きしめられて……」<br>
「やっぱり……」<br>
<br>
美琴の言葉を聞いて、目に見えて花井は落ち込んだ<br>
真面目な花井のことだから、本気で罪悪感に捕らわれているのだろう<br>
美琴はどうにかして、花井を慰める事にした<br>
<br>
「ほら……そんなに悩むな……あたしも犬に噛まれたものだと思って、気にしないからさ!」<br>
「そんな訳にはいかないだろ!」<br>
「え……」<br>
「すまなかった、周防!何でも言ってくれ!警察に行けと言われれば今すぐ行くし、<br>
気が済むまで殴りたいと言うなら僕は一切抵抗しない!死ねと言われれば今すぐ……」<br>
「だから、いいってば!」<br>
「……さすがは僕のミコちゃん……優しすぎる……」<br>
「誰がお前のものなんだよ……」<br>
<br>
そもそも冤罪なのだから、花井は何も悪くないのである<br>
美琴も、冤罪なんかで捕まって欲しくないし、死んで欲しくない<br>
だが、播磨とタメを張る勘違い王、花井<br>
このままいくと、とんでもない方向に話が進むのは見えている<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>143 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:20:15
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「……わかった……ミコちゃん、いや、周防!僕と結婚してくれ!!」<br>
「はぁ?」<br>
「今すぐにとは言わない。僕は周防の傍で、一生をかけて償いたいんだ!」<br>
「な…な……」<br>
<br>
手遅れだった……<br>
花井はその性格上、一度言い出したら聞かない<br>
美琴はそのことを良く知っているだけに、青ざめてしまった<br>
<br>
「や……八雲ちゃんはどうするんだよ?」<br>
「八雲君のことは仕方がない。今は何より、周防のことが僕にとっては一番大切なんだ!」<br>
「あたしがいやだって言ったら……」<br>
「僕にとって一番大切なものを傷つけてしまったんだ……絶対に振り向かせる!そして幸せにする!<br>
それが一番の償いだと思うから……」<br>
「………」<br>
(まずい……これは、まずい……)<br>
<br>
花井の言葉に、美琴は少し胸がときめいていた<br>
花井がどれだけ自分を大切に思っているか、よく分かったから……<br>
八雲に行っていた強烈なアプローチが今度は自分のほうに来るのだと思うと、美琴は断り続ける自信がない<br>
今鳥みたいなやつならともかく、美琴も花井のことは嫌いではない<br>
遅かれ早かれ、付き合うことになるはずだ<br>
……そして、幸せにしてくれるはず……<br>
<br>
「分かった……分かったから、顔を上げてくれ……」<br>
「……受けてくれると思って良いのか?」<br>
「ぐ……分かったよ!付き合うよ!」<br>
「結婚を前提に?」<br>
「結婚から離れろ!!」<br>
<br>
ゴスッ!<br>
<br>
美琴の照れ隠しの一撃が、花井に決まった<br>
花井は何も言わず、そのまま崩れ落ちる<br>
<br>
「ちょっと……花井?花井〜!!」<br>
<br>
花井を心配する、でもどこか幸せそうな美琴の声が、花井家に響いていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>144 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:20:54
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>次の日 校門前<br>
<br>
「おはよう!八雲君」<br>
「おはよう、八雲ちゃん」<br>
「あ……おはようございます……花井先輩…周防先輩……」<br>
(……あれ?いつもと……違う……?)<br>
「早速で悪いのだが、君に伝えなければならないことがある!」<br>
「はい……」<br>
(あ……花井先輩の心が……はっきりと見えないんだ……)<br>
「僕は周防と正式に……」<br>
「付き合うことになったんですね……おめでとうございます……」<br>
「ぐ……やっぱり分かるか?」<br>
「はい……」<br>
「だから君とは…・・・」<br>
「朝っぱらから、何言ってるんだ!!」<br>
ごすっ!……ばた……<br>
「あの……周防先輩?」<br>
「あ……こいつの言うことは、あんまり気にしないで……」<br>
「でも……先輩も幸せそうです……」<br>
「あ…えっと……」<br>
「花井先輩と……幸せになってください……」<br>
「あの……ありがとう……」<br>
<br>
その後、花井は出席日数が足りなくなってしまったが、日頃の行いの良さと抜群の成績のため、春休みの補修で進級が許された<br>
美琴のウソがばれるのは、それから数日後のことである……<br>
<br>
Happy end?<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>145 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:30:05
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>以上です<br>
<br>
今回は結構前に思い浮かんでいたネタで書きました<br>
結構、使い古されたシチュエーションではありますが、ネタが外の人と被っていたりしてないですよね?<br>
<br>
ところで、進級をかけた男のあがき(播磨編)を書いてみたいと思うのですが、いかがでしょう?<br>
ちなみに、天満編などに分けて書く予定なので、長くなります<br>
まとめて書いてから投下のほうがいいですか?<br></dd>
</dl>
</blockquote>
&html()
<h1>進級をかけた男のあがき</h1>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>133 :<a href="mailto:sage">名無しさん@ピンキー</a> 2007/07/08(日) 15:11:01
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>誰もいない?<br>
投下するなら今のうち……</dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>134 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:12:16
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「おかしい……何故いつも、僕が何かをしようとすると、裏目に出るんだ?」<br>
<br>
花井春樹は一人、自分の部屋で焦っていた<br>
谷先生から出席日数がやばいと言われた次の日、花井は学校に泊まろうとして、何故か北海道にいた<br>
その日は運良く出席になったが、このまま行けば後一日どころか一週間ぐらい休んでしまいそうだ<br>
終了式まで後一ヶ月……<br>
もう、自分の行動は信用しないほうが良い<br>
何か他に保険を作る必要があった <br>
<br>
「……朝は自分で起きるだけじゃだめだな。誰か一緒に登校してくれる人を探して、頼んでみよう」<br>
<br>
過去の経験から、一人で行動したときほどろくな事になっていない<br>
だから、誰かと一緒に行動すれば、悪いことにならないはずだ<br>
ただ、問題はその相手……<br>
<br>
「うちのクラスだと、男子は……ダメだな。あてにならない。高野君……もダメだな。余計悪化する気がする。<br>
大塚君……は家が遠いし……ヤクモンも家が遠い……と、なると……」<br>
<br>
花井の視線が窓の外に向けられた<br>
そこには幼馴染の家が見える<br>
<br>
「やっぱり、周防に頼むしかないか……」<br>
<br>
ハア……と、花井はため息をついた<br>
小学校以来、美琴とは一緒に登校することは滅多に無い<br>
長年の幼馴染という関係のせいで、茶化されることが多く、それが嫌でそんな風になってしまったのだ<br>
だが、今の状況から言えば、美琴は最も理想的である<br>
背に腹は代えられない<br>
<br>
「周防なら、断らないはずだしな。変な噂が立っても、どうにかなるし……」<br>
<br>
花井は美琴に頼むことにした<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>135 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:13:03
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「花井〜、来たぞ〜!」<br>
<br>
次の日の朝、約束どおり美琴は花井の家の前にいた<br>
いつもよりかなり早めに家を出て、花井を待つ……<br>
が、花井の家からは、人が出てくる気配どころか人の声も聞こえない<br>
<br>
「何だ?あいつ……まだ、寝てるのか?」<br>
<br>
ドアに手をかけると、鍵は開いてる<br>
顔を覗かせてみると、花井の家の中は静まりかえっていた<br>
<br>
「何だ、誰もいないのか……」<br>
<br>
美琴はそう言うと、勝手に花井家に入って行った<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>136 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:14:17
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd> 勝手知ったる他人の家……<br>
美琴は迷うことなく花井の部屋に着くと、そのドアをノックも無く開けた<br>
そこには案の定、花井がまだ寝ている<br>
<br>
「人に頼んでおいて、まだ寝ているとは……」<br>
<br>
美琴はちょっとムカッとしていた<br>
実際のところ、花井はいつもは四時に起きている<br>
だが、今日に限って言えば、昨日美琴と一緒に登校することを頼んだときに、交換条件として美琴の新技の実験台にされていた<br>
その傷が未だに癒えず、眠りが浅くなってしまって、いまだに寝ていることになっているのだが……<br>
<br>
「花井!起きろ〜!!」<br>
「……周防?」<br>
<br>
花井にかけられる美琴の元気な声<br>
その声で、花井は少し目を覚ました<br>
そして、振り上げられる美琴の綺麗な足<br>
……足??<br>
<br>
ゴスッ!<br>
「グホォ!!」<br>
<br>
無常にも、美琴の踵は花井に突き刺さった<br>
花井は搾り出すような声を出した後、全身の力が抜け動かなくなる<br>
<br>
「花井?起きた?……まだ寝てるよ……」<br>
<br>
寝ているのではなくて、気絶しているのだが……<br>
例え優秀な格闘家であっても、不意打ちを食らえばそのダメージは甚大である<br>
花井もその例の漏れず、見事に気絶していた<br>
<br>
「これでも起きないか……よし!奥の手だ!!」<br>
<br>
美琴はそう言うと、花井の布団を一気に剥いだ<br>
冬の冷気が体を蝕み、普通なら一気に目が覚める<br>
そう……気絶していなければ……<br>
案の定、この程度の刺激では、花井は目を覚まさない<br>
<br>
「起きないな〜……ウオッ!」<br>
<br>
美琴は寝ている花井を見て、思わず女性らしからぬ変な声を出してしまう<br>
男性諸君ならご存知だろう<br>
朝は見事なテントをはることを……<br>
花井も例に漏れず、大きくなっていた<br>
<br>
「なんつー所を大きくしてるんだ?こいつは……」<br>
<br>
美琴も興味が無いわけではないので、自然にそっちに目がいてしまう<br>
美琴は無意識に観察していた<br>
<br>
(思ったよりでかいな〜……って、そうじゃなくって!)<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>137 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:15:23
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ほら!起きろ!遅刻するぞ!!」<br>
<br>
恥かしくなった美琴は、花井を揺するが全く起きる気配がない<br>
<br>
(……こいつ、実は起きてるんじゃないか?)<br>
<br>
止めを刺したのは自分なのだが、そんなことは少しも思わず、美琴は思った<br>
もし、起きているとしたら、何か強行手段を取ったほうがいいかもしれない<br>
<br>
「ほら、起きないならズボンを脱がすぞ〜」<br>
<br>
そう言って、美琴は花井のパジャマのズボンの縁に手をかける<br>
真面目な花井のことだ<br>
脱がされる前に飛び起きるはず……<br>
だが……起きない<br>
<br>
「本当に脱がすからな?本当に…本当だぞ?」<br>
<br>
相手は気絶しているんだから意味が無いのだが、美琴は意地になっていた<br>
我慢比べと言わんばかりに、少しずつ花井のズボンをずり下げていく<br>
そして……<br>
<br>
「きゃあ!」<br>
<br>
ズボンの限界を超え、花井のたくましい息子が飛び出してきた<br>
目の前に予想以上に激しく出てきたため、美琴は女らしい悲鳴を上げる<br>
<br>
「すごい……昔とは全然違う……」<br>
<br>
昔、興味本位で花井のズボンをむしり取った時があったが、こんなに大きくはなかった<br>
たくましくて、固くて、熱くて……<br>
<br>
(あれ?あたし……)<br>
<br>
美琴は無意識に花井の息子を握っていた<br>
手の中の花井は、熱く脈打っている<br>
気のせいでなければ、手の中で少しずつ大きくなっている<br>
それでも花井は目覚めない<br>
<br>
「起きないのか?ねえ……」<br>
<br>
良く観察するために、美琴は花井の息子に顔を近づけてた<br>
表現することのできない独特の、でも嫌じゃない臭い……<br>
グロテスクだけど、どことなく可愛い形……<br>
ここまでしても、花井は起きない<br>
美琴の目は怪しい光を湛え始めていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>138 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:15:53
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「……キスでもしないと起きないかな?」<br>
<br>
美琴は花井の息子に口を近づける<br>
そして、チュッとキスをした<br>
<br>
ピクッ<br>
<br>
「…お?」<br>
<br>
その刺激で、花井は少し反応した<br>
だが、それだけ……<br>
<br>
「これ位じゃ起きないか……もっと強くしないとだめかな?」<br>
<br>
美琴はそう呟くと、花井の息子を口に咥えた<br>
それだけで、ピクピクと花井の体が反応する<br>
そのことが、美琴には少し面白い<br>
<br>
「ング……ンン………ジュルッ!」<br>
<br>
花井の息子は、口の中で舐めまわすと細かく震え、強く吸うとビクッと大きく震える<br>
花井が起きないのをいいことに、美琴はその行為をだんだん大胆にした<br>
<br>
(……何やっているんだろ……あたし……)<br>
<br>
起こそうとしただけのはずなのに、気がつけば自分は花井のものをしゃぶっている……<br>
花井が起きて、これを見たらどう思うだろう……<br>
もしかしたら、すでに起きていて混乱しているのかもしれない……<br>
この状況をどうしようか、悩んでいるのかもしれない……<br>
美琴はこの状況を取り繕う自信はなかった<br>
だが不思議なことに、この行為を止めることができないでいる<br>
<br>
(あたし……花井に…見られたいのかな……?)<br>
<br>
そう思ったら、トロッと美琴の内股を恥かしい液が垂れた<br>
美琴のそこは熱く濡れ、シーツでは吸い込みきれなかった恥かしい液が溢れ出したのだ<br>
<br>
(すごい……あたし…こんなに濡れてる……)<br>
<br>
美琴は自分のそこを触ってみた<br>
熱く濡れたそこから快感が走りぬけ、手が離せなくなる<br>
自然と、もう片方の手は胸に伸びていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>139 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:16:28
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ンン…ジュル……チュッ……ああ!」<br>
<br>
花井の部屋には、美琴の声と濡れた音が響いていた<br>
美琴は服の上から胸を揉み、自分の恥かしいところを弄る<br>
しかし……<br>
<br>
(……物足りない……)<br>
<br>
美琴は、服の上からの刺激では物足りなく感じていた<br>
花井の息子を咥えながら、美琴は制服の前を開け、シーツを膝まで下ろす<br>
<br>
「んんん!!」<br>
<br>
胸と恥かしいところを直接触ると、快感が全身に走り抜けた<br>
その強さを現すかのように、美琴の口の動きも激しくなる<br>
<br>
「ジュルッ…ジュ……ンン…チュッ!ジュルッ!!」<br>
<br>
美琴は強くなった快感に、絶頂に達しそうになっていた<br>
しかし……<br>
<br>
どぷ……<br>
<br>
「んんんんん!!!!!」<br>
<br>
美琴が深く咥えたとき、花井は美琴の口の中に吐き出した<br>
その直撃を喉に受け、美琴は目を白黒させる<br>
のどの奥に出され、吐き出すことのできないそれを美琴は飲みくだしていった<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>140 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:17:27
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ケホッ……急に出すなよな……」<br>
<br>
花井が出し終えたところで、美琴は口を離した<br>
青臭く変な味がしたが、不思議と嫌だとも不味いとも思わない<br>
口に出された分は、全部飲んでしまっていた<br>
<br>
「あ……小さくなっちゃった……」<br>
<br>
出し終えて満足したのか、花井の息子はみるみる小さくなる<br>
美琴は名残惜しそうに、それに触った<br>
その時!<br>
<br>
「あっ!」<br>
<br>
花井の息子を弄っていた美琴の手を、花井の手が掴んでいた<br>
<br>
(起きた!!)<br>
<br>
この状況で言い訳はできない<br>
それ以前に、花井のズボンをずり下ろした時点で言い訳なんてできないのだが……<br>
美琴は目を瞑り、花井の言葉を待つ<br>
襲われるかもしれない……罵倒されるかもしれない……<br>
でも、それならまだ良い<br>
花井に嫌われるかもしれないことが、美琴にとって一番怖かった……<br>
<br>
「す〜……す〜……」<br>
「……え?」<br>
(……寝てるのか?)<br>
<br>
見れば、花井はまだ寝息を立てている<br>
美琴は全身から力が抜け、へたり込んでしまった<br>
<br>
「はぁ〜…」<br>
<br>
緊張が抜け安心したことで、美琴の中に燻っている快感が再び燃え上がってきた<br>
美琴は、自分の手を掴んでいる花井の手を見る<br>
太くて固くて少しざらざらしている手……<br>
<br>
ごくっ……<br>
<br>
美琴は花井の隣に寝ると、その手を自分の熱く濡れている場所に持っていった<br>
<br>
「ああ!……んんん……」<br>
<br>
触ると同時に嬌声が上がり、美琴は慌てて口を噤む<br>
今、起こすわけにはいかない<br>
でも、その行為は止まらない<br>
<br>
「んん……んんん!!」<br>
<br>
自分の手では感じることのできない快感だった<br>
美琴は花井の手を自分の腰に押し付け、快感を貪る<br>
花井の指が少し動き、美琴の敏感な部分を擦った<br>
<br>
「んんんんんん!!!!!」<br>
<br>
口を噤んでいたため大きな声にならなかったが、美琴は確かにその瞬間、絶頂に達していた……<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>141 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:18:05
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「はぁ……はぁ……はぁ……まだ起きないよ……」<br>
<br>
美琴は隣の花井を見ながら、呆れたように言った<br>
季節が冬のせいか、熱が冷めてくると寒く感じる<br>
<br>
(この腕で抱きしめられたら、寒さも感じないんだろうな……って、何を考えてるんだ!あたしは!!)<br>
<br>
花井のたくましい腕に抱きしめられる自分を想像し、美琴は恥かしさで赤くなる<br>
と……<br>
<br>
がしっ!<br>
<br>
「え?……きゃあ!」<br>
<br>
ガシッ!<br>
<br>
隣で寝ているはずの花井に抱きしめられてしまった<br>
<br>
「ちょっと……離せ……」<br>
<br>
美琴はモゾモゾと抵抗するが、花井の力は強く、抜け出すことができない<br>
そのうち、美琴の抵抗は弱くなる<br>
<br>
(いつの間に……こんなに……たくましくなってたんだ……)<br>
<br>
目の前にある精悍な顔を見て、美琴は思った<br>
この腕の中にいると、とても安心できる<br>
このまま、自分の全てを任してしまってもいい気がする<br>
<br>
「………お休み……花井……」<br>
<br>
花井の頬にキスをすると、美琴は花井の腕の中で眠りについていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>142 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:19:28
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「ん……朝か………うわ!」<br>
<br>
花井が目を覚ますと、何故か隣には美琴がいて一緒に寝ている<br>
思わず、驚いてしまった<br>
その声で、美琴も目を覚ます<br>
<br>
「……ん?……あ…花井……おはよう」<br>
「ああ……おはよう、周防……って、何で僕の隣で寝てるんだ!それになんて格好を……」<br>
「え?……あ、いや……これは……」<br>
<br>
見れば、美琴の格好は制服の前が開き、ブラが外れて胸が見えており、シーツがずらされている<br>
美琴の顔には白いものがこびり付いており、妙に布団の腰の辺りが湿っぽい<br>
花井も下半身丸出しだ<br>
美琴はさっきの行為の後、直す暇もなく花井と寝てしまったため、そのままだったのだ<br>
美琴は何とか言い訳しようとするが、物証が上がっているために上手く言う事ができない<br>
<br>
「まさか……これは……」<br>
「あのな、花井……ええっと……」<br>
「僕は…僕は、何てことをしてしまったんだ!」<br>
「……はぁ?」<br>
<br>
花井は美琴の言葉を聞かず、いきなり咆えた<br>
その言葉に美琴の目は丸くなる<br>
どうやら、何かを勘違いしているみたいだ<br>
<br>
「僕は寝ぼけて、周防を襲ってしまった!そうだろ!?すまなかった!!」<br>
「え?……えっと……」<br>
「はっきり言ってくれ!!」<br>
<br>
花井はその場で、飛び跳ねるように土下座した<br>
それを見ながら、美琴の混乱する頭の中で、様々な計算が繰り広げられていた<br>
このまま事実を言うのは、いくら花井とは言え恥かしい<br>
そうなると……<br>
<br>
「そ…そうなんだよ!驚いたな〜、急に抱きしめられて……」<br>
「やっぱり……」<br>
<br>
美琴の言葉を聞いて、目に見えて花井は落ち込んだ<br>
真面目な花井のことだから、本気で罪悪感に捕らわれているのだろう<br>
美琴はどうにかして、花井を慰める事にした<br>
<br>
「ほら……そんなに悩むな……あたしも犬に噛まれたものだと思って、気にしないからさ!」<br>
「そんな訳にはいかないだろ!」<br>
「え……」<br>
「すまなかった、周防!何でも言ってくれ!警察に行けと言われれば今すぐ行くし、<br>
気が済むまで殴りたいと言うなら僕は一切抵抗しない!死ねと言われれば今すぐ……」<br>
「だから、いいってば!」<br>
「……さすがは僕のミコちゃん……優しすぎる……」<br>
「誰がお前のものなんだよ……」<br>
<br>
そもそも冤罪なのだから、花井は何も悪くないのである<br>
美琴も、冤罪なんかで捕まって欲しくないし、死んで欲しくない<br>
だが、播磨とタメを張る勘違い王、花井<br>
このままいくと、とんでもない方向に話が進むのは見えている<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>143 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:20:15
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>「……わかった……ミコちゃん、いや、周防!僕と結婚してくれ!!」<br>
「はぁ?」<br>
「今すぐにとは言わない。僕は周防の傍で、一生をかけて償いたいんだ!」<br>
「な…な……」<br>
<br>
手遅れだった……<br>
花井はその性格上、一度言い出したら聞かない<br>
美琴はそのことを良く知っているだけに、青ざめてしまった<br>
<br>
「や……八雲ちゃんはどうするんだよ?」<br>
「八雲君のことは仕方がない。今は何より、周防のことが僕にとっては一番大切なんだ!」<br>
「あたしがいやだって言ったら……」<br>
「僕にとって一番大切なものを傷つけてしまったんだ……絶対に振り向かせる!そして幸せにする!<br>
それが一番の償いだと思うから……」<br>
「………」<br>
(まずい……これは、まずい……)<br>
<br>
花井の言葉に、美琴は少し胸がときめいていた<br>
花井がどれだけ自分を大切に思っているか、よく分かったから……<br>
八雲に行っていた強烈なアプローチが今度は自分のほうに来るのだと思うと、美琴は断り続ける自信がない<br>
今鳥みたいなやつならともかく、美琴も花井のことは嫌いではない<br>
遅かれ早かれ、付き合うことになるはずだ<br>
……そして、幸せにしてくれるはず……<br>
<br>
「分かった……分かったから、顔を上げてくれ……」<br>
「……受けてくれると思って良いのか?」<br>
「ぐ……分かったよ!付き合うよ!」<br>
「結婚を前提に?」<br>
「結婚から離れろ!!」<br>
<br>
ゴスッ!<br>
<br>
美琴の照れ隠しの一撃が、花井に決まった<br>
花井は何も言わず、そのまま崩れ落ちる<br>
<br>
「ちょっと……花井?花井〜!!」<br>
<br>
花井を心配する、でもどこか幸せそうな美琴の声が、花井家に響いていた<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>144 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:20:54
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>次の日 校門前<br>
<br>
「おはよう!八雲君」<br>
「おはよう、八雲ちゃん」<br>
「あ……おはようございます……花井先輩…周防先輩……」<br>
(……あれ?いつもと……違う……?)<br>
「早速で悪いのだが、君に伝えなければならないことがある!」<br>
「はい……」<br>
(あ……花井先輩の心が……はっきりと見えないんだ……)<br>
「僕は周防と正式に……」<br>
「付き合うことになったんですね……おめでとうございます……」<br>
「ぐ……やっぱり分かるか?」<br>
「はい……」<br>
「だから君とは…・・・」<br>
「朝っぱらから、何言ってるんだ!!」<br>
ごすっ!……ばた……<br>
「あの……周防先輩?」<br>
「あ……こいつの言うことは、あんまり気にしないで……」<br>
「でも……先輩も幸せそうです……」<br>
「あ…えっと……」<br>
「花井先輩と……幸せになってください……」<br>
「あの……ありがとう……」<br>
<br>
その後、花井は出席日数が足りなくなってしまったが、日頃の行いの良さと抜群の成績のため、春休みの補修で進級が許された<br>
美琴のウソがばれるのは、それから数日後のことである……<br>
<br>
Happy end?<br>
<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<blockquote style="">
<dl>
<dt>145 :<a href="mailto:sage">進級をかけた男のあがき</a> 2007/07/08(日) 15:30:05
ID:iMctpwux<br></dt>
<dd>以上です<br>
<br>
今回は結構前に思い浮かんでいたネタで書きました<br>
結構、使い古されたシチュエーションではありますが、ネタが外の人と被っていたりしてないですよね?<br>
<br>
ところで、進級をかけた男のあがき(播磨編)を書いてみたいと思うのですが、いかがでしょう?<br>
ちなみに、天満編などに分けて書く予定なので、長くなります<br>
まとめて書いてから投下のほうがいいですか?<br></dd>
</dl>
</blockquote>
<!--shinobi1-->
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